2021年2月11日木曜日

2021.02.11 TRAVELER'S TIMES Vol.15

● 宇都宮の福田屋(竹林の方)3Fに入っている上野文具にあったので,ひとつもらってきましたよ。年1回発行のトラベラーズカンパニーのPR紙。
 PRには違いんだけども,内容も紙面の構成も洗練されてて都会的。かっこいい。


● だいたいね,表紙に踊るコピーが,Trip with Your Imagination and TRAVELER'S notebook! ですよ。想像力とトラベラーズノートを抱えて旅に出よ,ですよ。

 旅は,思考する。
 旅は,発見する。
 旅は,想像力を解放する。
 旅は,自らの内面をさらけ出す。
 そのすべてを受け入れ,
 ここに書き留めよ。


 刺さりますよね,このコピーは。「旅するように毎日を過ご」すことができれば,毎日が思考と発見と想像力の解放の日々になるわけですよ。理屈的にはそうなる。
 現実はそうじゃないことくらい誰でも知ってるけれども,この理屈にはすがってみたくなるでしょ。なりません?
 「一箇所に留まらずに,動き続ける精神のことを Free Spirit と言います。このノートがあなたの Free Spirit を呼び覚ますきっかけになってくれれば幸いです」ともある。Free Spirit かぁ。いよいよズンズンと刺さってくるじゃないですか。


● 日本人は,いつ頃からかは知らないけれど,一箇所にとどまるようになった。侍も農民も商人もひと所に居住し,動き続けることからは遠くなった。稀にそういう人がいると,漂白の詩人などと呼ばれて,カースト外に祭りあげられてきた。
 戦後は終身雇用という言葉ができた。若いときに入った会社で定年まで勤めあげるのが良しとされた。そうした方が生活も安定するから,人々はひと所で囲い込まれるように努力した。
 一方で,そうだからこそ,束の間の自由を求め続けるというね。自分でそれを選んでおきながら,ここにいる自分は仮の姿だと,訳のわからないことをつぶやきながら過ごしてきた。
 今となっては昔の話になったのかもしれない。いや,今でも基本は同じですか。


● そうしたいびつな自由を希求する人たちに,トラベラーズノートはグッと来る形状でもあったろう。いかにも自由を具現化したように見える。他のノートとは一線を画している。
 紙を束ねて皮カバーで包んで,紐で綴じただけという風情を醸している。実際には緻密に計算されているわけだが,ラフさの演出は見事と言うほかはない。


● トラベラーズノートはオンリーワンだ。ダイソーが300円でトラベラーズノート様のものを出しているけれど,あれはトラベラーズノートの代わりにはならない。あくまで別物。
 そこがダイスキンとは違う。ダイスキンはモレスキンと対比されることが,販売の推進力になっている。なぜそれが力になるかといえば,モレスキンが粗悪だからだ。だから,モレスキンの20分の1の価格でモレスキンと同等のものが作れるなんて凄いね,となる。
 が,トラベラーズノートの場合は,13分の1の価格で同じものを作れるなんて凄いね,とはならない。ぜんぜん違うものだから。


● コロナ禍で旅はしづらくなっている。編集子はこう語る。「どこかへ移動する旅はできなくても,家に居ながら想像の中で旅をすることはできる」「旅ができない時こそ,旅するように毎日を過ごしたい」。
 いや,旅するように毎日を過ごせているなら,わざわざ旅に出る必要もないわけですよ。こういうときこそ真価が問われるのでしょう。
 とはいえ,身体が物理的に動いてないとね。脳内だけでどうにかできる部分はそんなに大きくないでしょうねぇ。


● ユーザーインタビューは写真家のハービー・山口さん。トラベラーズノートなんだから,○○会社の△△部長なんてのが登場するはずもない。いわゆるクリエイティブ系から選ばれる。
 サラリーマンユーザーもかなりいるはず。そうでなければ商品として長く継続させていくのは難しいだろう。しかし,それはそれ,これはこれ。

● その山口さんが「心の中にある愛情や憎しみ,夢や憧れは言葉にすれば伝わるけれど,目には見えない。写真を撮る時には,そういう見えないものも表現したい。だからこそ,旅とか日常でふと耳にした宝石のような一言とか,その時の感情をノートに記しておくことが大事なんです」と語っているんだけど,これは語らせたと言った方が正確なのかねぇ。

