2021年2月28日日曜日

2021.02.28 大宮 LoFt

● 大宮駅西口のそごう。8階にLoFtが入っている。行ってみた。
 ワンフロアでこれだけ広いLoFtは初めて。同じフロアに三省堂書店が入っており,UCCのカフェもある。書斎派なら余裕で半日は過ごせるだろう。

● 宇都宮のLoFtでは,ほぼ日手帳の売場に足をとめる人がいない。ああいうものは都会人のものなのかと思ってもみたのだが,ここでも同じなのだった。
 今あるのは4月始まりのものだ。今が売りどきのはずだと思うのだが,ほぼ日のコアなファンは発売から短時日の間にあらかた動いてしまうんだろうか。
 それとも,パイオニアだったのがこの分野(1日1ページ)の巨人になって,業界大手の挑戦を受ける立場になり,苦戦を強いられる局面に至っているんだろうか。

● 川崎の丸善と同じで,あまたある手帳売場の中で,多くのお客さんが足をとめて商品を手に取っているのは,NOLTYと高橋のところだ。
 今もNOLTYや高橋を使っている人なんでしょうね。だから,またNOLTYか高橋から選ぼうと決めているんだろう。30~40代の女性が多いんだけど。

● EDiTの週間レフトタイプとほぼ日weeksにはスケジュール欄に時刻メモリ(数字)は入っていないが,2つ点を打って3等分にしている。(EDiTは数字も印字)。
 午前,午後,夜間と分けているのだろう。そうしておけばおおよその時間がわかり,たいていの場合はそれで充分だ。うまいやり方だ。

● 文具店でみかけるコクヨのこれがLoFtにもある。あなたを今より,私らしく。
 どういう意味? と戸惑わせるのも狙いのうちですか。俺,オマエらしくになんか,されたくねーぞ,と,つい思っちゃうんですよ。

● 商品ではなくお客さんを見るという楽しみ方がある。小中学生の女子のグループが多かった。新学年,新学期が近いせいでしょうかね。
 小学生女子がロルバーンを見て,あっ,ロルバーンだ,可愛い,というのを聞くと,オォっと思う。小学生がロルバーンを知っていてもおかしくないし,ロルバーンってそんなに高くはないから使っていても驚くにはあたらない。だけど,それにしてもさぁ。

● 買物カゴにポンポンと入れていくのは20代前半と思しき女子。新生活が始まるのかね。これから大学生になるのではなさそうなんだが。
 もうちょっと悩んだりしなよ。とか,余計なことを思った。

● 30年ほど前,週に1日か2日,大宮に通うという生活を5年ほど続けたことがある。そのときに,一度だけここに来ている。三省堂で書籍を1冊買ったことを憶えているから。
 そのときにLoFtもあったのかどうかはまったく記憶にない。その頃は,文具に特段の興味はなかったから気にもしなかった。

2021年2月27日土曜日

2021.02.27 丸善 ラゾーナ川崎店

● 4月始まりの手帳が出ているから,現在でも売場の華形は手帳だ。丸善ではその性格上だろうけども,ビジネス手帳の扱いが大きい。NOLTYと高橋。お客さんの多くもそこで足をとめる。
 お客さんを見ていても,LoFtとそんなに違うとは思えない。男女比も年代も。丸善だから男性比率が高いという印象は受けないし,年齢も高めだとも思えない。
 が,外見からはわからないけど,職業とかは違うんでしょうね。堅気の人が多いのだろう。

● パソコンを買うときに,NECや富士通を選ぶ人が今でも多いのだろうけど,それに似た現象かもしれない。そのメーカーのパソコンでもできることは変わらない。そんなことはわかっているけれども,ならばNECや富士通なら安心できるからそれにしよう,と。
 手帳はもっとそうだ。紙に日付入の枠を印刷して綴じだだけのものなのだ。どれでも同じだ。だったら,よく売れているらしいNOLTYか高橋が安心だろう,と。

● にしても。これだけのバラエティがあるのに,それぞれが売れていくのだとすると,なかなか凄いことだなぁ。これだけのものが売れていくとはと思って,ちょっとした酩酊感のようなものに襲われた。クラクラするような感じ。
 何千万人という人が買うんだろうけど,その数が実感できないんだよね。雲をつかむような話になる。

