2022年8月31日水曜日

2022.08.31 無印良品のポリカーボネイト万年筆を買う

● 宇都宮駅ビルに無印良品が入って数ヶ月が経つ。という印象だったのだけども,昨年の4月23日だったらしい。1年半も前になるんだね。
 それを数ヶ月前と感じてしまうんだから,時間が経つのは速いわけですよ。

● 現役時代は日々の基本色は憂鬱色だった。憂鬱色に泊まっていると,1日が過ぎるのは遅いのだが,まとまった時間,1ヶ月とか1年,はスルスルと過ぎていった。
 今の基本色は無色透明なので,1日が過ぎるのも速い。

● ところで。その宇都宮駅ビルの無印良品で初の買物をした。無印の売場としては狭い方なのに加えて,自分が文具売場しか見ないのが相まって,ずっと素通りしていた。無印の文具はだいたい頭に入っているので。
 が,今日,初買物。何を買ったかといえば,ポリカーボネイト万年筆。490円。中身はプラチナの Preppy。カートリッジが1本付属。

● Preppy はすでに何本か持っていて,これ以上増やしても仕方がない。しかし,まぁ,上手く使い分けができればいいのだとか何とか理屈をつけて,買ってしまうわけですよ。490円だし。
 実際には使い分けなんか,できないし,やらないんだけどさ。

● 万年筆は毎日使うのが最良の手入れになる。たとえ安価なものであっても,使いだしたら毎日使うのが望ましい。万年筆に限らず,何でもそうだ。典型的には弦楽器がそうだよね。使わないで放置しておくと,傷みが光の速さで進行する。
 ところが,10本と言わず,3本であっても,毎日使って使い分けられるほど筆記量の多い人なんていないでしょ。買ったときの状態で保存しておいて,あとは眺めるだけというなら,何本持ってもいいけれども,使うのなら同時に持っていい万年筆の数はごく限られたものになる。
 できれば買わないで,販売店にそのまま預かってもらっていた方がいいんだよね。わかっちゃいるけど,490円だし,ってことになったわけね。

● カートリッジはブルーブラックと黒があるのだが,本体は黒ばかり。黒を使えと神様が仰っているのだろう。黒のカートリッジも一緒に購入。5本入りで250円。
 当然,プラチナのカートリッジだ。プラチナが自分で出しているカートリッジは10本で440円。Amazonで買えば280円程度だから,カートリッジはプラチナ純正(無印で売られているのも純正なのだが)を買うのが吉。

● Preppy にはコクヨ PERPANEP 版もあるので,オリジナルと合わせて3つのブランドから出ていることになる。3つのキャリアから出ているスマートフォンのようなものだ。
 左の写真は,左からオリジナル(プラチナ版),コクヨ版,無印版。
 オリジナルとコクヨ版は全く同型。無印版はキャップをストレートにして,クリップも装飾を排した形。
 コクヨ版と無印版は同じ材質だと思う。同じ樹脂でも強度が違う。オリジナル(プラチナ版)は嵌合を繰り返すうちにキャップにヒビが入る。キャップ内側の突起もすり減ってくる。嵌合しなくなる。
 白い方の2本はそこが丈夫だ。無印版は買ったばかりで使ってないわけだが,コクヨ版はそれなりに使っている。そのうえでの体感です。

● オリジナルは0.5mm(中字),0.3mm(細字),0.2mm(極細)とあるのに対して,コクヨ版と無印版には0.3mmしかない(と思う)。ぼくはオリジナルとコクヨ版の首軸を入替えて使っている。オリジナルの0.2mmをコクヨ版に装着。現時点ではコクヨ版のその1本しか使っていない。
 コクヨ版は最近までは440円だったのが,484円に値上げされて,無印版と価格差がなくなった。オリジナルは330円だが(0.2mmと透明軸の0.3mmは440円),通常筆記にグイグイ使っていくなら,白い方のどちらかだ。好きな方を選ばれよ。

2022年8月30日火曜日

2022.08.30 大正時代の万年筆展

パイロットコーポレーション本社 1階エントランスギャラリー

● 京橋に行って,パイロットの「大正時代の万年筆展」を見てきたんですけどね。この展示は6月1日から8月31日まで。明日で終わる。
 ギリギリ間に合ってよかった。何で知ったかというと,「Bun2」でだったと思う(定かではないけどね)。

● 半ズボンにサンダルといういでたちだったので,入るのにかなり気後れしましたよ。こんな恰好で相すみませんでした。
 展示もね,わかる人が見ないと無意味でしょうな。ぼくが見てもしょうがなかったかもです。美術品と同じですわね。
 ただ,どれほどの見巧者でも,初期にはわけがわからない期間があったでしょうからね。ごく短かかったと思うんですけどね。