● ところで。刺さってくるトラベラーズノートなんだけれども,意外にあれって立ったまま書くには適してないんですよね。皮だからグニャグニャして安定しないんで。デスクかテーブルか作業台に置いて使うものなんじゃないか。
 ので,旅のお供に連れていくのは,たとえば測量野帳やSYSTEMICに挟んだCampusノートの方がいいかもしれない。ダイスキンもいいかも。
 トラベラーズノートのコンセプトを載せる具体物はトラベラーズノートじゃない方がよくない? トラベラーズノートはむしろインドアに向くんじゃないかと思うんだけど。

2021年2月9日火曜日

2021.02.09 鉛筆を買ってみた。ただし,ダイソーで

● トナリエ宇都宮の4階にある落合書店の文具売場と8階にあるヨドバシの文具売場をけっこうジックリと覗いてきた。何を覗き見したのかというと,鉛筆だ。あと,鉛筆削りも。
 FaberCastellのパーフェクトペンシルに手を出そうかというのは妄想で終わらせることにして,鉛筆で書いてみるというのはもうしなくていいのか。

● 鉛筆の使い心地もなかなかいいじゃないか。墨芯が紙を擦っていく感じ。だんだん芯が丸くなってきて,そろそろ限界かと,次の鉛筆に替えるときの気分。芯が丸くなった鉛筆をまとめて削るときの一服感。削った直後の墨芯と木の匂い。
 と,鉛筆を使うように自分を高めて(?)行きたいと思って,想像を逞しくしてみる。

● 日本には三菱鉛筆のHi-uniをはじめ,優れた鉛筆があるしね。STAEDTLERやFaberCastellより上じゃありませんか。ま,ぼくは外国産の鉛筆は使ったことがないので,実地に比較したわけではないのだが,そういう見方をネットでも目にすることが多い印象。
 で,Hi-uniやuni,トンボのmonoなんかを見ていった。4Bとか6Bで文字を書いてみたいなぁ,と。
 児童・生徒のときは,学校側からHBを推奨されていた。ので,文字を書くにはHBが一番いいんだと思ってた。マークシートの試験でもHBの鉛筆を用いること(シャープペンは不可)なんていう条件が付いてたし。

● 大人になってからは,でも,HBはやや硬いと感じるようになった。Bか2Bを使うのが普通になった。
 が,それも30年も前の話。以後,鉛筆を使うことはなくなった。ボールペンか万年筆。最も一般的な筆記具は,誰にとっても,パソコンになったのではないか。

● 鉛筆を使わなくなった理由の第一は,鉛筆で書くと,紙が擦れあって汚くなるところにあったからだ。それは今だって変わっていないだろう。
 下敷きを使わないと,前の紙に字が伝染ってしまうのも困る。これまた紙を汚くする理由になる。4Bや6Bを使うのは,筆圧をかけなくてもすみそうだからだけど,文字の擦れはひどくなるかもしれないしねぇ。

● ボールペンや万年筆よりも鉛筆で書いた方が,100年後でも鮮明に残っているかもしれない。墨をすって書けばさらに間違いないだろうけれども,一般的に使われている筆記具の中では鉛筆がじつは一番耐久性が高いのではないか。消しゴムには弱いけれども,それ以外の要因に対して最も劣化しにくいのは鉛筆ではないかと思う。
 といって,自分が書いたものが100年も残る必要はない。っていうか,死ぬまでにはすべて処分しておきたい。残したくない。

● というわけだから,鉛筆は使わない。だから必要ない。では,結局のところ,鉛筆は買わなかったのか。
丸軸の「かきかたえんぴつ」。メーカーは北星鉛筆だ。悪かろうはずがない。
 ダイソーで買った。4Bの鉛筆が3本セットになったやつ。
 鉛筆削りも買った。明治神宮ミュージアムに明治天皇がお使いになっていた鉛筆が展示されている。天皇ご自身がナイフで削っておられたようだ。ぼくは手で鉛筆をクルクルと回して削る。天皇より横着をしている。

