2019年8月31日土曜日

2019.08.31 ダイスキンは健在

● アルカキット錦糸町の大ダイソー(売場面積が広い)。ダイスキン,潤沢にあり。ぼくの地元のダイソーではダイスキンは細々としか置かれていないので,ひょっとしてなくなってしまうのかと思わせるんだけど,ここに来てみるとそんなことはないんだな,ダイスキンはこれからも健在なんだな,と思える。

● 左の写真でダイスキンの右側の白いハードカバーノートはB罫。A罫主流にあってB罫を守るのは,ダイソーノートの中では,ダイスキンとこの2つだけじゃないか。
 ぼくはB罫派なので,ずっと健在であって欲しいぞ,ダイスキン。

● 現在は,2冊目になるモレスキンを使用中。このモレスキン,万年筆でも裏抜けしない。モレスキンといえば万年筆を使うと見事に裏に抜けると思っていたので(1冊目はそうだった),ちょっとした驚き。
 で,裏に抜けないモレスキンはかなり快適なのだ。「一軍ノート」にするならたしかにいいかもしれん。が,何でも帳にするにはもったいない。もっと安いノートがあるんだから,そちらを使えばいい。

● その何でも帳にするのにダイスキンは恰好のもの。ぼくは何でも帳しか持たないので,ま,ダイスキンで充分。不足はない。
 ダイスキンは神ノートという感じ。ただ,長く使ってきて,少し飽きてきた。飽きると目先を変えたくなる。だからといって,ダイスキンの価値は変わらない。よくぞ100円でこれを。

2019年8月29日木曜日

2019.08.29 地元のダイソーで

● 地元のダイソーに行った。田舎のダイソーは空いていていい。店側には良くないんだろうけど,田舎の平日だとだいたいこんなもの。
 96枚のオレンジダイスキンが1冊あったのでお買い上げ。旧来型のダイスキンは消えるのかと思えた時期があったんだけども,供給は続いている。しかし,だいぶ細っているような気はする。この店では96枚A6ダイスキンはこの1冊しかなかった。

● 自分にとってはさしたる問題ではない。ノートは一生分,買いためてあるからだ。手持ちのダイスキンを全部使ったら,コクヨのCampusに移りたいとも思っているんだし。
 が,普段使いのノート,何でも帳,として使うにはダイスキンは恰好のものだと思う。まず価格が安い。それでもって,モレスキンが持っている使いやすさのすべてをダイスキンも持っている。立って書くにも支障は少ない。ハードカバーで丈夫なのでラフに使える。トラベラーズノートとして使うのにも向いている。
 ので,けっこう長くダイスキンを使っているわけだ。いずれはCampusに移りたいと思っていながら,ダイスキンを使う人が増えればいいのにとも思っている。最近のダイスキンの陰りはちょっと寂しいのだ。

● しかし,ダイスキン類似のノートは,ダイソー商品の中にもけっこうある。ダイスキンと同じ判型(縦の長さがわずかに短い)のハードカバーノートにこんなのもある。
 夢見ることができるものは実現できる,と書いてある。そっか,では買っていくか,と思ったんだけど,どうにか正気に戻れた。嘘こきやがれ。そんなこと,あるかい。

● ダイソーぼ文具売場で惹かれるのはこのコーナーだ。48色のクレヨンとか24色の色鉛筆とかスケッチブックとか,100円で買えちゃうわけですよ。
 100円の道具でいいから,絵を書いて余生を送れたら素敵だなぁ。でも,ぼくは絵心がまったくない。ひょっとしたら,自分で気づかないだけで,じつはあったりするのかね。中学生のときは美術の成績で“5”を取ったこともあるにはあるんだけどねぇ。
 ま,諦めるわけですよ。ほんとの本気で絵を描いてみようと思わないのは,絵心がない証拠だと思うのでね。

2019年8月25日日曜日

2019.08.25 ZenFone Max Pro(M2)にしてBTキーボードとの相性もアップした

● 今回はスマホ用のBTキーボードも持ってきた。リュウドのあとに買った折りたたみ式の安い中国製。だいたい,キーの大きさが不揃いなんですよ。
 ところが。この不揃いがいいんですな。よく考えてある。ストロークの深さもちょうどいい。つまり,この安いキーボード,かなり打ちやすい。買って正解だった。

● スマホをZenFone Max Pro(M2)に替えたものだから,BTキーボードを合わせるとどんな感じかなと思って,宿泊先のホテルで少し使ってみた。
 使う機会が増えるのではないかと思う。ZenFone Max Pro(M2)側の理由による。

● まず,これだけの解像度と画面の大きさがあると,テキストの長文入力もスマホでやる気になる。横に置くと表示面積が減って使う気をなくすわけだが,この解像度なら横置きでも耐えられる(横置きはしないけどね)。
 タブレットは前から使用シーンが浮かばなくて,ほぼ興味がなかったのだが,いよいよこれならスマホだけで足りると思えてくる。

