2018年10月9日火曜日

2018.10.09 魅力は虚飾にあり

● 6日には上野駅構内のANGERSで,トラベラーズノートの前から動けなくなった。これ,いいなぁ,と。
 トラベラーズノートを使っている自分をイメージするわけだ。そのイメージがなかなか悪くない。自分の都合のいいようにイメージするからね。

● けれども,目下使用中のダイスキンでもまったく同じことができるし,現にやっている。ダイスキンでもトラベラーズノートでも,できることは同じ。
 なのになぜトラベラーズノートに惹かれるのか。商品が醸す気分とか雰囲気だ。つまり,虚飾だ。虚飾なるものだ。
 その虚飾を作りだすために,メーカーは必死の努力を傾けているのだと思う。

● ぼくはもう虚飾に走る年齢でもないと思うので,このままダイスキンを使い続けるだろう。それは間違いないのだけれど,ひょっとして,死の床に着くときに,トラベラーズノートをつかっておけばよかったと思うんだろうか。何で安いダイスキンに甘んじてしまったんだよ,なんて思うだろうか。

● ある商品から別の商品に乗換えさせる原動力になるものは,虚飾にある。それがその商品の魅力でもある。
 人もまた同じ,だろうか。

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