2023年4月19日水曜日

2023.04.19 パイロットの歴代キャップレス展

● 京橋のパイロット本社の1階ロビーで,歴代のキャップレスが展示されている。5月31日までやっているから,慌てることもないんだけれども,せっかく東京にいるのだから,見に行ってみよう。
 1963年に初代が出て,今年で60周年。これ以外に何かイベントがあるんだろうか。

● パイロットいえば,エリートSだ。大橋巨泉のハッパフミフミだ。中学校の入学祝いに親が乏しい稼ぎの中から買ってくれたのがこの万年筆だった。大事にしすぎてほとんど使わないまま,結局ダメにしてしまったけど。
 そんなわけでエリートSには思い入れがあるので,後継のミニ万年筆を買って,それは今も持っている。パイロットのインクは裏抜けしやすいから,プラチナのインクを入れて使うつもりでコンバータも買った。

● 両面使用が前提のノートにはパイロットのインクは向かないと思ってしまっている。最後の一滴がなくなるまでカスれることなく書けるとか,パイロットインクならではの凄いところもあるんだけどさ。
 パイロットのインクで抜けない紙っていうと,どんなのがあるんだろう。トモエリバーは大丈夫のようなのだが。昨年,能率手帳ゴールド60周年記念で,日本能率協会がパイロットとコラボして,記念のキャップレスを365本限定で販売した。能率手帳ゴールドの紙はパイロットインクでも抜けないのだろうね。

● キャップレスは1本も持っていない。ノック式の万年筆ではプラチナのキュリダスを買ったんだけど,これがノックが効かないという不良品(だと思う)。ノックするとペン先が出るのだが,もう1回ノックしても引っ込まない。原因はよくわからない。バネが弱いのか,他に理由があるのか。
 だもので,万年筆のノック式には少ぉし不信感を持っている。ボールペンはノック式にあらずんばボールペンにあらず,といくらいのもので,あのフリクションも本格的に売れだしたのはノック式が出てからだ。
 が,今のところは,万年筆も同じということにはなっていない。たぶん,ずっとならない。ボールペンとは訳が違うというのは,素人でも何点か思い当たるからね。

● 初号機が出た1963年にからの数年間が最も活発に製品が出ている。だんだん間遠くなる。完成形に近づく,あるいは成熟してきたということなんでしょう。改善すべきところは改善して,改善を要するところがだんだん見えなくなってきた,と。
 あの時代に戻れるなら,全部買い揃えたいですな。

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