● ともあれ,生まれて初めての4B体験。芯がグニャッとするほど柔らかいのかと思いきや,そんなことはなくしっかりと硬い。2Bとの違いはさほどに感じなかった。
 で,測量野帳に7行ほど書いたところで,気がすんでしまった。予想どおりですわ。鉛筆を買うという行為をしたかっただけなんですよね,ええ。
 万年筆の方が万事において快適だ。大人になると万年筆に移っていくのは,理由があることなのかもしれない。

● いや,そう言ってしまうと,括りが粗すぎることになる。屋内で使う分には万年筆や水性インクのボールペンでいいが,屋外で字や絵や図を書く(描く)のであれば水性インクは避けたいところだ。雨にあたったら字が滲んで読めなくなってしまう。
 この局面で最も安心なのは鉛筆だろう。シャープペンより鉛筆だ。シャープペンだとメカニックの部分が正常に動くかどうか。少しの雨なら問題はないだろうが,メカニックを持たない鉛筆ならそうした心配をすることもない。

● ちなみに,30年前に使っていた鉛筆を引っぱりだしてみた。物持ちがいいのだ。
 左の写真のとおりだ。右から,トンボのmonoR,トンボ8900,三菱の9800,三菱の消しゴム付きの9850(生産終了)と9852。あとは,ノベルティものが1本。
 それをHi-uniのケースに入れていた。Hi-uniは使ったことがない。ケースだけをどうして手にいれたのかは憶えていない。ケースの内側に発泡スチロールを両面テープで貼って,芯がケースに衝突して折れるのを防いでいる。

2021年2月7日日曜日

2021.02.07 無印良品の中性ゲルインキ六角ボールペン

● 身辺(?)を整理していたら,右の写真のボールペンが出てきた。無印の「中性ゲルインキ六角ボールペン」の黒と青と赤。0.25mmの極細。
 ぼくは買った記憶がない。ということは,相方が買ったものだろう。通勤途中にファミマがある。ファミマが無印商品の取扱いをやめるときに,いろんなものを半額セールで捌いたらしいのだ。
 そのときに,買ってしまったものだろう。彼女は “半額” に殊のほか弱いので。

● しかし,このボールペンは現在では廃番になっている。今,無印の店に行っても,この商品を目にすることはない。
 ググってみると,このボールペンはぺんてるが作っていたもので,元になったのは「ぺんてる スリッチ 0.25」。そのスリッチが廃番になってしまった。その後もしばらくは無印向けには生産を継続したらしいのだが,現在はそれも終了。

● 無印版の六角形の軸が使いやすいという評判はあったようだ(スリッチは六角形ではない)。生産再開を望む声も。といっても,無印が自社工場を持っているわけではないから,作ってくれるところがなければそれまでのことだ。
 六角形の軸が気に入っているのなら,リフィルがあれば引き続き使っていけることになる。純正リフィルは生産終了になっているだろうから,スリッチと互換性のあるリフィルがほかにないかということになる。

● 「スリッチより長いハイブリッドテクニカのリフィルはスリッチの軸には入らないが,無印良品 中性ゲルインキ六角ボールペンの軸には入る」という情報があった。
 しかし。ハイブリッドテクニカはやはりぺんてるから出ていたゲルインクボールペンなのだが,スリッチより早く廃番になっているのだ。

● ネット通販のサイトを見ても,楽天やヨドバシ・ドットコムではスリッチは取扱いを終了している。しかし。Amazonは扱っているようだ。
 たとえば,「スリッチ0.25黒 10本」の出物がある。8,701円という価格になっているけど。メーカー希望小売価格の4倍。赤の12本入りボックスは6,396円で出ている。1本あたり約500円。
 どうしますか,買いますか。三菱鉛筆のSignoの0.28mmやゼブラのSARASAの0.3mmを使った方が良くないですか。

● いや,本体じゃなくて,リフィルがあるかという問題ですね。Amazonでは10本1,100円で出ている。
 これも割高ではあるんだろうけど,本体ほどではない。10本単位でしか買えないけれども,六角形に思い入れがあって,ずっと使いたいのなら,今のうちに買っておくのがいいんじゃないかと思う。
 ゲルインクのリフィルの賞味期限ってどれくらいなんでしょうね。10本買ったはいいけど,インクが出なくなってしまったといったトラブルが起きるのか起きないのか。そもそも,今買ったとしても,だいぶ前に作られたものだろうからね。
 でも,ま,おそらく大丈夫じゃないか。10年やそこらは無問題なんじゃないか。

