今どきは測量結果を器械が保持してくれる。現場の作業が終わったらパソコンにつないで図面に落とす。ので,測量野帳の TRANSIT BOOK は測量現場で使われることはほぼなくなっているのじゃないかと思う。
● が,わずかに需要があるのだろう。そのわずかな需要のために,コクヨは TRANSIT BOOK の供給を継続している。さすがは,今でも綴紐や紙縒り,大福帳の生産をやめない企業だけのことはある。
このあたりが,コクヨをリスペクトする所以のひとつであることは間違いない。
● ぼく一個も綴紐や紙縒り,まして大福帳を使うことなどない。生意気にも,今でもこんなものを使っているところがあるのかと思ったこともある。
ちょうどパソコンが普及しだし,インターネットの足音が聞こえだしている頃だったろうか。
● しかし,コクヨは愚直に(いや,それを愚直というのは当たるまいが)それらの生産を継続し,今も継続している。コクヨは正しかった。
安直に供給を止めない企業だとの認知が定着することは,つまり信用の創造だからだ。
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