2022年7月28日木曜日

2022.07.28 東京の文具店めぐり

● 今日は東京に行ってくることにした。文具店巡りのほか,無料の画廊(?)も回ってこようかと思う。

● 東海道線で東京に出た。グランスタ丸の内のトラベラーズファクトリーを覗くのがルーティンになっている。トラベラーズノートを使うつもりはないし,ブラスペンシルは買ったのだけど,それ以上買うモノもない。
 それでも覗いてしまうのがトラベラーズノートの魅力ということ。トラベラーズノートを使うつもりはない,と書いたのだけれども,ぼくはトラベラーズノートに選ばれなかったのだとも言える。

● この店にはレトロカメラが数台,置いてある。もちろん,売りものだ。レトロな形をしたデジカメではなくて,まんまレトロなフィルムカメラだ。ハーフカメラと呼ばれた,フィルムを節約できるタイプのやつ。一眼レフとかではなくて,コンデジに当たるものが売られているわけだ。
 イメージとして,レトロなフィルムカメラはトラベラーズノートとの相性がいいんだろうか。トラベラーズノートのユーザーはこういうものに惹かれる性向があるということなんだろうか。
 スマホのカメラで撮って,そのままSNSに上げるのが普通になった時代だからこそ,フィルムカメラぬ味が出るんですよ,という説明に頷いてしまうタイプが多いんだろうかな。

● オーディオ機器にもアナログ回帰が見られた。レコードやカセットテープで聴くという。ぼくはこういうムーブメントには食指が動かない。デジタル化を徹底せよと思う(文字を書くのだけは,アナログも維持している)。
 もっとも,その方が音源もタダで手に入るし,音を再生するための機材も少なくてすむ(したがって,再生に要するコストが安くなる)からというのが,第1の理由だったりするのだが。

● 丸善丸の内本店。4Fの文具売場を覗く。だいぶ前になるけれども,ジョッターに惹かれたことがあった。パーカーのボールペンではなくて,携帯用のメモ具の方。
 ジョッターって欧州貴族チックというか,氏も育ちもいい人たちが使っているものというイメージがあるじゃないですか。供給側がそのイメージを強調したのかもしれないけど。ポロの最中にでもメモできる,みたいな。

● たくさんのカードが入る分厚いやつを,改装前の伊東屋で買ってしまった。案の定,使ったことは一度もない。そもそも使う場面がないからなのだが,買ったのが貴族チックなやつではまったくなかったからでもある。
 同じもの(コレクトのメモパース)が丸善にもあった。前からあったんだろうけど,気がつかなかった。これね,たくさん書く人にはいいんでしょうけどね,とっさの時のメモには向かない。ポケットに入らないからだ。理想やワイシャツのポケット,最低でも上着の内ポケットに入るものじゃないとダメだ。

● ジョッターには強力な競合製品がある。ロディアのNO.11だ。専用カバーに到着すればジョッターより使い勝手はいいかもしれない。ポケットにも入る。型はくずれるけど。カードケースに保存するにしても,A7なんだから百円ショップにも使えそうなケースがあるんじゃないか。
 ダイゴーの jet-ace もコンペティターだ。専用鉛筆付きの小型メモ帳。シャツのポケットに入れるには一番かもしれない。
 ぼくの場合は,ロディアも jet-ace も何日間が持ち歩いてみたが,結局は使わずじまいだった。

● こういうのは,自分には要らないものなのだと痛感。ひらめきや思いつきをすかさずメモする自分,というイメージに酔っていくつか買ってみたけれども,無用の長物だった。
 それでもなぜかジョッターには惹かれる不思議。

● 同じ4Fのグアラリーで長船善祐油絵展&ジャン・モワラス展。
 絵っていうのは “わかる” ものなのかどうか知らないけれど,自分も絵を描きたくなれば大成功。けど,義務教育の9年間で,自分には絵心はないと叩き込まれているからねぇ。

● 東京駅前の KITTE 4Fに入っている ANGERS。最近は2回連続で購入している。ので,今回は覗くだけにする。
 ここに置いてあるものでは,トンボの ZOOM505META(水性ボールペン)がずっと気になっている。キャップを着脱するときの滑らかさ,ヌルっとした感じ。かなり官能的だ。握ったときの重さのバランスも申し分ない。デザインもカッコいい。これに近いものとして,昔買ったシェーファーのローラーボールを思いだして,買ったきり使わないでいたのを引っ張りだして見たのだが,ZOOMの方が惹きが強い。
 オートの水性ボールペンと油性ボールペンも置いてある。やはり持った感じがセクシーだ。なるほど,これが ANGERSのおメガネに叶うということか。

● 銀座まで歩いて銀座LOFt。LOFtでは去年から,「文具会議」というコーナーを作っている。だいたい,この時期だろうか。自社推しと他社推しのコピーを添えて,商品を並べる。
 対象商品を決めることから始めるのだと思うけれども,今年はロルバーンやユニボールワンFなど。

● 伊東屋。「AMAZING GINZA」の測量野帳はGの1Fに並んでいるのだが(ワゴンは撤去されている),並んでいるのが残りの全部で,再生産はしないらしい。
 普通の測量野帳はどこにあるのだろう。去年だったか一昨年だったか,Kの2Fで LEVEL BOOK を数冊買ったのだが,今はKにはない。どこに行けば買えるのだろう。そういうことがわからない。
 ROMERO BRITTO デザインの Campus ノート,伊東屋にもあった。有隣堂のように専用のコーナーを作ってということじゃなくて,普通のノート売場にヒッソリと入っていた。が,全種類残っているわけではなく,半分くらいだったか。

