2024年3月31日日曜日

2024.03.31 ここまで鉛筆を使ってきて思っていること

● 芯を削って書き始めて,芯の尖りがとれて筆線が太くなってきてからが,鉛筆は面白い。軸を回して細く書けるところを探すのも面白いし,それも叶わなくなって,太めになった線で描き続けるのも意外に面白い。
 これがシャープペンと比べた場合の鉛筆の面白さかもしれないと思い始めている。ので,鉛筆を削る頻度が減った。

● とはいっても,もちろん,限度はある。デッサンするときのように芯を長く出して,丸くなった先端を当てて文字を書き続けるのは,特に日本語の場合は,少々無理筋。

● 筆線が細から太に変わっていく様を味わえるのは,鉛筆の醍醐味のひとつに数えていいかもしれない。鉛筆の面白さをひとつ発見したと心得てよろしいか。
 こういう面白さは,大人にならないとわからないものでしょうね。あるいは,鉛筆以外の筆記具を使ってきて,それらと比較できるようにならないと。

● 小学生の頃は,線が太くなった後もなかなか削らず(削れず),限度を超えてもそのまま書き続けていたから,鉛筆を好きになれなかったのかもなぁ(いや,理由は他にもあるんだけどさ)。
 軸から出ている芯がなくなって,芯を覆っている木を指の爪で引き剥がしたのを憶えている。あれは何だったんだろうね。当時の貧困がなさしめたんだろうかなぁ。

2024.03.31 淡交社編集局編 『京都 神と文具 ガイド&スクラップブック』

書名 京都 神と文具 ガイド&スクラップブック
編者 淡交社編集局
発行所 淡交社
発行年月日 2022.03.26
価格(税別) 1,400円

● 写真がメインで文章は従。文章はパスして,写真だけを見ていった。

● 第1章の「紙の手ざわりをたしかめて」に登場するのは,京都ならではの店ばかり。いや,奈良にも店舗を構えているところもあったか。
 いわゆる和っぽい紙製品が紹介されている。けっこうなマニアでなければ用がないところだとぼくなんぞは思ってしまうのだが,本書の読者はほとんど女性と思われるところ,その女性の中にはこの程度は守備範囲に入っている人がいるんだろうか。いるんだろうな。
 贈答文化というのは基本的に女性のもので,贈るのはモノに限らず,言葉(文字,文章)も含まれる。平安の御代から女性の守備範囲だ。

● 本書は京都のガイドブックでもある。顧客の多くは観光客なんだろうか。今だと外国人の女性が多いのだろうと推測する。
 これらの店は京都の観光資源でもあるだろう。銀座の伊東屋が東京の観光資源であるのと同じだ。伊東屋で日本の文具を見繕うために来日する外国人観光客がけっこうな数いるだろう,と思っている。

● 第2章は「お気に入り文具を探しに」。ここには,鳩居堂やANGERSのように東京などにも出店しているところ,丸善や伊東屋のように本店は東京にあるところも登場する。
 以上の4つは,東京に出た折りには,しばしば立ち寄るので馴染みがあるといえばあるのだが,京都の店舗には京都ならではの品揃えがあるのだろうな。

● 筆や硯を専ら扱っているところもある。日本の文化や伝統を体現しているという感じの,ぼくにはかなり敷居が高いと思わせるところ。ガサツな人間,立ち入るべからずというね。
 こうした本で見るだけにしておいた方が身のためだと思います。近寄りがたい世界というのがあった方がいいと思うしね。

2024年3月30日土曜日

2024.03.30 安価に一流を味わう方法

● 文具は,他の分野に比べれば,収集家になっても必要なお金はしれている。のだが,高級筆記具をズラッと並べた写真なんぞを見せられると,ついていくのはなかなか大変だと思うかも。
 文具マニアの多くは中高生だろうから,なおのことだ。