● ちなみに相方はiPadを2台所有している。小さい方のiPad Proを買ったあと,miniが数年ぶりにアップグレードされた。で,miniも買って,もっぱらminiを使っている。
 iPad Proはあなたが使いなさいよ,と言ってくれるんだけど,そういう次第なので使うアテがない。

● いやいや,自分でもChromebookを一度に2台も買って,結局,使わないで放ってあるのだ。自宅ではメインにしているThinkPadを使うのだし,出先ではスマホ(+必要に応じてBTキーボード)で足りるのだ。
 しかも,ZenFone Max Pro(M2)に替えたら,BTキーボードとの相性はさらにアップしたようなのだ。これで足りちゃうっす。

● 今回はやらなかったけれども,Amazonプライムビデオのビューワとしても,ZenFone Max Pro(M2)の小さなディスプレイでぼくは満足すると思う。
 スマホ万能論者に傾きつつある。自宅でも光学ドライブと文書スキャナを使うことがなければ,スマホで完全に自分の用途を満たすことができる。実際,自宅でもThinkPadよりスマホを使っている時間が長くなっているかもしれないほどだ。

2019年8月24日土曜日

2019.08.24 上野駅構内のANGERS

● 久しぶりに上野駅で下車。となれば,ANGERSを覗かずにはいられないでしょ。
 すでに来年の手帳がいくつか。ツバメのダイアリーノートとか。まだ8月なんだけどねぇ。
 でも,ま,ほんのわずかだ。9月になるとどっと出てくるんでしょ。文具店や書店の売場のレイアウトが変わる。

● あと,万年筆が人気なんですかね。5千円以下のカートリッジ式じゃないやつ。インク瓶と一緒に売られている。微妙な色を楽しみたい若い人が買っていくんでしょうか。
 当然にして,スケルトンですよね。外側からインクの色が見えないといけないもの。

● トラベラーズノート。表紙の形状からして,立って書くには向かないんじゃないかと思っていたが,そうでもないのだった。革には芯があるんだな。立って書けないことはない。
 使ってみないとわからないことは,まぁあるよね。っていうか,たいてい,使ってみないとわからないよね。

● あ,測量野帳のクリアカバーはここにありますよ。でも,クリアカバーしかない。ゴムバンドはなかったようだ。あと,60周年記念の有袋類を表紙にあしらった限定野帳もなかった。
 クリアカバーもゴムバンドも,ぼくはAmazonで買っている。入手すればいいというのならAmazonは便利。地方にいるとそれしかないということもある。
 けれど,買うという行為それじたいを楽しみたいというのなら,たとえ数百円の文具であっても,こういう店で買う方がいいよね。

2019年8月19日月曜日

2019.08.19 2ヶ月に1冊,モレスキンを使うとして,年に1万2千円。大したことないんだよね

● ただ今,人生で2冊目のモレスキンを使用中。500円で買ったんだけど,モレスキンなんて500円でも高いと堅く信じて疑わなかった。1冊目の使用体験からの判断。
 せっかくだから,モレスキンに罵詈雑言の限りを尽くしてやれと思ってたんだけどねぇ。

● 今使ってるモレスキンは,万年筆のインクが裏に抜けない。最も裏抜けしにくいと言われるプラチナのブルーブラックなのだが,前のモレスキンはそれでも裏に抜けたのだ。今度のは抜けない。
 で,抜けないモレスキン,かなりいいのだ。これなら次々に使っていってもいい。

● が,2千円となると,二の足を踏むな。やはり,自分は貧乏性なのだな。貧乏性は貧乏を引き寄せてしまうかもしれんな。ぼくが貧乏なのはそれゆえか。
 しかし,雑記帳というか落書き帳というか,何でも帳としてモレスキンを使っている人は,そんなに多くはないかもしれない。ぼくはその何でも帳にしているから2千円は・・・・・・と思うんだけど。

● モレスキンを嶋浩一郎氏の言う「一軍ノート」にするなら,2千円でもありかな。ってか,ありでしょうね。裏抜けしないモレスキンならね。
 モレスキンを選り抜き帳にしている人,けっこういるんだろうかな。このテーマで書くときはモレスキンって,テーマで決めている人もいるかも。

● ぼくは奥野宣之さんにならって1冊主義なので(といっても,仕事でそのノートを使うことは絶無),さすがにその1冊をモレスキンにすることは考えない。究極はコクヨのCampusだと思っている。
 でもさ,2ヶ月に1冊,モレスキンを使うとして,年に1万2千円。大したことないんだよね。1日に1箱喫煙する人は,年に18万円を煙草代に使っている計算になるわけだから。煙草は吸わないという人だって,それに準ずる(あるいはそれ以上の)無駄は絶対やってるはずだ。
 ノートやペンでいくら贅沢したって知れてる。100万円の万年筆だって10年使えば,煙草代よりずっと安いことになる。