● Kの地階で山田博之個展。コラージュしてそこに何かをしている。素人にわかるのはそこまで。
 芸術しているつもりはないと思う。では何をしているのかというと,おそらく遊んでいる。けっこう悩み多き遊びかもしれない。

● 蔦屋書店。半ズボンにTシャツ,サンダルという出で立ちで,銀座を歩いている。そこまではいいとして,その恰好でG-SIXに入っていいものか。そこはよくわからない。
 しかし,外は酷暑だ。殺人的な光量が降り注いでいる。そこを歩こうとすれば,この恰好しかないといいたくなる。文句があるなら,オレにじゃなくて太陽に言ってくれ,というわけで入ってみた。

● 蔦屋書店の文具売場の半分は万年筆売場になっている。日本橋三越の「STATIONERY STATION」にだって,SARASAのような売筋の安いボールペンも置いてあるが,ここにはそういう妥協はない。
 ぼくが手を出せるのはプラチナのキュリダスくらいのものだが,キュリダスはメルカリで買ってしまった。メルカリでってところがどうにもねぇ。

● やはり,ぼく程度の生活水準の人間が来てはいけないところかもしれない。浦和の蔦屋書店くらいが許される限界かもね。
 機会があれば二子玉川の蔦屋家電も覗いてみようと思っていたけれども,ダイソーのBTスピーカを使っているような人間が行ってはいけないところかもしれない。場は人を選ぶ。選べれない人間が行っても,選ばれた人たちの迷惑になるばかりだ。
 率直に申すと,銀座蔦屋書店の来店者をザッと見渡すと,選ばれた人は1割のそのまた1割くらいかと思えるのだが,それはあくまでそれであって,場を舐めちゃいけないやね。

● ギャラリーは展示物の入替え作業中だった。売場の方には天野タケルさんの作品が何点か展示されていた。多くの人がどこかで見ているはずのもの。
 中年を過ぎてもこういう女性を描ける人っていうのは,画力以前にものの見方,見え方に,偏りがあるんだろうかな。その偏りを才能というのかもしれない。

2022年7月27日水曜日

2022.07.27 手帳のこと

● 一昨日(25日),アマゾンに来年の能率手帳ゴールドの販売予告が出た。8月10日が販売開始日。来月の10日かぁ。
 どんどん早くなっているね。ほぼ日手帳は9月で,9月なのにもう来年の手帳が出るのかと思ったものだけど,8月の上旬に出ちゃうんだもんねぇ。
 早いものだなぁ。今年が2022年であることにやっと慣れてきたっていうのに。

● ぼくは来年もBindexのNo.031を継続使用の予定。バイブルサイズの薄めのシステム手帳が何かと都合がいい。前売りチケットを折らずに収納できるし,無地リフィルを追加して “貼る” に使うこともできる。手帳でトラベラーズノートをするにはバイブル薄型が最も好適。
 ダイソーの週間リフィルでもいいんだけどね。時刻メモリがないので,点を2つ打って,午前,午後,夜に区分する。ほぼ日weeksのようにして使うのがいいでしょうね。

● そしたら,今日はコクヨからこういう告知が。
 私どもの力及ばず、残念ながら、以下のダイアリーについては2023年版以降の発売はございません。
・野帳手帳など、trystramsシリーズのダイアリー
・キャンパスダイアリー ホリゾンタルレフト B6
・キャンパスダイアリー バーチカル B6
 コクヨだけじゃないんでしょ。手帳(特にビジネス手帳)の売行きがかなり厳しいらしい。Googleカレンダーに代表されるデジタル勢力に押された結果ではないことははっきりしている。もしそうなら,もっとはるか以前からこの問題は起きていなければいけない。

● コロナですかねぇ。リモートワークで出張もないとなれば,手帳を持つ必要がないってことですか。コロナが収束すれば元に戻るんだろうか。
 あるいは,コクヨに関していえば,ジブン手帳がキャンパスダイアリーを喰ってしまったということなんだろうか。素人感想だけど,ジブン手帳は燎原の火のように広まって,そこで止まるタイプの手帳だろう。そこからさらにジワジワとユーザーを増やしていくという手帳ではないんじゃないか。キャンパスダイアリーとバッティングするとは思えないんだが。

● よほどのお忙氏でなければ,予定管理というのは脳内メモリでやれると思うんだよね。だから昔から手帳を使わないビジネスマンはけっこういたと思うんですよ。昔は,女性は総務とか経理の仕事が多かったから,手帳は要らないという人がむしろ多数派だったと思う。
 何が言いたいのかというと,予定管理のために手帳を使うつもりなら,ひょっとしたらその手帳,要らないかもよ,ってことなんですよ。よく買ったはいいけど,手帳を上手く使えないという人がいるんだけれども,それって要らないものを使おうとしているから,上手く行かないだけなんじゃない?

● 予定がなくても手帳は使った方がいいと思うんですよ。自分の行動記録は手帳で残すのが最も便利。手帳はそのためにこそ使うべきものなので,就業の有無や年齢などに関係なく,使った方がいいと思うんですよ。
 ので,定年退職したぼくも現役時代と同じものを使ってますよ。書く量は退職しても変わらないから(むしろ増えている)。使い方の基本が退職前後で変わらないんだから,当然,そうなる。

● 上記のとおり,手帳はトラベラーズノート以上にトラベラーズノートに向いているんだよね。日常の何気ない一瞬を拾っていくのに,手帳って必須のアイテムじゃないですか。旅するように日常を生きるためには,トラベラーズノートはなくてもいいけど,手帳はなくてはいけないものだと思う。
 コロナで外出しないから手帳は要らないやってことなら,それはちょっと違うようなぁと思うんですよ。