● 今,この万年筆があっても使えない(使わない)でしょうね。手が混んでいる。もったいなくて使えないとなる可能性がある。工芸品として眺めて楽しむしかない。
 今の万年筆ならどんなに高価なものでも工芸品とみなすことはないんじゃないか。プラチナが自社の創業100周年を記念して,2019年に出した「Century “THE PRIME”」は100万円もするけれど,仕舞い込んで使わないなんてことにはならないと思う。ガシガシ使うだろう。
 買えっこないから,言えることかもしれませんがね。

● 機能的には今の万年筆の方がはるかに優れているはず。パイロットでいえば,ここに並んでいるどの万年筆よりも千円のカクノの方が使いやすいでしょ。
 大正時代から万年筆を作り続けてきたから,ノウハウがつながって今の万年筆がある。先人たちが積みあげてきた踏み石の上に立っているようなものではありますね。

● 「ケータイもメールもなかった時代」の万年筆なんだけども,この時代に万年筆を持てた人は国民のごく一部でしょ。庶民には高嶺の花だったはず。
 今は庶民がスマホで,TwitterでもLINEでも,文字を書いて意思や用件を伝えることができる。お互い,いい時代に生まれましたな,ご同輩。

● 万年筆も大衆化した。蒔絵が装飾された20万円の万年筆はなかなか買えないとしても,1万円と少しで買えるカスタムなら,ほとんどの人は文句ないでしょ。ぼくはカクノで充分だと思ってますけどね。
 万年筆以外の筆記具も格段の進歩を遂げ,誰でもペンを持てるようになった。大正時代の庶民と現在の庶民を比較して,最も異なるところは,現在の庶民はたくさん文字を書くようになったことかもしれない。
 TwitterやLINEはひとまず置いて,手書きに限ってみても,大正時代よりは書くようになってますよね。みんなが手帳を持つようになったし。

2022年8月27日土曜日

2022.08.27 来年の手帳を購入:Bindex No.031

● そろそろ対年の手帳が出る頃からと思ってね。まずは上野文具本店に寄ってみた。栃木県内の文具店のリーダーでありましょう。が,上野文具にはまだ来年の手帳は姿を見せていなかった。
 まだなのかと思いつつ,東武百貨店5Fの文具売場へ。去年もここで買ったのだった。時期は今より2週間ほど後だったんだけど。

● 東武にはあった。来年の Bindex リフィルが出揃っていた。今年と同じ No.031 を速攻で購入。迷う余地はない。
 今年使っているものを来年も使う。不満がないのだから,変える理由もない。こういうところで,もっといいものはないかと,好奇心や進取(?)の精神を発揮しても仕方がない。基本は保守。

● 正直,ダイソーの週間リフィルでもいいと思う。ダイソーリフィルには年間計画表がないのが難といえば難。
 計画するということがぼくは嫌いなので(苦手でもあるが,それ以前に嫌い),1年の計画など立てるはずもないのだけど,いくつかのトピック(多くても2つ)を決めて,それについての1年間の実績(?)を一覧できるようにしておくと,けっこう便利なのだ。年間計画表はそのために使える。
 が,週間リフィルへの書き方を工夫すれば,年間計画表の欠落を埋めることはできると思う。むしろ,そうした工夫を施したあとの週間リフィルの方が,かえって見やすくなっていそうな気もする。

● しかし。長らく使ってきたバイブルサイズの週間リフィルを使うのも,あと2年で終わりという感じなんですよね。A5サイズのマンスリーに移行しようと思っていて。
 計画嫌いの人間が使う手帳だから,未来を見える化するよりも,過去を可視化しておくために使うので,A5ならマンスリーで行けそうだ。移行の準備は100%,終わっている。
 しばらくはバイブルサイズを使おうと思うのだが,それはバイブルサイズの保存用バインダーがあと2冊残っているからで,その2冊に所を得させてやりたいと思っているだけのことだ。

● ならば,いままで切らすことなく使ってきた Bindex で全うしようかなという,かなり情緒的な理由で来年も Bindex No.031 を使おうと思っとります。
 ちなみに,A5サイズに移った後も,Bindex を使うつもりではいるんですけどね。具体的にどれを選ぶかも決めている。結局,Bindex と心中しようということです。保守的とはそういうことでしょう。
 ただ,体が弱って外出もままならなくなった暁には,A6の Campus ダイアリーを Campus ノートと一緒に SYSTEMIC に挟んで,日がな1日,日向ぼっこでもしながら,家中ライフを楽しもう。外出しないんだから,ログはA6のマンスリーで充分のはずだ。