● NOLTYは4月始まりのほかに,1月始まりのも併せて売られている。1月始まりのも値引きはしない。販売店からすると,売れ残ったものはNOLTYが引き取ってくれるんだろうね。
 NOLTYとすれば,売れ残りを引き取って裁断処分をしてでも,値引きはしない戦略。

● 能率手帳ゴールドもあった。ゴールドは1月始まりしかないようだ。これも値引きしないで売られている。5千円。ふと使ってみたくなった。
 いけない,いけない。迂闊に手を出したら絡め取られてしまうぞ。

● システム手帳のリフィルもいろいろ揃えてある。さすが丸善。今年はBindexのNo.031を使っているが,来年も同様の見開き2週間タイプ(バイブルサイズ)を使うことにしている。
 が,Bindexにはこだわらず,ダイソーの週間リフィルでいいなと思っていた。でも,No.031って790円なのね。だったら,Bindexと添い遂げることにしようか。

● で,No.031は今年を含めて3年間使う。その後はA5サイズに以降するつもりだ。なぜかといえば,何となく買ってしまったA5サイズシステム手帳のバインダー(ファイロファックス)があるからだ。
 A5って大きいんだな。バイブルサイズに慣れた眼でA5を見ると,A5って巨大だなと思う。A5に移ったときはマンスリーで充分だろう。この大きさでウィークリーを使ったんじゃスカスカになってしまう。

● Campusノートのクリアカバーがあった。いつできたんだろ。水漏れ防止,表紙保護のほかに,裏側にできる内ポケットにチケットやレシートなど紙片を収納しておける。
 ま,でも,SYSTEMICを持っているのでね。これも見送りだな。

2021.02.27 ANGERS bureau ecute上野店

● ANGERSの特集(?)はカリグラフィー。入口にドンと置かれている。併せて,ガラスペンと付けペンを見ることになる。
 カリグラフィーを趣味にする人は多くはないだろう。メインストリームにはならないものだ。メインストリームになるようなものを,ANGERSが扱うことはないだろうしね。

● カリグラフィーをいったん離れてみても,ガラスペンをそちこちの文具店で見かけるようになっている。ほぼ日でも扱っているのではなかったか。
 レトロ回帰の動きがあるんだろうか。それとも,インク沼との関連か。多彩な色の万年筆インクが登場した。それを試そうがためにガラスペンやつけペンが見直されている? 水彩画を描くときの絵筆のように,サッと洗って別の色を載せる。

● あるいは,手書きの手紙の復活のゆえだろうか。市中の文具店や百円ショップでも便箋や封筒,レターセットの売場が充実の度を増している。
 それあるがゆえの,ガラスペンなんだろうか。ガラスペンに一回インクを付けると,ハガキ1枚書くのにちょうどいいと聞いたことがある。

● 英国のレッツの手帳がついに5割引。年が代わって2ヶ月が過ぎるんだからね。買切りで販売しているのなら5割引は当然でしょう。
 レッツといえば手帳の発明者。現在でも2,200万冊を売るらしい。本当だろうか。NOLTYより一桁多いのじゃないか。ここで売られているレッツは,週間バーチカルといっていいのだが,ちょっと変則。縦長の手帳を横にして使う。1ページ1週間(見開きで2週間)。

● 時刻メモリが20時までしかない。これはどういうことなのだろう。夜の8時過ぎは存在しない時間だというんだろうか。
 この手帳は仕事に使うものなのだよ,君は20時を過ぎてまで仕事しているのかね,そりゃいかんよ,早く帰って家族と過ごしなさいよ,とでも言うのかね。
 能率手帳は24時まである。仕事もプライベートも1冊の手帳で扱おうとすれば,時刻メモリは最低でも24時までないと困る。それでなくても都市は眠らないのだよ。工場労働者よりサービス業従事者の方がずっと多いんだよ。20時までで事足りる人なんていないだろうよ。

 時刻メモリが20時までとか22時までしかないような手帳って,使いものになります? それくらいだったら時刻メモリなんてない方がいいんじゃないかなぁと,ぼくなんぞは思うんですけどね。
 このあたりがイギリス流というかヨーロッパ流なのかなぁと思いそうになった。けれども,日本の手帳もあらかたはそうなのだよね。24時までの時刻メモリが入っているのは,NOLTY製品でもそんなにはないんだよね。

