2023年1月18日水曜日

2023.01.18 三角鉛筆がうまく削れない

● 先日,ヤフオクで買ったヨット鉛筆。三角軸ってハンドル式の鉛筆削り器に入らないんてすな。当然,手で回す式の鉛筆削り器もダメ。唯一,ファーバーカステルの二穴式の大っきい方には入る。
 が,上手く行かない。削ってる最中に鉛筆が動いてしまう。軸が三角なので,芯が固定されている状態で軸が振動する。面白いように芯が折れる。

● というわけで,ヨット鉛筆はほとんど書いてないんだけど,どんどん短くなっていく。芯が中折れしているということではない。
 ので,55年ぶり(たぶん)にカッターで削ってみた。難しいもんだねぇ。立派な工作だわ。芯を尖らせるのがなかなかできない。
 肥後守を買おうか。まともに削れるようになって,趣味? 鉛筆を削ることだよ,と言えるように頑張ろうか。

● 三角軸の鉛筆は手で削るしかないのかと思っていたら,こういうのがあるんですなぁ。学研ステイフルの “さんかくえんぴつシリーズ 2軸鉛筆削り” というやつ。
 今どきの三角鉛筆と昔のヨット鉛筆の三角が同じ太さなのかどうかはわからないけど。三角鉛筆はヨットのしか持ってないし,これから増える予定もないので,わざわざこれを買うのは不経済。カッターで削るのが現実的というものです。

● 鉛筆で字を書くとなると,消しゴム,削り器,キャップ,補助軸,下敷き,グリップ,といろんな補助具が必要になってくる。これも鉛筆を使う面白さなんですかねぇ。

2023年1月17日火曜日

2023.01.17 昭和レトロの鉛筆の収集ごっこをしてみた 2

● 10日の夜のこと。酒を飲みながらメルカリの鉛筆の出物を次々にポチった。6件。コーリン鉛筆だったり,昔に三菱が景品に作ったジャンボユニだったり,ディズニー鉛筆だったり,友禅の鉛筆セットだったり,ステッドラーの8Bや6Bの描画用鉛筆だったり。
 使うことがないのは明々白々。何をやってんだか。

● まぁね,その理由についは,こちらにも書いてるんだけども,今は生産されていない古い鉛筆に向かっているのだから,ノスタルジアにかられているってことなんだろうかなぁ。
 未来を見るより過去を振り返る年齢になったってことなんだろうか,とも思ったりね。

● この分野にも技術革新はあるわけだから,古い昭和レトロの鉛筆よりも今の鉛筆の方が書きやすいはずだ。昔の鉛筆は,言葉を選ばないで言えば,粗悪品っていうかね。ザラザラした書き味。粒子の粗さを感じるというか。
 たとえば,トンボの8900でも昔の8900と今の8900がまったく同じ品質のはずがない。品質の改善は何度もなされているだろう。

● にもかかわらず,鉛筆の形態は昔から変わっていない。時間の経過とともに朽ちてしまうこともない。半世紀前の鉛筆は,半世紀前と同様に,今でも使える。
 なので,鉛筆はアンティークとして成立しちゃう。アンティークなんだから,コレクションの対象にだってなる。

● まず届いたのがジャンボユニ。メルカリで398円。
 非売品と印字されている。その昔(1971年=昭和46年),ダース購入者への景品として製造されたもの。
 普通のユニと比べると,こんなに大きい。ファーバーカステルの手回し鉛筆削りの大きい方の穴にも入らない。見て楽しむか,実際に使うか。

● ステッドラーの5B,6B,7B,8B。300円。絵描きになるつもりか,俺よ。

● 友禅鉛筆。鉛筆6本と消しゴム。ケースが筆箱になっている。消しゴムは別のものに置き換わっているらしい。600円。
 ポチった直後にしまった感が湧いてきた。正直,これは使いづらくないか。が,せっかくなので,しばらく眺めて楽しめればと思う。