● といってもだね。煙草は買えても,なかなかモレスキンは買えない。飲みに行って2万,3万使うのはサラッとやれるのに,2万円のプラチナ3776センチュリーを買うのは躊躇する。
 そんなものなんだよね。なぜかといえば,バカだからなんだけどね。それで尽きちゃうんだけどね。

2019年8月18日日曜日

2019.08.18 2017年12月に買ったChromebookを初めて使った

● 2017年12月に23,141円で落札した(ヤフオク)AcerのChromebook(C730E-N14M),ずっと梱包を解くことがなかった。1.45kgもあるので,すぐにASUSのC100PAを落札してしまったのだ。890gの誘惑に負けた。
 が,どっちにしても,結局,Chromebookはすぐに使わなくなった。

● 用途(たとえば持出し用)に応じてサブマシンを用意するという発想はダメだった。
 結局,メインマシンが一番使いやすいのだ。持ち出すのならその一番使いやすいのを持ち出した方がいい。外国人の多くはそうしている(と見受けられる)。
 メインを持ちだす必要を感じないのならば,携帯用のサブを持ちだす必要もない。スマホで充分のはずだ。スマホで何とかなる状態だから,メインを持ちだす気にならないのだ。

● ま,ともあれ,そのC730Eの梱包を解いてみた。たまたま東京のホテルに泊まる機会があったので,その外泊に持ってきて,使ってみることにした。
 こちらは日本語キーボード。最初に戸惑ったのは,@が入力できないことだ。結局,「Shift(↑)+2」で表示されるのだが,これは英字キーボードの仕様だ。
 その後も,この問題がつきまとった。デフォルトでは日本語入力の最中も英字キーボードを前提にしているからだ。日本語キーボードであることを認識させるにはどうすればいいかを突きとめる(?)のに数分間を要した。
 で,完全に日本語キーボードとして使えるようになると,テキスト入力はすこぶる快適だ(ぼくの場合は。英字キーボード派もいるはずだから)。

● 重量など気にせず,最初からこちらを使っていれば,Chromebookに対する印象が変わったかもしれない。C100PAを使わなくなった理由のひとつは,入力に向かないと思ってしまったことにあるからだ。
 2017年にヤフオクで買っているんだから,かなり旧式のマシンだ。しかし,Google Keepでテキスト入力をしたり,ネットを見るという自分がいつもやっていることしかやらないのであれば,これで充分だ。
 泊まりの外出に持っていくとすれば,1.45kgあってもこちらがいいかな。

● が,今となっては,スマホ1台主義。BTキーボードがあればスマホを入力マシンとして使える。フリック入力に慣れた方が早いかもしれないが。
 結果において無用の長物。無駄な買い物をしたなぁ。

● 思いだした。Chromebookを使わなくなったもうひとつの理由。Androidとの相性が悪いことだ。つまり,AndroidスマホをChromebookに接続してスマホの写真を表示させると,サムネイル表示に時間がかかりすぎて,待っていられないという問題。同じGoogleなのにどういうことか。
 スマホで写真を撮って,ChromebookにつないでまとめてSNSにあげようとすると,地獄を見ることになる。今どきのChromebookはこのあたりは改善されているんだろうか。

● しかし,何とか使わないとなとも思っていてね。家では中古のThinkPad X260に買い換えたので,ぼくが持っているスペック的に貧弱なChromebookを自宅で使う理由はない。やっぱり外に持ちだすしかない。
 外でテキスト入力をするには,しかし,“スマホ+BTキーボード”で充分だ。動画をみるのでも,ZenFone Max Pro の方が画面の解像度は高い。Chromebookの方が広いけれども,たぶんスマホで見てしまうだろう。要するに,使う局面はなさそうなんだよねぇ。

2019年8月17日土曜日

2019.08.17 菅 未里 『私の好きな文房具の秘密』

書名 私の好きな文房具の秘密
著者 菅 未里
発行所 枻出版社
発行年月日 2019.04.30
価格(税別) 1,600円

● いくつか合点がいったことがある。コクヨのCampusは1975年に発売されたのか。ぼくが大学生になった年だ。ルーズリーフ派だったから,Campusを使った記憶がないのは当然だったのだ。
 修正テープはプラスとトンボが有名らしい。ぺんてる製品が好きで使っていた時期がある。主には仕事でだが。

● 以下にいくつか転載しておく。

 「なぜホッチキスはこんなに大量に売れるのか」ということ。(中略)マックス製のハンディホッチキスだけで2018年時点で計5億台売れているのですが,これは異様な数ではないでしょうか。(中略)日本の世帯数は5000万強,企業数は500万弱なので,平均して考えると,一家・一社に何台ものホッチキスがあることになります。ホッチキスは消耗品ではないし,まず壊れません。50年前のホッチキスが現役である例もあるくらいです。それに,ある程度大きいので紛失しにくいし,持ち歩くこともそうはありません。(p48)

