2020年3月27日金曜日

2020.03.27 ダイスキンに復帰

● 昨年の11月16日から,SYSTEMICにCampusを2冊挟んで使っている。昨日で3冊のCampusを使い終えた。ノートはCampusなのだから,まずもって不満はない。万年筆での書き味も,強度も。そして価格も。
 なのだけど,今日からダイスキンに戻すことにした。理由の第1はダイスキンの在庫を大量に抱えていること。使わなくちゃしょうがない。

● 理由の第2はCampusへのかすかな不満。糸綴じではなく,糊付けなので致し方がないところなのだと思うんだけど,1枚おきに糊付け部分がある。根本から開くのとそうはいかないのが,1枚毎に変わる。ここがかすかな不満。
 実用上は何も問題はないんですよ。問題はないんだけれども,かすかに引っかかるといえば引っかかる。

● 糸綴じならこの問題は生じない。ダイスキンはどこを開いても180度パタンと開く。というわけで,一旦はダイスキンに戻ってみるか,と。
 もちろん,他にも方法はある。たとえば,SYSTEMICに無印の「再生紙ノート・6mm横罫」を挟めばいい。中紙はCampusの3分の2しかないが(30枚),2冊挟めば60枚になる。60枚を持ち歩いていれば安心だ。
 価格も税込み70円。充分にCampusの代わりになるだろう。けれども,この「再生紙ノート・6mm横罫」は表紙が厚いので,SYSTEMICなしで使った方が機動力は上がるかもしれない。

● で,96枚のオレンジ(橙)ダイスキンへ。久しぶりに使ってみると,安っぽいという感は免れない。質感はモレスキンが勝る。100円対2,000円なんだから,当然のことではある。
 しかし,ダイスキンには何とも言えない気楽さ,安心感がある。しばらく使い続けると飽きが来て,他のノートに移るということを繰り返してきたのだけど,メインはダイスキンであり続けた。
 赤・黄・橙がB罫・96枚を保っている間にドサッと買い占めておこうか。いや,それはやめておこう。B6ダイスキンも含めて,かなりのストックがあるのだからな。

● 万年筆の走りはCampusの方が良い。ダイスキンはカリカリと引っ掻く感じがある。これはこれでいかにもペンで書いているという原始的な(?)感覚を得ることができるんだけども,トータルでどちらが快感かといえば,Campusの方か。
 大方の人がそうだと思うのだが,ぼくも筆圧をかけてしまいがち。筆圧がかかってしまうと,特にCampusの方が書きやすい気がする。
 万年筆は筆圧をかけないで書くように心がけるべき筆記具なのだけど。

● この世にダイスキンがある以上,“書く”における経済格差は存在しない。富者はモレスキンなりロイヒトトゥルムなりを使うかもしれないけれど,貧者はダイスキンを使えばいいのだ。充分以上に富者に対抗できるだろう。
 別に対抗などしなくてもいいのだが,必要な武器や装備において引けを取ることはない。下手に富を望んでアクセクするのは愚かなことであるかもしれない。

2020年3月21日土曜日

2020.03.21 銀座の無印とLoFt

● 銀座に来た。相方が無印とLoFtに行きたいという。彼女の魂胆(?)はマスク入手。マスクがあるかどうか確認したいのだ。たぶんないんだけども,マスクがあるかどうか,片っ端からコンビニやドラッグストアをあたってみるのが,目下の彼女の道楽になっている。

● ともあれ,並木通りのMUJI。6階から順に下まで売り場をめぐった。気がすんだ。だいたいわかりましたよ,って感じ?
 MUJI BOOKSに置いてある本のけっこうな部分を,自分は読んでいるんでした。つまり,だいぶ昔の本が置いてある。現在に至るも絶版になってないってことは,半ば古典になっているんだろうか。

● 文具売場にある無印文具はもう見るまでもない。ほぼ把握できている(つもり)。とりあえず,欲しいものはない。
 今買うとすれば,シャツのポケットに収まる小型のメモ帳とノック式のペンだ。いつも持ち歩いて,思いついたことをすかさず書いておけるようにしたい。そのためには,ノートが鞄に入っていたのではダメだし,ペンもキャップを外さないと使えないようなものではダメだ。
 が,そのメモ帳もペンもすでにあるってことね。ロディアNo.11でいいのでね。ペンはSARASAのブルーブラックでいいでしょ。新たに買う必要はない。