● そういうときは使う筆記具を鉛筆にしてしまえばいいのだな。鉛筆ならば,それこそ高いといってもしれている。
 BLACKWINGでも500円だ。国産鉛筆の最高峰であるHi-uniやMONO100は150円で買えるのだ。鉛筆はフルに使っても1ヶ月はもつ。

● Hi-uniをミミックに入れて,ちょいと高級なノートを開く。ミミックは3本もあればいいだろうから,初期費用は約4万円。それ以後の費用なんて費用のうちに数える必要もないほどだ。
 それだけでは足りないというのなら,頑張って伯爵コレクションのパーフェクトペンシルを買えばいい。相手がバカであればという前提だが,充分以上に自慢のタネになる。

● しめて10万円で一流趣味を満喫できるぞ。けど,中高生は鉛筆には行かないよな。鉛筆じゃ自分が満足しないものな。
 自分がそうだったから,そのあたりはよくわかる。

2024.03.30 書くことは脳をかき混ぜること

● “書く” とは脳をかき混ぜることだ。昔の風呂は上は熱くても下は水だった。だから,棒でかき混ぜた。あのイメージ。かき混ぜ棒として何を使うかはとりあえずどうでもいい。まずはかき混ぜる。

● “書く” を介さないで “考える” をできる人はたぶんいないだろう。“悩む” や “逡巡する” は “考える” ではない。
 だから,本当は停滞を感じているときこそ,“書く” ことによって脳に運動させた方がいいんだけれど,それがなかなかできない。停滞期には脳も引きこもろうとするんだな。
 そのあたりを克服できると,どの分野に進んでも一角の人物になれそうなんだがな。

2024年3月29日金曜日

2024.03.29 てん(河野友美) 『てんのしごと道具店』

書名 てんのしごと道具店
著者 てん(河野友美)
発行所 エムディーエヌコーポレーション
発行年月日 2023.03.21
価格(税別) 1,400円

● 副題は「しごとがぐんっと楽しく効率的になる文房具」。ザッと読んだだけというか,紹介されている文具の数々を見ていっただけというか。
 何せ,ぼくは仕事というものから離れて丸4年が過ぎているので,仕事の道具という発想で文具を見ることができなくなっているので。

● 反面,こういう文具が今は世の中に出ているのかとも思ったり。そのいくつかを紹介すればいいのかもしれないが,それもぼくの任ではないような気がする。
 実際に仕事をしていない者が仕事道具について語るな,ってことね。

● ただ,この本で紹介されている文具のけっこうな部分が,コロナ禍のリモートワークがきっかけで登場したもの(だと思う)。コロナ禍で働き方が大きく変わり,文具に求められるものも変わった。
 というより,メーカーが一生懸命に考えて,こんなのはどうですかと市場に提案したのだろう。すぐに消えたものもあれば残ったものもある。

● コロナが収束して,働き方も下に戻ってしまったように映る。となると,これらの文具の行く末も気になるところだ。
 いや,そうでもないのかね。リモートワークを選択肢に残している企業もけっこうな数,あるんだろうか。そのあたりのこともよくわからない。

2024年3月26日火曜日

2024.03.26 ステッドラーの字消し板と補助軸を購入

● 結局,ヨドバシでステッドラーの字消板をポチってしまった。ウチダではなく。
 さすがにそれだけでは申しわけないので,ステッドラーの補助軸も。こうして,要らないモノが増えていく。困ったもんだよ,セニョリータ。

● 昨日ポチって,今日,ヨドバシから届いた。字消し板はmade in Taiwan。
 ぼくの場合は文字どおり字を消すだけだから,字消し板は何でもいいわけだけど,これは画材に分類されるものですかねぇ。

● 補助軸は made in Japan かと思う。製品用シャープペンのような,メカメカしくクールなルックス。
 中高生の男子が好みそうな感じと言いますか。ぼくもこういうのは嫌いじゃない。

● 字消し板は即戦力。補助軸も一軍に所属させ,今日から使おう。
 ところが。3分使って,二軍に降格することにした。まったく悪くはないのだが,若干の違和感。POINT補助軸を再び抜擢。

