2014年10月3日金曜日

2014.10.03 Sidekickが懐かしい

● その昔,SidekickというPIMソフトがあった。Windows95に合わせて,インターフェースを大きく変えたSidekick95が出た。ぼくはこの95から使い始めた。

● まだ,ネットが普及しかけた頃だったから,Googleカレンダーは影も形もない。スケジュールをパソコンで管理しようとすれば,PIMソフトを使うしかなかったわけね。
 当然,パソコンを持ち歩くのが前提。スマホなんかないんだから。

● で,ぼくはスケジューラーは使わなかった。そちらは紙の手帳にお任せ。
 であっても,Sidekick95はとても気に入っていた。何でかっていうと,わかりやすかったからだと思う。必要以上の機能がないのがよかった。

● カード型データベースソフトの機能があった。非常に単純な仕様。でも,パーソナルに使うのであれば,それで充分。今のリレーショナルデータベースって,プライベートで使っている人はまずいないでしょ。
 登録できるデータ件数にはたしか制限があった。が,その制限を超えてデータを入れることはまぁないな。データベースはいくつでも作れたと思う。
 けっこう使った記憶がある。単純だから使い勝手が良くて。

● もうひとつ,“メモ帳”というのがあった。Windowsの付録に付いてくるメモ帳はテキストエディタだけれども,こちらのメモ帳は内容が不定形な文書をカード型データベース様に整理できた。
 いや,そう言うとちょっとウソが混じる。作った文書を束ねて溜めていくという感じかもしれない。でも,手触りがいいっていうか,使ってて楽しいというか。

● このソフト,98にバージョンアップされたと思う。で,それでおしまい。消えてしまった。
 理由は(たぶん)MSがOutlookを出したこと。破竹の快進撃を続けていた頃のMSですからね。当時の標準ブラウザはインターネットエクスプローラー。そのブラウザと連動するメーラー機能を備えるPIMが出ては,Sidekickは消滅するしかなかったんでしょ。PIMに関しても,Outlookの方がずっと高機能だったし。

● Sidekickで作ったファイルは,CSVで吐きだしてエクセルで吸いあげることができたから,エクセルファイルになったりテキストファイルになったりして,すべて生き残っている。
 だから,ま,Sidekickが消えて困ることはないといえばないんだけど,懐かしく思いだすソフトのひとつだ。っていうか,ほとんど唯一のものだ。

● 今だと,カード型データベースソフトを単体で使うしかないんだと思うんだけど,スマホとの連携が第一の要請になるんでしょうね。PCで作成してクラウドに置いておく。スマホで閲覧する(あるいは,ちょこちょこと付け加えていく)。
 そうしたアプリ,探せばあるんだろうけど。

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