● 昨年は869円だったが,今年は957円(税込み)になっていた。生産者物価の上昇を考えると,この程度の値上げで抑えているとはかなり頑張っているというか,けっこう無理をしているのだろうなと思う。
 消費者はまだまだデフレマインドに支配されているだろうし,モノの値段は上がっても給料は上がらないわけだから,完全に製品価格に転嫁することはできないという,苦しい事情もあるだろう。

● 綴じ手帳も並んでいた。ただし,NOLTY だけで高橋のはまだのようだ。真面目に働くサラリーマン氏が使う手帳は,NOLTY か高橋でしょうよ。頑なにそうであるくらいで,ちょうどいい。
 チャラチャラとiPhoneで予定見てるヤツは,肥溜めに落ちろや。そんなの,今はないけど。

2022年8月24日水曜日

2022.08.24 スタバの景品モレスキン

● 右の写真は,スタバに通ってスタンプを集めるともらえるモレスキン。中紙の枚数は通常版より少ないんだけど,間違いなくモレスキンです。その証拠に “原産国:中国” となってます。
 イタリアで生産されていた頃のモレスキンは良かったけど,中国で作るようになってからダメになった,という人がいますが,間違いです。モレスキンは最初から中国生産です。

● 高度な加工を要する製品じゃありませんから,ちゃんとやろうと思えば中国でも充分にやれます。
 モレスキンがちゃんとやれていないのだとすれば,それは中国で作っているからではなくて,モレスキン社の経営の問題に起因すると考えた方がいいでしょう。

● スタバが “たくさん飲んでくれたらご褒美にモレスキンをあげるよ” を始めて,4年が経過するらしい。4つとも揃えてみようと思って,メルカリをチェックしたわけです。
 今回,4年目のやつをゲット。2年目と3年目のはやはりメルカリで入手しているので,残るは1年目のだけになりました。

● 650円で出てたんで買ったんですが,送料が314円。出品者の取り分は336円。ここからメルカリに手数料を払う。
 せっせと通ってもらったんだから自分で使えばいいのに,と思うんですが,こんなのが欲しくてスタバに通ったんじゃないから,ってことなんですかねぇ。

● 1年目のやつはこれかと思って,メルカリで一緒にポチッた。モレスキンの痕跡を消して,収納ポケットも縦にしてるんだけど,モレスキンラージに間違いない。
 こうするよりも,モレスキンであることを残した方がバカは喜ぶ。スタバもすぐに修正したと思う。

● 2016年に作ったらしいので,スタンプキャンペーンの第1弾に使われたものではないですね。
 ところで,これ,711円だったんですよ。安ッ。899円で出ているのがあったので,それもポチッちゃいましたよ。
 これはこれでバカですね。安いのはいいとして,本当に使うのかという問題もあるし。

● モレスキンはポケットサイズが一番売れているのだと思う。メルカリでもポケットサイズはそんなに安くならない。
 モレスキンのポケットサイズの適正価格は300円じゃないかと思ったことがある。300円で買えることはないだろうけれども,定価の半値以上で買ってはいけない製品だと思う。

● と思うなら,そもそも使ってはいけないんだけれども,メルカリに安い出物があると,ちょこちょこ買っている。
 じつは,ぼくは隠れモレスキンファンかもしれないんだよね。

2022年8月21日日曜日

2022.08.21 ゴムバンドを付けた測量野帳が

● 無印野帳にゴムバンドを付けたのがメルカリに出品されている。送料込みで6冊850円っていうのが不思議ちゃん。
 無印野帳は,先日,150円で買った。6冊なら900円。そこにゴムバンドをつけるという手作業を加えて,送料込みで850円というんだから,普通に考えると,水が下から上に向かって流れるようなものだ。

● で,これをポチろうかどうか考え中なのだ。この人はメルカリを何のためにどのように使っているんだろう,と思ってね。
 ああでもあるか,こうでもあるかと,多少の想像はしてみるんだけどさ。

● ぼくはクリアカバーを装着して使っているので,ゴムバンドとはバッティングしちゃう。
 文字列を書きこむだけで,紙を挟んだりはしないから,ゴムバンドは不要でもある。もし書類を挟む必要が起きても,カバー内側の折返し部分に入れておける。
 野帳にチケットやショップカードやチラシ(の一部を切り取って)貼ることもしないので,使用後は使用前の数倍の厚さになるなんてこともない。
 モレスキンだってあのゴムバンドはホントに必要だったか。実用性よりもデザイン性重視の結果じゃないか。

● ゴムバンドがあった方がいい使い方も想定はできるので(モレスキンのようにゴムバンドを付けた野帳をヤチョスキンと呼ぶらしい),実物を使って試してみようかと思案中。

● で,思案の結果,手を出さないことにした。おそらく,ゴムをハサミで切って外してしまうんじゃないかと思うのだ。
 それをしたのではいくら何でも出品者に失礼だ。買ったんだから俺のものだ,煮ようと焼こうと俺の勝手だ,ということにはならない。

