● 生涯で2冊目のモレスキンを使い終えた。7月23日が使い始めた日なので,55日間で。
2冊目のモレスキンは万年筆の裏抜けがほぼなかった。裏抜けのないモレスキンは快適に使うことができた。これがあのモレスキンなのかと驚いたくらいだ。1冊目とはだいぶ違った。
どうなんですか。モレスキンの品質って最悪期を脱しつつあるんですか。
● ま,3冊目はたぶんないだろう。それゆえ,モレスキンクオリティーがどうなっていようと,基本的にはどうでもよろしいかな。
裏抜けなしで快適に使えたというのは,1冊目に比べればということであって,他のノートに比べて快適という意味ではないのでね。
● 書くという行為自体を荘厳したいとは思わない。使えれば何でもいいということではないが,たとえばジェットストリームを使うのであれば,一番安い百円のでいい。高級感をまとった数千円のジェットストリームは要らない。
ノートはダイスキンでいい。ダイスキンの紙質は万年筆に耐える。ぼくはプラチナのブルーブラックしか使っていないのだが,プラチナインクならダイスキンで問題は出ない。パイロットのインクだと裏に抜けまくりかもしれない。
● ちなみに,Seriaのセリスキンもプラチナのブルーブラックを裏に抜かせることはない。が,セリスキンの場合,プラチナでも黒だと激しく裏に抜ける。線も滲む。
ダイスキンは黒でも大丈夫。セリスキンの紙はダイスキンに比べると厚いし,これなら何を使ってもOKだろうと思わせるのだが,外見だけで判断するのはよろしくない。
● “モレスキン”でググってみる。まぁ言ってしまえば,愚にもつかない記事がボンボン出てくる。素人が書いたものって,役に立たないし面白くない。だいたいはオナニー文章だ。
おまえもなって言われることは必定だけど。で,そのとおりだと同意するんだけど。ぼくも素人だから。
● モレスキンにしてもロイヒトトゥルムにしてもロディアノートにしても,あるいは能率手帳ゴールドにしても,メインユーザーは三下奴なのだと思う。
何でもそうだ。ホテルのエグゼクティブ・ラウンジにエグゼクティブはいない。JR東日本の四季島に富裕層は乗っていないだろう。世界一周のクルーズ船も同じはずだ。
貧乏人がするたまの贅沢,または冥土の土産的な一世一代の贅沢にすぎない。したがって,推測でいうのだが,中は貧乏オーラが満ちているはずだ。
● 高級ノートをうたう(うたわれている)モレスキンも,(子供なら)成績上位者,(大人なら)デキる人が使っているとは考えにくい。上位者になりたい下位者,デキる人になりたいその他大勢が使っているっぽい。
少なくとも,ネットでガヤガヤ言ってる連中はそういうのばっかり。黙って使っている人の中には,“上位者”や“デキる人”もいるに違いないとは思うけど。
● 上位だのデキるだのって,そもそもあまり大事なことじゃない。モレスキンに落書きしたってかまわないわけだから。誰が使うか,どう使うか,百花繚乱でよろしいとぼくもわかっているつもり。
が,物事には限度というものがあって,モレスキンの作られた「伝説」に自分を重ねているのは,いわゆる負け組の特徴だと思う。そこまで愚鈍でなくてもよかろう。そういうのがネットには多くてねぇ。
● ので,上のような憎まれ口を叩いてみたくなる。しかし,だ。そんなもんだよね。ま,それが人間らしいともいえる。
デキる人ってコクヨのCampusを使ってたりする印象。佐藤優さんは100枚の分厚いCampusを使っている(雑誌で見ただけ)。何を使ってるかじゃなくて,使い方に独特なものがあるって格好いい。
大事なのはそっちの方。ということは誰でもわかっている。わかっていながら“高級ノート”に行ってしまうのが普通ということ。大衆とはそういうもの。
でもって,ぼくもモレスキンを1冊使いましたよ,と。
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