球場での売価は756円。送料が210円。もし756円で買って,190円で売ったのなら,手間も考えれば,意地でも自分で使う方がいいと思うんだが。いや,安く売っていただいてありがたいんだけどね。
● かといって,送料まで乗せて,損しない価格で出したんじゃ,買い手がつかないだろうしなぁ。
工業生産品である以上,大量に存在しているわけだし,限定品と謳っている商品にしたって,限定品と言うにはたくさん作られ過ぎだろう。稀少性を訴えて損しない価格で売ろうとしても,なかなか難しい。
● 買う側とすれば,“買うかどうか少しでも迷ったら買わない” を徹底しないと,家の中がモノで溢れてしまう。
かく申す自分も,全然できないで今日に至るんだけど。少なく買って長く使う。それが理想なのはわかるんだけどねぇ。
● メルカリが登場してから,さして必要でもないモノを買ってしまうことが増えた。今のようなインフレ下ではそれは必ずしも間違ってはいないのかもしれないが,そうは言っても限度はある。
“買う” ってのは,それ自体が快をもたらすんだよね。何を買うかではなく,買うという行為そのものが。だから,買物依存症なんてのも出てきちゃうよね。
● 企業が販促のためにボールペンなどに社名を入れて配るのをノベルティというんだろうけど,測量野帳はノベルティでありながら利益を乗せて販売されている。そういう使われ方をされるほとんど唯一の文具ではなかろうか。
ドラゴンズオリジナル測量野帳も典型的にそうだ。野帳のレギュラー製品が(たぶん)231円で売られていた頃に756円で売るのだから,表紙の設えにコストがかかるとしても,けっこう利益が乗っている価格だろう。
● 博物館でも野帳に独自の箔押しをして400円で売っていたりする。観光地にはご当地野帳もある。自分の名前を乗せて広告しているんだから,タダで配ってもいいはずだが,その値段で人は買っていく。記念品でありお土産にもなる。もちろん,自分が野帳として使ってもいい。
薄くて軽くて安い野帳はそういうのに向いているんだろうか。大昔は観光地のペナントとか通行手形を集めている人がいたが,同じようなノリで売れているんだろうか。
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