● 白磁の食器が展示されていて。けっこうな値段。目利きが見ればお買い得なんだろうかな。ぼくには無印でも猫に小判だな。
 MUJIホテルに泊まってみたいという気持ちも消滅した。今夜泊まっているブロッサム日比谷でいいよっていうかね。何だかね,もうわかったよって気分になってしまったんですよ。もちろん,何もわかっちゃいないはずなんだけどね。

● 続いて,銀座ロフトに。で,ロフトにはマスクがあったんでした。お一人様一個限定だけど。ぼくも付き合ったので2個買えた。
 ぼくは5階の文具売場を。ほぼ日手帳は当然として,手帳売場が最も広大な面積を専有している。4月始まりの手帳があるゆえなんだろうけど,この光景を見ると日本人って手帳が好きなんだなと思うほかはない。
 日本人のぼくらは気がつかないけれど,これって世界でも稀有なことかもしれないよね。手帳は道具というより,手帳を使うために手帳を使っている人もいるのではないか。複数の手帳を使っている人は,もれなくこれに該当すると思いたい。趣味は手帳を使うこと。

● ぼくも手帳は好きで,それなりにこだわっている方かもしれないけれど,結果において能率手帳ひと筋。複数の手帳を使ったことはない。
 要するに,正常の範囲内。狂えたことはない。ダメだよね,狂えないとね。そこまで行かないと。手帳は仕事や私生活を効率的に滞りなく進めるための道具なんて思っているようではダメだ。
 手帳を道具だと考えてるようじゃダメなんだよ。そんなことじゃ手帳依存症にはなれないんだよ。手帳はこよなく甘いものなんだよ。何冊でも持ちたくなるものなんだよ。そこまで行ってみなよ。

● モレスキンの限定バージョンが欲しい人は,ここに来るのが吉かも。今の時期はとにかくピンク。桜をあしらった表紙のモレスキンとかね。ひょっとして,桜バージョンは日本限定なんだろうか。
 ぼくは断じてモレスキンよりダイスキンを推す。なぜなら,モレスキンより高品質だと思っているからだ。紙質とゴムバンドは少なくとも,ダイスキンがモレスキンに勝る。より高品質なのが100円で買えるのに,なぜより低品質なのを2,000円で買うのか。

● しかし,これもね,そういうことじゃないんだよね。モレスキン愛なんだよ。それがなくて何のモレスキンだよ。紙質? 万年筆だと裏抜けする? そんなことで何をガタガタ騒いでるんだよ。おまえ,バカなのかよ。
 それがモレスキンなんだよ。モレスキンはそういうものなんだよ。それを含めて愛せなくて,いっぱしのモレスキンユーザーを気取ってんじゃねーよ。

● スマホ・タブレット用のBTキーボードのコーナーもあり。折りたたみ式のキーボードが並んでた。
 けど,これはヨドバシとかで買うのがいいでしょ。品揃え1つとっても。ロフトで買ったってのがステイタスになるとも思えないしさ。ステイタスになるとしても,ここは家電量販店か通販でしょ。

2020.03.21 コクヨの製品2つ

● ひとつは,宇都宮トナリエの落合書店の文具売場で見かけたもの。
 測量野帳はトラベラーズノート的に使うのに適していると思っていた。ぼくが思うようなことは誰もが思っていることで,メーカーもまた同じ。測量野帳の“TRIP BOOK”が出ていた。中身は5mmのドット方眼。併せて,専用の付箋とシールも販売。

● “TRIP BOOK”の価格は380円。どうして他の測量野帳と同価格にならないのかと思う。
 ぼくなら200円で買えるSKETCH BOOKかLEVEL BOOKを買って,“TRIP BOOK”として使うね。おそらく,大方の人が同じように考えるでしょう。

● トラベラーズノートの上手いところ(のひとつ)は,リフィル,保存用バインダー,ペンなど,トラベラーズノート本体を核にして製品ファミリーを作って,「ゆりかごから墓場まで」顧客を囲い込んでいるところだ。
 トラベラーズノートがそれができるのは,トラベラーズノート以外の核製品が存在しないからだ。

● コクヨはそうはいかない。ペンもいくつも出している。社内に競合製品があるのだ。
 測量野帳にピッタリのペンをデザインして製品化するなんてのは,できるとしてもできない(?)だろう。社内調整が容易じゃない。

