書名 トンボ鉛筆完全ブック
編者 清水茂樹
発行所 枻出版社
発行年月日 2013.03.10
価格(税別) 900円
本誌だけ420円でメルカリに出てたんでゲットした。状態は非常に良くて嬉しい。
● 数ある文具メーカーの中で,鋭角的なファンが多いのがトンボ。ZOOM505 に代表される尖ったデザインの製品を出している。こんなメーカー,他にないでしょ,ってことですかねぇ。
すでに廃番になっている過去の製品を探して使うユーザーが多い点でも,トンボは最右翼ではないか。やはり,ZOOM が中心になっているのだろう。
● ゆっくり読んでいこう。楽しみが増えた感じですよ。数日間の楽しみね。だから,ササッと読んじゃダメだよね。
と思っていたんだけれども,読み始めると最後までページを繰ってしまった。写真の多いムック本でそんなに厚い本じゃないから(132ページ),そのままササッと。
● 以下にいくつか転載。
2011年の国内鉛筆生産量はおよそ139万グロス(1グロス=144本)ですが,(中略)1963年の国内鉛筆生産量は約948万グロスと現在の約7倍もの数字になっています。(p29)
1963年というと,ぼくは小学生になっていた。一生懸命,鉛筆を使っていた頃だ。しかし,鉛筆の生産が減った理由は,少子化だけではないらしい。
公文書への記入が許可されて普及が一気に進んだボールペンや,ノック式機構や0.5mm芯の開発によって身近なものとなったシャープペンシルが鉛筆の地位を脅かすようになります。(p29)
鉛筆ほどコストが良く優れた筆記具って他にないと思うんですよね。補助軸を使えばずっと使える。僕の場合,モノ100のHB1本で約1年持ちます(竹内正則 p30)
ぼくの場合も似たようなものだろう。鉛筆が何本あるのか数えたことはないけれども,おそらく1グロス(12ダース)はあるだろうから,144年分はあることになる。再来世の分まである。
人生100年時代といっても,一生の間に消費できる鉛筆は70本程度になりますか。そう考えると,誰の人生も儚いものだねぇ。鉛筆70本分ですからね。
鉛筆を削ることは墨を磨ることと同じです。紙に向き合う前の,心を落ち着かせる準備の時間です。(石川九楊 p33)
手で書くことだけが本物で,それ以外は代行なのです。(中略)パソコンでは日本語を書いているのではなく,いわばモールス信号を打っているようなもの。(石川九楊 p33)● なお,トンボはこんなのも刊行している。「トンボ鉛筆 100年史」。
ネットで読めるが,紙の本があるのかどうか,あるとすればどうすれば入手可能なのか。 そこは I don't know.
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