2022.07.27 川崎の Smith で初の買物

● 川崎に戻った。アトレ3階の Smith で初めての買物をした。ロルバーンのA7メモパッド,コクヨのレトロブングふせん,など。50%引きだったもので。

● Smith はお客さんも女性がほとんど。年齢はバラバラだけど。いや,それがDELFONICSの強みか。幅広い年齢層の女性から支持されていること。
 背筋が伸びたカッコいい女性たちが多いような気がする。そういう女性たちを掴むための商品と売場を作ってきたんですかね,DELFONICSって。

● ので,Smith は目の保養をするところになっている。商品よりお客さんを見るために行くというところがある。動機としては極めて不純かもしれないんだけどね。
 いわゆるいい女というのは遍在すると思っているんですよ。偏在ではなくて遍在。年齢,職業,学歴を問わず,どんな年代,どんな職業の中にも,いい女はいる。けれども,篩というかフィルターをこちらが持ち合わせていない。
 手っ取り早くいい女を見たければ,Smith に行け,あるいは書店に行けということなんですよ。ただし,Smith や書店に来ない女性の中にもいい女は必ずいるので,そこは間違えないように。

● ぼくはロルバーンより,綴じの測量野帳とCampusノート派。コクヨべったり。何なんですかね,紙製品はコクヨに限るとどこかで思っている。
 頑なにコクヨしか使わないってことではないんですよ。もう手紙を書くことなどないと思うけれども,もし書くとしたら,便箋はためらわずに「書翰箋」にするだろう。とりあえず,「書翰箋」を買うだろうと思う。

2022.07.27 ROMERO BRITTO デザインの Campus ノートを探しに 3

● ブリット氏デザインのCampusノート,12冊のうちの11冊は購入済み。残りの1冊を求めて(販売期間は過ぎている),21日22日に有隣堂巡礼に出たが,入手できず。
 一縷の望みを託して,今日は横浜駅に行ってみることにした。ここに有隣堂が3つある。ジョイナス店,エキニア店,ルミネ店。どこかにあってくれないか。

● で,まずジョイナス店。ここは書籍だけで,文具売場はないようだ。
 ところが。ブリットCampusのワゴンはあった。探している1冊があるか。あったんでした。探していたのが1冊だけ残っていた。
 ヒャッホー,これでコンプリート。使うのはだいぶ先になるだろうけど。

● 21日に横浜駅に辿り着いたときに,もうひと踏ん張りしておけばよかったわけだな。ともあれ,いきなりゲットだから,もう横浜に用はない。川崎に帰ろう。
 つってもせっかく来たんだからというわけで,有隣堂のエキニア店にも行ってみた。こちらは文具中心。ジョイナス店と合わせて1つという感じ。
 こちらにはブリットCampusはなかったが,文具の品揃えはかなりのもの。伊勢佐木町本店よりも,こちらの方が旗艦店っぽい。文具の森から探していたのを見つけだす楽しみ(伊東屋が捨ててしまったもの)を味わうことができそうだ。

● ルミネ店にも行ってみたが,案内板に COMING SOON とあった。まだ,営業を始めていないらしい。

● 高島屋の5階にも文具売場があるようだ。行ってみましたよ。
 伊東屋が入っていた。伊東屋オリジナルの測量野帳を2冊購入。山吹色と黄土色。以前(6月21日),本店で6冊買った。いずれも SKETCH BOOK だった。今回の2冊は LEVEL BOOK。
 ところが,これが勘違いで,黄土色の LEVEL BOOK は以前の6冊に入っていたんでした。価格も本体価格で450円から500円に上がっていた。仕方がないでしょう。

● カウネットで買えば150円で買えるものが,表紙の色が違うだけで550円。これをどう見るか。半年に1冊程度しか使わないのであれば,少数生産の500円や600円や800円のを,好みに従って選ぶのもアリでしょう。
 かなりの量を消費するのであれば,安いレギュラー品しか選択肢はない。ぼくは年に18冊程度の使用。レギュラー品以外の野帳を買うのは,もうやめる(と,思っておく)。

● 横浜モアーズっていうのは,川崎モアーズの弟分なのかね。ここの5〜7階は東急ハンズ。文具は7階。
 東急ハンズは エトランジェ ディ コスタリカ のノートを揃えているのが特徴。アトレ川崎の東急ハンズでミニノートを買ってる。
 こういう作者が描いたシールが売られていた。

● 東口に回って,SOGO。横浜はSOGOも賑わっているんでした。7階に紀伊国屋書店とLoFtが入っている。
 ブリットCampusがこのLoFtにもあった。ただし,綴じもリングも6種のうちの4種しかなく,ぼくが探していたのは売り切れていた。

● ガラスペンとインク沼は相性がいいんだろうかな。どの店でもガラスペンの売場が目立つところに進出している。これも主には女性が支えている遊びだと思う。
 勤勉なのが女性で,男は基本遊んでばかり。というのが東南アジアの定番で,日本も底流は同じだと思っていたが,遊びも女性の方が上手いかもね。

2022年7月22日金曜日

2022.07.22 エキュート上野の ANGERS で

● 久しぶりにエキュート上野の ANGERS に。ここにあるもので,ぼくが使っているのは,測量野帳とプラチナのPlaisirだけだ。使ってないけど持ってるのは,デザインフィル(ミドリ)のMDノート,ロディア。
 使っていないし,持ってもいないけど,どんなものかは知ってるのが,トラベラーズノート。ほぼ日手帳のweeksも並んでいたが,さすがにこの時期にはなくなっている。

● それ以外の商品は,ぼくはよく知らない。つまり,ANGERS でしか見かけない。
 ANGERS のバイヤーのセンスは知る人ぞ知るところだろうから,その多くがぼくの視界にないのは不思議ではない。