● あと,気になっているのがBLACKWING鉛筆だ。HBだの2Bだのという芯の硬さの表示がない。消しゴム付き鉛筆なのだが,消しゴムの部分が平たくなっている。
 モレスキン的な伝説があるらしい。Eberhard Faber社が1930年代から生産してきたのだが,前世紀末に生産終了となった。それを惜しむ声が大きく,別の会社が復刻版を出した,と。

● BLACKWINGはアメリカのブランドなのだけど,商品の生産国として表記されるのは日本。黒鉛芯と軸を日本で製造しているんだそうだ。
 だったら,国産の鉛筆を買った方がいいか。だって鉛筆1本が352円だからね。ファーバーカステルのパーフェクトペンシルほどにはフザけた値段じゃないけど,Hi-uniが2本買えるよ。

● 店内にはクラシック・ジャズが流れていた。再生装置も売場にあるんだけども,これは売りものなんだろうか。CDもあって,これは間違いなく売りものなのだけど。

2021年2月25日木曜日

2021.02.25 モレスキン 使うほどの ・・・・・・

● ダイソーの店頭から旧型ダイスキンは完全に消え,新型だけになった。罫線はAとBともにあるけれども,中紙は64枚になった。
 表紙の見映えは良くなった。かつ多様になった。ピンク,コバルトブルー,グレーとパステルカラーが増え,布調のものや木目調のものなどもある。凹凸を施したものもある。

旧型ダイスキンの形状を最も引継いでいる
● 表紙とゴムバンドの色も同系色になっている。旧型は表紙が黒でも赤でも黄色でも橙色でも,ゴムバンドは黒だった。
 それあるがゆえに,ダイスキンは黒でなければならなかった。黒にあらずんばダイスキンにあらず。
 だってね,表紙とゴムバンドの色が違うのは耐え難いからね(って,今は橙色のを使ってるわけなんだけど)。
 新型ではそんなことにこだわる必要はない。好きな色を選ぶことができる。ダイスキンに選択肢ができた。画期的なことと言っていいのではないか。

B罫なのは,これ
● ゴムバンドがないものもある。ゴムバンドがあると並べるときに邪魔になる。ノートに何かを挟むときにはゴムバンドがあると助かるけど,そんなことはしないという人には,ゴムバンドなんかなくてもいい。
 バッグに入れているときに,バッグの中でノートが開いてしまうことは,そんなにはないものだよ。

● その代わり,中紙は96枚から64枚と3分の2に減った。モレスキンは96枚を維持している(2千円も取るんだから当然)。
 ダイスキンはモレスキンとの対比で語られてきた。ネットであまたの人がモレスキンと比べる形でダイスキンを語ってきた(ぼくもその1人)。それがダイスキンの広告にもなってきた。

● 中紙がモレスキンの3分の2しかないのでは,その分,モレスキンとの対比性は弱くなる。
 Seriaのセリスキンがダイスキンほどには話題にならなかったのは,セリスキンは最初から64枚だったからではないか。それだけが理由ではないだろうけれども,セリスキンにはみんなが好きな方眼があるのに,ダイスキンの陰に隠れる形になってしまったのはお気の毒だ。
 ま,それでも,ダイスキンはモレスキンと対比されながら,これからも語られていくのではある。

● ダイスキンはモレスキンをパクって作られたものだ。モレスキンがなければダイスキンもない。
 誕生した後も,モレスキンのお陰でこれだけ売れた(って,どれだけ売れたのかは知らないけど)。何もかも,モレスキンがあったればこそだ。

● ダイスキンとモレスキンの品質の差が,価格差に見合うほどにあるのであれば,対比されることもなかったろう。トラベラーズノートのダイソー版があるけれども,両者が並列的に語られることはないのは,そういうことだ。価格差だけの違いがあることが誰の目にも明らかだからだ
 何を言いたいのかといえば,モレスキンの品質が粗悪であることが,ダイスキンの天佑になっているということだ。