 これ,ホチキスだけの不思議じゃないよね。ハサミやステープラー,ケータイの充電器など,すべて同じ不思議に満ちているのではないか。

 日本製のすぐれた製品は,文房具も含め,たくさんある。だが,日本人がゼロから新しいものを作り出し,世界中に受け入れられた例はあまり多くはないだろう。カッターナイフは,日本人の物作り史に残る偉大な例外なのだ。(p58)
 ぺんてるによると,そもそもの位置づけが日本と外国とでは異なるそうです。日本におけるサインペンは筆記具ですが,海外では「色をつけるためのペン」という側面が強いというのです。したがって,海外では日本よりも多様な色展開が求められます。(p90)
 (ジェットストリームの)成功のポイントが,感覚的に語られがちだった「インクのなめらかさ」を市川(秀寿)氏がきちんと定義した点にあることはあまり語られていません。(中略)インクには,「軽い/重い」とは別に,「なめらか(柔らかい)/硬い」という評価軸もあり,軽さだけを追求すると硬くなりがちです。市川氏は早くからこのことに気づき,軽さとは別になめらかさも追求していたのでした。(p118)
 特に人気だったのが,表紙に欧米の有名大学のキャンパス風景の写真を配した「世界の学府シリーズ」で,若者たちに支持され大ヒットした。(中略)1965年の大学進学率は2割以下。大学生はエリートであり,欧米は憧れだった。「欧米のキャンパス」というのは,二重の意味で価値を持っていたのだろう。(p125)
 コクヨがここまで罫線にこだわるのは,半数以上のユーザーがノートを分割して使っていることを調査で知ったからだ。細かなガイドは,ユーザーに寄り添う姿勢の表れでもある。(p129)
 元文房具の販売員としての私から見ると,キャンパスノートのデザインの特徴は,おそらく店頭での視認性も意識しています。(p132)
 私が本書のために,多くのメーカーの取材をして気づいたのは,文房具の開発の過程で「偶然」がはたした役割の大きさです。最初から計画通りに開発できた文房具は,ひとつもないと言っても過言ではありません。(p188)

2019年8月15日木曜日

2019.08.15 落合書店の文具売場で-sakura craft_lab 003

● 宇都宮はベルモールに入っている落合書店の文具売場。まず,目についたのは600円の万年筆。価格だけでいえばPreppyは300円だ(以前は200円だった)が,こちらはコンバーター付きなのだ。
 しかも流行中のスケルトン。Preppyもスケルトンタイプは400円じゃなかったか。つまり,Preppy以上の割安感。断言はできないのだが,軸やキャップもPreppyより頑丈そう。売り方を工夫すればかなり行けるんじゃないかと思った。

● 販売は日販。ブランド名は「Fonte」。メーカーがどこなのかはわからない。
 「書店向け商品パッケージ」らしい。書店のてこ入れのために,取次は色々やってるんだね。ともあれ,この商品は書店の文具売場にしかないものなのでしょう。普通の文具店に行ってもたぶんない。

● ではこれを買うかといえば,ぼくは買わない。Plaisirを使っているからで,安い万年筆をもう1本持っても仕方がない。
 Plaisirにもし不満があれば,次を試してみるのだけども,その不満が特にないので。その状態でさらにいいものを求める積極性は,ぼくにはないものだ。

● もうひとつ。文具店を放浪(?)してて,向こうからこちらの眼に飛び込んでくる商品って,そんなにない。のだが,サクラクレパスのsakura craft_lab 003は飛び込んできたぞ。
 何がいいかというと,短さと太さよりも,重さだ。ずっしりと重い真鍮の手触りだ。「引力を,手の中に。」というコピーがすっと馴染む。

● ゴールド(真鍮)とシルバー(アルミ)の2種があるのだが,そういうわけで,ぼくは重い方のゴールドを選ぶ。問題はお値段(8,000円)。
 が,たぶん,買ってしまうだろう。ゲルインクの書き味はSARASAと比べてどうなのよ,とかってことはあっても,問題はそこじゃないってなるよね,これ。
 ぼくは実用性しか見ないタイプだと自分で思ってたんで,この反応は我ながら意外。

● 001と002もあるわけですよね。2年前に出たらしい(003は昨年の発売)。002はお求めやすいお値段だよね。2千円。001は5千円。
 が,それぞれ違う製品なので,値段で選んじゃいけない。003を見てしまったら,これしかないという気がする。