● たとえば,コクヨ製品だと測量野帳以外は ANGERS にはない。ビジネス手帳の類も置かない。三菱鉛筆のシグノやゼブラのSARASAもない。
 そういうのを使いたい人は,ここじゃなくて普通の文具店に行ってください,ということだ。

● 売れ筋は置かない。そこから外れたものでこれはと思うものを見つけて,仕入れて,レイアウトするのが,ANGERS の流儀というものだ。そこに賛同してくれる人に買ってもらえばよい。
 もともとニッチだ。メジャーは狙わない。

● ぼくはたぶん,売れ筋に乗っている。それでいいではないかと思っている。そのことに居直りたい,というかね。
 そんなに尖る必要はない。売れ筋に乗るのが賢いのだ。メーカーはそこに最も注力しているだろうからだ。メーカーの努力の果実は売れ筋に乗ることで得られる。

● 文具に関しては,女子高生の跡を終えということ。いや,この言い方ではニュアンスが出ない。女子高生の真似をしろということだ。
 セレクトショップのバイヤーのセンスに学ぶよりも,普通の女子高生が向いている方向を一緒に見よ。勝ち馬に乗るのは大事なことなのだ。

2022.07.22 有隣堂アトレ恵比寿店で60周年記念測量野帳が60%OFF

● アトレ恵比寿の有隣堂で60周年記念の測量野帳が6割引で販売中。といってもあらかた売れてしまったようで,OFFSET BOOK1冊,TRANSIT BOOK 6冊が残っていただけ。
 OFFSET BOOK と TRANSIT BOOK 3冊をお買い上げ。全部で712円だった。

 安いからという理由で買ってはいけないんだよね。適正をはるかに超える在庫を抱えているんだから。
 ところが,これが止まんないんですよねぇ。

● 60周年記念の野帳はメルカリにかなり強気な値段で出ることがあるが,こういうこともあるんですねぇ。需要が全国で均衡しているわけではない。
 もっと早く知っていれば,LEVEL BOOK や NOTE BOOK も買えたんだろうか。もしあれば,全部買っていたと思う。後先を考えないで。

● TRANSIT BOOK は縦線を無視してA罫ノートとして使うか。それ以外の使い方は浮かんで来ない。
 ところが,ググってみると世の中にはアイディアマンがいることがわかる。スケジュールを立てるのに使うとか,統計を取るためのカウントを TRANSIT BOOK でやるとか。
 トランシット測量の結果を書くのに最適化された罫線をこういうふうに使えるのかと,蒙を啓かれる。

● しかし,そういう使い方をするんだったらもっといいのがあるよね,とも思ってしまう。
 いや,工夫派にとってはTRANSIT BOOK を使うのが一番いいんだろうな。

2022.07.22 ROMERO BRITTO デザインの Campus ノートを探しに 2

● ROMERO BRITTO デザインのCampusノートをコンプリートしたい。1冊がない。昨日は横浜に向かってしまった。
 今日は初心(?)に帰って,東京の有隣堂を巡礼しよう。新浦安店以外にも取扱っている店があるのじゃないか。

● しかし,まず行ったのは有隣堂ではない。品川で降りて,コクヨの The Campus に向かった。扱っていないと思うけど。仮に在庫があっても取扱期間が過ぎたものをここでは取扱わないと思うけど。一応,念のため。
 はい,ありませんでした。気がすんだ。BRITTO 関連は,しかし,測量野帳やクリアポーチは置いてあったぞ。

● まぁ,BRITTO Campusはですね,なくてもいいというか,ないのが前提というかね。新浦安の有隣堂にあったのが不思議なので。取扱期間は過ぎているのだから。
 これ,メーカーからすれば決して歓迎できる事態じゃないでしょ。咎めるほどのことでもないけど。っていうか,販売店様を咎めるわけにはいかないけど。

● The Campus にはここにしか売っていない野帳がある。700円超なのだが,それだけの高級感はある。中紙は同じだろうけど,表紙がね。
 ぼくはたしか3冊か4冊持っているんだけど,メルカリで安く買った。えんぴつシャープとセットで490円とか。

● メルカリには出ていない野帳もあった。が,買いませんでした。いわゆる限定品野帳にこれ以上手を出すのはやめようと思う。
 自分の人生の残りを考えると,今以上に買ってもムダになる可能性がある。野帳に限らず,それくらい買いためてしまっている。
 これ以上の購入はピシッと断って,すでにあるものを使っていくことにしないと,使いれないままあの世に旅立つことになってしまう。

● そんなことになっては,残されたノートに申しわけない。ぼくが買わなければ誰かに買ってもらって,最後まで使ってもらえたかもしれない。
 小なりといえども,買ったからには買った者の責任がある。必ず最後まで使い切るという責任だ。
 買ったのだから使おうと捨てようと俺の勝手だ,ということにはならない。買うという行為は,買ったモノを使い切るという義務と責任を背負うことだ。
 義務は果たさなければならないが,その義務を果たせるかどうか,現状でもかなり怪しい。それくらいの在庫を抱えてしまっている。

● 有隣堂恵比寿店。ありませんでした。目黒店,ありませんでした。
 アトレ目黒は建物じたいがだいぶ古くなっているよね。エスカレーターもけっこう使いづらいしね。近い将来に改装するんだろうかな。

● 秋葉原店。有隣堂が入っているのはアトレ2か。アトレ2が見つかりませんでした(→ 有隣堂秋葉原店はヨドバシの中にあるんでした。有隣堂=アトレ,と思いこんじゃってました)。
 やれやれ。気を取り直して,次行こう,次。