● モレスキンがダイスキンを上回っているのはスピン(栞ひも)だけだというのは,“tadachi-net出張所” さんのご意見だけれど,ぼくも完全に同意する。
 それ以外は大差ないか,ダイスキンの方が上だ。質感や見た目の高級感というのも,言われるほどには差がないように思う。すぐにだらしなく延びてしまうモレスキンのゴムバンド。背割れの発生頻度もモレスキンの方が多いのではないかと推察するが,どうか。

● 決定的な点が2つある。第1は,ノートとして最も大切な紙質の問題だ。モレスキンは水性インクの使用を一切許さない(ゲルインクは大丈夫だが)。水性以外のボールペンかシャープペンを使うしかない。
 モレスキンの紙に最も近いのは藁半紙ということになるが,筆記具を選ぶようなノートは,すでにしてノートではない。

● モレスキンに水彩絵の具で絵を描いている人がいるようなのだが,時間を置いたとしても両面使用は無理なはずだ。絵を描くのにモレスキンを選ぶとは,神のごとき器用さを持ち合わせているのだろう。
 もっとも,水彩で絵を描くとなると,モレスキン以外でも両面を使用するのは厳しいでしょうけどね。

● 第2は品質管理の問題。個体差はダイスキンよりモレスキンの方が大きい。時にとんでもないものが売られることがある(ネット情報に拠っている)。それらから推測するに,モレスキン社は品質管理といえるほどの品質管理はやっていないのじゃないか。
 その証拠がモレスキンに付いてくる,品質管理番号が書かれたシールだ。初期不良があったら交換するというやつ。初期不良があることを仮定している時点で,品質管理などやってないもんね,と言ってるようなものだ。
 モレスキンファンは,それをモレスキン社の良心だと思っているようなのだが。

● コンピュータやスマートフォンなら,初期ロットに不良があるというのはわからなくもない。が,ノートに初期不良とはどういうことだ? 交換すればいいというものではないだろうに。
 それともわざと不良品を混ぜておいて,交換の申し出をさせ,それに対して水際立った対応をしようということか。それでファンを増やすとともに,その経緯をネットに発信してもらって,モレスキン社の名声(?)を高めよう,と。
 いやはや。妄言多謝。

● ということで・・・・・・
 モレスキン 使うほどの 馬鹿でなし

● 以下は言わずもがなのことなのだが。
 ダイスキンがモレスキンをパクっていることは明らかなのだから,モレスキン社がダイソーを意匠権の侵害を理由に訴えることができるか。できない。いや,してもいいが,相手にされない。
 モレスキンにオリジナリティーなどないからだ。モレスキン社は侵害され得るような権利を何も持っていない。モレスキンも先行した製品をパクっただけのものだからだ。

● モレスキン社が訴えれば,ダイソーは,モレスキンをパクったのではなく,モレスキン社と同様に,モレスキン社がパクリの対象としたものを自分もパクったのだといえば,それで終わる。
 「Moleskineブランドは1997年に生まれ,過去2世紀にわたり,ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ,パブロ・ピカソ,アーネスト・ヘミングウェイ及びブルース・チャトウィンという名だたるアーティストや思想家に愛された伝説的ノートブックを甦らせた継承人です」と言ったところで,被承継者の承諾を得ているわけではない。
 勝手にパクっておきながら,正当な相続人だと称しているわけで,盗っ人猛々しいとはこのことだ。

● まして,いわゆるモレスキン伝説にいたっては,捏造と言うしかないものだ。モレスキンが世に出たときには,ゴッホやピカソはとっくにこの世にいない。
 あたかも,ゴッホやピカソがモレスキンを使っていたかのように思わせるやり方は,悪質と評して差し支えないものだろう。

● が,品質やマーケティングのやり方が問題だらけだとしても,儲けは正義だ。小売店だって1冊売るのにかかる手間は同じなのだから,利幅の大きい高額商品を売りたいと思うのは道理だ。
 モレスキンをありがたがる馬鹿を相手の周辺商売もある。業界にはモレスキン商圏ができあがっている。

● その商圏を作りあげたモレスキン社の戦略的思考(?)は見事というほかはないものだ。当たったからそう見えるのでもあるけれども,こういうのは日本のメーカーにはないものだろう。
 日本メーカーは律儀に品質や特徴を訴えていくことしかしない。ま,だからといって,モレスキン社の爪の垢でも煎じて飲んだ方がいいとは思わないが。