● 違和感の所以はやっぱり重さですかねぇ。ミミックの重量はグリップに集中しているから,書いてるときは重さを感じないのだが,こちらは全体にアルミの重さ。


(追記 2024.03.26)

● ステッドラーの字消し板。届いたその日からけっこう使用頻度が高く,手持ちの文具の中では活躍度が高い。
 ということは,消しゴムも使っているということだ。それまでは消しゴムはあまり使わなかった。字消し板で消すのが楽になったから,消しゴムで消すようになったということね。

● ただし。律儀に消すのがいいことかどうかはわからない。
 いや,あまりよろしくないと思う。一時停止ばかりしていると,平均速度が落ちる。速度を落としていいことは何もない。消しゴムは使わない算段をした方がいい。

● 字消し板というのは,字を消す板と書くけれども,素描のときに使うものでしょうね。あとは製図。
 文字を書くときに使うものでは基本的にはない,と考えた方が良さそうだ。

2024.03.26 コクヨへのリスペクト

● 測量野帳60周年のシール。ここに描かれている測量機器はトランシットかトータルステーションじゃないかと思う。
 今どきは測量結果を器械が保持してくれる。現場の作業が終わったらパソコンにつないで図面に落とす。ので,測量野帳の TRANSIT BOOK は測量現場で使われることはほぼなくなっているのじゃないかと思う。

● が,わずかに需要があるのだろう。そのわずかな需要のために,コクヨは TRANSIT BOOK の供給を継続している。さすがは,今でも綴紐や紙縒り,大福帳の生産をやめない企業だけのことはある。
 このあたりが,コクヨをリスペクトする所以のひとつであることは間違いない。

● ぼく一個も綴紐や紙縒り,まして大福帳を使うことなどない。生意気にも,今でもこんなものを使っているところがあるのかと思ったこともある。
 ちょうどパソコンが普及しだし,インターネットの足音が聞こえだしている頃だったろうか。

● しかし,コクヨは愚直に(いや,それを愚直というのは当たるまいが)それらの生産を継続し,今も継続している。コクヨは正しかった。
 安直に供給を止めない企業だとの認知が定着することは,つまり信用の創造だからだ。

2024年3月17日日曜日

2024.03.17 買いすぎた鉛筆をどうするか問題

● 車中で『趣味の文具箱4月号』を読んだ(この雑誌は3年に1回程度買う)。芥川賞作家の田中慎弥さんの取材記事があった。
 執筆には2Bの鉛筆を使っている。月に1本消費するらしい。売れっ子作家並みに使っても,1,000本の鉛筆を消費するには83年かかんじゃねーかよ。ふざけんなよ,どうすりゃいいんだよ。

● この動画の人も,鉛筆が好きすぎてこんなに溜めちゃって,と言ってるんだけど,何だよ,たったの92本かよ。
 そんなの,溜めてるうちに入んねーよ。

● ちなみにアレだね,万年筆を92本持ってる人もいそうだよね。
 個人がポケットマネーで買い集めたものなど,本人が死ねばその瞬間にゴミだからね。子供や孫が受け継ぐなんて,きょう日,あり得んからな。遺族にゴミを残すなよ。

● まして鉛筆はなぁ。寄附するにしても,受けてくれるところはなさそうですよ。寄附受入れよりも,自分で買った方が安いだろ。
 処分するしかないな。とりあえず,35ダース,ゴミに出せる準備を整えた。まだ出さないけど。

● その一方で,メルカリとかでポチったのがポストに投げ込まれていく。右の写真は太陽鉛筆8000番のHB。
 安いのがいけない。安いから在庫管理もしない。何をどれだけ買ったかを憶えていない。太陽8000番線は1本だけ使えば気がすむのに,同じものを大量に買ってたりする(と言っても、1本だけメルカリに出てくるなんてことはないけどね)。
 ノベルティを含めて供給量が多すぎたから,昔のものがいくらでも出てくる。これも良くないね。