● が,“TRIP BOOK”専用の付箋とシールは,社内調整を要しない。この2つ,価格からして利幅も大きそうだ。
 コクヨにすればニッチを狙う製品だろうけれど,売れてほしいだろうね。

● こちらは東武百貨店5Fの文具店で見かけたもの。Campusノートではなくて,ノートに追加して書くための付箋。生徒学生の学習用を想定しているらしいのだが,ノート本体より高いのがなぁ。
 もっとも,塾だとか予備校だとかの費用に比べれば,付箋など数百円の話であって,それでノートが充実するなら安いものなのだろう。

● メーカーの意図は学習用だとしても,メーカーが想定していなかった使い方をユーザーが開発してくれるのが,ヒット商品への鍵だとすると,この付箋も学生以外の社会人が使ってくれるのが望ましい。
 が,社会人としては,これにポストイットではできない独自な使い方を見いだすのはかなり困難だろう。

● 学習用ノートと違って,社会人のノートの使い方にはフォーマットがない。あっても緩い。
 付箋を追加してでも同一ページにまとめなくちゃという縛りはまずないでしょうしね。

2020年3月20日金曜日

2020.03.20 手帳遍歴

● この時期でも書店の手帳売場は健在。4月始まりの手帳を売ってるからだ。9月始まりなんても出ているが,どういう人が使うのだろう。1月から使い始めた手帳が合わなかったから替えたいという人が買うんだろうか。
 そういうわけなので,手帳売場が1年中あるようになったとは言わないけれども,だいぶ長くあるようにはなった。少なくとも年末年始の風物詩ではなくなっている。

● が,それ以前に,手帳がかつてより売れるようになっているんでしょうね。最近は年玉手帳が復活しつつあるという話も聞くんだけれど,手帳はすっかり自分で買うものになった。
 自分で買うものになったから,バラエティーに富むようになったのだろう。お仕着せは通用しない。なにせ,自分の財布から払うものなのだから。

● ところで,4月始まりの手帳だ。学校も役所も会社(の多く)も,暦年ではなくて年度で動いているんだから,4月始まりの手帳の方が便利かと思うんだけども,ぼくは一度も使ったことがない。元日から大晦日までの暦年に従ってきた。
 そこまで自分が属する組織に寄り添うのはイヤだと思ったわけではない。手帳くらいは自分に引きつけて使いたいと考えたわけでもない。
 いったん暦年の手帳を使い始めてしまうと,途中から年度に切り替えるのは難しかったという,それだけのこと。使っている手帳に不満がなければ,そういう仕儀になる。

● 今はなき集英社のプレイボーイ手帳とか,新潮社手帳とかを使ってから,能率手帳にたどり着いた。
 それ以後は能率手帳から動いたことはない。つまり,特段の不満はなかった。それゆえ,4月始まりに乗り換える機会はなかった。

● 2002年に「ほぼ日手帳」に乗り換える可能性はあった。たぶん,あとひと押しがあれば,ぼくはほぼ日ユーザーになっていたろう。が,結局,能率手帳から動くことはなかった。
 ほぼ日手帳で動かなかったのだから,他に動きそうになったことはなかった。

● システム手帳ブームには乗ってしまったが,このときもBindexの能率手帳フォーマットから離れることはなかった。A5とバイブルの両方を使ってみたが,A5はぼくの手には余るものだった。
 結局,薄めのバイブルサイズのバインダーにBindexのNO.011を挟んで使う時期が最も長かった。

● いや,あったよ。ダイスキン手帳だ。A6のダイスキンダイアリー。フォーマットは能率手帳と同じ週間レフト。時刻メモリもあったような気がした。
 これで100円ならこれでいいんじゃないかと思った。さすがにダイソーでもこれを100円で出し続けることは無理だったか。今はなくなっている。

● が,仕事の一線からは退いたことだし,もうウィークリーじゃなくてマンスリーでいいのじゃないか。だったら,A6サイズのマンスリーをSYSTEMICに挟んで使えばいいじゃないか。そのマンスリー手帳も100円手帳でいいだろう。と思って,ダイソーで買ったことがある。
 結局,これは使わず仕舞いで,Bindexを継続使用することになった。

● ぼくの場合はだが,手帳に書くのは仕事絡みではなくプライベートが大部分だったのだ。引退したから手帳はマンスリーでいいということにはならないのだ。
 話は逆で,引退後の方が手帳に書く事柄は増えるのじゃないかと思う。