● といって,総武線に乗って亀戸に行く気力は湧いて来なかった。
 大井町店。ここでは文具はワゴンでちょこっと置かれている程度。

● はい,次。アトレ大森。ここに入っているのは丸善だった。なし。はい,次。

● グランデュオ蒲田(西館)。あるとすればここかな,と思ってた。有隣堂に隣接した文具売場はForma。時間を過ごせそうな売場だよね,ここ。
 しかぁし,ありませんでした。はい,試合終了。

● グランデュオ蒲田の6Fにこういうのがあって,何人かが使ってた。上が開いているんで完全個室ではないけれども,1日1,500円ならありだ。
 図書館より自由度が高く(図書館は本を借りるところであって,本を読むには不適な場所),たしかに集中できそうだ。雑踏感が伝わってくるのがミソだ。

2022.07.22 ミリペンと測量野帳

● 現在はゼブラのミリペンで測量野帳(LEVEL BOOK)に書いている。ミリペンは
30年も前に生産停止しているから,メルカリで入手したもの。5本買って,これが3本目。
 1本目は2冊半,2本目は3冊書いたところで,ペンとしても寿命が付きた感じだったのだけど,3本目は4冊目に入ってもまだ使えそうだ。筆圧をかけないで書くのが上手くなったからだろうかな。

● じつは,たまに他のペンを使うこともある。その “たま” の長さによるものかもしれないのだが。
 もちろんのこと,まだ使えるものを途中で捨ててしまうことはない。せっかくペンに生まれて来たのだから,ペンとしての寿命を全うさせる。

● ぼくはプラマンよりミリペン派。ミリペンの黒マット,何だかいいよねぇ。これが100円だったのか。
 ミリペンは軽くて筆圧要らずなので,グリップの細さはまったく気にならない。ミリペン亡き後はサクラのPIGMAや三菱鉛筆のPiNを使っていくつもり。PIGMAやPiNでも無問題だから,“ゼブラさん,ミリペンの復活をキボンヌ” などと言うつもりはないんだけどね。

● 測量野帳も今年に入って10冊使った。今日から11冊目。
 昨年まではダイスキンがメインだったが,わりと取っ替え引っ替えしていろんなノートを使っていた。それでやっぱりダイスキンがいいなと,ダイスキンに戻るパターン。

● ダイスキンはまだまだたくさん残っているが,今年は測量野帳を使ってみようと決め,今までそうしてきたけど,ダイスキンに戻ろうかとはまったく考えない。
 野帳もかなりの数があるので(ザッと7年分くらいはありそうだ),いったんは別のノートに移ってまた野帳に戻ってくるということになるだろうけれども,少なくとも今年いっぱいは浮気はせずにずっと野帳を使い続けると思う。

● たとえば,方眼にこだわるといったところがあれば,方眼にもいろんなタイプがあるので,5mm方眼がいいのか3mm方眼がいいのかといったあたりで試行錯誤して,結果的にこれが一番と決まることがあるかもしれない(ないか)。
 ぼくは横罫派なので,すべてのノートがOKになる。ずっとノートジプシーのままだろう。これというノートと巡り合うことはなさそうだ。それでいいのだと思っている。

● しかし,目下のところは,測量野帳に飽きる気配はなく,順調に使えている。野帳の LEVEL BOOK をもって最上とするといったところだ。あくまでも今は,だが。明日になればどうなっているかわからない。
 薄い,軽い,判型がいい,固くて厚い表紙がいい,安価なのがいい(カウネットでの購入を前提とする),紙質がいい(ミリペン,ゲルインクボールペン,プラチナ万年筆のブルーブラックを使って書いているが,裏抜け等はない。両面を問題なく使えている),左右ページの罫線のズレが基本的にはない。
 純正のクリアカバーがいい。汚れと水滴を防げる。傷みから守る作用もあるのでラフに使える。ビニール製なのに野帳本体の倍の価格なのだが,使ってみれば納得だ。長く使える。

2022年7月21日木曜日

2022.07.21 ROMERO BRITTO デザインの Campus ノートを探しに

● 12日に新浦安の有隣堂でROMERO BRITTO デザインのCampusノートを買った。が,リングのうちの1つがなかった。それを探しにいこうかな,と。
 他では見たことがないから,あるとすれば有隣堂だろう。東京に出て,アトレに入っている有隣堂を片っ端から見ていこう。
 その前に灯台下暗しではしょうがないから(また川崎に来ている。),川崎アトレの有隣堂を再度,確認しましたけどね。

● ところが,ホームで電車を待ってる間に,待てよ,有隣堂ならまずは伊勢佐木町の本店に行ってみるべきではないか,という声が聞こえてきた。
 で,逆方向の電車に乗った。関内で下車。有隣堂本店には影も形もありませんでした。はい,終了。悪魔の囁きだった。

● 次は横浜駅の有隣堂を確認するかって,一気に気力は失せた。しかし,伊勢崎町モールに佇んでいたんじゃ熱中症で死ぬかもしれない。
 ウダるような暑さの中を桜木町まで歩いた。コレットマーレの5階にかつては紀伊国屋が入っていた。その後,紀伊国屋は撤退して,代わりに有隣堂が入ったはずだ。行ってみよう。

● が,その有隣堂の姿も見えない。「STORY STORY」という名前で営業していたのだった。通常の有隣堂とは業態が違う。「書店・雑貨・カフェのお店」で,蔦屋書店をパクったのかと言いたくなるが,蔦屋書店のような重厚さというかペダンチックさはなく,もっとライトな感じ。
 ぼくにはこちらの方が好もしく映る。つまり,店が措定する顧客水準と自分との差が,蔦屋よりは小さいから。

● 臆することなくパクればいいのだ。パクられれば蔦屋も本望だろうし,パクりようのないノウハウも蔦屋は持っているだろうか。
 それはいいのだが,ぼくが探していたCampusノートはあるはずもない。