2022年8月19日金曜日

2022.08.19 Bun2 8月号

● 宇都宮東武百貨店5階の文具売場でもらってきた。最近,東武電車に乗らなくなっているので,東武百貨店に行くこともない。けど,今日は,Bun2 をもらうためにわざわざ東武の文具売場に行った。
 “上野文具 福田屋店” にもあるはずなんだけども,ここにはなかったんですよ。レジカウンターに積んであったんだろうか。そうだとしても気がつくはずだよねぇ。

● 東武の文具売場ではいつものところに積んであって,すぐにわかった。「集めて・使って,たのしい文房具」が特集のテーマ。
 トップバッターはシャチハタの「いろもよう」「いろづくり」。シャチハタなんだからスタンプということになる。「いろづくり」はユーザーが自分の好きな色を作るためのもの。当然,専用インクが用意される。
 インク沼の支流になりますか。つまり,ぼくの苦手な分野。女性と女性テイストを持った男性向け。というと,割り切りが過ぎるんですかねぇ。

● ビバリーの「ますてのあいぼう」。「マスキングテープと一緒に使えるかわいいスタンプ」らしいのだが,スタンプの絵柄が,マステを貼ることで絵柄として完成するようになっている。
 どうしてそんなことをするのかといえば,「手帳や日記などをかわいくデコる」ため。デコに興味がない人には無縁のアイテム。つまり,ぼくには無縁。

● 前号でも紹介されていた三菱鉛筆の「Lakit」(オンラインレッスン)がさらに詳しく紹介されている。「クリエイティブなことを楽しんでもらいたいという位置付けで」企画がスタートした,と。
 ここでいうクリエイティブとは何か。たぶん,「遊び」と言い換えてもいいものだと思う。クリエイティブ=遊び,とラフに考えておけば良さそうだ。

● パイロットが出したつけペン,「iro-utsushi」も大きく紹介されている。インク沼の流れですよね。たくさんの色のインクを使ってみたい,という。
 プラチナのPreppyもこれで売上げを伸ばしたろう。透明軸「クリスタル PSQC−400」を出したのは,インク沼の広がりを見据えてのものだったろう。他の軸よりも100円高くしてもたぶんかなり売れたと思う。コンバータも使えるので(コンバータが万年筆本体よりも高い),コンバータも売れたのじゃないか。
 いや,呉竹のからっぽペンに走った人が多かったんですかね(ひと頃,ダイソーにも同じようなのがあったけれども,長続きしなかったようだ)。

● ガラスペンの勢いもインク沼あればこそ。製品としての独特の美観だけではないと思う。
 折れやすいんだから外に持ち出すのは厳禁。家の中で使うもの。ガラスペンを買った人が,これで手紙を書きたいと思うことになったかもしれない。
 ガラスペンで丁寧に書いた手紙や葉書は,ひとつの作品。作品は人に見てもらいたい。インスタに上げる人も増えたんだろうか。

● そこに,王者パイロットがつけペンを出してきた。「iro-utsushi」のペン先にはペンポイント(イリジウム合金)が付いている。ゆえに,これまでのつけペンのようにペン先が摩耗することはない。ペン先の交換は不要という。
 これなら価格も安いし(樹脂軸なら770円),インクも簡単に落とせるから,極端な話,1本あればいい。1本で多くのインクを楽しむことができる。真打ち登場の感がある。

● 逆に,これが出てきたとあっては,インク沼の流行も峠を越えたのかなとも思わせる。終焉もさほどに遠くはないんじゃないか,と。

2022.08.19 無印良品の測量野帳が安い

● 宇都宮は福田屋(竹林の方)に入っている無印良品。無印版測量野帳が置いてある。これは置いてないところもけっこうあるので,現物を手に取る機会はわりと少ない。
 昔,ファミマが無印製品を扱っている頃には,たいていファミマに置いてあったものですけどね。

● その無印版測量野帳の価格が税込180円。折丁を5つ重ねて製本しているところから見ても,コクヨのOEMに間違いない。
 コクヨ版は264円になった。となると,無印版の安さが際立つ。
 カウネットで10冊単位で買えばコクヨ版ももっと安く買えるんだろうけどね。とりあえず4冊購入。

● ところが。代金を支払った後でレシートを見ると,150円になっていたんですよ。どういうわけかは知らないバーコードを読み込むんだろうから,金額の打ち間違いなんてのは,発生する余地はありませんね。
 ということなら,カウネットより安いんじゃないか(→ カウネットでコクヨ版を買った方がわずかに安い)。全部,買い占めたくなりましたよ。
 おそらく,廃番になるのだろう。流通在庫の処分ということだと思う。

