● 久方ぶりにANGERSを覗いてみた。入口の目立つ場所にあったのは,ラミーのサファリとインク瓶(もちろん,中身あり)がセットになったもの。
伊東屋のロメオのペンのギフトセットもあった。ANGERSと伊東屋は競合関係にあると単純に思うんだけど,協力するところでは協力するということなんだろうか。
● 贈答品に使ってもらいたいということね。贈答用となれば財布の紐を緩めてもらえる。自分で使うなら買わないようなものでも,贈答用になら買ってもらえる。
ぼくにも身に覚えがある。単価の高いものは,自分用ではなく,人様に差しあげるために買う。
● A4のクリップボードがあった。折りたたみ式というか,表紙が付いているタイプ。700円を少し超える額なんだけど,これは先日買ったダイソー版で充分かと思った。
ダイソー版じゃなければ,ポスタルコの Snap Pad に行く話であって,中間はなかなか成立しづらいように思う。
● ANGERSのオリジナル手帳がある。ほぼ日weeksに似たたたずまい(こちらの方が先なのかもしれないが)。見開き2ページのマンスリーブロックがメイン。その前に1ページ1ヶ月のマンスリーがある。ちょっと詳しめの年間予定表という感じか。あとは無地のメモページ。
ほぼ日weeksもここで見た記憶があるのだけど,今回はなかった。
● ANGERSが扱っているのは文具だけではない。書籍やCD,DVD,その他の雑貨もある。書籍の中には「ほぼ日」から出ている糸井重里さんの新刊もあった。松浦弥太郎さんの本や文具本や旅行本など。
総じて「暮しの手帖」的な空間を構成しようとしているように見えるんだけども,この行き方はそろそろ曲がり角に来ているのではないかと思っている。わりとそちこちで見かけるようになっている。要するに,この空間は供給過剰の気味がある。
● この売場面積で文具店(文具だけではないが)として成立しているのだから,凄いといえば凄い。値段を安くしているわけではない。
場所がいいのかもしれないが,場所が良ければ良いなりに,テナント料も高いはずだ。ターミナル駅なんだから遠方に住むお客も掴める一方で,電車に乗らない人は入ってこない。
置ける商品は限られてくる。何を置くか,どう組み合わせるか,どういう店作りをしてファンを獲得するか,文具を買うならANGERSでと思ってもらえるか。
● 文具を中心にした雑貨で,他と差別化してそれを維持するのは,なかなか以上に容易ではないだろう。いくらユニークでもお客は飽きやすい。
しかも,定番は作らなければならない。2ヶ月前にはあったのに,今日行ったらなかったというものばかりになってはまずい。
● 加えて,ANGERSにしかない商品は基本的にない。よそでも買える。かなりの部分はLoFtにもあるし,伊東屋ならほぼ100%あるだろう。加えて,今はAmazonという大巨人がいるのだ。
見せ方をどうするのかという問題になるのだとしても,それだけで生き残れるのか。それが生き残っているんだから大したものだ。
● モレスキンはなかった。いつもないわけではない。以前はあった。この状態が続くのなら,ここで何かを買わねば。
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