2022年3月5日土曜日

2022.03.05 コクヨのイメージ

● ノートもペンも,食事にたとえれば家で食べる普段食だ。ホテルのレストランでたまにする贅沢ではない。なぜなら,毎日使うものだからだ。
 したがって,質実剛健,毎日使っても飽きないものであることが望ましい。3日で飽きる美人であってはならない。

● となれば,普段使いにふさわしいノートはコクヨになってしまう。測量野帳と Campusノート。毎日食べるご飯は,これでいいと思う。過不足がない。
 紙質や製本の丁寧さ,そして価格をすべて踏まえて判断すれば,測量野帳や Campusノートのコスパは圧倒的に優れている。

● ま,日本にはダイソーのダイスキンという鵺的な怪物があったから,ぼくなんかはついフラフラとそちらになびいてしまったのだが。
 ダイスキンは今でもあるのだけど,今のは64枚でややインパクトに欠ける。かつての96枚ダイスキンの破壊力は凄かった。
 無印良品に「雑記帳」という製品がある。A6サイズは39円。表紙なしの中紙だけの製品。32枚。ダイスキンはその3冊分の紙に硬い板紙の表紙とスピンを付けて,110円で売っていたわけだから。

● いや,今はコクヨの話をしている。コクヨのユーザーは多いから,コクヨ製品を使っていると目立てない。少数派の優越感を味わうことができない。インスタ映えにもやや欠けるかもしれない。
 けれども,大衆はけっして愚かではないと思うのは,コクヨのノートの売行きを知るときだ。インスタ映えなど歯牙にもかけずに,安くていいものを使っているのだから,大衆は賢いのだ。

● さらに,コクヨの通販サイトであるカウネットで買えば,文具店で231円の測量野帳が139円,132円の Campus A6 が79円で買える。最小単位が10冊とか20冊になるわけだが,1,500円以上買えば送料無料。
 孜々として毎日ノートを使っている大人はカウネットで買っているのではないかと推測する。

● それを Instagram や Twitter にあげるような軽薄なことはしない。ブログにするような野暮もしない。黙々と使い続けて成果を出している,と想像してみる。
 そうした人たちが使うのはモレスキンであってはならない。コクヨのノートこそふさわしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