2025年7月31日木曜日

2025.07.30 来年の手帳が出てた

● 来年の手帳が出ていた。今のところ,高橋書店だけで,能率協会はまだのようだ。
 年々,早くなってますかねぇ。手帳の交換は年末の風物詩だった記憶がありますけどね。
 今から来年の予定が入る人がいるんですかねぇ。お仕事,ご苦労さまです。

● 左の写真のような手帳も出ている。いつの時代にもありますな。書き方のコンサルティングもやってたりする。もちろん,有料で。
 こういうのは愚者ビジネスと言うんだろうか。手帳で夢を叶えるとか,なりたい自分になるといったお題目を標榜するやつ。

● いつだってバカは搾取の対象。洋の東西を問わず,古の時代からずっとそうだったんだろう。
 喜んで(自ら進んで)搾取されに行くんだから,どうしようもない。口出し無用。

● あるいは,逆境ビジネスと言うべきか。人生が思うように行かない,苦境に立たされている,といったときには,こういうお題目にすがりたくなるのが人の常。愚者であろうとなかろうと,人はそうした弱さを抱えている。
 その弱さを愚というのであれば,人≒愚者 ということになりそうだ。

● 溺れる者の藁になるという心的サービスを提供しているのだから搾取ではない,という理屈も成り立つ。
 じつは,こうした手帳を買い,書き方のコンサルティングを受ける人も,そう思って納得しているのかもしれない。
 であれば,傍から口を出すのはいよいよもって余計なことになる。むしろ,口を出すのは溺れる者の足を引っ張ることになりかねない。

● 世に存在するものにはすべて意味がある,という考え方もある。必要があるから存在している。
 ヤクザだって,ヤクザを必要とする人たちがいるから存在できる,という側面があるだろう。

● であれば,「すべての女性が覚醒する手帳」や「マインドを変え,人生を変える」手帳があることにいちいち違和感を覚えるなど,余計なことだ。
 むしろ,この手の手帳のタイトルを過去に遡って調べることで,何らかの世相,時代性が見えてくるかもしれない。学術研究のテーマにだってなるかもしれない。誰かやってみる人はいないだろうか。

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