● 安価だからといって雑には扱いたくないという,ケチ根性を発揮してしまうのもどうなんだか。
 いえね,使い切ろうとしちゃうんだよね。また使えるのに途中でやめることかできないんですよ。

● しかしなぁ。鉛筆の長さはほぼ17㎝。1日1㎝使えば月2本の消費もあるな。2㎝使えれば月4本,年4ダースの消費も見えてくるじゃねーか。1日2㎝くらい使えねーのかよ。
 そのペースで死ぬまで使っても,だいぶ残ってしまうんだなぁ。鉛筆なんかもらってくれる人はいねーしなぁ。

2024年3月16日土曜日

2024.03.16 補助軸の面白さ

● 鉛筆を補助軸にさして使うのを筆記のメイン道具にするようになって,鉛筆や補助軸が面白くて仕方がないのだが,補助軸の肝は2つある。
 ひとつは軽いこと。鉛筆を使うのだから,重いのではどうにもならない。素材は樹脂か,金属なら真鍮かアルミになる。
 そんなことはメーカーは先刻承知。重いと感じる補助軸には出会ったことがない。

● それ以上に大切なのはしっかりと鉛筆をホールドすること。この点では POINT に若干の不安を感じる。
 きわだって軽いのは真鍮を極限まで薄く延ばしているからかと思うのだが,そのせいなのか書いてる最中に鉛筆がめり込むことがある。

● 270円と安価で質感も文句なしなのだが,この点で伊東屋補助軸を採るかなぁ。比較対象になるかどうかわからんけどね。価格も倍以上違うんで。
 が,どちらもANGERSが取り扱っているものなので,つい比べちゃう。


(追記 2024.03.19)

● POINT補助軸,結局,使い続けてますよ。鉛筆を替えたら問題が消えたんで。
 ぼくの締め付け方が弱かっただけなのか。替えたと言っても同じ六角軸なんだから。

● 軽いし,いい加減にくすんできた真鍮の風合いもいいし。ミミックに匹敵するとまでは言うつもりはないけれども,何かいい感じ。買い増しておきたいが,ANGERS 上野店にはなかったし,Amazon だと530円もする。どういうこっちゃ。品薄なのかね。

● ヨドバシには297円であった。はい,3本購入。千円未満なのに送料無料で明日届くんだから,ビバ,ネット通販。


(追記 2024.03.20)

● はい,到着。補助軸はもうよろしかろう。すでに20本程度。すべてを同時に使うことはないわけでね。
 企業経営と同じで,在庫は抱えない方がいいわけね。在庫は販売店にいくらでもあるわけだから,個人が抱えることはない。それが難しいんだけどさ。

2024年3月15日金曜日

2024.03.15 鉛筆には字消し板が必要だ

● 鉛筆をメインの筆記具にして実感しているのは,消しゴムはさほどに使わないということだ。が,二本線で消してという大胆なことはできないでいる。つまり,たまには使う。
 そのときは字消し板が要るな。昔使っていたのが探せばあるかもしれないが,買ってしまった方が早いな。買う楽しみがひとつできたぜ。

● 要らない,使わない,とわかっているのに買うんじゃなく,必要だから買う。後ろめたさを感じることなく買えるのは,たとえ字消し板のような安いものであっても,なかなかにワクワクするぞ。
 必要なものなんて,ほとんどすでに手元にあるもんね。ので,たいていの買い物には後ろめたさがつきまとう。貧乏性ゆえかもしれないが,その後ろめたさから解放されるのは気持ちのいいものですよ。

● というわけで,Ecute 上野の ANGERS。字消し板を買おうと思ってね。
 それともうひとつ,POINT の補助軸も。POINT 補助軸はホールドに若干不安あり。が,たまたまぼくが持ってるのがそうなだけなのかもしれない。いうところの個体差。それだけで決めつけるのもな。

