2021年3月8日月曜日

2021.03.08 親指シフトに戻そうか

● ネットにこんなニュースが流れてきた。富士通が親指シフトキーボードの販売を終了したという内容。当然,富士通は前から告知していたことだけど。
 ぼくもOASYSでキーボードに入門し,TOWNSまで親指シフトキーボードだったクチ。

● しかし,これで親指シフトが使えなくなるということではないので,そこはちゃんと言っといてあげないと不親切だと思うがな。
 富士通が出していた親指シフトキーボードがなくなったというだけで,親指シフトキーボードは他にもある。ライフラボ株式会社というところが出している,「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード」がそれだ。

● 富士通のキーボードは1万円を超える価格だったが,こちらはAmazonで2,980円で販売している(ただし,潤沢に在庫があるわけではないらしい)。
 今までだって,富士通のキーボードで親指シフトをやっていた人は少数派だったのではないか。

● キーボードをパソコンにつなぐだけで親指シフトが使えるようになるわけではない。エミュレータと呼ばれるソフトを入れなければならない。「DvorakJ」や「やまぶきR」が有名らしい。どちらも無料だ。
 これでパソコンは親指シフト入力であることを認識し,そのとおりの文字を表示してくれる。

● エミュレータがあれば,キーボードは普通のJIS配列のキーボードでも構わない。親指シフトの配列を覚えてしまえば(タッチタイプができるようになれば)親指シフトキーボードはお役御免にできる。
 パソコンではそれでいいとして,最近はスマホやタブレットでもBT接続のキーボードでガンガン入力することがあるぞ,その場合はどうすればいいのだ,という疑問があるだろう。

● その場合は,「OyaMozc」というAndroid用のエミュレータがあるから,それをスマホにインストールする。あとは入力するだけだ。
 ただし,BT接続のキーボードで親指シフトの表記が刻印されているものはないだろうから,通常のキーボードを使うことになる。タッチタイプできるようになっておくことだね。

● ぼくは親指シフトでキーボードに入門し,10年ほどそれを続けてから,ロマかな入力に転向した。理由はすこぶる単純で,職場に導入されたワープロ専用機は富士通のOASYSだったけれども,パソコンはNECだったからだ。
 というか,その時点で親指シフトの退勢ははっきりしていた。富士通のパソコンでも親指シフトは問題にされなくなっていたと思う。

● 自宅では親指シフトを続けて,職場ではローマ字入力をするなんていうのは,無意味に起用すぎる人にしかできない技だろう。
 当時はパソコンで親指シフト入力をやろうとすれば,パソコンに「OASYS-V」というFEP(当時の言葉)をインストールして,親指シフトキーボードをつなぐしか方法がなかった。会社のパソコンにそんなことができるか。
 というわけで,ローマ字入力に転向するしかないだろうと考えた。その頃,「かえうち」なんてなかったしね。

● 手こずりはしたが,無事にローマ字入力になれて,そのうちタッチタイプもできるようになった。親指シフトのときには,左右の人差し指と親指だけ,併せて4本指での入力だったが,それでも10本指を使ったローマ字入力よりも速度も出ていたし,タイプミスも少なかったように思う。
 でも,そういうことも次第に忘れて,ローマ字入力の世界に馴染んでいったというわけだ。

● 昨年3月でめでたく仕事を完全引退し,もう職場のパソコン環境に縛られなくてもよくなった。MS-Officeも使わなくなったし,ローマ字入力を続ける必要もなくなった。
 ので,青春時代に戻ろうかと思っている。親指シフトに戻ろう。10年も続けたのだから,指が憶えているはずだ。戻すのにさほどの時間はかからないだろう。
 追加費用も要らない。よし,そうしよう。

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