表紙が厚くて硬いので,野外で立って書くのに便利だ。しかも,判型が小さめなので持ち出しやすい。
しかし,野外でノートを使うことのない人には,ここは魅力でも何でもない。どうでもいい。
● 中紙が40枚と薄いのがいい。薄いからすぐに使い終えることができる。1冊使い切ったという達成感をこまめに味うことができる。
これも野帳1冊を半年かけて使う人には関係のない話になる。逆にモリモリ書く人は,B5やA4のノートであっても短期間で使い切れるだろう。
● あたりまえのことだけれども,ノートの魅力はユーザーとの関係性,そのノートが使われる状況との関係性の中に立ち現れるものだ。
その関係性から独立して,魅力なるものが厳然と屹立しているわけではない。
● では,ぼくとの関係性の中で立ち現れている測量野帳の魅力は何だろうか。
第1は薄いことだ。使い切ったという達成感をこまめに味わうことができる。ぼくの筆記量と野帳の薄さの相性がちょうどいいのだろう。
● また,ノートを開いたときに段差ができにくい。これも薄さのメリットだ。
野外で使うことはまずないにもかかわらず,ぼくが野帳を使っている理由のひとつはここにある。
● 第2に,保存しやすいことだ。自分が書いたものを読み返すことはないのだが,いつかはまとめて読み返すつもりでいる(本当に読み返すかどうかは別の話)。だから,保存しておきたい。
保存には Seria の “仕切りボックス深型” を使っている。44冊ほど入る。表紙が硬いので,崩れることなく並べておける。
● 第3に,価格のことがある。文具店で買うと275円。カウネットだと(10冊単位になるが)約100円も安くなるので,まず文具店で買うことはない。100円台で買えるなら安いと思う。
7〜10日間で1冊,年間で40冊程度使うので,安くないと困る。
● 安くないと困る理由がもうひとつある。大したことは書いていないということだ。
大したことを書いているわけではないのだから,高価なノートでは内容とのバランスが悪くなるとしたものだ。
● 第4に,紙質がちょうどいいということ。価格との見合いもあるわけだが,良すぎないというのが大事なところだ。
気安くガシガシ書くためには,あまり紙質がいいのは考えものだ。紙質が良すぎると,高価格なのと同様に,気後れを生むかもしらない。
● ちなみに,万年筆を使うと裏抜けするという指摘もあるのだが,測量現場での使用を前提にした野帳に万年筆を使うのは,メーカー(コクヨ)にすれば想定外かもしれない。ギャップを外す手間のかる万年筆をなぜ使う。
ノックですむ油性ボールペンか鉛筆(シャープペン)だろう。現場は雨かもしれないのだぞ。
実際にはプラチナインクならOKだ。が,パイロットだと裏抜けするかもしれない。
● とりあえず思いつく理由は以上の4点かな。
入手の容易さはあまり考えない。丸善や LoFt,ハンズ,カルトレリアには間違いなく置いてあるから,入手困難ということはないと思うが,ぼくは通販でまとめ買いしているので,そこはあまり関係ない。
● もしカウネットがなくて文具店で買わなければならないとしたら,それでも測量野帳を使うだろうか。
たぶん使わないんじゃないかな。Campus のA6にすると思うな。となると,測量野帳を使っている一番の理由は,カウネットやメルカリで安く買えるからだということになるか。
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