● ビッグウェイ社の鉛筆。ビッグウェイは名古屋に本社を構えるトキワグループのひとつ。トキワは木材の販売からスタートしたらしい。じゃあ鉛筆も,って感じで始めたんだろうか。現在は鉛筆の製造はしていないと思う。
 これはグループ会社のお披露目か記念式典のときに,出席者に配ったものですかね。690円でゲット。

● ファーバーカステルとステッドラーとコヒノールのジャンボ鉛筆。700円。
 それぞれの長い方は未使用(削られた状態で出荷されている)。3社の太さが微妙に違う。ファーバーカステルの鉛筆削りではステッドラーとコヒノールの鉛筆は削れない。出品者様は3社の鉛筆削りを揃えておられたんですな。
 このサイズに合う補助軸はないんですかね。ググったけど出て来なかった。

● ディズニー鉛筆,10本。350円。お前はいくつになったのだ,と自分に問いたい。
 メーカーがどこなのかは探索不能。MADE IN CHINA だから。ディズニーのこの種の製品は儲け第一主義が貫かれている。それでいいのだと思う。買う方も品質は求めていまい。
 出品者様がメモパッドをオマケしてくれた。

● 硬度の表記はないけれども,書いてみたところではHB。HBって日本語を書くにはけっこう硬いですよね。小学生の頃にこれを使っていたのか,無理してたんだな,と思うんですよね。
 しかも,昔はHや2Hを使うこともあった。文字が前頁に転写されるのと,手の側面が汚れるのを減らすため。でも,通常筆記にHや2Hを使うのは無茶なんだよなぁ。どんだけ筆圧が必要になるかって話で。
 鉛筆って不便なものだなと子供心に思ったような,思わなかったような。今は2Bが標準らしい。正解だろう。

● さらにポチりを続けて。ファーバーカステル,24本。5H〜8Bまで。いずれも使用されているが,削っただけというのも多そうだ。
 コピックのマルチライナーとぺんてるの GRAPHLET 0.3 シャープペン。出品者様は「シャーペン芯が太めのメーカー不明」と言ってるけれど,北星の “大人の鉛筆”。以上で,1,222円。
 この出品者様も絵を描く人だったのだろう。あるいは専門学校で美術の勉強をしていたんだろうか。何かの事情があって絵を描くのをやめてしまった‥‥‥とあらぬ妄想を始めてしまう。

● ヨット鉛筆の8800番が4本。硬度はH。三菱の9800が13本,ユニスターが6本。どちらもHB。700円。
 欲しかったのはヨットの4本なんですけどね。使ってみれば,三菱が残って,ヨットが消えた理由もわかろうというもの,という結果になるんじゃないかとも思ってます。

● 右の写真はすべてコーリン。黄色い消しゴム付きの鉛筆は710番。その下のユニ色の3本5050。絵柄の3本もコーリン製。
 その下の赤と黒の6本は4485。白っぽい4本は6600か。これらにはコーリンの顔マークが入っていない。下の5本は8600。赤鉛筆。
 左の写真のは,三菱の9800とかきかた鉛筆。硬度はかきかた鉛筆のみBで,残りは全部HB。以上,全部で500円。

● これのみ,メルカリではなくヤフオクでゲット。送料込みで1,260円。
 一番上の黄色いのはヨットの5003。〄なし。臙脂色の10本はコーリンの686。その下もコーリンの705。
 ちえの友鉛筆。ちえの友鉛筆株式会社の製品だけれども,この会社が自社工場を持って自社生産しているのかどうか。ぼくは知らない。
 三菱の8800と9000。メーカー不明の2本。三菱の赤鉛筆と9800。

● 以上で終わり。もう手を出さないようにしたい。と,何度思ったことか。いやいや,いくら何でももう止めなきゃ。
 今回だけで何本の鉛筆を買ったことになるか。数えてみると146本になる(数え間違いがあるかもしれないが)。こんなに使うわけがない。すでに200本や300本はあるだろうから,こんなにたくさんの鉛筆をどうするんだということだ。