● 無印に0.25㎜の六角ゲルインクボールペンが復活したわけだけど,リフィルは
依然として売られていない。使い切りだかんね,その代わり本体価格を安くしてっかんね,というわけだろうか。
 昔,ファミマが無印製品を扱いをやめるときに,半額セールをやっていたらしく,相方が赤,青,黒の3色を買ってきた。その後,廃番になったわけだけども,ぺんてるのハイブリッドテクニカのリフィルが使えることを知って,赤,青,黒のリフィルはまとめ買いをした。

● で,復活してから紫とブルーブラックを買ったんだけども,紫とブルーブラックのリフィルがハイブリッドテクニカにあるのかどうか知らない(ハイブリッドテクニカのリフィルがまだ販売されているのかどうかも)。
 が,自分が0.25mmの紫とブルーブラックをリフィルを替えてまで使い続けるとは思えないので(SARASA や uni-ball one のボルドーパープルやボルドーブラックは使うと思う),リフィルがないのはさほどの問題ではないっちゃないのはたしか。

2022年8月18日木曜日

2022.08.18 測量野帳の60周年記念の測量野帳がまだ販売されていた

● 宇都宮はベルモールに入っている落合書店の文具売場。測量野帳の60周年記念の OFFSET BOOK が3冊ありました。当然,定価販売。500円(+税)。
 メリカリに1,000円で出品している貧乏人もいる。一方で,アトレ恵比寿の有隣堂では6割引きで在庫処分をしていたくらいだから,流通在庫には偏りがあるのだろう。

● よほど3冊とも買って帰ろうかと思ったが,同じものをすでに3冊持っている。ノートには文字を書くだけの人間で,かる仕事を引退してずっと家にいる人間には,こう使えばいいという使い方がなかなかイメージできない。
 となれば,ぼくよりきちんとした使い方ができる人に買ってもらった方がいいという結論になる。ので,迷ったすえに購入は見送った。買う方はお急ぎ下さいねぇぇぇ。

● こういう60周年記念の限定品野帳を置いている店が他にないか。LEVEL BOOK や NOTE BOK が残っていれば,これはもうあるだ全部,持ち帰るんだが。
 LoFt や上野文具にはない。あるとすれば,落合書店の宝木本店くらいか。つっても,宝木本店で測量野帳を見た記憶はないな。

● 買い増すことを考えないで,今あるものを使っていくことに専念すべし。野帳は2ヶ月で3冊程度使っているから,多少の在庫増があっても,使い切れるとタカを括っているのでもあるのだけど。

2022年8月12日金曜日

2022.08.12 4本目のミリペンは野帳半冊分も保たなかった

● 4本目のミリペン,力尽きたようだ。まだ野帳の2つめの折丁にいるから,半冊分も保たなかったということだ。
 同時に買ったもう1本の方は最初からカスレて書けなかったから,もう1本もそんなには保たないと思ってたけどね。

● たぶん昭和に生産されたものだから,致し方ないということだろう。メルカリの出品者を責めるつもりなど全くないです。
 それなりの値段だったのだし,とにかくゼブラのミリペンを使うことができて,気がすんだ。自分の青年時代に生産されたであろうモノを使うことができたんで。若い頃に1本しか使ったことがなくて,飽きるほど使ってみたかったと思っていたものだからね。

● メルカリで入手したミリペンはこれでなくなった。まだ出物はひとつ残っているんだけど,次は現在でも生産が継続されているものを使って行こう。
 で,三菱鉛筆のPiN。ミリペンと同じ0.2mmの極細サインペン。水性顔料インク。プラチナ万年筆には長期放置によるインク詰まりを解消するための “スリップシール機構” が搭載されているが,それと同じようなものがPiNでも採用されている。芸が細かい。MADE IN VIETNAM。

● 価格も100円と,昭和のミリペンと同じ。日本はこの30年間,給料がまったく上がっていない。だから,国民1人あたりの所得額は,欧米には当然,アジア諸国にも抜かされ,ついには韓国にも抜かれることになった。ドル換算すると,今の日本人は韓国人より貧乏なのだ。
 しかし,上がっていないのは給料だけではなく,企業が生産する工業製品の価格も上がっていない。上がったのは税金と社会保険料,公共料金だけではないか。
 してみると,外国人にとって現在の日本は相当に魅力的な国のはずだ。ジャパン・クオリティーの工業製品が驚くほどの低価格で買えるのだ。まさしく,クール・ジャパンのはずだ。

