● 百科事典って大昔は応接間のアクセサリー。ぼくは昔も今も応接間のある家には住んだことはないし,住んでいないけれども,百科事典を買ってしまったことはある。
社会人になった当初,勤務先に営業に来た営業マンの口車(?)に,自分の方から乗りに行ってしまった。平凡社の世界大百科事典ね。もちろん,ほぼ使うことはなく,虚しく並べておいた後,処分する結果になった。
● これ,百科事典の罪じゃないね。使いもしないのに買った方が馬鹿。
百科事典ってけっこう売れたんだろうけど,たいていの購入者はぼくと同じでしょ。インテリアとして購入したんでしょ。
百科事典がインテリアとして機能した時代って,今から見ると滑稽そのものだけど,そのときはみんな大マジメ。見てくれを気にするとか,見栄をはるとかが,基礎になってはいるんだけど。
● 今でも紙の百科事典を使っている人はいるのかもしれない。使う人はアクセサリーとしての機能なんか求めないだろう。
あの豪華な造本はむしろ,使いづらさを助長しているような気もするね。
● 紙の百科事典が成立していた時代っていうのは(今でもあるにはあるわけだけど),のんびりした古き良き時代だったのかもしれないな。
知の成果のすべてを集約できると思われていた時代。十年に一度のアップデートで許されていた時代。
● CD-ROMになった百科事典もじつは買った。これもあまり使わなかったな。こちらは中古品をかなり安く買ったんで,財布の痛みはほとんどなかったけど。
マイクロソフトが出していたエンカルタも買ったことがある。キング牧師の“I have a dream”の音声が収録されてて,へぇぇと思った記憶がある。でも,これもほぼ使わなかったね。
● 今だとWikipediaってことになりますか。日本語で読めるWikipediaは英語のそれとは情報量に大差があるらしいんだけど。
けっこう,お世話になっているね。Googleで検索をかけると,たいていの項目でWikipediaが表示されるから,それで見ることになる。
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