2015年5月20日水曜日

2015.05.20 『問題解決ラボ』の著者のノートの使い方

● 著者っていうのは佐藤オオキさん。新進気鋭の若きインダストリアルデザイナー。
 その佐藤さんが『問題解決ラボ』の中でノート(ノートブックじゃなく)について語っている。

● 紙はレシートの裏でも何でもいい。ただし,小さい紙を好む。
 大きいと,これがいっぱいになるくらいに書かなくちゃいけないのかとプレッシャーを感じるそうだ。

● 目下,メインストリームは次の2つかと思う。ひとつは方眼推奨。もうひとつは,大きい紙を使いなさいという流れ。思考の大きさは紙の大きさの制約を受ける,と。

● なかなか説得力がある。実際,そういうことはあるのかもしれない。
 が,小さい紙を何枚も使って書いて,テーブルに並べて・・・・・・っていう使い方もあるもんね。その場合は,ある程度広いテーブルを用意しろってことですかね。

● ともかくも,人によって千差万別。メインストリームがそうだからといって,それに乗らなくちゃいけないこともない。
 これが自分には快適だと感じられるやり方をためらいなく採用できるのも,たぶん,能力のうちなのだと思う。

● 切り離せない普通のノートは使わないらしい。メモパッドやカードを使っているのだろうか。
 ちなみに,付箋も使わないそうだ。糊があってゴミが付着するのがイヤだ,と。粘着力も中途半端だし。
 ただ,その要件(小さめのバラの紙)を満たしていれば,何でもいい。こだわりはない。ロディアじゃなきゃいやよとか,それはないらしい。

● 実際ね,そうしたブランドにこだわっている人の8割はダメなやつ,っていう仮説をぼくは持ってましてね(といって,こだわらないのがデキる人だというわけではない。たとえば,ぼく)。
 自分は残りの2割に入ると思っててもらえばいいんだけど。

● ある程度,頭の中で形になったら,メモは捨てる。いつまでも持っていない。そうなったあとは,頭の中に保持しているくらいがちょうどいいのだ,と。
 かっこいい。が,佐藤さんはまだ30代の半ば。10年後,20年後には違ったスタイルになっているかもしれない。

● 佐藤さんがここで取りあげているノートやメモは,あくまで仕事を進めるためのヒラメキやアイディアを書き留めたものだと思う。
 落書き的な雑記メモや日記のようなものは想定していない。っていうか,そのようなものは書いていないんじゃないか。

● 唐突に,理系=カード(紙片),文系=綴じノート,という仕分けをしたくなるんだけど,これは少々以上に乱暴だろうな。

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