● あと数日で完全引退する。毎日が日曜日になる。さてさて,自分の手帳がどうなるか,何だか楽しみなのだ。

2020年3月19日木曜日

2020.03.19 A6Campus with SYSTEMIC

● 昨年11月16日から使っている,A6Campus with SYSTEMIC。Campusがモレスキンばりの厚表紙をまとうことになる。立ってでもCampusが使える。
 トラベラーズノートは立って書くには適さないと思うので,SYSTEMICはCampusをトラベラーズノート以上のトラベラーズノートに替える優れた装置だ。
 いや,そう言いきってしまっては,トラベラーズノートを貶めることになってしまうな。パスポートサイズなら立って書くにもさほど支障はないし,オリジナルサイズであっても,表紙を堅くする方法はありそうだ。

● SYSTEMICは表紙のポケットにペンも収納できる。チケットやカードも入れておける。Campusを2冊挟めるのだから,その2冊に違った用途を与えることが当然できる。システム手帳ならぬシステムノートになる。
 でもって,形状はスッキリ。ゴテゴテしない。今のところ,持ち歩くノートの決定版になっている。

● モレスキン社が宣伝に多用するブルース・チャットウィンも,現代に生きていて,SYSTEMICを知っていたら,モレスキンノート(今のモレスキンとは別物)ではなくて,こちらを使ったのじゃないかなぁと思わないでもない。
 A6Campusは48枚。2冊挟めば96枚。これだけあればかなり書く人でも安心だ。モレスキンクォリティーは一抹の不安をこちらに抱かせるが,Campusなら安心だ。万年筆での裏抜けはないし,書き味にも不満はない。鞄の中で開かないようにゴムバンドもある。チャットウィンも安心して使えたのではないか。

● 唯一,Campusは存在を主張しない。日本では最もありふれたノートだから。モレスキンを使ってる俺的な演出も利かない。
 それゆえ,Macを持ってスタバに行くほどのバカにはCampusでは物足りないだろうけれど,チャットウィンがそこまでバカだったはずがない。

2020年3月17日火曜日

2020.03.17 ノートを作ることを最終目的にしてしまってはいけない

● 忙しいときはノートに日記的なことを書くなど,できない。誰でも身に覚えがあるだろう。忙しいときには手帳もノートも白紙のままになる。
 ということを考えると,手帳やノートは基本的に暇人のものかもしれない。お忙氏はそういうものをかまっている暇がない。

● いや,言い直そう。手帳やノート自体が暇人のものなのではない。手帳やノートにログや日記・日誌を書くのが,暇人のものなのだ。ゆえに,ノート術や手帳術を説く書籍やムックや雑誌の特集のとおりにできるのは,暇人に決まっているのだろうな。ぼくにしたって,13~16日の4日間はノートから離れていた。
 仕事で忙しいのか,遊びで忙しいのか,あるいはそれ以外のことで忙しいのか。忙しさの元が何であれ,忙しいとノートに向かう時間などはない。

● まして,複数の手帳を使って,デコったり,可愛くしたり,あとから見返すのが楽しい手帳づくりなんてのをしている人は,どんだけ暇なんだかってことになる。
 そういうことをしている人で仕事ができる人はまずいないような気がする。もちろん,逆は真ではない。そういうことをしていないからといって,仕事ができるかといえば,かなりの確率でそうではない。

● では,忙しい人は,手帳やノートをどうしているのだろう。ぜんぶ秘書がやってくれるから手帳は持たないという人もいるかもしれない。が,そういう人は論外に置く。いろんな意味で論外だ。
 たぶん,システム手帳を抱えていたりはしないだろう。システム手帳を使うのは,ほどほどに忙しい人までだと思う。自分が使っているから言うわけではないが,システム手帳も暇人の玩具だと思っている。

● おそらく能率手帳を使っているのかと思う。能率手帳じゃなくても,要するに綴じ手帳。小さめの手帳に大きめの文字で予定や気づきを書きこんでいるのじゃなかろうか。
 したがって,書く量はそんなに沢山じゃない。たいていの事柄は書かれないで流れていく。手帳に書き留められたことは,いきおい,重要なことだけになる。自然にそういうことができるのではないか。