● あと15年は字を書いていられるとしても,そのほとんどは万年筆やボールペンで書くだろう。鉛筆を使う機会は限られる。しかし,1年に30本は使うくらいじゃないと,とてものこと使い切れない。
 今度はもらってくれる人を探さなくちゃいけない。大人になっても鉛筆を使ってる人なんかいるんだろうか。一人だけ知ってるんだけどね。

2023年1月16日月曜日

2023.01.16 測量野帳60周年限定ボックスがメルカリに

● 2019年にコクヨの測量野帳が発売から60周年を迎え,数量限定の記念品的な商品が発売された。その中のひとつが「測量野帳60周年限定ボックス」。価格は2,900円(+税)。
 6種類の限定野帳(LEVEL,TRANSIT,SKETCH の他に,EVERY,NOTE,OFFSET)と「測量野帳用クリアカバー」とサコッシュが付いたセット。サコッシュは単体販売がないので,限定ボックスを買うしか手に入れる方法はなかった。

● その限定ボックスが何点かメルカリに出ている。1万円超や9千円,7千円で出してる貧乏人はどうでもいい。「売れなかったら頑張って使います」とか「売れなければ使用するためこちらのお値段でよろしくお願いします」とあるのだが,もう長らく売れてないんだから頑張って使ったらどうだ,と言いたくなるくらいのものだ。
 が,3,300円で出てるのも長らく売れないで残っている。送料を考えると,原価を割って出品しているのだが,それでも売れない。

● 測量野帳60周年という場が場として冷えてしまっているからねぇ。場が熱いうちなら,買いそびれた人が飛びついたんじゃないかと思うんだけど。
 ぼくもメルカリで買った口だ。SKETCH と NOTE が欠けているものだったが,1,900円で出てたのを見つけて,速攻でゲットした。
 後になればなるほど価値が出るものも中にはあるのかもしれないが,たいていの記念限定品は記念の場が冷えないうちに片づけておかないといけないようだ。生鮮食品と同じで,新鮮なうちに決めないとね。

● 野原工芸の木軸のペンが,転売ヤーが横行してその界隈では問題になっているようだけれども,これも期間限定の話で,いずれ熱気は消える。それに伴って転売もなくなる。
 今はバブルの状態だろう。ババを引かないように気をつけることだ。欲しい人に欲しいだけ行き渡れば,それでジ・エンドになるわけだから。踊っている人が思っているほど,野原工芸を欲しがる人が多いわけではない,たぶん。


(追記 2023.01.17)

● 現時点では3,300円の限定ボックスは売れてしまっている。先ほど,ぼくがポチったのでね。メルカリで買う2つめの限定ボックスになった。
 この値段で誰かに買われては,測量野帳フリーク(?)の名がすたる。いや,フリークでもないし,名なんかすたれてもいいんだけどさ。

● クリアカバーもサコッシュも3つめになる。というのは,クリアカバーは文具店で買ったし,サコッシュも単体でメルカリに出たのを買ってしまっているからだ。
 クリアカバーは3つあっても使いつぶせると思うけど,サコッシュは未使用のままで誰かにあげるしかない。単体で出てたのを買ってしまったのが悔やまれるよ。あれはスルーすべきだったな。

● というわけで,測量野帳がまた増えてしまう。いくら増えても野帳は使い切れる。
 が,他のノートもどっさりある。それが大量に余ってしまうかもしれんなぁ。野帳増殖の割りを喰って。

2023年1月9日月曜日

2023.01.09 ハヤテノコウジ 『スケッチジャーナル』

書名 スケッチジャーナル
著者 ハヤテノコウジ
発行所 G.B.
発行年月日 2021.06.28
価格(税別) 1,800円

● 副題は「自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート」。タイトルのスケッチジャーナルとは何か。絵日記のようなものだと思えばいいだろうか。
 絵日記といえば小学校の夏休みの宿題と相場が決まっているが,なんであんなものを宿題にしてたんだろうかねぇ。わざわざ絵を嫌いな子供を作っていたようなものだ。
 読書感想文ではよく言われるが,絵日記でこれを言う人がいないのは不思議だ。小学生に宿題を出すのは有害だ。それで絵を描くことが嫌いになったと強弁するつもりはないけど。