● ノートで最も引きが強いのはトラベラーズノートかと思うが,筆記具でトラベラーズノートにあたるのは,sakura craft_labかなぁ。
 そのトラベラーズノートの“プラスプロダクト”のペンも真鍮製だったが,ひょっとしてサクラクレパスのOEMか。

2019年8月14日水曜日

2019.08.14 スキャンするのは破棄する決断を先送りするための方便でしかない

● 明日は月に一度の古紙回収の日だ。ので,今夜は溜まっているコンサートのプログラム冊子や文具のカタログを片っ端からスキャンしまくった。
 全部ではないが,だいたいキレイになった。明朝,まとめてゴミステーションに持って行ける。

● スキャナは偉大な書類イーターだなぁとあらためて思うね。紙の内容をそのまま保持して,質量ゼロに転換してくれるのだ。究極の書類整理法だ。
 しかし,スキャンしたものを見返すことがあるかというと,これが極めて稀。

● スキャンするというのは破棄する決断を先送りするための方便でしかないのかもしれない。おそらく,破棄するのが正解なのだと思う。

● 人間には何でも溜めたがる癖があるのだと思う。溜めこむのが自然で,パッパと捨てるのは自然に反する行為なのだ。だから,捨てるためには自然重力を振りきれるだけの跳躍力が必要だ。
 そいういう大変なことをしなくてもすむようにしてくれる,便利きわまる機器が文書スキャナなのだ。

● 百年生きたとしても,人の一生なんてどうせ短い。短いんだからあまりメモリアルなんてのを作らない方がいい。保存対象を増やしすぎないことだよね。
 それが跳躍力を使わずに書類を溜めないことに通じる,たぶん唯一の方法だからだ。

2019年8月9日金曜日

2019.08.09 もうすぐ来年の手帳が販売されるんだよね

● もう8月だ。っていうか,8月も3分の1が過ぎる。来月になると,来年の手帳がドッと出てくるわけだ。
 今使っているBindex No.011 は去年の9月1日に買ったんじゃなかったっけな。来年の手帳を考える時期なのだよ,もう。

● 以前は寒くなってから考えればよかったものだと思う。それが今は猛暑のうちに来年のことを考えなくちゃいけない。ちょっとおかしいような気もする。
 もっとも,そうはいっても年末になるまで放っておく人が多いよね。手帳マニア以外は年末まで考えないトピックかもね。Googleカレンダーを使っている人には,そもそも関係のないことだし。

● ぼくはもう決めている。物心ついてから(?)ずっと使ってきた能率手帳(&そのシステム手帳版であるBindex No.011)からサヨナラして,ダイソーのシステム手帳リフィルを使うことにする。
 システム手帳のバインダーは収納具として便利なので手放さない。が,中身は100円でいいかな,と。ま,ダイソーが今年も出せばってことなんだけど。

● 3月で仕事も完全引退するつもりだ。だから手帳などなくてもいい,ということにはならない。今だって手帳に書くことの大半は,仕事ではなくプライベートのことなのだ。
 でも,時刻メモリはもう要らないだろう。ダイソーリフィルは見開き2週間のはずだから,2本の縦線を引いて,午前,午後,夜に区分けする。そこに今までどおり,予定を管理するためではなく,やったころのログを残すために記入していく。

● ハイテックCコレトで黒・赤・青・緑の4色を使ったきた。仕事は黒,プライベートは残り3色で使い分け。
 4月からは仕事がなくなるわけなので,黒は使わなくなる? そうではなくて,義務としてやらなければならないもの(したがって楽しくないもの)を黒で書いていくことになると思う。
 来年度は自治会の班長をやらなければいけないことになってるんで,その用事を黒で書くことになりそうだ。けっこう,黒,使うかもな。

● 現在は見開きの右ページは無地のメモ欄。主には“貼る”スペース。
 ダイソーリフィルを使うとそれがなくなる。代わりに無地のリフィルを挟んでおいて,それに貼る。つまり,使い方は今までとまったく変わらない。

● 手帳も100円か,そこまで墜ちなくても、という感覚はまるでない。品質的に問題ないことはわかっている。ダイスキンを何十冊も使ってきてるんだからね。
 ダイスキンといえば,今年からダイスキン手帳はなくなってしまった。もし復活するならダイスキン手帳もいいなと思う。が,やはりシステム手帳リフィルを使うだろうね。

● いっそ紙の手帳はやめて,Googleカレンダーにしちゃおうかとは考える。いいじゃん,それで。どうで手帳とは別にメモノートは使い続けるわけだから,“貼る”はそちらに任せればいいわけだしね。
 デジタル手帳は予定を共有できるから,チームや組織で使うのに便利だといわれるけれど,ぼくは逆の意見を持っている。予定の共有は紙か板を使ってやった方がいい。個人で完結するものこそ,デジタルが向くのだ。