● POINT 補助軸は同じ ANGERS の丸の内店で買っているので,上野店にもあるだろうと思ったのだが,上野店には見あたらず。
 字消板もステッドラーのものしかなかった。ステッドラーでいけない理由もないんだけども,やっぱここはウチダでしょ,みたいな。ぼく,昔から内田有紀のファンだし。って,関係ないけど。

● で,何も買わないで出ちゃったよ。でも,ANGERS の店内の空気感は何とも言えず良きものです。

2024年3月13日水曜日

2024.03.13 シャープペンは使ってない

● この「有隣堂しか知らない世界」の説明によると,ガイドパイプが3㎜以上あるものを製図用シャープペンというらしい。
 右の写真のやつははるか昔のものだが(物持ちがいい),上のは文句なく3㎜以上あり,下のもギリギリ3㎜ありそうだ。が,このシャープペンは普通に見て製図用ではなく,一般筆記用のシャープペンだ。

● そもそもが製図用シャープペンが製図に使われる例は稀だろう。測量野帳が測量現場で使われるよりも,たぶん稀なのではないか。
 現場では CAD が主体だろう。製図用シャープペンで製図してるのは,大学の工学部建築学科の学生か専門学校の生徒くらいのものじゃないか。

● 上の動画でも言われているが,製図用シャープペンを買うのは中高生の男子。彼らが勉強に使っている。
 彼らの玩具だよね。玩具にしてはちょっと値が張るかもしれないが,勉強に使うんだからといえば親もお金を出してくれるだろう。

● ぼくも早く鉛筆からシャープペンに移りたいと思っていた普通の小学生だったと思うのだが,40年近くシャープペンからは遠ざかっていた(芯ホルダーは使うことがあった)。
 製図用シャープペンのようなメカメカしいものには縁がなかったと思う。探せば1本や2本は出てくるかもしれないけど。シャープペンといえば,コクヨの鉛筆シャープかプラチナの PRESS MAN がまず頭に浮かぶ,レトロな文系人間でありますよ。

● 写真の一般筆記用のシャープペンをちょこっと使ってみたが,鉛筆の方がいいですかねぇ。当然,鉛筆の方が軽い。
 筆記具は軽さが命。筆記具自身の重さで筆記具が書いてくれるというのは,嘘じゃないかと思っている。万年筆でよく言われるけどねぇ。

● あっ,間違えた。15年くらい前まで,シャープペンを使ってましたわ。手帳はシャープペンで書いていたから。
 どうも,記憶をバッサリ整理しすぎているなぁ。いけませんわ。

2024年3月11日月曜日

2024.03.11 大学鉛筆

● 右の写真の大学鉛筆は1年前にメルカリで購入したもの。60〜70年前に製造されたもなかと思われるのだが,当時,大学鉛筆というメーカーがあったのか。それとも,トンボなり三菱なりが大学鉛筆という商品名で世に出したものか。
 MADE BY D.R.C.LTD と読める印字があるので,たぶん前者だろうと思うんだけど。

● 何だかね,このダース箱に妙に既視感があるんですよ。その所以は,このダース箱がトンボ8900のそれに似てると思うからなんですよ。
 どこが似てんだよ,全然違うじゃん,と言われちゃいますか?

● 大学鉛筆でググると,マークシート用鉛筆とか,東大や早稲田,一橋大学の校名入り鉛筆の販売サイトが表示されてしまう。
 つまり,“大学鉛筆” の情報はネットにもないということ。

● ロゴ入り鉛筆の一番人気はやはり東大のようだ。東大の学生が東大と印刷された鉛筆を使うことはあるまいから,誰が買うのか。受験生がお守りがわりに買うのかね。
 写真の鉛筆は先代のやつで,今は販売されていないようなのだが,漢字で東京大学と入っているからか,メルカリでも1箱(3本)2,000円で出てたりする。あやかりたい人,持ちたがる受験生,が多いのだろうね。

● 6本で750年の出物があったのでポチってみた。販売元は東大生協,製造元はトンボ。MONO-R かと思うのだが,Rの付かないMONOかもしれない。
 ともかく,東京大学という文字に値打ちがあるわけだから,市販の MONO-R を買いなさいよ,と言ってみたところで仕方がない。

