「このカタログはフランクフルト・アム・マイン応用美術館での展覧会「thinking tools. プロセスとしてのデザイン-モダンデザインのペンの誕生」(2016年9月24日〜2017年1月29日)に際して出版されました」とある。けっこう以前の展覧品の図録ね。
● カタログがいい値段で売れるのには,何となくラミーの底力を感じる。文具本,文具雑誌は,あらかた,そんなものではあるけどさ。文具界隈民はカタログ大好きだし。
実際,文具雑誌とかで一番面白いのは,製品情報だったりするしね。つまり,カタログ的な情報ね。
● ラミーで使ったことがあるのはサファリだけなんだけどね。万年筆,ローラーボール,ボールペン,合わせて10本くらい持ってますよ。
その中で万年筆は,使ったと言っていい程度に使ってきた。ぼくが買ったときには4,000円程度だったんだけど,今は5,000円を超えてるんだっけ。
● 決して高価な万年筆ではないけれども,パイロットのカクノやプラチナの Plaisir と比較すると,何でこれで5,000円もするんだよ,と思うかも。オール樹脂だし。
けど,サファリはいい万年筆だと思う。樹脂とは言っても堅牢性はある。1本買えば相当もってくれるだろう。
今は鉛筆党員になっているけれども,いつかまた,鉛筆から万年筆に戻ることがあるかもしれない。
● この図録はいずれ読むことにするが,thinking tool は,各々が好きなものを使えばいいのだよね。それに尽きる。
何でもいいと思う。何を使っても大差はない。
● 道具の影響度って文具界隈民が騒いでるほどにはないと思うぞ。thinking は,道具じゃなくて頭でやるもんだからさ。
文具店にある現行品で頭の回転を引っぱっちゃうものなんてないと思いますよ。
● もっと言っちゃえばさ,そんなに高速回転する頭を持ってる人が文具界隈にいるわけもない。身も蓋もないけど,そういうことだよね。
文具についてアレコレと語るヤツってのは,それで飯を喰っている人はともかく,文具界隈民の多くは,文具を使って QOL を上げているんじゃなくて,文具に使われている。あたら貴重な時間とお金をドブに捨てているだけなんだと思ってるんですよ。
● 端倪すべき文具の使い手は,文具に関して語らない人の中にいる。語らない人の中にしかいないんじゃないかと思ってるんですけどね。
界隈民がそのことに関して自覚的なのか無自覚なのかはわかりませんがね。
● 怒られる前に言っておくけど,当然,自分も界隈民に含まれる。
と言うより,ぼくなんかその代表だ。つまり,一応,自覚がないわけじゃないんだよね。
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