● 極細のゲルインクボールペンはぼくも使っている。PILOTのHi-TEC-C COLETOを10年ほど(それ以前はシャープペンだった)。0.3mmの黒,青,赤,緑を使用。手帳に合わせるのはこれしかないと思っている。
 今はジェットストリームの0.28mmが出ているのが,それまでは極細はゲルしかなかった。10年経っても,バネもヘタらないし,特に不具合は出ていないから,まだまだ使えるだろう。
 というわけで,無印の六角ボールペンは出番がないかなぁ。

2021年2月6日土曜日

2021.02.06 Bun2 2021-2月号

● 福田屋インターパーク店の2階に入っている上野文具で1部もらってきた。文具に関する最新情報を入手するための手段,媒体は,このフリーマガジンで充分。書店にいくつかある文具のムックや雑誌の文具特集号を買う必要はない。ぼく程度の文具ファンであれば,という前提があるわけだが。
 逆に,巷にあまたあるフリーペーパー,フリーマガジンの類で,全ページに目を通すのは,このBun2しかない。

● 「シンカが止まらない」文具の代表は筆記具。とりわけ,ボールペン。
 今回取りあげられているのも,ほとんどがボールペンだ。まず,三菱鉛筆の「ジェットストリーム エッジ3」。低粘度油性のトップランナー。極細0.28mmの3色モデル。
 多色ボールペンは便利なものだが,書くときに芯がブレる。便利さと引換になるんだから仕方がないと思っていたし,今も思っているのだが,芯がブレないで安定している快感をあらためて教えてくれたのがゼブラの「ブレン」ということになる。
 で,「エッジ3」は「本体軸に対しリフィルが常に真っすぐペン先に向かって出てくることを可能にした」。「芯が若干斜めに繰り出される」のが「多色ペンの宿命」。それはそうだ。それを解消したという。その仕組みも解説されているのだが,ぼくの理解力ではよくわからない。
 しかし,「芯を真っすぐ出す」ことで筆記感や操作感が変わるのであるらしい。ボールペンは身近な精密機械なのだな。

● ゼブラの「シャーボNu」。初代のシャーボが出たのは1977年。ぼくが就職した頃は,そのシャーボが高級筆記具の代表だった。
 ボールペンとシャープペンが1本に同居している多機能ペンの場合,「シャープ芯が補充しにくい」のがユーザーには不満なところになるのだそうだ。そこを普通のシャープペンと同じように,「シャープ芯を本体の上から入れられるようにした」のがNuの大きな改善点。
 なるほどねぇ。勉強になるねぇ。言われて初めて気がつくことってたくさんあるねぇ。

● サクラクレパスの「ボールサインiD」。こちらはゲルインクのボールペン。黒インクを6種類揃えてきた。「黒であることから逸脱しない」で,「自分自身が使いたいと思える色」を求めた。はぁぁぁ。
 「価格以上に高見えする」と好評らしいのだが,“高見え” っていう言葉はこういうふうに使われるのか。いや,これも勉強になりました。

● 次はマスキングテープの話。コクヨの「Bobbin」がまず登場。
 ぼく自身がマステを使ったことがないので,そう思ってしまうのかもしれないが,コクヨには一流名門高校が校訓として掲げることの多い(と思われる)質実剛健のイメージを持っている。何せ,ぼくが使っているコクヨ製品は,測量野帳であり,Campusノートであり,1.3mmの鉛筆シャープであるのだ。
 が,ぼくより若い人たち,特に女性の間では,コクヨのイメージはまた違ったものであるのだろう。

● さて,今回,最も面白かったのが,次のシステム手帳の記事だ。
 システム手帳といえば,枻出版社から『システム手帳STYLE』というムックが刊行されている。2016年8月に出た。おそらくその一発で終わるはずだったのではないかと思うのだが,2020年10月までに5冊刊行されている。
 最初のやつと5冊目のやつでは,中身がかなり違う。っていうか,ページの色が違う。この間にシステム手帳をとりまく環境が大きく変わっていることの証左だ。