● ものにはついでということがあるので,こちらもメルカリで買ってみた。5本で480円。
 出品者様はアメリカ旅行の際にハーバード大学も観光されたらしい。

● いつ頃の製品かはわからないが,消しゴムはまだ使える(が,使わない方がよい)。ザラつき具合は昭和40年頃の国産大衆品とほぼ同じ。
 というか,中華製のディズニー鉛筆を想起させるものだね。ということは,昭和40年頃の国産鉛筆の普及品よりはいくらかマシかもしれないね


(追記 2024.03.14)

● 下がメルカリで買ったハーバード大学鉛筆。
上は2年前にやはりメルカリで買った中華製のディズニー鉛筆。
 この2本,同じメーカーの同じ工場で製造されたんじゃないか,と思うほど,書き味も軸の材質もよく似ている。

● ただし,ハーバード大学鉛筆の方が軸径が細い。アメリカでもドイツ規格の太さが使われているんですかね。
 BLACKWING は MADE IN JAPAN だから例外ということか。

2024年3月9日土曜日

2024.03.09 太軸鉛筆も削れるハンドル式の鉛筆削り

● メルカリを見てたら「ファーバーカステル はじめての鉛筆削り」が出てたのでポチってみた。未使用に近い状態。
 1,000円だった。発売元はシヤチハタになっている。当然,Made in China。

● ポチった理由は JUMBO 鉛筆も削れるから。ぼくの手元には,FABER-CASTELL のほかに STAEDTLER や KOH-I-NOOR の JUMBO があるんだけれども, JUMBO ってメーカーによって太さがまちまちだ。
 最初に買った JUMBO が FABER-CASTELL だったので,同じ売り場にあった FABER-CASTELL の手回し式の鉛筆削り(これも中華製)も買ったのだが,それだと STAEDTLER や KOH-I-NOOR の JUMBO は削れない。

● ので,後日,STAEDTLER と KOH-I-NOOR の鉛筆削りも買うことになった。手回し式≒携帯用。そうそう長く使えるものではない。
 そんなものをメーカーごとに買い続けなくてはならないのかと思っていた。

● が,全部まてめて面倒見ますよというのがあったわけなんでした。ぼくが知らなかっただけ。
 この「はじめての鉛筆削り」のほかにもある。STAEDTLER からも出ているようだ。

● もちろん,普通の鉛筆や三角太軸にも対応。万能感がありますな。
 ぼくはメルカリで買ったけれども,Amazon でも同じくらいの値段で買える。

● とはいえ,JUMBO や三角太軸はそんなに使わないので,ま,あまり出番はないと思うけどね。
 安心のために小学生(しかも低学年)用の鉛筆削りを持っておくことにした。じつは,この小学校低学年用というところにも惹かれたわけなんでした。

2024年3月7日木曜日

2024.03.07 鉛筆の本格使用を開始

● 2月21日から使い始めたmyzox の測量野帳,とりあえず1冊を使い終えた。9冊あるので,続けて使っていくつもりだったのだが,予定を変更してセ-Y21Nを使うことにした。
 セ-Y21Nは何冊か使ったことがあるのだけど,あと29冊残っているので,ここで全量消費と行きたい。

● セ-Y21Nは再生紙を使っているので,プラチナのBBインクでも裏に抜けることがある。いつもではないが,時々抜ける。
 油性かゲルのボールペンなら無問題なのだが,裏抜けを一切考えなくていいのは鉛筆だ。

● それゆえ,野帳をセ-Y21Nに替えて鉛筆の本格使用を開始すべし,との司令がM78星雲から届いたのだ。
 ラジャー。というわけで,鉛筆の本格使用を開始する。

● 使う鉛筆ははるかな昔に使いかけにしたものがあるので,それらから使っていく。まずは,硬度Bのものから。
 トンボの ippo!,三菱の 9800EW が2本ずつある。国産の代表的な大衆品・学童品だ。