上がPiN,下がゼブラのミリペン
● ともかく,PiNを使ってみる。一般名詞として使われるミリペンはドローイングペンと呼ばれたりもして,描画や製図に使われることを想定したものらしい。線が均一でにじまないことが大切なのだろう。
 が,PiNはそうしたドローイングペンの仲間というよりは,極細サインペンと言うのがシックリ来そうだ。水性の他に油性もあるのだが(ぼくも何本か買った),油性は2021年07月に販売終了となったらしい。ノートで使うと裏抜けするので,ぼく的には販売終了になっても痛くも痒くもないのだが,水性の方だって “いつまでもあると思うな親と金” ということかもしれない。

● ゼブラのミリペンはグリップ部分が長く,その長いけれども細いところを持って書くことになるのだが,PiNにはそんなところはないに等しい。本体の軸をつまんで書くことになる。握る部分が太くなったわけで,書きやすさはミリペンに勝るかもしれない。好みの問題ではあろうけれど。
 測量野帳で裏に抜けることがないのもミリペンと同じ。筆圧要らずも当然,同じ。

2022.08.12 NOLTYのメッセージカード

● NOLTYのメモティをメルカリで購入(500円)。これが7冊目になる。書店や文具店で買ったのは2冊。残り5冊はメルカリ。
 まだ1冊も使っていない。こうして在庫が溜まって行く。

● NOLTYにはメッセージカードが付いてくる。左が2020年,右が2021年のもの。2022年は「予定は希望だ」ってやつでした。
 ぼくはもう隠居の身だから,コロナもほとんど関係ないのだが(年寄りだから重症化しやすいゆえ,ワクチンは打っておこうと考える程度),現役の皆さんにはかなり深刻な変化だったでしょう。こういう短い文章に励まされた人も多かったのではあるまいか。

● しかし,コロナの逆風はこのメッセージの発信元である日本能率協会をも襲ったはずだ。コロナでビジネス手帳の売上が落ちたと聞く。日本能率協会や髙橋書店の直近の決算はどうなっているのだろう。
 コロナの社会的な終息はいくら何でももうすぐだと思うが,そうなったらすべてがコロナ以前に戻るだろうか。首都圏のサラリーマンは満員電車に乗って会社で仕事をするようになるだろうか。

● リモートワークで仕事ができる人は優秀な社員に違いない。そういう優秀な社員ほどリモートワークの継続を希望するだろう。会社に行かずとも,生産性を落とさずに仕事ができるのなら,出勤などしないに越したことはない。身体が楽だし,捨て時間も減る。
 もし,会社側が出勤を強制するようなことをすれば,優秀な社員から辞めていくことになるかもしれない。

● となると,ビジネス手帳の需要復活があるかどうか。少し長い目で見ればおそらくあるのだと思うが,来年や再来年はどうか。
 手帳メーカーには今年が正念場の1年だったのかもしれない。その正念場が1年か2年,延びることになる?

● 紙の手帳はデジタル化には打ち勝った。むしろ,売上を伸ばした。
 傍目にはグーグルカレンダーをスマホに入れて,予定もメモもスマホでできるという方が,コロナより脅威だったろうと思うのだが,そうではなかったようだ。

● 手帳だけは社会人が買うアイテムだ。他の文具は,ボールペンでもシャープペンでもノートでも,児童・生徒・学生が消費の主役だろう。手帳だけがどうではない。働く社会人が使うものだ。
 手帳が販売部数を伸ばしてきた背景には,女性の社会進出が大きな推進力になったに違いない。働く人が増えれば手帳も売れる。学生だってアルバイトに忙しい人は手帳を持っているはずだ。

● 働き方が手帳を必要としない方向に変わるなどとは誰も予想しなかった(いや,数のうちには予想していた人がいるのかもしれないが。コロナのおかげでやっとリモートワークが実現した,と)。
 しかし,リモートワークだからといって手帳を使わなくなるというのが,少々解せない。出張だとか会議だとか,そういった定例的なイベントはなくなっても,仕事には必ず〆切があるはずだし,記録しておくことがあるはずだろう。それをするのに最も適したツールは紙の手帳なのではないか。

● リモートワークが増えたゆえにビジネス手帳が売れなくなったのだとすると,リモートワークだから手帳を使わなくなった人というのは,リモートワーク以前は手帳をどのように使っていたのだろうか。
 手帳を持っていたというだけで,使っていなかったんだろうか。持っているだけというに過ぎない程度にしか手帳を使っていなかったサラリーマンが多かった,ということなんだろうか。そんなものだったのか。

● しかし,そんなことを考えても仕方がないのだろう。必要なのは,意地でも希望を見つけるという強い意思だ。悲観は感情の産物で,楽観は意思が作ると言われる。
 さよう,然り。ぼくらには意思がある。そこのところを強調するメッセージカードを作ってくれないだろうか。

