2020年7月26日日曜日

2020.07.26 銀座 LoFt

● 無印良品の店でもそうなのだが,LoFtでも文具しか見ないので,銀座LoFtに来たときも5階に直行する。
 エスカレーターで5階に着くと,そこは手帳売場になっている。たいていの手帳メーカーは9月に翌年度の手帳を出す。ので,今は端境期となる。書店では,手帳売場を撤去する時期だ。

● が,LoFtではそういうことではなく,この時期でも手帳を一等地に置いている。ここでは1年中,手帳が売れるんだろうか。あるいは別の理由があるのか。
 ほぼ日手帳を扱っているのが大きいんだろうか。ほぼ日を買おうとすれば,LoFtに来るしかない。そのほぼ日では手帳本体の他に,いくつものアクセサリー製品を提供している。ほぼ日を扱うことで,他社の製品もよく出ているという相乗効果があるんだろうかな。

● 店内を見る限り,LoFtは若者と女性に訴求したいと考えている(と推測される)。かといって,サラリーマンのオッサンを拒絶しているわけではない。
 NOLTYや高橋も扱っていたはずだ。そこはそれ,NOLTYや高橋でも女性を意識した商品をどんどん出しているわけだけど。

● よそではあまり見かけないノートがある。カステリミラノだ。イタリアの会社。モレスキンタイプのゴムバンド付きのハードカバーなんだけども,デザインだけでなく製造もイタリアでやってるよと謳っている。モレスキンと一緒にしないでね,ってわけね。
 花柄模様の印刷が小口にまで及ぶ徹底ぶり。へぇぇ。予め器がデコられている。したがって,内容も盛りやすいだろう。それゆえ,このノートもメインユーザーは女性になる。

● いまだにバレットジャーナルが寵児になったままのように見受けられるのだが,このノートも頁数が印刷されている。巻頭にインデックスのページが用意されている。ロイヒトトゥルム1917の向こうを張っている感じ。
 半可通な理解のままで申しあげるんだけど,バレットジャーナルって斬新なの? どこかに斬新な部分があるの? 作られたブーム(したがって,早晩消える)のように思えるんだけどねぇ。

● モレスキンの品揃えは,ここが最も充実しているのではないかと思う。
 モレスキンはイメージだけで売っていると思うのだが,それなのに広告をほどんどしない。広告しないのもイメージ管理戦略上にあるものなのか。
 ぼくはモレスキンに対してはアンチだ。だから,モレスキンなんて無視すればいい話なのだけど,そこがアンチの弱さであって,ついつい気にしてしまうのだ。

● しかし,売場の作り方は上手い。モレスキン社の社員が派遣されているんだろうかなぁ。
 今回は「プロコレクション」が目を惹いた。1枚の写真が置かれている。工房らしきところで立ち働いている男性が「プロコレクション」に何事かをメモしている写真だ。作業中に気づいたことがあったのだろう。
 という具合に,この写真が雄弁に語りかけてくるのだ。こういうところは上手いよなぁ,モレスキン。

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