● 絵を描けないことにまぁまぁ劣等感は持っている。この本でも最初にそこに触れている。自分には絵心がないからと尻込みする人に向けてのメッセージだ。この本の目的は描く人を増やすことだろうからね。
 描くことにまるで興味がない人がこの本を手に取ることはないだろうから,情報というものは届け手が届けたいと思う人には届かないものだというのは,厳しく貫徹されるわけだけれどもね。

● 上手じゃないといけないと思いこんでいるのがいけないのかね。絵を描くのに絵心など必要ないと決めてしまえばいいのかもしれない。
 3歳の幼児だった書いてるんだから。ぼくもその年齢のときには,庭をキャンバスにして棒で何かを描いていたと思いますよ。

● 本当に絵を描きたいと思っているのかってことが肝心。ぼくはどうやらそこまでは思っていないようなんですよね。憧れはあって,絵を描く人ってすごいと思うんだけども,自分もそうなりたいという強烈な思いはどうやら持っていない。
 本書を読んであらためてそう思った。縁なき衆生のひとり。すまんス。

● 以下に転載。
 僕にとって絵は「記録する手段」のひとつでしかなく,そこに好きも嫌いもない。実際,ビジュアルは文字情報よりも数倍,記憶の再現性が高まると言われる。だからこそビジュアルで表現し,いかにその日の記憶をわかやすく残すかにかかっているのだ。(p28)
 誰かの評価を得ることを第一にすると,「他人の目を気にし,共感されやすい絵を描く」ことにも繋がりかねない。(p28)
 自分らしい絵を描くための第一歩は,ペンを使って手を動かし,線を描くことからだ。(中略)作品を継続的に生み出すには線を描いて,それぞれの先の特徴を理解することが大切だ。(p40)
 スケッチをするために対象を観察するようになると,世の中のあらゆる存在には,実にいろいろな形があることに気が付く。(p43)
 自分の手で立体物を作ると,面だけではわからなかった幅・高さ・奥行きを実感できる。絵を描く際もこの3つの情報を捉え,影の存在や対象の裏側まで意識することで上達したように感じるはずだ。(p44)
 僕は最初,道具に頼らず自力ですべて書くことにこだわっていた。しかし,ある伝統工芸の職人さんが道具を活用し,品質にこだわりつつ効率性と再現性の向上に取り組む様子を見て,自分も使えるものはどんどん取り入れようと思い直した。(p45)
 色鉛筆で色を塗る時は,対象を一つひとつ塗って完成させるよりも,同じ色ごとにまとめて塗るほうがスムーズだ。(p49)
 「似顔絵」と言うと難しそうに感じるかもしれないが,要は顔のパーツをレイアウトする作業。(p55)
 『千住博の美術の授業 絵を描く悦び』(千住博著 光文社刊)には,次のように記されている。「絵を描くということは,自分にないものを付け加えていくことではなくて,自分にあるものを見つけて磨いていくことです。(中略)」(11ページ引用) ぼくはこの一文を読んでから,「他人を比べてその差に落ち込み,誰かの活躍をうらやましく思っている場合ではない。自分にとことん集中して,自分が持つ価値を引き出そう」と考えるようになった。(p67)
 「絵を描きたい」という気持ちがあるのならば,既に絵心に満たされている状態だ。(p68)
 創作に限らず,成長する過程では3つの要素が自分の前に立ちはだかる。最初に現れるのは,「問題」という壁。次に,それを飛び越えようとして起こる「失敗」。そして,失敗の原因となる自分の「弱点」だ。(中略)また新たな「問題」がやって来る。そして「失敗」して「弱点」を乗り越えて,といったサイクルを繰り返していくのだ。一方で,「美しく,きれいに描きたい」と考え,完璧にやろうとする人は失敗が許せず,この成長のサイクルに入ることができない。(p70)