● みなとみらいに移動。ランドマークプラザには「くまざわ書店」があるが,目当てのCampusノートはなし。
 クイーンズスクエアには「丸善」が入っている。クイーンズスクエアは正直,ランドマークプラザよりも暗い。中途半端に頭のいい設計をしちゃったからかね。個々の店へのアクセスがわかりずらい。見えるんだけれども,最短距離を行くと入れない。
 こういう迷路のようなものが流行った時期があったんだっけ,バブルの頃。こういうのが高級だみないな。馬鹿だったねぇ。

● ということもあって,この丸善に入るのは今回が初めてなのだが,書籍の品揃えは相当だ。横浜で本を探すなら,最初にここに来るのがいいんじゃないか。有隣堂の本店でもいいんだけどさ。
 ところが,この丸善には文具売場がない。正確に言うと,なくもないのだが,売場というほどではない。もちろん,BRITTO Campus も扱ってない。

● さらに,グランモール公園を通って,横浜駅まで歩いてみることにした。みなとみらいから横浜駅まで歩くのは初めてだし,グランモール公園なんてのも初めて知った。
 桜木町から入って,用がすめば桜木町に戻るから,こうしたところを歩く必要がなかったのだ。知らずにいて損をしたとはあまり思わないんだけどね。

● 途中にTSUTAYAがあった。TSUTAYAも一部は蔦屋書店に近づいているような気がする。DVDやCDのレンタルを主業務にするのではなく(これははっきりと需要が消えたはずだ),書籍販売をベースにして文具や雑貨も扱い,カフェも併設する。
 ともあれ,ここにも BRITTO Campus はあるはずがなかった。

● ということで,こおで力尽きた。横浜駅周辺に有隣堂は3店舗あるらしいのだが,そこまで行くエネルギーは残っていなかった。
 歩きすぎて疲れ切ったよ。あと,暑さね。ハンパないもんね。

2022年7月14日木曜日

2022.07.14 Twitterはメモアプリ? 2

● 備忘メモ用にと思って超小型のノートを買っても,結局使わないで終わる。なぜかといえば,その種のメモはTwitterで残すからだ。
 Twitterに上げるわけにはいかないようなドロドロしたことは,普通のノートに書いておけばいい。即座にメモしないと忘れてしまうようなものではないから。

● メモ用ツールとしてTwitter以上のものがない。Google Keep やLINEの Keepメモは使い勝手がTwitterに劣る。いいメモアプリがあれば,Twitterは読む専用にしてもいい。
 「Day One」というのがあることを最近知った。が,Windows版がないのと,実質的に年額3,800円の有償制とあってはちょっと手が出ない。

● 使い勝手のいい無料アプリはないものか。ググるといくつが出てくる。こういうのって,AndroidよりiPhoneの方が対応アプリが多いんですな。Android版はないというのがけっこうあった。
 もうひとつ。どうも中華製が多いような気がする。中華製アプリが必ず悪さをするということではあるまいが,TikTok なんか色々言われているのでね。

● 一番いいのは,Twitterに新しいアカウントを鍵付きで作って,それをメモ専用にすることかもしれない。メモ専用なんだから誰もフォローしない。フォロー数もフォロワー数もゼロで使う。Twitterが何か言ってくるかな。
 でも,通常版とメモ専用版の2つのアカウントを作って,1つの端末で切替えながら使うなんて面倒くさいことをする人はいないだろうな。ぼくもそんなことをする気にはならないや。

● クラウドベースのメモツールでいいものはないか,気にかけておくことにしよう。
 いや,気にかけるといっても,最も有名なのは「ツイメモ」というアプリなんでしょ。見た目も使い勝手もTwitterそっくりという。Android版もiPhone版もPC版もある。
 スマホにインストールしてみた。ツイート後の編集までできる。これはTwitterにも付けて欲しい機能なんですがね。

● ただし,このアプリで書いたメモは端末に保存されるんですかね。PC版もあるとはいっても,同期は取れないっぽい。スマホで書きためたものをPCで開いて手直しするなんてことはできないようだ。
 結局,現時点ではTwitterを継続使用することにしたけれども,ツイメモ,スマホで使うメモツールとしてはかなり快適に使えるんじゃないかと思う。

2022年7月12日火曜日

2022.07.12 ROMERO BRITTO 氏デザインの Campus ノートを買ったよ

● 先月23日に,ラゾーナ川崎の丸善で表紙が ROMERO BRITTO 氏デザインの測量野帳を買った。これが何だか良くて,けっこう満足している。
 1月には同じ趣向の Campus ノートが出ているはずなのたが,ラゾーナの丸善にはなかった。日本橋の丸善にも伊東屋にも銀座 LoFt にもなかった。

● が,見つけましたよ。新浦安駅のアトレに入っている有隣堂にありました。綴じのCampusとリングのCampus。
 ただし,A5。ぼくはA6派なんですけどね。どうしようか。 
 これは昨日のこと。いったんは見送ったけれども,結局,全種類買ってしまうんだろうなぁとわかってましたよ。

● で,今日,買いました。綴じCampusが6種,リングが5種。綴じが660円,リングが990円。しめて,8,910円。高いは高い。普通のノートを買って,こんなにお金を払ったのは生まれて初めて。
 生きてる間に使えるといいな。長生きしなきゃ。

● 店頭にあるものを全種類買ったんだけれども,これでコンプリートではない。リングも6種出ているので,ひとつだけ欠けている(メーカーの商品番号でいうと,BRSR148WT06 がない)。
 ググってみたら,楽天や LoFt の通販でまだ扱っているだ。だったら,全部ネット通販で買えばよかったかなとプチ後悔が兆してきた。そうしていれば送料も無料になったのだしね。新浦安からわが家まで運んで来なくてもすんだのだし。
 ただし,ネット通販で全種類をまだ扱っているのかどうかはわからない(そうではないっぽい)。