2021年2月20日土曜日

2021.02.20 ダイソー インターパーク宇都宮店

● インターパークヴィレッジのダイソーを覗いてみた。インターパークヴィレッジ。SeriaにあるAmifaのA5サイズ6穴バインダーがダイソーにも置かれていた。A5システム手帳の使用済みリフィルの保存用バインダーに恰好かと思う。
 A5システム手帳を今後使うかもしれないと思って,Seriaでいくつか買ってある。

● 昨年11月に出たらしい「電子メモパッド」は一度も見たことがない。見かけたら速攻で買うつもりなのだが。電子メモパッドが500円なんだからね。
 ここにもなかった。一回だけの打上げ花火だったんですかねぇ。

● しかし,これくらい広い売場面積の店内を見ていくと,今まで気づかなかった発見もある。色々と想像を刺激されることがあって面白い。
 たとえばペーパーカッターがある。600円でかなり本格的なものに見える。
 ペーパーカッターは,昔,勤め先で見たことはある。あまり使った記憶はない。こんなものを個人で所有して使うなどとは考えもしなかったが(今でもしない),ダイソーで売られているんだから買おうと思えば誰でも買えるわけだ。
 そんなに売れないだろう,ダイソーは何を考えてこういうのを置いているんだろうか,と思ったんだけれども,どういたしまして,これがけっこう売れているらしいのだ。こちらが浅はかなのでありました。

● 布も切れるらしいんだけど,だとしても皆さん,これを買って何に使っているんですかねぇ。A4のコピー用紙を半分に切ってA5にするとかかなぁ。A5のコピー用紙も売ってるんだから,最初からそれを買えばいいだけだよなぁ。
 う~ん,何に使っているんだろうなぁ。ひょっとして,InstagramやYouTubeに画像や動画をアップするためだったりするんだろうかなぁ。

● ま,そうしてあらためて思うことは,文具はダイソーで充分だってことだ。だからといって,老いも若きもダイソーでしか買わなくなれば,市中の文具店は潰れてしまう。メーカーも淘汰されるだろう。
 自分はダイソーの製品を使うような人間ではないという,初歩的な勘違いをしている人が多いおかげで,メーカーや小売における現在の雇用が維持されている。
 逆にいうと,現在の雇用のかなりの部分は要らないものだ。何千万人もの人がやっている仕事の,これまたかなりの部分は,なくてもいいものだ。要らないからといって,スパッとなくしてしまったら,大変なことが起こるわけだが。

● 新型ダイスキンの多くはA罫になった。その中にあって旧来型のB罫を継ぐのは,左の写真中段の “PUノート 合革調 A6サイズ” だけ。ゴムバンドがあるものとないものとがある。
 しかし,中紙は64枚だ。100円なんだから,それに文句をつけてはいかんのだがね。

● ダイスキンは質感が悪くて,書く気力が湧いてこないと言う人もいるようだ。紙質,中でも罫線が嫌だと感じるようなのだね。
 たしかにダイスキンは左右のページで罫線の位置がズレていたりする。他のノートでもあるのだが(もちろん,モレスキンにもある),ダイスキンはズレ幅が大きいことがある。
 罫線の濃さ,太さも均一ではない。そこが気に入らないんだろうか。
 ぼくは罫線のズレについては少し敏感な方かもしれないが,濃さや太さの不均一性は気にならない。

● ダイソーとすれば,罫線を印刷するのをやめてしまって,無地のダイスキンを出せば,その批判は回避できる。しかも,無地のダイスキンには一定の需要もあるかもしれない。
 が,ダイソーは頑なにそうすることを拒否しているように見える。ポリシーとして拒否する理由も必要もないと思われるので,罫線を印刷しないで作るよりも印刷した方がコスト的に安くつくのかもしれない。
 ダイソーが出しているノートはダイスキン以外にもたくさんある。一部の例外を除くと,同じ紙が使われている、そのあたりに理由があるのかもね。
 ま,そのあたりは素人の推測で,たぶん実際とは違っていると思うんだけども。