 使い込んだ手帳やノートは,自分にとってもそれを見る人にとっても魅力的な存在だ。作者がたくさんの時間を費やし,思いを込めて作った世界でひとつだけの作品なのだから。決死絵,美しくきれいに仕上げた作品だから魅力的なのではない。(p70)
 道具を手に入れたことで生まれる創作のモチベーションはあなどれない。(p73)
 あるイラストレーターの可愛いタッチが気になるなら「なぜ,可愛いと感じるのか」を意識し,描き方を研究しながら模写する。理由を考えながらたくさん描いていくうちに,「可愛い絵の在り方」を自分なりに導き出すことができるだろう。(p127)
 オリジナルは,決してゼロから生まれるものではない。あなたの憧れの人だって誰かの影響を受け,意識的に,あるいは無意識的にインプットしている。影響とは,憧れの人から受け継ぐ創作のエネルギーのようなものだ。(p127)
 描けなくなった時,僕は「成長の自動化プログラムが働いている」と捉えて無理に続けようとはせず,「描かない」ことに意味を見出すようにしている。(p130)
 僕は自宅で描くのなら,深夜の1時から早朝の6時くらいまでが,一番好きな創作タイムだ。(中略)時間を気にしないで,飽きるか疲れるまでただひたすら描いていたい。(p133)
 僕のスケッチジャーナルの作業を時間配分すると,計画が6割,材料集めが2割,制作が2割となっている。(p143)
 スケッチジャーナルは他人のために作るものではない。読者である自分を満足させることに集中しよう。(p147)
 クリエイターになる過程では,自己満足から脱却しなければならない時が来る。(中略)スケッチジャーナルは「自分の機嫌を良くするために作る」という明確な理由があったが,クリエイターとしてのあなたの活動目的はなんだろうか。(中略)明確な動機付けが,クリエイターになるための第一歩だ。(p185)
 水彩画やアクリル画のように下書きをせず,北京で撮った写真をもとにドローイングペンで一気に描き上げるスタイル。この時,現地の情景が一気に蘇り,過去の体験をもう一度味わうような楽しさを覚えた。(p203)
 会社員業が忙しくなると,イラストレーター業も活発になる。つまり,「成長と拡大のチャンスの波はまとめてやって来る」ということ,その波に備えておく重要性,決して運気を逃さないという強い気持ちを,当時の体験とともに今でも忘れていない。(p208)
 「いつもの自分の字を,どんな紙にも書いていく」ことが理想ですね。文具が持つ価値に合わせるのではなく,主体はあくまで自分。文具は手段であり,自分に従ってもらうという主従の関係だと考えると,使い方が自由になりました。(土橋正 p221)

2023年1月7日土曜日

2023.01.07 KADOKAWA ライフスタイル編集部編 『眺めるだけでワクワクできる 彩る手帳アレンジ』

書名 眺めるだけでワクワクできる 彩る手帳アレンジ
編者 KADOKAWA ライフスタイル編集部
発行所 KADOKAWA
発行年月日 2021.09.25
価格(税別) 1,350円

● デコり方の指南書。当然,メインターゲットは女性ということになる。ノートや手帳をデコるという遊びが,文具業界を支えているといっても過言ではない,と思っている。
 デコるためにはいろんな文具が必要になるからだ。ボールペン1本でデコることはできない。各種のカラーペン,マステ,糊,ハサミは最低限必要で,場合によっては折紙,ピンセット,クレヨンなども使うだろう。文具の全般にわたって需要が増えることになる。

● ぼくはノートに文字列を埋めているだけなので,ノートとペン1本で足りる。文具業界に落とすお金は知れている。要らないものまで買うから,それなりのお金は落とすんだけども,にしたって知れた話だ。が,本格的にデコる人は,けっこう使っているはずだよね。
 かつ,ノートとペン1本で足りるやり方よりも,多くの道具を必要とする作業の方が,一般的にいえば高級ですよ。