● メーカーのサイトには次の文書が掲載されている。
 近年,文房具は単なる道具であることを超えて,持つことで自分を表現したり,気分を上げたりする自己実現のツールとしての役割が大きくなっています。鮮やかな色彩と大胆なパターンで「希望」や「幸せ」を表現したロメロ・ブリット氏の作品をノートにあしらうことで,アートを気軽に日常に取り入れ,仕事や学びのシーンをさらに楽しく元気づけたいとの思いから,今回のコラボレーションが実現しました。
 「自分を表現したり,気分を上げたり」というのは,文具○○という肩書の人たちがけっこう使う表現でもある。メーカーや文具○○といった業界サイドにとっては,書ければ何だっていいんじゃない? 的な実用一辺倒に至られては困る。小さな差別化を探って消費欲を刺激しなければ。利幅も取らなければ。

● この点で最もきめ細かく動いているのは,じつは巨人のコクヨなんじゃないかと思う。コクヨを見ていれば業界がわかる的な。文具店をパステルカラーに染めたのも,コクヨの KOKUYO ME からではなかったか。
 ぼくも手もなくコクヨに絡め取られているようで,忸怩たる思いが,少ぉしだが,ないわけではないのだ。

● ま,せっかくだからコンプリートにこだわりたいと思う。新浦安の有隣堂になかったリングノートの1冊を求めて,放浪の旅にでも出てみるか。

2022年7月9日土曜日

2022.07.09 mukuri 『心と暮らしが整う 手帳の使い方BOOK』

書名 心と暮らしが整う 手帳の使い方BOOK
著者 mukuri
発行所 KADOKAWA
発行年月日 2022.01.20
価格(税別) 1,400円

● これも斜め読み。というか,読んだうちに入らないと思う。このテーマはもうすべてが語り尽くされているだろう。
 何を書いても新味はないだろうし,新味を目指せば内容が荒唐無稽になるという二律背反。
 デコり方の解説もあるが,あんまり人のやり方を参考にしても仕方がないと思う。

● 2つだけ転載。
 現代の過多な情報やデジタルを遮断して手帳を書く時間は本当に心地いいもの。書いているだけで心が安らぎます(p11)
 人は放っておくとできなかったことに目がいきがちなので,あえてできたことを書くことによって,「こんなにできたこともある!」と自分に自信を持てるようになり,行動力もアップしました。(p12)

2022年7月6日水曜日

2022.07.06 髙橋拓也 『小さいノート活用術 みんなの使用例74』

書名 小さいノート活用術 みんなの使用例74
著者 髙橋拓也
発行所 玄光社
発行年月日 2021.02.17
価格(税別) 1,700円

● 2020年に出た『小さいノート活用術』の続編。「小さいノートは,何も考えずメモを取っていくだけで楽しいのですが,少しフォーマットを工夫するだけで,必要な情報を整理できたり,使うのが楽しくなったりとうれしい変化があります」(p40)というわけで,フォーマットの具体例の紹介が本書の8割を占める。
 その部分は斜め読み。というか,斜めにも読んでいない。

● フォーマットというと堅苦しさを連想してしまうのと(堅苦しさの極致がフランクリン・プランナー),あまり効果を信じていないからだ。肝心なものはフォーマット化できないと思っている。
 そんな “肝心” がおまえにあるのか,とは訊かないでもらいたい。

● フォーマットというのは,ひとつの書類を複数人が使用(閲覧)する場合には有効かもしれない。組織体で採用されるものだろう。
 個人がノートを使う場合は,フォーマットという考え方は導入しない(どうしてもというのであれば,最低限は仕方がない)のを基本にすべきだと思う。

● 以下にいくつか転載。
 ノートが小さいと書けるスペースが狭くて不便なのでは? という声も聞きますが,実は真逆なんです。(中略)サイズが小さいので,携帯しやすく,いつでも使える環境が保たれる上に,書くスペースが小さいのでのーとがすぐに埋まっていくので,達成感が使うたびに得られます。(p10)
 誰かに見せる前提の華美な装飾やインスタ映えを目指す必要はありません。(p12)
 インスタ映えを目指すことがモチベーションになっている人もいるでしょうけどね。そういう人はインスタ映えを目指せばいいんだよね。
 小さいノートにささやかな変化が起こっていました。カフェのレシートやショップカード,購入した洋服のタグを貼るようになっていたのです。(中略)そうした旅行に出かけたときにしていたことを,日常生活でも行うようになっていたのは,きっと,無意識のうちにささやかな普通の毎日の価値を,あらためて感じていたからなのだと思います。(p20)
 旅するように毎日を過ごすというトラベラーズノートの指針を,コロナを機に実行し始めたということですかね。どうすれば旅するように毎日を過ごせるか。旅行中にやっていることを日常でもやってみる。外形から入るしかないんだよね。それが “貼る” であることは万人共通だと思う。
 メモを資産として残すためには,後から見直したいと思うものをセレクトして目次をつくるのがおすすめです。(p41)
 (ノートを横使いしているのは)思考は横に広がっていくものだと思っていて。アイデアも膨らんでいく気がするんです。(p184)

2022年7月4日月曜日

2022.07.04 両面テープを使い切れた,何だか嬉しい

● ダイソーで買った両面テープを使い切った。2020年の7月に買ったものだから,ちょうど2年。
 何であれ,最後まで使い切ると,なにがなしの達成感がありますな。

● 勤め先を完全引退したのが2020年3月だった。コロナが騒がれだした頃だ。たまたまそうなったにすぎないのだが,いい時期に辞めたかなと今は思っている。
 東京都など7都府県に最初の緊急事態宣言が出たのが4月7日。全国に拡大されたのが16日。解除されたのが5月25日だ。都道府県をまたぐ移動の自粛要請が緩和されたのが6月19日。