● と,ここまで書いてきて,長谷川慶太郎さんが中曽根元総理について書いていた文章を思いだした。中曽根総理は,長谷川さんの話を聞きながら,コクヨの小さなノートにメモしていたそうだ。たぶん,ぼくが使っているのと同じA6サイズのCampusではなかったか。
 安倍総理も,かつては違ったが,二度目の総理になったときには,人の話をよく聞くタイプになっていたそうだ。やはりメモを録りながら聞いているのだろうか。

● ノートを作ることを最終目的にしてしまってはいけないな。それが趣味だという人もいるはずで,それはそれで悪いことではないと思うが,“その他大勢”に埋もれる人だろうな。
 かく申すぼくもノートのヘビーユーザーに属するだろうが,“その他大勢”の域から出られないタイプだと思っている。いや,この歳になっていれば「思っている」は余計だ。“その他大勢”から出られなかった。

2020年3月11日水曜日

2020.03.11 手書きをテキスト化してくれるデバイス

● 野口悠紀雄さんに触発されて,音声入力を試してみようと思いつつも,コクヨのCampusにプラチナのPlaisirで手書き文字を書き連ねていると,音声入力が実用になるとしても,実用になるどころか生産性を格段に上げるとしても,人はなかなか手書きをやめないだろうなと思う。
 文字を書くことの快感があるからだ。日本語でも英語でも,これは同じだろう。人は生産性のみにて生きるにあらず。

● 音声入力のほかに,手書きをテキスト化する機能を持つデバイスもあるらしい。現時点ではGALAXY NOTEに付属のSペンで書くと,書いたそばからテキスト化してくれるらしい。テキストになってくれれば,そこから先の取り回しが格段に楽になる。
 書くこと自体はアナログでやるとして,そこから先の転記だとか編集だとかは,デジタルの方が圧倒的にやりやすい。

● 書くこと自体の快を求めて書いているのなら格別,書いたあとに何らかの活用を考えているのならば,テキスト化してくれるとかなり助かる。
 いきなりキーボード入力でいいわけだが,書くときにはサラサラと手書きでやって,その結果がデジタルで保存されるのだったら,それはそれでありがたい。

● 同じ機能が次のiOSでもサポートされるらしい。となると,iPadでも同様のことができるようになる。シャープの電子ノートにはその昨日はなかったはず。ソニーや富士通の電子ペーパーも同じだろう。
 だったら,iPadをノート代わりに使いたくなる。一覧性が重要だからスマホの画面では小さすぎるだろう。
 が,タブレットの大きさならばOKかもしれない。少なくとも,ぼくのようにA6Campusやダイスキンを常用している人間には,タブレットで充分なはず。
 といって,タブレットを持ち歩く気になるかどうか。メモしたいときにサッと取りだす気になるかどうか。

● MSのOneNoteでもできるらしい。ということは,Androidのスマホやタブレットでもできるわけだ。ペン先の細いタッチペンを買えばいいのかい?

● が,それでも,紙にペンで書くのが主流であり続けるだろうな。
 手書きをテキスト化してもらうとありがたいのは,書いたあとの活用を考えるからだが,自分が書いたことをその後に活用する人はそんなにいないだろう。ブログやSNSに移送してネットにあげるくらいものだろう。

● 手書きで何かを書くのは,備忘のため,書きながら自分と対話するため,感情を吐きだしてスッキリするため,と,色々あろうけれど,つまるところは書きたいから書いているんだよね。ほどんどの場合,そうだと思う。書くという行為をしたいから書く。
 ゆえに,スマホやタブレットに書くことが,紙にペンで書くよりも,書くという行為じたいから得られる快が大きくなければ,スマホやタブレットに向かうようにはならない。
 現状はたぶんそうではないし,これからもそうなるかどうか。

2020年3月6日金曜日

2020.03.06 mizutama 『暮らしに役立つかんたんマイノート&手帳術』

書名 暮らしに役立つかんたんマイノート&手帳術
著者 mizutama
発行所 エクスナレッジ
発行年月日 2019.09.28
価格(税別) 1,500円

● 手帳やノートを複数使って,色々書いていく。いや,描いていく。見返して楽しいノートや手帳を作っていく。ノートや手帳で遊ぶ。上質な遊びだと思う。

● それができる人って,自分を好きな人なのだと思う。自己愛をちゃんと満たしているというかな。
 自分で自分をケアしているから,他人に迷惑をかけるような性格の人は少ないんじゃないか。

● ということになると,それが得意な人は男性より女性に多いのは当然の道理と言うかさ。私,大好き,っていうのは,男より女の方が多いような気がするのでね。
 言い方を換えると,自己評価が高いのは男より女。そうじゃないと,女商売は張っていけないのかもしれないんだよね。