● 「ふせんはそのまま貼るのではなく,角をカットして使うのがポイント」(p12)といった具体的なアドバイスもあるし,「全部見せる収納にしたくて文具棚をDIY!」(p70)した人も紹介されている。
 収納の話はデコには関係ない? そうではなくて,大量のマステを自分が見えるように収納したいという理由で文具棚を作ったということね。

● では自分もデコるということをやってみようと思うかと言えば,それはない。全くない。1mmもない。デコ話の本を見るのも,これで終わりにしようと思う。

2023.01.07 平岡雄太 『はかどる神 iPad』

書名 はかどる神 iPad
著者 平岡雄太
発行所 マガジンハウス
発行年月日 2021.12.17
価格(税別) 1,600円

● うちの奥さんはアップルのガジェットが好きで,iPhone は 14Pro をはじめ4台を所有している。iPad も min iと Pro の2台を使っている。
 4台の iPhone を同時に立ちあげていることもあって,いったい何をしているのかと訝ることもある。そこに iPad も加わっていると,聖徳太子なのか,おまえは,と呆れてしまうことになる。

● その奥さんが iPad の Pro の方をぼくに下賜してくださった。使ってみろというのだ。といっても,スマホは Android だし,パソコンは Windows だ。アップル製品には馴染みがない。
 その昔,iPhone を使ったこともあるんだけど,2ヶ月で忍耐の限度を超えた。ので,iPad も使えなくてお返しすることになると思うんだけれども,せっかくだから iPad についての概要的な知識を得ようと思った。

● この本は主に仕事やいわゆる知的作業に使うのを前提にしている。メインはアプリの紹介と使い方の解説。
 「Tick Tick」(ポモドーロタイマー),「Notion」(クラウドメモ・データベース),「Good Notes 5」(ノート)などが紹介されている。

● この中で最も惹かれたのは「Good Notes 5」だ。どこに惹かれたかというと,「ノートに書いた文字はすべて OCR 処理によってテキストとして認識される。検索バーに文字を打ち込むと,ノートの中の手書き文字まで検索にヒットさせることができる」ところだ。すごいね,これは。

● 他にいくつか転載。
 紙とペンでできていたことは iPad では同等かそれ以上のパフォーマンスでできてしまいます。(中略)紙とペンでは持ち出せなかった場所で仕事ができますし,デスクの上のパソコンでは億劫でも,ベッドの上の iPad でならやる気になる。そんな手軽さが iPad の最大の魅力ではないでしょうか。(p104)
 活字だと良くも悪くもきれいに均一になってしまいます。手書きで絵を描くように,色や装飾をつけながら記録することで,単純な情報にも厚みが生まれると思うんです。iPad の良いところはそれがデジタルでできてしまう自由度にあります。iPhone なら指,Mac ならキーボードと制限されてしまいますが,iPad と Apple Pencil は自由度がとても高い!(p138)
 iPad は「持っている人と活用している人」の乖離がとても多いデバイスではないかと思っています。(p172)
● けれども,iPhone の挫折(?)体験が効いていてね。同じことを Android のタブレットではできないのかと思ってしまうんですよね。
 「Good Notes 5」のようなアプリは Android にはないのか。って,これも本気で使おうとは思っていないからね。紙とペンで満足しちゃっているんで,その先があるのかどうかを確かめようという好奇心,探究心は湧いてこない。
 ということなので,現時点では iPad に向かう気持ちにはなっていない。

2023年1月6日金曜日

2023.01.06 使わないとわかっているのに鉛筆を買い集めてしまうわけ

● 宇都宮は福田屋(竹林の方)に。3階に入っている上野文具に測量野帳があった。地方で測量野帳を常備している文具店ってそんなにない。東京に行くと,たいていのところには置いてある印象なんだけどね。
 宇都宮ではベルモールの落合書店(の文具売場)にはあるけれども,それくらいのものじゃないか。落合書店でもトナリエ店にはないし,上野文具も本店にはあったかどうか。ジョイフル2にもなかったんじゃないかなぁ。
 ここ福田屋の2階には LoFt が入っている。LoFt には以前はあった。が,最近は見かけなくなった。