2022年8月9日火曜日

2022.08.09 中日ドラゴンズオリジナル測量野帳

● ドラゴンズオリジナル測量野帳なんてのが作られたらしい。メルカリで400円で購入した。
 球場での売価は756円。送料が210円。もし756円で買って,190円で売ったのなら,手間も考えれば,意地でも自分で使う方がいいと思うんだが。いや,安く売っていただいてありがたいんだけどね。

● かといって,送料まで乗せて,損しない価格で出したんじゃ,買い手がつかないだろうしなぁ。
 工業生産品である以上,大量に存在しているわけだし,限定品と謳っている商品にしたって,限定品と言うにはたくさん作られ過ぎだろう。稀少性を訴えて損しない価格で売ろうとしても,なかなか難しい。

● 買う側とすれば,“買うかどうか少しでも迷ったら買わない” を徹底しないと,家の中がモノで溢れてしまう。
 かく申す自分も,全然できないで今日に至るんだけど。少なく買って長く使う。それが理想なのはわかるんだけどねぇ。

● メルカリが登場してから,さして必要でもないモノを買ってしまうことが増えた。今のようなインフレ下ではそれは必ずしも間違ってはいないのかもしれないが,そうは言っても限度はある。
 “買う” ってのは,それ自体が快をもたらすんだよね。何を買うかではなく,買うという行為そのものが。だから,買物依存症なんてのも出てきちゃうよね。

● 企業が販促のためにボールペンなどに社名を入れて配るのをノベルティというんだろうけど,測量野帳はノベルティでありながら利益を乗せて販売されている。そういう使われ方をされるほとんど唯一の文具ではなかろうか。
 ドラゴンズオリジナル測量野帳も典型的にそうだ。野帳のレギュラー製品が(たぶん)231円で売られていた頃に756円で売るのだから,表紙の設えにコストがかかるとしても,けっこう利益が乗っている価格だろう。

● 博物館でも野帳に独自の箔押しをして400円で売っていたりする。観光地にはご当地野帳もある。自分の名前を乗せて広告しているんだから,タダで配ってもいいはずだが,その値段で人は買っていく。記念品でありお土産にもなる。もちろん,自分が野帳として使ってもいい。
 薄くて軽くて安い野帳はそういうのに向いているんだろうか。大昔は観光地のペナントとか通行手形を集めている人がいたが,同じようなノリで売れているんだろうか。

2022.08.09 「鬼滅の刃」文具を買ってみた

● 宇都宮の福田屋(竹林の方)に入っている上野文具で「鬼滅の刃」をいくつか買った。鉛筆3本,定規,スティック糊,鉛筆キャップ5本。50%OFFになっていたから。
 正確に言うと,鉛筆は275円→138円。定規は286円→143円。スティック糊は220円→110円。鉛筆キャップは176円→30円。鉛筆キャップは値札の貼り間違いじゃないかと思ったのだが,こういうこともあるんですな。175円で買っちゃった人は浮かばれない?

● これは学童文具だな。鉛筆キャップは別にして,50%OFF後の価格でもそんなに安いわけじゃない。小っちゃい子供はこういうのを欲しがるだろうから,けっこう阿漕に稼いでいるよね。
 ディズニーストアに行くと,ミッキーの絵が入っているだけでどうしてこんなに高くなるのだ,と思うことになるのだけれども,ディズニーだけじゃない。人気を獲得したキャラクターはけっこう強気。

● アニプレックスが全部持ってちゃうのかね。メーカーにもおこぼれはあるんだろうか。メーカーだって少しは儲けないとねぇ。
 子供がキャラクターものが好きなのは大昔からだが,「鬼滅の刃」は大人にも人気だ。子供にかこつけて自分の分も買う親もいる? いてくれるとメーカーもひと息とまでは行かなくても半息くらいはつけるかもしれない。

● ところで,「鬼滅の刃」は遊郭編のあと音沙汰がないがどうなっているのだと思っていたのだが,刀鍛冶の里編がテレビ放送されることが決まっているんですな。
 来年の春になるんですか。AmazonプライムやNetflixでも見られるんでしょうね。

2022.08.09 手帳妄想

● 宇都宮市の福田屋(竹林の方)。3階にある上野文具を覗いてみた。「Bun2」の8月号が出ているはずだが,ここにあるかと思ってね(→ なかった)。
 来年のカレンダーのコーナーができていた。初陣を飾ったのはミドリのカレンダーであるらしい。

● 手帳のコーナーはまだできていない。来年もBindexのNo.031を使うことに決めている。決めているんだから,決めているものを買うだけだ。手帳コーナーができようとできまいと関係ない。
 ぼくのような人は多いと思う。特に年配の男性は,よほどのことがない限り手帳を替えることはないだろう。

