● ANGERSの特集(?)はカリグラフィー。入口にドンと置かれている。併せて,ガラスペンと付けペンを見ることになる。
カリグラフィーを趣味にする人は多くはないだろう。メインストリームにはならないものだ。メインストリームになるようなものを,ANGERSが扱うことはないだろうしね。
● カリグラフィーをいったん離れてみても,ガラスペンをそちこちの文具店で見かけるようになっている。ほぼ日でも扱っているのではなかったか。
レトロ回帰の動きがあるんだろうか。それとも,インク沼との関連か。多彩な色の万年筆インクが登場した。それを試そうがためにガラスペンやつけペンが見直されている? 水彩画を描くときの絵筆のように,サッと洗って別の色を載せる。
● あるいは,手書きの手紙の復活のゆえだろうか。市中の文具店や百円ショップでも便箋や封筒,レターセットの売場が充実の度を増している。
それあるがゆえの,ガラスペンなんだろうか。ガラスペンに一回インクを付けると,ハガキ1枚書くのにちょうどいいと聞いたことがある。
● 英国のレッツの手帳がついに5割引。年が代わって2ヶ月が過ぎるんだからね。買切りで販売しているのなら5割引は当然でしょう。
レッツといえば手帳の発明者。現在でも2,200万冊を売るらしい。本当だろうか。NOLTYより一桁多いのじゃないか。ここで売られているレッツは,週間バーチカルといっていいのだが,ちょっと変則。縦長の手帳を横にして使う。1ページ1週間(見開きで2週間)。
● 時刻メモリが20時までしかない。これはどういうことなのだろう。夜の8時過ぎは存在しない時間だというんだろうか。
この手帳は仕事に使うものなのだよ,君は20時を過ぎてまで仕事しているのかね,そりゃいかんよ,早く帰って家族と過ごしなさいよ,とでも言うのかね。
能率手帳は24時まである。仕事もプライベートも1冊の手帳で扱おうとすれば,時刻メモリは最低でも24時までないと困る。それでなくても都市は眠らないのだよ。工場労働者よりサービス業従事者の方がずっと多いんだよ。20時までで事足りる人なんていないだろうよ。
● 時刻メモリが20時までとか22時までしかないような手帳って,使いものになります? それくらいだったら時刻メモリなんてない方がいいんじゃないかなぁと,ぼくなんぞは思うんですけどね。
このあたりがイギリス流というかヨーロッパ流なのかなぁと思いそうになった。けれども,日本の手帳もあらかたはそうなのだよね。24時までの時刻メモリが入っているのは,NOLTY製品でもそんなにはないんだよね。
モレスキン的な伝説があるらしい。Eberhard Faber社が1930年代から生産してきたのだが,前世紀末に生産終了となった。それを惜しむ声が大きく,別の会社が復刻版を出した,と。
だったら,国産の鉛筆を買った方がいいか。だって鉛筆1本が352円だからね。ファーバーカステルのパーフェクトペンシルほどにはフザけた値段じゃないけど,Hi-uniが2本買えるよ。
● 店内にはクラシック・ジャズが流れていた。再生装置も売場にあるんだけども,これは売りものなんだろうか。CDもあって,これは間違いなく売りものなのだけど。
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