● 大きく変わったのは次の2点において。ひとつは5穴リングのミニ5サイズの小型が普及してきたこと。もうひとつは,パステル系が浸潤してきたことだ。どちらも,システム手帳ユーザーが女性に変わってきていることから来る。
 前世紀においては,システム手帳はバリバリ仕事をこなすビジネスマン御用達だった。複数のリフィルを綴ることができるし,資料も挟んで持ち運べる。書斎を持ち歩いているようなもので,どこでも仕事ができる。
 そういう売り方をメーカもしていたように思う。最初の『システム手帳STYLE』の表紙に踊っていた「一冊の手帳に,知を集積せよ!」というコピーが指しているのもそういうことだろう。

● 逆に,分厚くなった大型のシステム手帳は重い。バッグに入れるとバッグの形が崩れる。女性のシステム手帳ユーザーはあまり見かけなかった。
 そのあたりが変わってきたということでしょう。その変化はメーカーが意図して作ったものではない。どうしてかはわからないが,外部環境が変わった。メーカーはそれに乗っただけだ。
 株式投資の世界に,相場は作るものではない,乗るものだ,という格言(?)があるが,それは実業の世界においても同じだろう。

● さて,Bun2に戻るのだが,レイメイ藤井の社員が色々と語っている。(ミニ5サイズは)一人で3,4冊持っている人もいるらしい。レイメイ藤井には「docona」という女性に向けたシリーズがあって,デコレーション需要に応え,クラフト系好きを捕えているということらしい。
 伊東屋では昨年11月に「システム手帳サロン」を開催。そのときの様子が語られる。「ステーホームの時間が長くなったからか,持ち運びを目的としないリング径の大きいものもよく動いた」という。
 来場者は30代,40代の女性が圧倒的に目立ったとのこと。ミニ5がなぜ人気なのかといえば,「小さいものはかわいい! からです」と。まぁねぇ,そう言われれば,それ以上は突っこめないなぁ。

● 複数のサイズや色違いで揃える人が多いという話がここでも出てくる。スケジュール管理のための手帳としてだけでなく,ノートやメモ帳としても使っているからってことだとしても,この感覚は昭和原人のぼくにはわからないんだな。1冊に複数のリフィルを綴じておけばいいだけじゃん,と思ってしまう。いや,1冊にしとかないと,システム手帳の良さが消えちゃうじゃん。
 それだと重くなるからイヤだと言うんだったら,使用済みのものはこまめに保存用バインダーに移して,持ち歩く分はできるだけスリムに保つようにすればどうだろう。

● ナガサワ文具センターにも取材をしている。「ミニ5のユーザーは,20~40歳ぐらいの女性層が圧倒的に多」く,その理由は「書くときもコンパクトで手のひらに収まることなどが理由かと思います」と言っているのだけど,本当なんだろうかなぁ。
 システム手帳なんだから金属製(or樹脂)のリングがあるよね。コンパクトでリングがあるとなると,実質的な記載可能スペースはほんとに小さくなっちゃわない? 手のひらに収まるサイズだったら,システム手帳じゃなくて,ロディアのようなメモパッドか角型の付箋を使った方がよくない? そうした方が書くときの不快感が減少すると思うんだよなぁ。

● 「収納ポケットを使うことでお財布や定期入れとしても機能し,システム手帳という枠を超えたアクセサリーとしても成長していると感じます」とも言ってるんだけど,これもわからないなぁ。セールストークというか,立場上こう言わなければならないのかもしれない。
 にしても,だよ。しっかりと収納しようと思ったら,バイブスサイズの大きさがないとダメだよね。ぼくもシステム手帳をチケットや図書館の利用者カードを収納しておくのに使っているけれども,チケットを折らずに収納しておくにはバイブルサイズ以上じゃないと無理だ。それより小さいと折らなければ入らない。チケットを折るのってヤじゃない?
 というわけで,システム手帳はバイブルサイズのスリムがベスト。ぼく的にはそういう結論。が,それって時代についていけてない昭和原人の古臭いスタイルなんだろうか。

● 文具を話題だけをトークするラジオ番組ができたんですな。群馬のFM-OZEで「ブンボーグ大作戦」が放送されている。パーソナリティは他故壁氏さんとふじいなおみさん。番組のアイコンは2人とも若くかわいい方向にデフォルメしすぎているけどね。
 これ,radikoじゃ聞けなくなっているんだよね。プレミアム会員にならないと。あと,こういうのってリアルタイムで聞くしかないのかね。

