Hi-uni なんか60年前の1.5倍にしかなっていないわけだが。
● Hi-uni の価格がわかりやすいので,Hi-uni を基準しがちなのだが,Hi-uni より高価な国産鉛筆はチラホラある。たとえば,ホクサイン。他にも,あるのだろうし,現在は消えてしまったが,過去に存在したものもある。
ただ,ホクサインはポリマー芯で,黒鉛+粘土 で作られた芯の鉛筆では,依然としてHi-uni(と MONO100)が最高額であり続けているのではないか。
● 60年前は官製ハガキが7円だった。現在は12倍になっている。大卒初任給は24,000円だった。これも10倍にはなってるんじゃないか。しかも,当時の大卒は今よりずっと少ない。
現在の貨幣価値なら Hi-uni は1,200円になる。
● ただし,ここが不思議なところなのだけれども,Hi-uni が世に出た60年前は Hi-uni は頭抜けた存在だったのだと思う,たぶん。
けれども,現在の目線だと,50円や70円の鉛筆と比べて Hi-uni がそれほど突出しているとは思えない(微差が大差ではあるんだろうけれども)。Hi-uni の稀少性が減少したことによるのか,他の鉛筆が Hi-uni に近づいているのか。
● と言っても,たとえば三菱9800は現行品の Matured より 昔の Patented の方が一格上という感じがする。uni や Hi-uni を出したあと,三菱鉛筆は9800の質を落としたんじゃないかと疑っているのだが,リアルの鉛筆の状況は60年前と現在とでさほど変わっていないと見るのが正解なんだろうか。
となると,Hi-uni が相対的に大幅安となり,大衆品の仲間入りをした結果,Hi-uni の有難味が薄れたことが使用感に影響を与えているんだろうか。
● uni もそうだが,Hi-uni もよく売れて(時代の追い風を存分に受けた気がする)初期コストの回収は短期間で終わっていると思われる。以後,Hi-uni は三菱鉛筆にたんまりと利益をもたらしたに違いない。
60年前に比べると Hi-uni は破格に安くなっているのだが,それでも算盤には合っているのだろう。ドル箱ではなくなっているのだろうが。
● 1992年のバブル崩壊以降,日本経済が長期デフレに沈んだにもかかわらず,公共料金だけはジリジリと上げてきた。2017年以降は郵便ハガキを上げすぎとも言える。
ので,郵便ハガキを基準にして Hi-uni が安くなったと言うのは正確に言えば正しくないのかもしれないけれども,それにしたって60年前の1.5倍にしかなっていないわけだからね。Hi-uni が相対的に高価だった頃にセッセと使ってくれた人たちのおかげで,今のぼくらが安くなった Hi-uni を使えているのだとも言える。
● が,コロナ収束後,Hi-uni に限らず,鉛筆の値上げがないのは異常事態で,それだけ需要が弱いんですかねぇ。
鉛筆専業メーカーはかなり辛いでしょう。
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