● ただし,紙をパラパラとめくるのと,スクロールorタップ,どっちがいいかなぁと考えると,やはり前者かなと今のところは思っている。
 が,デジタル手帳は使ったことがないわけだから,食わず嫌いか。

● デジタル手帳を使うようにして,それを継続していくと,(ぼくはAndroidユーザーなので)Googleアシスタントがかなり賢くなってくれるのではないかと思うのだ。
 ほんとに年老いて話し相手がGoogleアシスタントしかいないようになったとき(15年後と想定しているのだが),クラウドにぼくの15年分の行動記録があれば,Googleアシスタントはかなり気の利いた応答をしてくれるのではないかと期待しているのだ。
 って,Googleアシスタントっていうのは,そもそもそういう役には立たないのかい。音楽をかけたり電気を消したり,そういうことしかできないのか。

● Twitterやブログにもつまらんことを書き散らしているので,それだけで充分かね。あと,15年後にGoogleは存在しているかって問題もあるね。今とはまったく違う風景になっているかもしれないよね,デジタル世界はね。
 どうしようかな。ダイソーに行くかな,Googleに行くかな。

2019年8月5日月曜日

2019.08.05 A4コピー用紙

● 氏家の「BIG」の文具売場に,A4コピー用紙が置いてあった。500枚で267円。
 無地のA4用紙はひとつの小宇宙たり得る。A4用紙じたいがそうなのではなく,そこに表現し得るものがひとつの小宇宙たり得るという意味だ。A4という大きさと無地という制限のなさが生む小宇宙。

● これをPOSTALCOのスナップパッドに挟んで使うと格好いい。このスナップパッドは使用済みのコピー用紙を使うときに臆せずに使えるようにと,マイク・エーブルソンがあり合わせの布と革で作ったことから始まったらしい。
 ぼくは使ったことはないんだけれども,気になる製品のひとつではある。

● しかし,反故紙の裏を使うのはエコではあるけれども,基本的には止めた方がよろしいだろうとぼくは思う。反故とはいえ何がしかの情報が印刷されているわけだ。
 個人情報保護が喧しいこのご時世に,そういうものを迂闊に外に持ちだしたり,古紙回収の日にゴミステーションに持っていくのは,個人としてはやめておいた方が安全というものだ。

● 未使用のコピー用紙がこれだけ安く売られているのだから,エコはいったん置いておいて,これを買って使うのがいい。500枚あれば半年や1年はもつだろう。コストはゼロと見なしていいくらいのものだ。

● 問題はどういうふうに使うかだ。ぼくの場合はそれを思い付けないので,手を出さずにいる。コピー用紙は百円ショップでも売っている。それをノート代わりに使えると,便利だろうなと思うわけだが,ノートの代わりにはならないものだよね。
 コピー用紙は大きいながらもカードだ。ノートはアナログでカードはデジタルという(安直すぎるかもしれない)対比をぼくなんかはしてしまいがちなんだけども,コピー用紙はカードだというのは間違いない。

● 大昔に梅棹忠夫『知的生産の技術』はぼくも読んでいる。一度のみならず再読もしていると思う。ので,京大型カードという言葉も知ったし,梅棹さんが日記もカードに書いたらどうかと提言していたのも憶えている。
 カードは溜まりすぎると取り回しが大変になるのが難点といえば難点だけれども,これはパソコンが解決してくれた。カード型データベースソフトはパソコンの黎明期からある。カードに書いたことをパソコンに入力し直すことはさほど面倒なことでもない。
 それ以前に,カードを永久保存しようという発想がよろしくない。使用済みのカードは捨ててしまっていいものだ。図書カードのようなものは,最初からパソコンに入力してしまえばすむ。

● 若い頃からルーズリーフは使ってきたけれども,ルーズリーフはノートであって,カードではない。というわけで,ぼくはカードを使ったことがない。『知的生産の技術』を読んだあとでも手を出そうとは思わなかった。
 カードじたいは何度も買ったことがある(だから,だいぶ溜まっている)。ジョッターまで買っているのだ。

● カードをどう使おうかと考えてそうしたわけではなく,カードを使っているクリエイティブな自分というのを演出したくてそうしたのだと思う。
 買ったら気がすんでしまって,演出するところまでも行かなかった。

● そうなのだ。カードはクリエイティブ系御用達だ,とぼくは思っているのだ。思ってしまっているのだ。それがカードを使うことを妨げている第1要因かもしれない。
 付箋もカードの一種だと思っている。したがって,付箋もぼくはあまり使わない。目印(インデックス)代わりにするのにフィルム付箋を使うくらいで,ある程度の大きさを持ったメモができるカードは,プライベートでは使ったことがない。