● ともかく。今回もBun2でこれだけ楽しむことができた。無料で。
 最後に,『システム手帳STYLE』の5冊の表紙を飾っているコピーを載せておこう。

 Vol.1 一冊の手帳に,知を集積せよ!
 Vol.2 手帳という快楽
 Vol.3 一冊あれば楽しみ無限大
 Vol.4 大切なものをHAPPYに集めよう
 Vol.5 カスタマイズが楽しい 趣味と実用の手帳

2021.02.06 久しぶりにJOYFUL2

● 宇都宮(上三川?)のジョイフル本田に久しぶりに行ってみた。まずはJOYFUL2を覗くことになる。JOYFUL2の文具売場ですね。栃木県では図抜けた品揃え。
 手帳売場。宇都宮の他の文具店や書店では見かけることのない「能率手帳3」もあるし,測量野帳のマンスリー手帳も置いてある。ほぼ日のweeksもあるし,モレスキンやロルバーンも当然ある。
 しかし,能率手帳ゴールドはなかった。1年前にはあった。ゴールドを置いてあるのは栃木県ではここだけか,と思ったのだから間違いない。完売した? 言っちゃ何だが,栃木県でそれは考えづらい。

● 1月始まりの手帳の多くは半額になっている。4月始まりが出てるんだもんね。かといって,わざわざこの時期まで待って,半額になったのを買うのはよろしからず,でしょうけどねぇ。
 年があらたまったときに手帳も新しいのに交換するのが,気分的にシックリくるだろう。

● ぼくだけのことではないと思うのだが,新しい年を迎えて,たとえば雑煮を食べるとか,初詣に行くとか,特別な何かをすることはなくなった。凧をあげたり独楽を回したり双六をやったりする子供もいない。
 昔は車のナンバープレートの上に正月飾りを取り付けたものだが,今はそんなのは見なくなった。家の玄関口にだって正月飾りを見るのは稀だろう。
 そうした民俗行事は消えつつある。コンビニもショッピングセンターも通常どおり営業しているのだ。元日も365日の中の1日に過ぎない。特別な日ではなくなったし,特別な日にできる基盤が消えた。

● という中で,唯一,手帳を新調する(システム手帳ならリフィルを交換し,前年のリフィルを保存用バインダーに移す)のが,新年の儀式(?)になっているのではないか。その個人的な儀式を,ぼくは残そうと思っている。
 ゆえに,仕事を辞め,隠居生活に移行した後も,手帳を使い続けている。1月1日に始まって12月31日で終わる紙の手帳を。要不要でいえば不要かもしれないし,Googleカレンダーのような便利なものもあるわけだけれども。
 ちなみに,ほぼ日weeksは半額対象から除かれている。ので,今ならLoFtで買うのがお得。NOLTYも対象外。老舗の矜持ですかなぁ。安売りするくらいなら破棄するわい,っていう。

● この時期に手帳売場にいる人がけっこういるんだよね。どうも4月始まりの手帳を見ているわけではないようなんですよ。ちょっとノンビリしすぎじゃない?
 今では8月末には翌年の手帳が発売になる。ぼくはわりとセッカチで,翌年は何を使うかを予め決めておいて,店頭に現れたら速攻で買ってしまう。
 基本,手帳を大きく変えることはないし(ずっと能率手帳),いろんな手帳を比べてみようという発想もない。今使っているのがよほど合わないのでもない限り,同じものを使い続ける。ので,悩まないだけなんでしょうけどね。

● 次に筆記具を見る。万年筆はデルタまでカバーしている。ウィキペディア教授によると,イタリアのこのメーカーは3年前に廃業したらしいのだが,実店舗でもネット通販でもデルタの万年筆は扱われている。誰かが復活させたんだろうか。
 ま,どうでもよろしいのだが。ぼくがデルタを買うなんて120%ないから。堅実なものに走ってしまう面白くないヤツなのだ,ぼくは。万年筆は国産に限る。クルマならトヨタがいい。