2020.03.06 プラチナのノック式万年筆「キュリダス」

● 久しぶりにそそられる筆記具が登場した。プラチナのノック式万年筆「キュリダス」。最初にこれを知ったとき,うむ,これはたぶん買うであろー,と思った。
 実用一辺倒の低価格。そこがいいのだ。ステンレスのペン先で7,000円は安くない? いやいや,なかなかどうして。これで7,000円はかなり頑張った価格ではないかと思える。

● 本体も樹脂製。高級感や重厚感や装飾性は感じられないが,そこがいいのだ。筆記具にそんなものは要らないのだ。若い頃はそういうのに憧れたけれど,歳を取るとカジュアルが価値だと思うようになった。
 実用性において優れていることがまず肝心で,実用性以外のものは何も纏っていないというのが好ましい。
 ではPreppyでいいじゃないかと言われるかもしれないけれども,Preppyはキャップが割れやすいという部分,嵌合が緩くなるのが早いという部分で,実用性を十全に満たしているとは言いがたいところがある。価格性能比でいえば,抜群であって,まずもって文句はないのだが。

● で,先行販売で購入した人の声をネットで聞いてみることになる。わざわざネットに書くくらいだから,もともと「キュリダス」に好意的な人だろうけどね。
 PreppyとPlaisirで満足しているので,「キュリダス」を付け加える必要はあるか。買ったとしてどういう局面で使うか,ということをまずは考える。
 A7サイズのノートを買って“いつでもどこでもメモ”に備えるとして,そのための筆記具にするか。ここでノック式が威力を発揮しそうだ。

● 買うならプリズムクリスタルの極細。どういう局面で使うにしても,ひたすら文字しか書かないと思うので,極細がいいかな,と。
 コンバーターではなくカートリッジを使っていくと思う。プラチナのブルーブラックの裏抜けしにくいところが気に入っているので,他のインクを試してみたいとは思わないのだ。
 
● ノック式万年筆といえば,パイロットのキャップレスがあるわけだ。使ったことのないままに言うんだけど,素晴らしい製品であるに違いない。これでプラチナのブルーブラックを使えばいいかなとも思うんだけど,プラチナからノック式が出たんだったら,こちらを買うかな。

2020年3月2日月曜日

2020.03.02 仕事を辞めると手帳に書くことが増える 2

● 休日の方が手帳はぎっしりになる。平日は基本,何も書かない。
 ひとつには,スケジュールは手帳に書かないからだ。付箋に書いて手帳の該当日に貼っておく。終わってから手帳に直書きする。付箋は捨てる。ところが,ぼくの場合は仕事上のスケジュールがない。事務室の外に出ることがまずない。出張もない。会議もない。淡々と書類を片づけるだけの話。

● 手帳に書くのは日々のログ。書類を片づけるだけの仕事ではログは発生しないということではない。仕事上のログも残そうと思えば,残すことができる。この仕事を始めたのは3年前。3年前の前半はそれをやっていた。が,慣れてしまうと自然にやらなくなった。
 ちなみに,仕事でもプライベートでも,ToDoを書こうと思えば,それは書ける。が,そういうものは書いていない。

● したがって,手帳に書くのは,私生活の記録になる。2/29,3/1も手帳のスケジュール欄は埋まってしまった。蝿の頭のような小さい字で書くのだけど。
 要するに,手帳を使うのは仕事のためではなかった。仕事のために使うのは,やむを得ない仕儀以上のものではない。だいたいが,仕事のために手帳を使ったって,楽しさを感じない。昔からそうだった。関心が仕事の方を向いていなかった。

● だとしたら,壮大なムダをしちゃったね,つまらない人生を過ごしちゃったね,と言われそうだ。まったくその通りだと同意するしかないけれども,ではもう1回やり直せるとなったら,職業の選択からしてもっと上手くやれるかと自問しても,どうも芳しい答えは出てきそうにない。何度生まれ変わっても,こういうやり方しかできないような気がする。
 が,仕事バリバリ人間と自分との違いは,ほんのわずかであるようにも思える。そのわずかを左右するのは,能力とか心がけとか努力とかではなくて,偶然や運のようにも思える。

● 4月からは自由人(無職)になるのだけど,4月からは手帳を開くのが今より楽しくなるだろうか。