● ダイソーには観葉植物まである。それがどうした,今頃知ったのかと言われそうだが,百円ショップはコンビニエンスストアでありますな。
 でもって,Life Coordinate Shop を標榜していたのでありますな。ダイソーにはしょっちゅう行くし,長い間行ってるんだけど,この標語は知りませんでしたよ。

2021.02.20 JOYFUL2をウロウロする

● 文具売場の一角に月光荘の製品を集めたコーナーがあった。画材ではなく一般文具の売場。消しゴムとか色鉛筆とかバッグとか。
 月光荘画材店といえば,自分で作ったものを自分で売るというスタイル。他社の製品を仕入れて売ることはしていないし,自社製品を文具店に卸して売ってもらうこともしていない。

● 今はインターネットが普及したから,地方在住者も月光荘の通販サイトで購入することができる。しかし,それ以前から月光荘の製品を購入したいという要望はあったはずだ。
 だったら銀座の店まで買いに来てください,と言うような殿様商売はもちろんやらない。販売機会の逸失にもなる。
 で,ここから先は推測に過ぎないのだが,地方の一部の文具店に商品を卸していたのではないか。それを現在でも継続しているのだろう。

● 月光荘にこだわる人は,しかし,一部のマニアに留まるだろう。したがって,期間限定で卸しているのではないか。いつでも買えるというわけではないと思う。
 JOYFUL2でもこのコーナーを見るのは,今回が初めてだ。

● 画用紙と書道筆の売場。こういうものを見ると,「梁塵秘抄」の “遊びをせんとや生まれけん 戯れせんとや生まれけん” という有名な章句を思いだす。
 人は遊ぶために生まれてきた。ヨハン・ホイジンガの言う「ホモ・ルーデンス」(遊ぶ人)だ。
 文化というと何やら高尚な響きがあるが,その文化の出発点は何かといえば,おそらく遊びだろう。遊びを洗練させれば文化になり,一生かけてその頂きを目指す人が現れる芸術にもなる。

● 絵も書も音楽も,科学者の研究も,こうしてブログに何事かを書いてるのも,つまりは遊び。仕事にもそのどこかに遊びの要素がある,たぶん。
 だから,画用紙と書道筆に限らず,文具店に置いてあるすべてのものは遊ぶためのものだ。じつに,人間は遊ぶために生まれてくるのだ。

● その文具遊びに,最近,色遊びが加わった。いや,以前からあるのだろうけれども,従来は考えられなかったところで色遊びができるようになった。万年筆だ。
 インク沼にも浅瀬とドップリと深いところと,色々あるらしい。ぼくには色彩感覚と遊び心がないので,その沼にハマりこむことからは免れている。沼に誘われることがない。

● インク沼を楽しめるように,安価な万年筆が増えたような気がする。外側からインクの色がわかるようにスケルトンタイプになっているものだ。もちろん,コンバーターも透明なものにしなければ意味がない。
 以前はプラチナのPreppyだけだったのが,他にもいくつか。そのPreppyにも完全スケルトンが登場し,カクノも同様。ほかに,Hmmm!?やMoonmanから。特に,中華の偉大な模倣メーカーであるMoonmanのM2は本体にインクを充填するタイプだ。

● ラミーもサファリ スケルトン を出している。ペリカンやアウロラなどの高級万年筆にもスケルトンタイプは登場している。
 ま,しかし。価格では依然としてPreppyが優位にあるから,インク沼ブームはPreppyに最も追い風になっているのではないか。

● 画材売場に置いてあるステッドラーの12Bの鉛筆が何気に気になる。さすがにこれは一般筆記には使えない(使えなくはないが,まったく向かない)だろう。
 自分が絵を描くことがあるとは思えない。絵心はまるでないので。でも,どんな書き心地なのか確かめてみたいかな。
 Hi-uniの10Bもある。おそらくだけど,ステッドラーの12Bよりこちらの方が柔らかいのではないかな。