● モンブランのマイスターシュテュックも何本かガラスケースに入っている。現在のモンブランが買うに値するかどうかは知らないけれど。
 プラチナのセンチュリー「ザ・プライム」もシルバー仕様ならある。限定2000本で価格は10万円。こういうのって字幅はどうしてるんだろうか。シルバー仕様だと,SF(細軟),SM(中軟),B(太字)の3種があるらしいのだが,その3種を均等に製造しているんだろうかねぇ。そんなわけないか。

● PILOTのカクノももちろんある。仕事の人にも遊びの人にも,実用本位で安くてもいいという人にも高級品を求める人にも,360度対応。たぶん,ここでお気に入りの1本を見つけることができるだろう。
 JOYFUL2は定価販売をしていない。ので,他の文具店よりも安く買える。全部が全部,そうだというわけでもないようなのだが,たとえばプラチナのノック式万年筆のキュリダスは定価(メーカー希望小売価格)から1割下げている。

● あと,ここは画材が充実。絵心のないぼくにはあまり関係ないことなのだが,そっち方面を趣味にしている人には頼りになる店だろう。
 あと,手芸用品も。ぼくにはいよいよ縁がないのだが。

2021年2月5日金曜日

2021.02.05 パーフェクトペンシル妄想

● ノートに手書きでよしなし事を書きつける習慣があった。安いノートと安い万年筆を使って,わりと続いていたのだけども,それが去年の秋からバッタリと影をひそめていた。
 が,ここに来て(正確には1月27日から)復活の兆し。まだ1週間程度のことなんだけど。


● そうなると,またぞろ妄想が始まる。鉛筆を使ってみようかな,と。鉛筆を使っていたのは中学生くらいまでか。主には小学生のとき。
 その頃に戻ってみようかという,老人性ノスタルジアにかられてのことかもしれないのだが,鉛筆を使ってみようか,と。


● 鉛筆のいいところは,紙が濡れても文字が滲んでしまうことがないことが第一。墨芯の匂いが第二。削るという作業をすることができるのが第三。
 子供が学習に使うのなら,間違っても消しゴムで消せるのもメリットになるかもしれないが,大人が使う場合はそれはメリットに数えなくていいだろう。
 シャープペンではなくて鉛筆というわけだから,やはりノスタルジアの為せるところなのだろう。


● 鉛筆とくれば,FABER-CASTELLのパーフェクトペンシル。伯爵コレクションのローズゴールドなんかいいね。
 お値段は4万円ほど。群を抜いてお高い鉛筆。替えの鉛筆も5本で7千円を超える。
 それは無理というならKIDS。600円。その中間を選ぶってのはあり得ない。UFOなんか他社の鉛筆にも使えるというところで,もう貧乏臭くていけない。


● パーフェクトペンシルの何に惹かれるかといえば,鉛筆という安価を極めている筆記具と価格のあまりのアンバランスさだ。そこに何があるのだろうと思わせる。
 日本で言えば三菱のHi-uniが高級鉛筆の代名詞だろう。そのHi-uniだって1本の値段は150円程度だろう。それだって,さすがにいいものは高いなぁということになる。


● つまりは「完全に趣味のものです。ただ,趣味のものだからこそ,細部にまできちんとお金をかけたモノも作れるわけです。そういう意味では,伯爵コレクション版の25000円は高くはありません。ここまで作り込んだら,そりゃこの値段にはなるな,というものなのです」という納富廉邦氏の指摘のとおりなのだろう。
 精密な手工芸品でもあるのだろうから(手作業で行う工程がけっこうあるらしい),値段なりの価値はあって,見る人が見ればわかるはずのものなのだろう。


● 問題は,自分がその趣味性についていけるかどうか。あまり自分を卑下してはいけないのだろうが,ぼくはその良さを感得できるほどに恵まれた育ち方はしていない。
 この製品はやっぱりおかしいと思ってしまう。これを称賛する人たちは,裸の王様に対して素晴らしい衣装だと褒めそやした重臣たちに似ていると言ってしまうのは,まったく当たらないけれど,育ちのよろしくない人間はそう言ってみたくもなるものなのだ。
 ゆえに,ぼくがパーフェクトペンシル(伯爵コレクション)を使うのは,猫に小判,豚に真珠の類であるだろう。