● ずっと能率手帳のレイアウトを使ってきて,不満を感じたことはない。唯一,週間バーチカルをみたときには,細かくスケジュールを考え,あるいは細かくログを残すのであれば,こちらの方が合理的だなと思った程度。
 が,バーチカルに替えることはなかった。そこまでの細かさは自分には合わないと思ったことがひとつ。予定以外のメモを書くのが(できないわけではないが)不自由になると思ったことがひとつ。ので,能率手帳の週間レフト及びその類似型を使い続けた。

● A5サイズの週間レフトを使ったことも何年間かある。が,その年はどうも意気が上がらなかった。記入欄が広すぎてスカスカになってしまっていたからだろう。
 A5ならマンスリーで充分というか,マンスリーがちょうどいいと思う。

● いつかは辿り着きたいと思っていたのが,コクヨのA6 SYSTEMIC にCampusノートとCampusダイアリーを挿して,ノートと手帳をひとつにまとめることだったのだが,どうやらそこには行かないで終わりそうだ。
 あらかた家(屋内)にいるのだから,まとめる必要がない。予想外の長生きをして,しかも惚けないでいられれば,SYSTEMIC に行けるかもしれないが,まぁまぁA5マンスリーで人生を終えそうだ。

2022年8月7日日曜日

2022.08.07 近江屋洋菓子店の包装紙

● 宝島社の文具ムック(付録本)に近江屋洋菓子店が登場。ここまでやるか。やるんだな。
 これ,ほぼ日に仁義は通しているんだろうか。近江屋洋菓子店を神田の枠を越えて,全国的に有名にしたのはほぼ日の功績だ。

● 近江屋洋菓子店の包装紙の絵を描いた本人のインタビュー記事が載っている。当時,女子美の学生だった室屋郁子さんが描いたもの。
 近江屋洋菓子店の三代目から,彼女の父親に依頼があったらしい。話を聞いた父親が,それなら娘の方が面白いものを作るかもしれない,と。三代目もそれを快諾した結果が,現在の近江屋洋菓子店の包装紙。60年以上にわたって使われ続けてきた。文字どおりのロングセラー。

● ほぼ日が注目して,昨年,手帳カバーなどに移植した。それで全国的な地名度を得ることになった。おそらく,日本で最も広く知られる絵柄になったのではあるまいか。
 不思議なものだ。近江屋洋菓子店が途中でポシャってしまっていれば,包装紙として使われ続けることもなかったわけだ。強運をまとった絵柄だ。

● ぼくもLoFtでほぼ日のクリアファイルを買った。A6のファイルだ。まだ使ったことはないし,さて何に使おうかと思案投首といったところなのだが,使わないで眺めているだけでもいいかなと思っている。

● この付録本,付録がスマホポーチとあっては,男性諸氏は手を出しにくいっすね。なんでスマホポーチにしちゃったんだろうか。
 男は最初から捨てて,購買層は女性のみと割り切ったわけだが,それで正解だったですかね。

2022年8月5日金曜日

2022.08.05 3本目のミリペンを使い切る

● 使用中の測量野帳もだいぶ残りが少なくなって,最後の(5つ目の)折丁にかかった。3本目のミリペンはまだ使えている。インクは薄くなってきたというか,かすれることもあるようになったが,まだ使える。
 このペンで書き始めてから4冊目に入っているのだが,4冊目の最後まで行けるかもしれない。

● というわけにも行かず,さすがに終わりが近づいてきた。ペン先はまだ潰れておらず使える状態なのだけど,インクが無くなってきた。次のペンに移ることにした。
 1本目は2.5冊,2本目は3冊でペンとしての寿命が尽きた。3本目は4冊弱まで行った。

● メルカリで最初に買った3本は使い切ることができた(他に赤が4本あるんだけども,赤は使いようがないので,そのまま放ってある)。
 次に使うのもメルカリで買ったものだが,黒は2本。うち1本は書けない状態だった。
 ので,残りの1本を今から使い始める。この1本を使い終えると,黒のミリペンはなくなる。

● 今まで使ってきたミリペンは Milli Pen と表記されていたが,今度のはミリ PEN と表記されている。長さや形状も違う。ミリ PEN の方が長い。グリップの部分もミリ PEN の方が長く,かつ幾分細くなっている。
 最初に出たのがミリ PEN で,次が Milli Pen という順番らしい。

● ミリペンという言葉は,現在では商品名ではなく,ペンの類型を表す一般名詞になっているらしい。サクラのピグマ,三菱鉛筆のPiNなど,芯がガイドパイプで囲われている極細サインペンを,ミリペンと称しているっぽい。
 ミリペンは文具店の画材コーナーに置かれている。文字を書くより線を描くのに使われることが多いらしい。絵心が皆無なぼくには,どうしてそういうことになっているのかよくわからないのだが,使いやすいペンを探そうと思ったら画材コーナーも覗いた方がいいということですな。