2019年2月27日水曜日

2019.02.27 トラベラーズノートと測量野帳の面白さ

● 依然として見てて面白い文具サイトは,トラベラーズノートと測量野帳のものだ。コクヨの測量野帳ユーザー座談会の記事は,もう何度も見ているのだけど,今日また見てしまった。
 この2つがなぜ面白いかといえば,商品が面白いからであり,ユーザーが面白いからだ。究極は商品の面白さだ。商品が面白いからこそ,面白いユーザーが集まるわけだから。

● しかし,その商品の面白さは,メーカーがそれとわかったうえで市場に出したものではない。メーカーが想定していなかった使い方をするユーザーが現れたのだ。ユーザーが発見した面白さなのだ。
 特に,測量野帳はそうだ。コクヨは測量業務の現場で使ってもらうために世に出したに違いないからだ。今使われているような多様な使い方は,ユーザーが編みだしていったものだ。
 面白い商品とはそういうものだろう。メーカーが想定しなかった使い方をされている商品が面白いのだ。

● それはユーザーが創造性に富むということではない。ごく普通の人がさり気なく始めた使い方が,メーカーが想定していなかったものだったというに過ぎない。
 そこを誘発する商品が面白い商品になるのだが,それは狙ってできるものではない。

● トラベラーズノートにしても測量野帳にしても,他のメーカーがよく似せた商品を出してくることは考えにくい。
 そんなことをしても,すでにできあがっているトラベラーズノートや測量野帳の牙城を崩すことは難しいだろうし,逆に,もの真似企業の汚名を着ることになるリスクは,リスクというのが不自然なほどに,ほぼ確実だからだ。

● ダイソーが250円のトラベラーズノートを出したことがあったけれども,ダイソー自身,それがダイソーの定番商品になるとは思っていなかったろうし,ダイソー版測量野帳を出してくる可能性はほぼない。
 測量野帳じたいが安いからだ。Amazonでまとめ買いすれば,1冊150円。たとえダイソーが100円でもっとページ数が多いものを出したとしても,ぼくですらそれは買わないだろう。

● 面白い商品は唯一無二になりやすいのだ。狙ってそれを達成できるなら,どんなにいいだろう。

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