● 文字しか書かないという前提で,これでは不満だという者は申し出よ。月野うさぎに頼んでお仕置きしてもらうことにする。
 実際のところ,文字しか書かないのであれば,Hi-uni や MONO100 はオーバースペックだ。オーバースペックの快感もいずれ味わっていくつもりではあるけど。

● で,4枚(8ページ)ほど鉛筆で書いてみた。慣性の法則(現状維持欲求)が働くから,万年筆に戻りたいと思うに決まっているのだが,セ-Y21Nの残り29冊は何が何でも鉛筆で通すことに決めている。
 トンボの ippo!,三菱の 9800EW とも,鉛筆として優秀であることを確認。

● ついでに,Hi-uni と MONO100 も使ってみたのだが,9800EW との違いはあまり感じなかった。まぁ,違うは違うんですよ,そりゃあね。けど,自分には 9800EW で充分だなと感じました。
 コーリンの Hi Pierce,アイボールの Hi-new の方が滑らかさでは Hi-uni に勝るような気がしたが,ほんのちょこっと書いてみただけなので,あてにはならない。
 使いかけの鉛筆を使い終えたあとに,本格的に使っていくことにする。

2024年3月6日水曜日

2024.03.06 パーフェクトペンシル所感

● FABER-CASTELLの9000番。このバレットキャップはドイツ製か。
 国産鉛筆には少々キツめ。9000番にはジャストフィットする。

● 三菱もトンボもFABER-CASTELLの背中を追いかけながら大きくなった。ありていに申さば,模倣への挑戦。
 今は品質において本家を凌駕するに至った。恐悦至極に存ずる。

● パーフェクトペンシルさえなければ,少しはFABER-CASTELLをリスペクトできたかもしれん。
 あれあるがゆえに,“FABER-CASTELL=胡散臭い” の等式が点滅を続けている。

● あらためて訊きたいのだが,なぜあんなモノを作ったのだ? 鉛筆をあそこまでニッチなものにしていいのか?
 境界知能の小銭持ちを喰いものにして楽しいのか?

● 商売とは畢竟,バカを搾取することによってしか成り立たないのかもしれないし,そのバカが喜んで金を払ってくれるんだから,とやかく言われる話ではないんだけどさ。
 つまりさ,そのバカに自分も含まれるのが,何とも情けなくてさ。

2024年3月2日土曜日

2024.03.02 ぼくもトンボファン?

● 特定のメーカーの製品しか使わないという人たちがいる。自らその特定のメーカーに囲われに行く人たち。
 そうした人たちを最も多く集めているのがトンボだと思う。世の中には鋭角的なトンボファンというのがいる。

● 今のトンボは鉛筆が主力製品ではないが,同じように鉛筆が主力ではない三菱鉛筆には,鋭角的な三菱ファンというのはあまりいないような気がする。
 三菱は筆記具界の絶対王者で,ボールペンならジェットストリーム,シャープペンならクルトガが,圧倒的に売れているから,ファンがファンに見えないだけかもしれないが。

● 昔の Windows と Macintosh のようなものだ。鋭角的なファンというのは,シェア1割の Macintosh にしか現れない。Windows を使っていても普通だ。
 自分は普通じゃないんだというある種の目立ちたがりが,鋭角的なファンになるための原動力になるのだろうと思っている。

● なので,ファン気質というのは自分には無縁なものだと思っているが,自覚がないだけで,ぼくもじつはトンボが好きなのか。
 というのは,こんなのを買ったんですよ。トンボ8900のダース箱をあしらったポーチ。メルカリで300円だったんで。

● 宝島社から出ている付録付きの文具ムックもトンボを扱ったものだけ購入している。付録のペンケースもポーチも,埃を被らせることなく使用中。

● 100周年記念の復刻版鉛筆も8900の70周年記念のやつも持っている。前者は2つ,後者は3つ。
 枻出版社から出た『トンボ鉛筆完全ブック』も読んだ。どういうわけか,これも2冊ある。
 いや,ぼくもトンボファンなのかもしれん。