● 若い頃(20代)ならそれでも使いたがったかもしれない。4万円程度なら買ったかもしれない。が,この年齢になるとそういうことはない。
 一事が万事で,万年筆もモンブランの149などもはや眼中にない(眼中にないという章句の本来の使い方ではないが)。プラチナの千円万年筆(Plaisir)で満足している。
 高級品志向は消えた。実用性を満たしているものなら,それでよい。


● 自分に期待をしなくなったということでもあるだろう。何者かになり得ると思えた若い頃とは違う。何者にもなり得なかった自分がここにいるからだ。

● たとえば,無印のこちらは299円。さらにクツワのこっちは77円。消しゴムはないけれども,キャップと鉛筆削りはこれらにもある。
 これでいいんじゃん,と思ってしまうのが育ちの悪さ。やっぱ,パーフェクト
ペンシルはやめておくしかないよね。こ
ういう人間に使われたんじゃパーフェクトペンシルも浮かばれまい。

2021年2月4日木曜日

2021.02.04 黒板を買ってみたが・・・・・・

● 先月24日にトナリエ宇都宮の落合書店で日本理化学工業の「紙の黒板」を買おうか迷って,結局買わなかった。このときに買わなかった理由は,第一に用途が思い浮かばなかったからだけれども,第二には黒板だけがあってチョークや黒板消し,チョークホルダーなどが見あたらなかったからだ。小さい黒板消しはあったけれども。
 じつは,そのあと,駅東のうさぎや書店にも行ってみたのだ。ここでは逆に,チョークやチョークホルダーはあったけれども,「紙の黒板」がなかった。
 ここでチョークを買って,落合書店に戻って「紙の黒板」を買うという気にもならず,この日はそのまま帰った。

● のだが,どうも黒板が気になる。ホワイトボード3枚を便利に使っているので,用途的には黒板の出る幕はないはずなのだ。が,ホワイトボードのツルツルに対して,黒板のザラザラを味わってみたくなっちゃったんだよね。
 で,黒板も買ってみることにした。Amazonでポチった。日本理化学の「紙の黒板」とチョーク,チョークホルダー,黒板消しの一式。1月29日のこと。使わないで終わるだろうなと思いつつ。

● 31日の午前中までに全部届いた。けど,届く頃にはもういいかという気分になっている。つまり,黒板にチョークで書いてみたい願望が消えちゃってる。
 これって,Amazonあるある? リアル店舗だと買った時点で冷めるんだけど,Amazonだとポチった時点で冷める?

● とはいえ,せっかく買ったんだから,いつまでも放置しておくわけにも行かない。今月の2日に開封して試してみた。
 書いてみると,ホワイトボードより楽しい。なぜというに,書き味があるから。
 クリエイティブな使い方だとか,役立つ使い方だとか,そういったことではなくて,こ
れを使って楽しく遊べたり妄想できたりすればいいなぁと思った。

● で,今日。宇都宮のダイソーに行った。ブラックボードというのがあって,もちろん前から知っていた。ブラックボードっていうのは,ホワイトボードのようなものでツルツルしていて,白いブラックボードマーカーを使って字や絵を書く(描く)のだろうと思っていた。
 ら,そうじゃなくて,要するに黒板なんですね。シンプルな一枚板(合板だが)の黒板。あら,ま。だったら,最初からこれを買っておけばよかったか。

● で,この黒板と黒板ふきを買って帰った。チョークはダイソーで売ってるやつではなくて,日本理化学のダストレスを使おうと思う。こちらを買ってしまっているので。
 「紙の黒板」とダイソーのシンプル黒板の違いはというと,ダイソーの方は書くときにカッカッとチョークがあたる音がすることだ。小学校の黒板もそうだった。

● 黒板を使う用途はやはりない。今のところ,黒板を使う目的は “黒板を使ってみたい” にある。想定の範囲内なので別にいいんだけどね。
 家庭で使うならホワイトボードの方がいいようだ。書いてるときは黒板の方が楽しい。だけど,チョークはダストレスといっても白い粉を拭き取ることになる。
 ホワイトボードだって黒い粉を拭き取ることになるのだが,扱いはホワイトボードのが簡便だ。ホワイトボードが黒板に取って代わってきたのには理由があるということか。