2022年8月12日金曜日

2022.08.12 NOLTYのメッセージカード

● NOLTYのメモティをメルカリで購入(500円)。これが7冊目になる。書店や文具店で買ったのは2冊。残り5冊はメルカリ。
 まだ1冊も使っていない。こうして在庫が溜まって行く。

● NOLTYにはメッセージカードが付いてくる。左が2020年,右が2021年のもの。2022年は「予定は希望だ」ってやつでした。
 ぼくはもう隠居の身だから,コロナもほとんど関係ないのだが(年寄りだから重症化しやすいゆえ,ワクチンは打っておこうと考える程度),現役の皆さんにはかなり深刻な変化だったでしょう。こういう短い文章に励まされた人も多かったのではあるまいか。

● しかし,コロナの逆風はこのメッセージの発信元である日本能率協会をも襲ったはずだ。コロナでビジネス手帳の売上が落ちたと聞く。日本能率協会や髙橋書店の直近の決算はどうなっているのだろう。
 コロナの社会的な終息はいくら何でももうすぐだと思うが,そうなったらすべてがコロナ以前に戻るだろうか。首都圏のサラリーマンは満員電車に乗って会社で仕事をするようになるだろうか。

● リモートワークで仕事ができる人は優秀な社員に違いない。そういう優秀な社員ほどリモートワークの継続を希望するだろう。会社に行かずとも,生産性を落とさずに仕事ができるのなら,出勤などしないに越したことはない。身体が楽だし,捨て時間も減る。
 もし,会社側が出勤を強制するようなことをすれば,優秀な社員から辞めていくことになるかもしれない。

● となると,ビジネス手帳の需要復活があるかどうか。少し長い目で見ればおそらくあるのだと思うが,来年や再来年はどうか。
 手帳メーカーには今年が正念場の1年だったのかもしれない。その正念場が1年か2年,延びることになる?

● 紙の手帳はデジタル化には打ち勝った。むしろ,売上を伸ばした。
 傍目にはグーグルカレンダーをスマホに入れて,予定もメモもスマホでできるという方が,コロナより脅威だったろうと思うのだが,そうではなかったようだ。

● 手帳だけは社会人が買うアイテムだ。他の文具は,ボールペンでもシャープペンでもノートでも,児童・生徒・学生が消費の主役だろう。手帳だけがどうではない。働く社会人が使うものだ。
 手帳が販売部数を伸ばしてきた背景には,女性の社会進出が大きな推進力になったに違いない。働く人が増えれば手帳も売れる。学生だってアルバイトに忙しい人は手帳を持っているはずだ。

● 働き方が手帳を必要としない方向に変わるなどとは誰も予想しなかった(いや,数のうちには予想していた人がいるのかもしれないが。コロナのおかげでやっとリモートワークが実現した,と)。
 しかし,リモートワークだからといって手帳を使わなくなるというのが,少々解せない。出張だとか会議だとか,そういった定例的なイベントはなくなっても,仕事には必ず〆切があるはずだし,記録しておくことがあるはずだろう。それをするのに最も適したツールは紙の手帳なのではないか。

● リモートワークが増えたゆえにビジネス手帳が売れなくなったのだとすると,リモートワークだから手帳を使わなくなった人というのは,リモートワーク以前は手帳をどのように使っていたのだろうか。
 手帳を持っていたというだけで,使っていなかったんだろうか。持っているだけというに過ぎない程度にしか手帳を使っていなかったサラリーマンが多かった,ということなんだろうか。そんなものだったのか。

● しかし,そんなことを考えても仕方がないのだろう。必要なのは,意地でも希望を見つけるという強い意思だ。悲観は感情の産物で,楽観は意思が作ると言われる。
 さよう,然り。ぼくらには意思がある。そこのところを強調するメッセージカードを作ってくれないだろうか。

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