● 高価な万年筆を買うときなんかは試筆ということをするが,じつのところ,試筆程度でわかることはそんなに多くない。大事なことは,ある程度使ってから見えてくることが多い。手に馴染んでからわかるもの。
逆に,試筆で違和感を感じたからといって,簡単に切り捨てない方がいいかもしれない。手に馴染ませるまでは忍耐が肝要。
● もちろん,やっぱりダメだったということもあるわけで(こちらの方が多いだろう),そこは賭けになるが,試筆をあまり信用するなとは言ってもいいように思う。
ま,ぼくなんか,これから高額万年筆を買うことはないだろうから,そもそも気にする必要もないのではある。
● 手に馴染んだらがぜん良くなったのがこれだ。北星の「鉛筆屋のシャープペン」,0.7㎜。
700円でお釣りが来るくらいの値段だし,ヨドバシで買ったので,試筆なんてあり得ないわけだが,手に馴染ませるまでは多少の違和感はあった。
馴染ませるのに要した時間は正味2時間程度のものだが,シャープペンなんてそんなに使うわけではないから,実際にはとびとびの数週間。
● 馴染ませたらこっちのものと思える筆記具だ。馴染む前からこれはいいと思う人も,数多いるとは思うけれども,ぼくは少々鈍臭い方なのだ。
たんに文字を書くだけなので,シャープペンは0.7㎜がベストとの結論。0.9㎜も悪くはないのだが,B罫に書くのなら,0.7㎜が収まりが良い。小さめの字を書くのも理由だと思うが。
● 家では鉛筆を使っている。シャープペンを使うのは,旅行先を始め出先においてだ。
が,「鉛筆屋のシャープペンに馴染んでくると,自宅でも鉛筆じゃなくてこれを使えばいいじゃないかと思うことがあるようになって,そこが少々厄介なところだ。