2023年1月17日火曜日

2023.01.17 昭和レトロの鉛筆の収集ごっこをしてみた 2

● 10日の夜のこと。酒を飲みながらメルカリの鉛筆の出物を次々にポチった。6件。コーリン鉛筆だったり,昔に三菱が景品に作ったジャンボユニだったり,ディズニー鉛筆だったり,友禅の鉛筆セットだったり,ステッドラーの8Bや6Bの描画用鉛筆だったり。
 使うことがないのは明々白々。何をやってんだか。

● まぁね,その理由についは,こちらにも書いてるんだけども,今は生産されていない古い鉛筆に向かっているのだから,ノスタルジアにかられているってことなんだろうかなぁ。
 未来を見るより過去を振り返る年齢になったってことなんだろうか,とも思ったりね。

● この分野にも技術革新はあるわけだから,古い昭和レトロの鉛筆よりも今の鉛筆の方が書きやすいはずだ。昔の鉛筆は,言葉を選ばないで言えば,粗悪品っていうかね。ザラザラした書き味。粒子の粗さを感じるというか。
 たとえば,トンボの8900でも昔の8900と今の8900がまったく同じ品質のはずがない。品質の改善は何度もなされているだろう。

● にもかかわらず,鉛筆の形態は昔から変わっていない。時間の経過とともに朽ちてしまうこともない。半世紀前の鉛筆は,半世紀前と同様に,今でも使える。
 なので,鉛筆はアンティークとして成立しちゃう。アンティークなんだから,コレクションの対象にだってなる。

● まず届いたのがジャンボユニ。メルカリで398円。
 非売品と印字されている。その昔(1971年=昭和46年),ダース購入者への景品として製造されたもの。
 普通のユニと比べると,こんなに大きい。ファーバーカステルの手回し鉛筆削りの大きい方の穴にも入らない。見て楽しむか,実際に使うか。

● ステッドラーの5B,6B,7B,8B。300円。絵描きになるつもりか,俺よ。

● 友禅鉛筆。鉛筆6本と消しゴム。ケースが筆箱になっている。消しゴムは別のものに置き換わっているらしい。600円。
 ポチった直後にしまった感が湧いてきた。正直,これは使いづらくないか。が,せっかくなので,しばらく眺めて楽しめればと思う。

● ビッグウェイ社の鉛筆。ビッグウェイは名古屋に本社を構えるトキワグループのひとつ。トキワは木材の販売からスタートしたらしい。じゃあ鉛筆も,って感じで始めたんだろうか。現在は鉛筆の製造はしていないと思う。
 これはグループ会社のお披露目か記念式典のときに,出席者に配ったものですかね。690円でゲット。

● ファーバーカステルとステッドラーとコヒノールのジャンボ鉛筆。700円。
 それぞれの長い方は未使用(削られた状態で出荷されている)。3社の太さが微妙に違う。ファーバーカステルの鉛筆削りではステッドラーとコヒノールの鉛筆は削れない。出品者様は3社の鉛筆削りを揃えておられたんですな。
 このサイズに合う補助軸はないんですかね。ググったけど出て来なかった。

● ディズニー鉛筆,10本。350円。お前はいくつになったのだ,と自分に問いたい。
 メーカーがどこなのかは探索不能。MADE IN CHINA だから。ディズニーのこの種の製品は儲け第一主義が貫かれている。それでいいのだと思う。買う方も品質は求めていまい。
 出品者様がメモパッドをオマケしてくれた。

● 硬度の表記はないけれども,書いてみたところではHB。HBって日本語を書くにはけっこう硬いですよね。小学生の頃にこれを使っていたのか,無理してたんだな,と思うんですよね。
 しかも,昔はHや2Hを使うこともあった。文字が前頁に転写されるのと,手の側面が汚れるのを減らすため。でも,通常筆記にHや2Hを使うのは無茶なんだよなぁ。どんだけ筆圧が必要になるかって話で。
 鉛筆って不便なものだなと子供心に思ったような,思わなかったような。今は2Bが標準らしい。正解だろう。

● さらにポチりを続けて。ファーバーカステル,24本。5H〜8Bまで。いずれも使用されているが,削っただけというのも多そうだ。
 コピックのマルチライナーとぺんてるの GRAPHLET 0.3 シャープペン。出品者様は「シャーペン芯が太めのメーカー不明」と言ってるけれど,北星の “大人の鉛筆”。以上で,1,222円。
 この出品者様も絵を描く人だったのだろう。あるいは専門学校で美術の勉強をしていたんだろうか。何かの事情があって絵を描くのをやめてしまった‥‥‥とあらぬ妄想を始めてしまう。

● ヨット鉛筆の8800番が4本。硬度はH。三菱の9800が13本,ユニスターが6本。どちらもHB。700円。
 欲しかったのはヨットの4本なんですけどね。使ってみれば,三菱が残って,ヨットが消えた理由もわかろうというもの,という結果になるんじゃないかとも思ってます。

● 右の写真はすべてコーリン。黄色い消しゴム付きの鉛筆は710番。その下のユニ色の3本5050。絵柄の3本もコーリン製。
 その下の赤と黒の6本は4485。白っぽい4本は6600か。これらにはコーリンの顔マークが入っていない。下の5本は8600。赤鉛筆。
 左の写真のは,三菱の9800とかきかた鉛筆。硬度はかきかた鉛筆のみBで,残りは全部HB。以上,全部で500円。

● これのみ,メルカリではなくヤフオクでゲット。送料込みで1,260円。
 一番上の黄色いのはヨットの5003。〄なし。臙脂色の10本はコーリンの686。その下もコーリンの705。
 ちえの友鉛筆。ちえの友鉛筆株式会社の製品だけれども,この会社が自社工場を持って自社生産しているのかどうか。ぼくは知らない。
 三菱の8800と9000。メーカー不明の2本。三菱の赤鉛筆と9800。

● 以上で終わり。もう手を出さないようにしたい。と,何度思ったことか。いやいや,いくら何でももう止めなきゃ。
 今回だけで何本の鉛筆を買ったことになるか。数えてみると146本になる(数え間違いがあるかもしれないが)。こんなに使うわけがない。すでに200本や300本はあるだろうから,こんなにたくさんの鉛筆をどうするんだということだ。

● あと15年は字を書いていられるとしても,そのほとんどは万年筆やボールペンで書くだろう。鉛筆を使う機会は限られる。しかし,1年に30本は使うくらいじゃないと,とてものこと使い切れない。
 今度はもらってくれる人を探さなくちゃいけない。大人になっても鉛筆を使ってる人なんかいるんだろうか。一人だけ知ってるんだけどね。

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