2021年2月18日木曜日

2021.02.18 日経ビジネスAssocie 2016年5月号-解決ノートの作り方

編者 泉 恵理子
発行所 日経BP社
発売年月日 2016.04.10
価格(税別) 648円

● 5年近く前に買って,読むことのないまま放ってあった。部屋をガサゴソしてたら出てきたので,サッと目を通してみた。もちろん,拾い読み。

● 巻頭は「トップランナーに聞く 編集長インタビュー」で,この号では日立製作所相談役(当時)の川村隆さんが登場している。
 ノートは今も使い続けています。何でも書いていますね。書くことで,頭が整理される。(p9)
 ノートを取り,それを基に内省するのは,大切な作業です。「ラストマン」として意思決定するときに,「情報が100%揃って意思決定する」なんてことはまずありません。(中略)何かの意思決定をする時に,メモに書いて内省したことは必ず役に立ちます。(p9)
● 特集記事にも3人の社長が登場。まずサンディスク社長の小池淳義さん。
 昔は電子手帳に凝っていましたし,今もスマートフォンは最新機種を使っています。電子機器の良さはよく知っていますが,書くことが脳を刺激しますし,(中略)考えを深めるツールとしては,ノートは最高の道具ではないでしょうか。私は毎日,A5サイズのノートに1~2ページ,その日の出来事と,それに対して自分が「何を感じ,どう考えたか」を書き出しています。(p30)
● 小池さんのすごいところは,それだけでなく,そこを出発点にして別のノートに整理するなど複数のノートを使い分けていることだ。人生の目標を考えるうえで大切だと思ったことを書き写して,10年単位でものを考えるノートを作るだとか,年単位のライフログノートを作るだとか,年間ゴールというシートを作るだとか,人生のゴールをシンプルな言葉で何項目かにまとめて,自分の目指す生き方がわかるシートを作るだとか。
 私家版フランクリンシステムのようなものか。当然,ぼくにはまったくついて行けない。

● ゲオホールディングス社長の遠藤結蔵さんは,ズボンの後ろのポケットにB7サイズのメモ帳を入れている。
 スーツやジャケットの胸ポケットは使いません。脱いだらメモ帳を取り出すのが面倒になるので。(中略)メモ帳は休日も必ず持ち歩いています。(p35)
● オタフクホールディングス社長の佐々木茂喜さん。
 会議のノートは欠かせません。(中略)出席者の意見から大事なキーワードを抜き出してまとめ,見返して頭の中で関連づけて整理します。(p37)
 経営会議で浮き彫りになった重大な課題は,即決即断で答えを出すのが一番いい。私の指示や助言を聞いたメンバーが,具体的なアクションにすぐ移れます。ノートを使う目的はそこで達成されるので,会議が終わってから見返すことはありません。(p37)
 「問題解決は内容が整理できれば,9割は片づいたも同然」とよく言われますが,同感です。自分のところに上がってきた報告から,大事なことを見つけて書き留め,最重要ポイントを抽出し,最終的な決断を下す。この過程を,私はノート上でやっている。会議と同時並行で,ノートを使った1人ブレスト会議を,私の頭の中で開いているようなものですね。(p38)
 「読み返しやすさ」は譲れません。(中略)右脳にアイデアをひらめかせるために,一目で頭に入るように書く必要がある。走り書きした文字を解読すること自体に頭を使って読ませるノートでは,左脳が働いてアイデアが出にくい。(p38)
● この後に,「目的別「解決ノート」の作り方」という指南の記事があるのだが,こういうものは読むに値しないと勝手に決めている。昔から誰かが言ってきたことの焼き直しだろうし,具体的な指南は自分に合わなければ役に立たないものだから。
 で,ほとんどの場合,自分には合わないのだ。

● Evernoteの解説記事もある。2016年はまだそういう時期だったのだなぁ。今,この種の記事を目にすることはない。Evernoteって,今はどうなっているんだろう。
 使うべきほどの人はもう使っていて,安定期に入っているんだろうか。それとも,すでに過去のものになったんだろうか。

● これに関するぼくの意見は,デジタルで保存していいのは入力の時点でデジタルだったものに限られるというものだ。
 たとえば,アナログで書いたものをスキャンしてクラウドに保存するのは,二度と開けないブラックボックスに放りこむようなものだ。保存したが最後,二度と日の目を見ることはない。
 つまり,Evernoteに保存するのはゴミ箱に捨てるのと同じことだ。クラウド連携のノートなんてのは高いばかりで値段に見合った効用はないだろう。メーカーの思惑に付き合うこともあるまい。