● ともかく,福田屋に入っている上野文具にはあったよ,と。ただし,全部でこれだけ。価格は値引きされて,税込183円になってた。
 LEVEL BOOK も3冊あったので,お買い上げ。売れた後の補充はしなさそうな感じがする。測量野帳って地方では売れないんだろうか。

● たしかに,野帳のヘビーユーザーはカウネットで買うだろうから,文具店では買わないかもなぁ。カウネットだと150円程度で買えるのに,文具店だと264円だからねぇ。が,それは東京でも地方でも同じこと。
 測量野帳は特定の人がたくさん使っている(ような気がする)。Campusノートはユーザー層が広いのに対して,測量野帳はユーザー層は限られているけど,その限られたユーザーが大量に使うというイメージ。野帳以外のノートを使うなんて考えられないという人たち,という。
 結局,野帳ユーザーは地方にはあまりいないんだろうか。

● LEVEL BOOK 3冊のほかに,鉛筆を3本買った。トンボの2558と三菱の9852。それと,クツワのPUMA鉛筆。これはどこぞのメーカーのOEMでしょうな。
 問題は測量野帳ではなく,その鉛筆の方だ。鉛筆は使っていない。にもかかわらず,主にはメルカリやヤフオクで鉛筆をずいぶん買い集めてしまった。使いもしない鉛筆をなぜ買ってしまうのか。

● “買う” という行為をしたいからというのは間違いなくあるんだけれども,それを別にすれば,第一には安いからだ。安いから気軽にポチれる。5千円も1万円もしたんじゃそうはいかない。
 といっても,使わないのだ。今後使うことがあるとしても,とうてい使い切れない量になっているのだ。それでも買い続けている。

● 第二の理由はノスタルジアか。鉛筆を使っていた頃の子供時代へのノスタルジア。ぼくは鉛筆や定規,分度器,コンパス(円を描くための)といった文具が好きな子供で,好きの度合いが常軌を逸していたわけではないけれども,その頃へのノスタルジアを鉛筆はほど良く刺激する。
 だから,昭和時代の古い鉛筆に手を出すことが多い。使われないできた鉛筆は自分より長命というか,自分が生まれる以前に製造だれていたりする。
 そういう古い鉛筆を見ていると,同志愛というか,同じ時代を生きてきた親近感というか,大げさに言うともの言わぬペットを飼っているような気持ちになることがある。辛い渡世だったよなぁと語りかけたい気分になる。

● 使う以外の用途がそうした鉛筆にはある。だから,いくら古くても絵柄の入った鉛筆はダメだ。絵柄は同志愛を遮断する。その絵柄の鉛筆を使っていたのなら,もちろん別だけど。
 普通の鉛筆,メーカーの正規品であることが望ましい。印刷された文字がかすれていたり,塗装にヒビが入っていたりすると,いかにもの味がある。そういう鉛筆であることが望ましい。

● 第三に,鉛筆の持つたたずまいだ。プリミティブな筆記具という形。文具店に並んでいる状態,つまり,削られていない未使用の状態もいいのだけれど,芯を削り出された鉛筆ははっきり美しいと思う。
 何かを産みだす,何かを創造する道具だと強烈にアピールしてくる。道具が何かを産みだすわけではなくて,使う人の才能が産むわけだが,これを使えば自分も何かを作れるのではないかと錯覚させる形。

● なので,子供の頃の自分もそうした道具を持ちたいと思ったのだったろう。その尾鰭が大人になるまで,なってからもずっと続いているのだと思う。
 実際には使わないとわかっているのに,ついつい鉛筆を買い集めてしまう理由は,ザッと以上のようなことかと思う。なのだとしても,これ以上は買わないようにしたいものだ。しかし,その自信がないというところが困ったところなのだ。