著者 上田健次
発行所 小学館文庫
発行年月日 2025.04.09
価格(税別) 710円
“ものさし” では中学生コンビの瑛太と晴菜が再登場する。
● 「定番品というのは,その豊富な販売量もあって,価格を抑えながら高品質なものが多いのです」(p203)と主人公に言わせている。ぺんてるのサインペンとボールぺんてるについて主人公が語る場面。
定番品の代表が Campus ノートだと思うのだが,Campus に限らず,素直に定番品を使った方がいいとぼくも思う。マイナーにこだわるのも別に悪くはないんだけれども。
● 他に以下のような金言も出てくる。こういうのも尖り過ぎてはいけないし,あたりまえ過ぎてもインパクトに欠ける。基本,ある程度に流布しているものである必要があるだろう。
お客さんの代わりはいくらでもいるけれど,一緒に働いてくれる人の代わりを見つけるのは大変だもの。(p88)
研ぐのはお前じゃなくて砥石の仕事だ。強く押しつけたからって,うまく研げる訳じゃない。(p160)
そう,残酷なまでに努力だけでは,どうしようもないものが芸術にはあって,持たざる者が持つ者を超えることはない。(p271)
好きなことで食べていける生活を羨む人がいるけれど,俺に言わせれば何も分かっちゃいない。好きなことは好きなことにしておくべきだ。日々の糧を得る手段となった瞬間に,そこにはある種の計算が生まれてしまうし,そうあって然るべきだ。(p291)
● ライトノベルだろうと純文学だろうと,小説を読むなんて何十年ぶりだろう。だんだん読み方を思い出してきたというか,早く読めるようになってきた(早く読めても仕方がないのだが)。ストーリーの展開に慣れてきたせいもある。
本というのは移動中の電車の中でしか読まない(読めない)ものになっていたが,今回は家でもチョコチョコ読めた。

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