● 当時の街の様子は鮮明に憶えている。宇都宮駅は昼間でも暗かった。駅ビルは臨時休業が続いたから照明はすべて落とされた。だいたい,駅なのに人がいない。人が街から消えた。
 あの頃は,コロナの正体がわからず,情報も乏しい。恐怖に捉えられていた。高を括れるような状況ではなかった。
 7月は,第1波が去って,やれやれというところだったか。

● この後も何度か緊急事態宣言やマンボウは出されたわけだが,全国に出されていた1回目の緊急事態宣言が解除されたあとは,“自粛” は一切やめることにした。6月6日から泊まりで東京に遊びに行くようになった。
 以後,この年は43泊している。21年以降はさらに増えた。それが現在まで続いている。

● 東京オリンピックを当てこんで開業したホテルが多かったが,スタート時点でこの上ない逆境にさらされることになった。で,どうしたかといえば,ホテルが自己負担でGoToを始めた。あり得ないほど安価な料金設定をしてきた。
 良くいえば,それに応援の手を入れたわけだが,悪くいえば,彼らの生き血を吸ったのだともいえる。

● いや,言わずもがなのことを言いすぎた。1回目の緊急事態宣言が解除されて,安堵の気配が流れていた宇都宮の街でこの100円の両面テープを買ったのだった。
 いいことか悪いことかわからないのだが,ぼくは勤務していたときも,自分で買ったものを持ち込んで仕事に使うことが多かった(といって,ほとんどパソコンで作業をするのだから,さしたるものを持ち込んでいたわけではない。両面テープは支給品のニチバンのやつを使っていた)。
 ので,引退後も使う文具に変更はなかったのだけど,両面テープの使用頻度はさすがに減った。

● 両面テープを何に使っているかというと,手帳に “貼る” ためだ。100パーセント,そうだ。
 旅するように日常を生きるというトラベラーズノートの提言に,ぼくも賛成している。賛成というより,そうでなければならないと思っている。
 旅行中にやりそうなことを日常でもやる。まずは,記念になるようなものを貼ることだろう。こういうものは気分や心構えの問題ではなく,形から入るしかないのだ。
 それを手帳でやっている。そのために手帳はバイブルサイズのシステム手帳を使っている。いくらでも貼れるように,だ。

● ホテルに泊まるときにも当然持っていった。首都圏のホテルに泊まることを旅とは言うまいが,リアルの移動には違いない。“貼る” の頻度はいつもより上がる。
 でも,時々,忘れることもあった。そういうときは出先のダイソーで買うことになるので,あと2つ同じ両面テープが手元にある。引き続き,ダイソーテープを使っていく。

2022年7月3日日曜日

2022.07.03 満寿屋のノートを自分に奢った

● KITTE 4階の ANGERS。先日もボールペンとノートを買ったんだけど,今回もフラッと寄ってしまった。満寿屋の紙製品を並べたコーナーがあるんですよね。
 原稿用紙,一筆箋,ノートなどを並べたコーナー。満寿屋といえば原稿用紙というイメージがあるのだけど,ぼくは原稿用紙を使う機会はないし,児童・生徒の他にはプロの作家(及び作家の卵)が使うくらいだろうか。作家にしてもパソコンで書く人が増えているだろう。つまり,原稿用紙は売れなくなっているだろう。
 しかも,満寿屋の原稿用紙となればかなりの格式を感じさせる。ユーザーにとっては敷居が高い。それが逆に満寿屋の商売を難しいものにしているかもしれない。

● 満寿屋という名前を知ったのは,邱永漢さんのエッセイでだったと思う。書いたものを編集者に読んでもらうためには,コクヨなどのありふれた原稿用紙ではなく,満寿屋のものを使った方が目立つよ,読んでもらえる確率が上がるよ,的な内容だった。
 プロは満寿屋を使うものなのかとその時は思ったのだが,何だか胡散臭くもある。プロだろうと何だろうと,コクヨでいいじゃん,コクヨで。
 むしろ,ろくに書けないのに原稿用紙だけ満寿屋ってんじゃ,物笑いになるぞ。

● なんだけど,数十年来,気にはなっていたんですよ,どんな紙なんだろうって。
 以前から,原稿用紙以外にノートやメモパッドなどにも幅を広げているようだ。あくまでイメージなのだが,満寿屋の紙をメモパッドに使うなど,畏れ多すぎてぼくにはできそうにない。
 今まで満寿屋製品を使ったことは一度もないのだけど,イメージはしっかりできている。

● ので,A6のノートを買ってみた。A罫で中紙は80枚。税込935円。正直,使いたくてたまらない,ということではない。今使っている測量野帳にまったく不満がないからだ。
 すべての野帳を使い終えてから,ゆっくりと使い始めればいいだろうと思っている。要するに,ぼくはコクヨが好きなのだと思う。

● ぶっちゃけね,ノートもね,Campusでいいんですよ,Campusで。48枚で,スーパーで買えば100円もしない。あなたね,これ以上のノートが必要ですか,何に使おうってんです?
 でも,買っちまいました。900円のノートをアッシが使うんスよ,アッシがね。

● 満寿屋のA6ノートに,デザインフィルのMDノート〈文庫〉の透明カバーがピッタリハマる。中紙はMDノートが8枚多いのに対して,満寿屋ノートは見返しがかなり厚い。結果的に暑さが同じになっているっぽい。
 アピカのパーソナルカバーノート(A6)のカバーにも収まることは収まるが,ややキツい。使うならMDノートの透明カバーが吉。