どんな子だったのかにつては想像するよすががない。どんなシチュエイションでについては,想像するまでもない。学校の教室で授業を受けているときと、自宅の勉強部屋で宿題をするときに使っていたに決まっている。
● のだが,その想像をしてみたくなった。何とはなしになんだけども,あまり勉強好きな子ではなかったんじゃないかと思う。
勉強好きな子なんて滅多にいないだろうし,勉強なんか好きじゃなくても全然かまわないとおもうんだけど。
● 鉛筆をはじめ,学習用具にもあまり関心を持っていなかったんじゃないかと思う。鉛筆なんて何でもいいよ,という感じだったんじゃなかろうか。
これまた,それが普通のことだと思うんだけどね。
● 今使っているのはBの鉛筆なんだけども,他に2BとHBもあって,2Bの鉛筆の中には頭の方から削っているのが何本かある。しかも,その鉛筆が三菱の9800なのだ。
女児が使うにしては渋すぎる気がする(学校で推奨していたのかもしれないけどね)。親御さんが買って与えたものだろう。
● おとなしくてあまり目立たないタイプの子じゃないかと思ったりもする。積極的に意見を言う子ではないんじゃないかな。
これはまったく根拠のない推測だ。そういう気がするだけのこと。
● ともかく,リアルの小学生の女の子が途中まで使った鉛筆を,セカンドランナーとしてぼくが使わせてもらっている。彼女が使っていた用途とはまるで違う使い方をしているだろうし,使っている時間帯も違う。鉛筆も目も回しているかもしれない。
が,彼女から引き受けた鉛筆をしっかりと最後まで使い切ることは,セカンドランナーの務めだと思っている。
● それだけは果たしますからどうぞご安心ください。どこの誰かは知らないけれど,小学生の女の子様(すでに中学生になってるのかもしれない)。
といっても,彼女自身は,自身が使いかけた鉛筆のことなど,1㎜も記憶に留めてはいないだろう。こちらが勝手に思い入れてるだけのことだ。
● ぼくとすれば,リアルの女児が使っていた鉛筆を歓びに打ち震えながら(?)使い切るだけだ。こんなこと,昔ならあり得なかった。
インターネットがインフラとして普及し,メルカリというサービスを考えてそれを具現化した人たちがいるから,どこの誰とも知らない子が使いかけた鉛筆を,どこの馬の骨ともわからないこのぼくが引き継いで使っている。
● 考えてみれば(考えてみなくても)不思議なことだなぁと思う。
当然,彼女たちの世界をぼくが生きられるはずもないけれども,これも縁というものだと思っている。
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