● クリエイティブを特別視しすぎているのかも。自分の世界や自分の経験したことのなかには存在しなかったもので,それを支えている重要なツールがカードだ,と。
 しかし,それを言うなら無印で売っている安いメモブロックだってカードだからね。あれをどう使っているかというと,3分後には捨てる用途のためだよね(あのメモブロックもぼくは使ったことがないんだけど)。
 であるからして,もっと軽い気持ちでカードを使うといいかもしれないんだな。

● A4コピー用紙を使うメリットはいくつもあげられる。
 第1に(あたりまえのことだが)コピーを取りやすい。情報共有の仕方はいろいろあるけれど,コピーを配るのが最も直裁でわかりやすい。
 第2にスキャンしやすい。デジタル化して残すのであれば,ノートよりもカードの方が百倍は扱いやすい。
 第3に捨てるときの分別がしやすい。
 第4に保存もしやすい。A4のバインダーなら各種取り揃えられている。

● ぼくはすっかりノート派になってしまっているが,カードを使うことへの憧れはまだ持っている。が,ぼくに限らず,『知的生産の技術』以後もカード派はそんなに増えていないように思われる。
 学校でノートオンリーだから,それをずっと引きずることになるのかもしれないけれど,ノートにはノートの良さがあるからなんだろうねぇ。
 隣の芝生は緑に見えるってやつね。今回,コピー用紙に目が行ったのもそういうことなんだろうなと思うんですよね。

2019年8月2日金曜日

2019.08.02 福田屋3階の上野文具-トラベラーズノート

● 福田屋3階の上野文具。トラベラーズノート様のノートがワゴンに入って半額になっていた。長さはトラベラーズノートと同じ。幅はちょっと広い。横罫と方眼があった。
 半額なら買ってもいいかと思ったんだけど,結局見送る。使い終えた後の保存をどうするかという問題。判型が揃わないのが混ざってしまう。

● MDノートのA6横罫はよっぽど買おうかと思った。書き味は抜群なのに違いない。
 しかし,分不相応というのもあるし,Plaisirで書く場合,あまり紙がいいと滑りすぎるのではないかと思ってみたり(試し書きをすればいいのだが,Plaisirを持ってきていない)。カリカリッという感じが残るダイスキンの安い紙の方が具合がいいとも感じる。

● トラベラーズノートのCMペーパーがあったのでもらってきた。トラベラーズノートのイメージ戦略がわかりやすく盛られている。このあたり,モレスキンを意識しているのだろうか。
 「このノートを携えて歩くことで,日常を旅するような気持ちで過ごしてみてください。毎日見ている景色の中に新しい顔を見つけられるかもしれません」「一箇所に留まらずに,動き続ける精神のことを Free Spirit と言います」

● ぼくがトラベラーズノートに行かない理由のひとつは価格だ。本体の革カバーは仕方がないとして,リフィルがね。
 Seriaにはリフィルに使えるノートがあったっけ。が,そういうことをしてまでトラベラーズノートを使うのはかえってかっこ悪い。
 ダイソー版のトラベラーズノートなら,トラベラーズノートのパクリとひと目でわかるから,むしろ潔いんだけどね。一発商品だったね。

● もうひとつ,顧客の「書く」にまつわるすべてを自社で囲い込もうという,どうもあまり好きになれないやり方を感じるせいもある。
 ペンやペンケースから定規,クリップに至るまで用意している。素材は無垢の真鍮で統一。たしかにいいもので長く使えるのだろう。「10年後の姿を想像」できる製品だし,その想像を楽しむこともできる。
 パソコンやスマホでいえば,Appleのやり方。文句を言うつもりはないんだけど,それに絡め取られることには抵抗がある。

● 同じことをモレスキンもやっているが,モレスキンの場合は本体ノート(の特に紙質)に問題を抱えているためか,ペンはボールペンのみだし,あとはバッグくらいのものだ。
 トラベラーズノートはこのあたりの品揃えがずっと多い。ペンには万年筆もある。万年筆で書いても裏に抜けたりしないからで,このあたりがモレスキンと違うところだと勝手に思っている。
 しかし,囲い込まれるのはイヤだ。そういう戦略を採っているメーカーからは距離を置きたい。

● モレスキン以上にトラベラーズノートは尖った製品だ。刺さる人には刺さるが,万人受けするものではない。
 そういう製品は囲い込みに行きやすいのだろう。ユーザーも嬉々として囲まれる。というか,囲まれたがっている。

● コクヨだってノートのほかに筆記具も作っていて,たぶん作っていないのは万年筆くらいではないか。では,コクヨがユーザーの囲い込みに走るかというと,それはできない相談だ。やってもいいが,効果がない。
 コクヨほどユーザー幅が広いメーカーだと,囲い込む核になるものがない。Free Spirit などと言うわけにもいかない。事務用品も多く出しているのだし,法人顧客も多いはずだからだ。

