天気が変わりやすい。晴れてたと思ったら雲に覆われて雨になる。が,すぐに晴れ間が顔を出す。晴れ間なのに雨も降ってたりする。
● 筆箱には北星9606を入れてきた。9500の後の持ち出し用鉛筆に任命した。
トンボ2558と並ぶ,国産ゴム付き鉛筆の雄。鉛筆党の党員で知らない人はいないはず。
● 9606は今回初めて使うわけではない。今までもチョコチョコと使ってきている。したがって,書き味はわかっている。
Hi-uni に迫るという人もいるが,Hi-uni は Hi-uni であって,9606は9606。あたりまえだけれども,別のものだ。そこに各々の良さを見出すか,どちらかに偏るかは人による。
● 前言を翻すようだが,ちょっと試し書きをした程度でわかるもんじゃないってのは,万年筆に限らない。鉛筆だってある程度は使い込んでみないと,素性のすべてをさらけ出してはくれない。
9606に関しては,使い込んだという程度には使っていると思うが,使うたびに(書き始めてしばらく時間が経った後に)これが9606だという感覚が甦ってくる。
● 適度な軟らかさ。それは適度な硬さでもある。紙が押し返してくる硬さ。これが過ぎると疲れることになる。いかに筆圧をかけずにいても硬さが過ぎると疲れる。
滑らかさ。9500には芯に粒子感を感じさせるところがある。それが悪いというのでは全然ないし,9500も充分に滑らかなのだが,9606になると粒子感は
ほぼ感じない。
● 粒子感を感じさせない=上質,と言っていいのか。滑らかでさえあればいいのか。多少のザラつきはむしろあった方がいいのではないか。
このあたりは最後の最後は好みで決まる問題ではあるのだが,ぼくは滑らかであればいい鉛筆の条件の9割を満たせていると考える。9606は文句なしに上質感を感じさせる。これはいい鉛筆だ,と。
正直,9500でも9606でもクラフツマンでも9900でもかまわないと思ってるが,9606は北星製品群の中でも最もコスパがいい鉛筆かもしれなあ。性能−価格比が一番いいかも。
● 北星には9900が3種ある。ひとつは,すでに生産をやめているHIT。もうひとつはアートセットの9900。3番目がダイソーで3本セットで販売されている “かきかたえんぴつ”(4Bと6B)。
アートセットは12硬度で1,100円。9606は1本77円。9606の方が安いのだが,アートセットのHBより9606推し。描くのではなく,書いてる分には9606の方が高額なんじゃないかと感じることがある。
● 9606は(OEMを除けば)北星では唯一の消しゴム付き鉛筆だ。ぼくは鉛筆に付いている消しゴムは使わないのだが,消しゴムなしの9606を出してくれとリクエストするつもりはない。それはないんだな。
消しゴムなしなら9500で充分だし,クラフツマンも充分な量を確保しているから,それらを使えばいい。9606は消しゴム付きでけっこう。消しゴムは使わないままで,1本の9606を使い切ってみたい。というわけなので,当分,旅先では9606にお世話になる。
● ともかく,HBしか使ってはいけないと言われれば,北星から選ぶことになる。が,実際にはBや2Bもあるわけで,三菱やトンボのBと北星のHBを比べた場合,常に必ず北星のHBが勝るとは限らない。
昭和30年代の鉛筆だと,HBで受け入れられるものはあまりないが(uni や MONO は別),Bや2Bなら昭和30年代のものでも全然OKだ。濃いめ軟らかめが好きだと,そういうことになる。
HBで比較するなら2558より9606かなと思っているが,2558にはBもある。この2558Bが絶佳なので,いずれ持ち出し用に任命する予定。
● 問題は,この濃いめ軟らかめ好きがいつまで続くかだ。ずっと続くかもしれないのだが,書き味や滑り具合いだけでなく,黒の品位も問題になる。
今はどうか知らないが,昔の墨汁の黒はイヤな黒だった。ああいう黒は見せられたくない。
黒鉛の黒は,4Bであっても6Bであっても,墨汁の黒のようにはならないだろうと思っているが,このあたりで自分の好みがどう転ぶかわからない。



0 件のコメント:
コメントを投稿