● 宇都宮のヨドバシ(の文具売場)でモレスキンを買ってみた。んじゃなくて,もらった。奇特な人もいたもんだ。
ルールドノートブック ポケット。横罫のやつ。色は黒。
● モレスキンユーザーはバカなのかと思っていたわけです。
なぜなら,100円で買えるものに1,700円を投じている。モレスキン社ってけっこう手前勝手なふるまいをする企業だと思えるんだけど,ユーザーは嬉々としてそれに引き回されているように感じられる。あたかも教祖に対する信者のごとくである。
といった印象を持っていたからです。
● たぶんなんだけど,富裕層はモレスキンなど使っていないと思う。富豪は基本的にケチで,費用対効果に厳しいだろうからだ。ゆえに,モレスキンユーザーの大半は一般人のはずだ。
ノートのライトユーザーなのかとも考えられる。あまり使わないから,1冊買えば半年も1年ももつ。だから,1,700円もするノートを買うことができる。
● モレスキン社とすれば,作家や芸術家が愛用する品というイメージを確立して,知性・文化・教養のシンボルになることを狙ったのだろう。そうすれば,知性に憧れながらも知性に欠けている人々が群がるだろう(天に唾するようなもの言いだ)。
価格を高く設定することによって,エグゼクティブが使うものというイメージを作りたかったのだろう。そうすれば,エグゼクティブになりたいと思っていながらその能力に欠けるノン・エグゼクティブが群がるだろう(ああ,天に唾)。
● 世の中にエグゼクティブは少なく,そうじゃないのが圧倒的に多いわけだから,その圧倒的多数を掴まなければ話にならない。掴む方法としては,モレスキン社のやり方が一番いい。
エグゼクティブには無料で配ってもいいだろう。実際に使ってもらえれば。
● 結局,モレスキンユーザーの大半は,そういう人たちなのかと思っていたわけです。
だってね,中国で生産してるんですよ。それなのにどうしてあんな価格になるのだ? ここを説明できる人はおそらくいないのじゃないか。
モレスキン社は世界中のバカを食いものにして,濡れ手に粟の大儲けをしているのではないか。
ま,洋服とか鞄とかのブランド品も生産地は中国というのが大半かもしれないので,ひとりモレスキンに限った話でもないんだけど。
● いや,そうではなくて,それだけの魅力がモレスキンにあるのかもしれない。その魅力は実質に限らない。その身にまとっているオーラを含めてもよい。
そこのところを確かめるには,自分で買って,実際に使ってみるしかない。
● といっても,自分で買うには少々思いきりが必要だった。そしたら,くれる人がいたよ,と。
ただいま使用中のセリスキンのあとは,いただきもののモレスキンを使ってみることにします。
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