2024.03.02 北星鉛筆の Pencil Guard が似合う鉛筆

● Pencil Guard は黒だから鉛筆の軸色を選ばないんだけれども,それでも鉛筆も黒がいいですかねぇ。
 北星クラフツマンの6Bを別にすると,トンボのMONOは映えますな。

● でも,一番は伊東屋ペンシルだね。軸に製品名が書かれていないので,ゴチャゴチャしてない。
 しかも光沢のない黒だから,Pencil Guard との一体感が完璧に近いんですわね。

● ただし,Pencil Guard は依然として入手難。Short Pencil は楽天で,Pencil Guard+ は楽天とヨドバシで扱っているが,+の付かない(クリップのない)Pencil Guard はネット通販でも取扱いがない。
 実店舗にあるのは見たことがない。となると,北星がある葛飾まで行かなくてはならないということか。

● 流通に乗せるのは,ぼくらが考える以上に大変なことなのだろう。文具店の売場面積は決まっている。増やすことはできない。
 そこに北星が Pencil Guard を納入すれば,クツワが占めている面積を縮小させることになる。クツワとすれば既得権を侵されるわけだがら,必死に抵抗するだろう。

● いいものだから売れるというほど甘い商売ではない。既存の文具店が消えて新しい文具店に置き換わればチャンスはあるのだろうか。
 が,文具店の入れ替わりは既にほぼ終了している。LoFt や東急ハンズに取って代わるところが出てくるとは,現時点では考えづらい。

● ネット通販に期待したいところだけれども,Amazon をはじめ扱うところがないのは,Pencil Guard への需要がないということか。
 販売店も売れるものを置きたいはずだ。Pencil Guard を求めるお客が多ければ,クツワが何と言おうと置く。

● と言うかね,Pencil Guard とクツワは競合しない。クツワの鉛筆キャップは小学生が買う。Pencil Guard は大人が買う。さすがに,子供が買える値段ではない。
 結局,鉛筆を使う大人が大人はあまりいない。したがって,Pencil Guard への需要はない。そういうことなんですかねぇ。そういうことなんでしょうねぇ。

2024.03.02 メルカリで使うあてのない鉛筆を買い集めるモードに,再び突入

● メルカリで使うあてのない鉛筆を買い集めるモードに,再び突入。まずいぞ。
 鉛筆なんか3回生まれ変わっても使い切れないほど買い集めてしまっている。これ以上買うのは,それが Hi-uni であれ MONO100 であれ,ゴミを集めるのに等しい。使わないとわかっているのはゴミだからなぁ。

● そこまでわかっていても,弾みがつくと止まらなくなるんだよねぇ。一番いけないのは,鉛筆が安いってことだなぁ。
 だいたいは,メルカリの最低価格(300円)のやつしかポチらないんだよね。送料込みで300円なんだからいくらポチったってしれてるな,と言い訳を作れちゃうわけですよ。そういう問題じゃないんだけどさ。

● ともあれ。まずはこれ。受験生が無事に大学生になったんですかね。受験に使っていたのを放出したんでしょうね。これからは鉛筆など使わない生活をするんでしょう。
 というか,センター入試ように誂えたものですかねぇ。MONO100とuniのマークシート用を揃えているとは,なかなか贅沢だね。

● これで300円だった。送料に210円かかっている。残り90円でここからメルカリに手数料を抜かれるわけだ。
 ぼくなら捨てているな。手間に見合わないからさ。

● ぼくは人の使いかけを気にしないタイプ。むしろ,短くなった鉛筆なら早々に補助軸が使えてラッキー。鉛筆は補助軸が使える短さになって一人前。誰かが一人前にしてくれたのを買うのだと思うべし。
 鉛筆じたいもかなりいいモノだしさ。ホシヤの消しゴムも付いてるんで。