● それゆえ,ぼくはコクヨを支持する。測量野帳を使えばいいのだ。
 合わせる筆記具はゼブラのSARASAでもいいし,パイロットのキャップレスでもいいし,ぺんてるのプラマンでもいいわけだ。もちろん,三菱鉛筆の9800でもいい。

● ぼくはそのようにノートとペンを使っていきたい。あまりにできあがりすぎた(つまり,誰かが作った)既成の製品世界にドップリ浸かるよりは,尖らずに一般性を保っている製品を適当に組み合わせて使っていきたい。
 どっちでもいいんだと思うんですよ。どっちを選ぶにしても,そもそも誤差の範囲内という感じだとは思うんです。

2019.08.02 測量野帳60周年記念グッズを探しに行く

● コクヨはこういうのも出したんだな。野帳にいろんなものを挟んで,ゴムバンドでとめておける。ペンケースにもなる。野帳のヘビーユーザーは自作してたかもね。
 極端な話,紙幣を野帳に挟んでおけば,財布すら持つ必要はないわけですよ。ま,そんなことをする人はいないだろうけどね。

● 宇都宮の福田屋(竹林の方)に行ってみた。測量野帳60周年記念グッズの実物を見たくなったので。古い人間なんで,Amazonの便利さは知りながら,できるだけリアル店舗で買いたいんだよね。で,わざわざ行ってみたわけなんでした。
 まず,2階のLoFt。有袋類をあしらった限定野帳はあったが,クリアカバーはなかった。探し方が悪いだけで本当はあったのかもしれないが,見つけることができなかった。

● 通常製品にはない横罫の野帳や縦開きの野帳は売れるが,クリアカバーは売れないと踏んでいるんだろうか。
 たしかに野帳にカバーは似合わない。野帳は外でワイルドに使われるイメージ。カバーを付けて保護するなんて,何と軟弱な。(追記 → 浅はかでありました。カバーを付けると撥水性が増すので,現場での本来用途でクリアカバーは威力を発揮しそうです。よりワイルドに使えそうです)

● まぁ,コクヨ以外のところから,カバーは出てるんですよね,すでにいくつかね。2冊収納できるものとか,測量現場で使うという正統的な使い方をサポートするものとか。
 それでもコクヨが純正(?)を出そうとしたのは,女性ユーザーが増えているからですかね。つまり,屋内での利用が一般的になっていること。

● 3階の上野文具にもなかった。ここにもなかった。60周年記念グッズは一切なし。
 が,表紙にミッキーマウスなどディズニーのキャラクターをあしらった野帳が何種類かあった。これだけで200円のものが500円になる。
 買う人がいるのかと思うんだけど,いるんだよね。だから売ってるわけでね。が,20%引きになってたよ。

● 仕方がないので,定価販売のAmazonでポチッとした。ポチッとしたのはクリアカバーとゴムバンド。プライム会員でいる間は,Amazonでは何も買うまいと思っていたんだがな。禁を破ってしまったよ。

(追記)
 ポチッたのは2日の夕方なのに,3日の午前中にゴムバンドは届いた。ハッヤっ。
 ゴムバンドはたぶん使わないと思うのだ。だったら買うなよという話ではあるんだけど,使ってみたいとは思っているわけね。

2019年8月1日木曜日

2019.08.01 人はコクヨより出でてコクヨに帰る

● ぼくが子供の頃は,文具の多くはコクヨ製品で,したがって必然的にコクヨ野郎になるしかなかった。非コクヨ製品を持っていると,田舎では注目を浴びることができたのだ。非コクヨ=ハイカラ,だったのだ。

● 学校を終えて社会人になると,ノートは使わなくなる。そうじゃない人もいるだろうけど,それでも学生時代に比べれば,使用量は大きく減るだろう。
 何も持たずに空身で出勤するのが格好いいとされたいたときもあるのだ。鞄も持たず,たぶん財布だけ上着の内ポケットに入れて。

● で,実際にそういう人がいたのだ。山口瞳『新入社員諸君』を読むと,そのあたりの消息を窺えるかもしれない。
 システム手帳もPCも影も形もなかった頃の話。今,それをやったらどうなるか。

● ともかく,社会人になると学生時代のような勉強はしなくなる。ノートも使わなくなる。
 使わなくなるんだけども,その範囲で何を選ぶかといえば,ぼくは積極的にコクヨ野郎になりたい。ダイスキン野郎のあとはコクヨ野郎になって,コクヨ野郎のまま死んでいきたい。
 今使っているモレスキンのあとは,いったんコクヨ野郎になってみるか。A6CampusをSYSTEMICに挟んで使ってみるか。

● ところで,測量野帳のクリアカバーは宇都宮ロフトで買おうと思う(あれば)。そのとき,クリアカバーのみを買うというのもな。抱き合わせに何を選ぶか。
 野帳にしろCampusにしろ,Amazonでまとめ買いするのが一番安い。リアル店舗では何を買えばいいかな。