編者 Killigraph(瀬川卓司)
発行所 玄光社
発行年月日 2013.07.01
価格(税別) 1,400円
● この本も付箋を使ってお仕事の生産性を上げましょうという内容ではない。付箋を使って遊びましょうよ,ということ。だから,付箋ではなく“ふせん”なのだよね。
● 付箋を折紙にするとか,付箋で切り絵を作るとか,その他,そんなことまでするのかという遊び方の提唱。
で,この本で提唱されている遊び方は洗練の極みといってもいいもので,たとえば美術館巡りだとかコンサートホールでクラシック音楽を聴くだとか,そういうどこか人頼みというか,社会依存性の高さを感じさせるものより,はるかに自立と洗練の度が際だつものだ。
● つまり,文化の爛熟を感じさせるもので,1945年以来,戦争をしていないことの果実というのが,こういうところに顕著に見られると思う。大げさに言えばね。
女性が文化の担い手であるのは,紫式部以来の(それ以前からかもしれないが)この国の伝統だ。
● 付箋を仕事に使っている例は「Epilogue」に出ている。編者が本の台割りを作るのに付箋を活用しているのを紹介しているところ。
これは非常にわかりやすい,つまり洗練度の低い例だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