BLACKWING の鉛筆本体を製造しているのは日本の鉛筆メーカーのどこかなのだが,さて,それはどこなのか。
● 三菱はさすがにやらないだろう。一方で,従業員数が10人程度のところに BLACKWING 側が委託することもないだろう。
とすると,トンボか北星に絞られる。ここまでは紛れがない。一直線だ。
● 気になるのはトンボで,自社製品のすべての生産拠点をベトナムに移転した。では,国内の生産ラインは廃したのか。
製品開発もベトナムでやるつもりならそれもありだけれども,製品開発までベトナムでやるのは無茶というものだ。競合他社が存在し,厳しい要求を突きつける消費者がいる日本でやるしかないものだろう。
● そのためには稼働している生産ラインの存在は必須のはず。BLACKWING の下請けをしていれば,国内の生産ライン(の少なくとも一部)を止めずに稼働させておける。そう考えると平仄が合う。
だから,BLACKWING の鉛筆本体を製造しているのはトンボである・・・・・・のかどうかはわかりませんがね。
● ただ,もしそうだとすると,トンボ鉛筆はそんなことのために自社のフラッグシップまでベトナムに追いやったのか,と考える消費者が出てしまうでしょうねぇ。
実際はそういうことではないと思うんですよ。しかし,メーカーの生産戦略など消費者の知ったことではない。消費者は自分が理解しやすいように理解する。
● BLACKWING の BLACKWING たる所以は鉛筆本体にあるのではない。白木の BLACKWING を想像してみるがいい。それを BLACKWING だと思えるだろうか。
トンボかどうかはわからないけれども,日本のメーカーが作った白木の鉛筆がアメリカに運ばれて,アメリカで木軸に塗装が施され,あの形状の消しゴムが装着されることによって,初めて BLACKWING になるのだ。ぼく一個は MADE IN USA を名乗るのが,BLACKWING には相応しいと思う。
(追記 2024.10.24)
● もう一点。BLACKWING の芯はオリエンタル産業のものではないかと思える。ぼくは BLACKWING55 しか使ったことはないのだけれども,たぶんオリエンタル産業じゃないかな,と。
トンボが製造しているのだとしても,芯はトンボ内製のものではないんじゃないか。
● 芯の製造能力は専業メーカーのオリエンタル産業が三菱やトンボを凌駕しているのではないかと思われるのだが,現在でも三菱やトンボは自社製品のすべてに自社製芯を使っているんだろうか。
自社の中核的な製品にもじつはオリエンタル産業の芯を使ってるんじゃないかと,密かに疑っているのだが。
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