● むかぁし,大学の教科書をあらかじめセロテープで補強していた。本体に紙のカバーがかかっていると,背表紙の角とか,表紙の折り返しのところが,だんだん擦りきれてくる。それを防ぐため。
でも,セロテープは二つほど難点があった。ひとつは,補強しているのが目立つこと。もうひとつは,経年劣化がけっこう激しいことだ。
● まず,気温によって伸縮するのか,だんだん皺がよってくる。そのうちに粘着力が弱ってきてはがれてしまう。
はがれたあとに,糊が残ってネバネバする。あれはじつに不快なものだった。
● それをそっくり解決してくれたのが,メンディングテープだった。当初は住友スリーエムのScotchしか見かけなかった(田舎だったからか)。それも,透明プラスチック製のディズペンサーが付いたタイプしかなかったような。幅が広いのと狭いのと,2種類。
● これで本の補強をするとセロテープとはまるで違う。補強してあることがわからない。皺もよらない。経年劣化が緩やかだ。さすがに永遠に不滅というわけにはいかないけれども。
以後,セロテープを使ったことはない。
● 強いていうと,お値段が少々お高かった。が,だんだん下がってきましたかね。
そのうち,百均でも扱うようになった。Scotchも見かけるけど,競合商品も百均にはあって,まぁ,そっちの方が格安になっている(巻が長い)。
● ただし,耐久性と粘着力において,Scotchが断然優れている。今はびっくりするほどの価格差はなくなっていると思うので,もっぱらScotchを使用している。
● でも,テープ類って,そんなにしばしば使うものじゃない。ガッチリしたディスペンサーに装着してテーブル(ぼくは机を持っていない)のうえに置いておくのはちょっとイヤ。貴重な表面積を消費されるのは困る。
● かといって,テープ単体で転がしておくと,埃が付着する。これはもっと困る。そこで手頃なディスペンサーはないかと思っていた。
思っていただけで,自分で買ったわけではないんだけど,いつの間にかそれがぼくのそばにあるようになった。
● ScotchでR-PSとある。プラスチック製のけっして高くはないであろうと思われるものだ。
どうしてあるのかわからない。買った記憶はない。誰かにもらった記憶もない。仕事場の片隅にうち捨てられていたのを拾ってきた記憶もない。
けど,まぁ,しごく便利に使っている。これがあるとないとじゃ大違いだ。
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