“上野文具 福田屋店” にもあるはずなんだけども,ここにはなかったんですよ。レジカウンターに積んであったんだろうか。そうだとしても気がつくはずだよねぇ。
● 東武の文具売場ではいつものところに積んであって,すぐにわかった。「集めて・使って,たのしい文房具」が特集のテーマ。
トップバッターはシャチハタの「いろもよう」「いろづくり」。シャチハタなんだからスタンプということになる。「いろづくり」はユーザーが自分の好きな色を作るためのもの。当然,専用インクが用意される。
インク沼の支流になりますか。つまり,ぼくの苦手な分野。女性と女性テイストを持った男性向け。というと,割り切りが過ぎるんですかねぇ。
● ビバリーの「ますてのあいぼう」。「マスキングテープと一緒に使えるかわいいスタンプ」らしいのだが,スタンプの絵柄が,マステを貼ることで絵柄として完成するようになっている。
どうしてそんなことをするのかといえば,「手帳や日記などをかわいくデコる」ため。デコに興味がない人には無縁のアイテム。つまり,ぼくには無縁。
● 前号でも紹介されていた三菱鉛筆の「Lakit」(オンラインレッスン)がさらに詳しく紹介されている。「クリエイティブなことを楽しんでもらいたいという位置付けで」企画がスタートした,と。
ここでいうクリエイティブとは何か。たぶん,「遊び」と言い換えてもいいものだと思う。クリエイティブ=遊び,とラフに考えておけば良さそうだ。
● パイロットが出したつけペン,「iro-utsushi」も大きく紹介されている。インク沼の流れですよね。たくさんの色のインクを使ってみたい,という。
プラチナのPreppyもこれで売上げを伸ばしたろう。透明軸「クリスタル PSQC−400」を出したのは,インク沼の広がりを見据えてのものだったろう。他の軸よりも100円高くしてもたぶんかなり売れたと思う。コンバータも使えるので(コンバータが万年筆本体よりも高い),コンバータも売れたのじゃないか。
いや,呉竹のからっぽペンに走った人が多かったんですかね(ひと頃,ダイソーにも同じようなのがあったけれども,長続きしなかったようだ)。
● ガラスペンの勢いもインク沼あればこそ。製品としての独特の美観だけではないと思う。
折れやすいんだから外に持ち出すのは厳禁。家の中で使うもの。ガラスペンを買った人が,これで手紙を書きたいと思うことになったかもしれない。
ガラスペンで丁寧に書いた手紙や葉書は,ひとつの作品。作品は人に見てもらいたい。インスタに上げる人も増えたんだろうか。
● そこに,王者パイロットがつけペンを出してきた。「iro-utsushi」のペン先にはペンポイント(イリジウム合金)が付いている。ゆえに,これまでのつけペンのようにペン先が摩耗することはない。ペン先の交換は不要という。
これなら価格も安いし(樹脂軸なら770円),インクも簡単に落とせるから,極端な話,1本あればいい。1本で多くのインクを楽しむことができる。真打ち登場の感がある。
● 逆に,これが出てきたとあっては,インク沼の流行も峠を越えたのかなとも思わせる。終焉もさほどに遠くはないんじゃないか,と。
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