● ネットにこんな記事があった。測量野帳の60周年記念限定品を作ったコクヨ社員のインタビュー記事。
自分が使っている製品を開発した中の人の話を聞くのは,楽しいものだ。
● 60周年記念測量野帳の中でぼくが最も気になるのは「ノートブック」だ。罫線幅は5.5㎜なのか。B罫とC罫の中間。罫線幅をどうするかという問題ひとつとっても,A罫にするかB罫にするかという単純な話ではないのだな。作る側は使うだけの人間より100倍は考えているんだなぁ。
ぼくは横罫オンリーなので,レベルブックを(左ページの縦線を無視して)使うことが多い。レベルブックの罫線はB罫だったと思う。
● 無地の「エブリブック」もある。これは一時期販売していたものの復刻であるらしい。
無地はともかく罫線がないわけだから,ユーザーの自由度を最も高くする。自由度が高いということはつまり,使うに際しての難易度が高いということでもある。
ぼくは使いこなせる自信がない。一定の需要は必ずあるはず。野帳で絵を描きたいという人はもちろん,文字しか書かない人でも無地の自由自在さを好む人はいるもんな。
● ベルモール内の落合書店にも測量野帳の60周年限定商品があった。「ノートブック」も「エブリブック」も現物を確認できる。5.5㎜幅の「ノートブック」を開いて,なるほどなと思ってみる。何がなるほどなのかは自分でもよくわからんのだが。
シンプルな横罫はぼくには魅力的だ。が,380円とあってはちょっと考える。定番の野帳は200円。まとめ買いすれば150円だもんな。
● 定番化してくれないだろうかと思うんだけど,単なる横罫が「測量」野帳になるかどうかだな。ならなくても出してもらいたいけどさ。
200円なら買うでしょ。ぼくは買うよ。レベルブックを横罫代わりに使っているくらいだから。
● 野帳は使ってなんぼ。コレクションするものじゃない。
表紙に独自の絵を入れてノベルティにしたり,定番品より高い価格で売ることはまったく否定しないけれど,そういうものを買って,もったいなくて使えないと言うのはいけない。
もったいなくて使えないものを持ってはいけないのだ。測量野帳に限らない。万年筆でも数十万円の高価なものを買って,もったいなくて使えずに眺めているというのでは,それは敗北だ。何に敗北しているかといえば,価格や稀少性に対してだ。そんなものに負けててどうする?
いや,ぼくも負けそうだから,定番化されている野帳以外は買わないという方針なのだよね。
● クリアカバーとゴムバンドはAmazonで買った。要するに,ビニールカバーなんだけど,質感が高い。カバーを装着すると高級感が出る。防水効果とかチケット類を入れておけるとかよりも,このプチ高級感が魅力ですかな。
待て。質実剛健の野帳に高級感? いいんでしょうね。時代は変わったんですよ。
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