● 福田屋宇都宮店は2階にLoFtと無印良品が,3階に上野文具が入っている。インターパーク店でも同じ構えなのだが,規模はこちらの方が少し大きい。
文具好きには美味しいところだ。上野文具とLoFtを覗いてきた。
定価販売なのにこれだけの人を集められる店作りができているのは,凄いなぁと思いますよ。いや,ほんとにね,凄いことですよ。東急ハンズしかり,伊東屋しかり。
● ひとつには,品揃えの豊富さ。文具は売場の一部だ。それ以外に,バッグやら化粧品・化粧用具やら,諸々の雑貨を扱っている。
アイライナーや食器を買いに来た人が文具売場にも回遊してくれて,何かを買ってくれるような陳列や導線作りは当然しているのだろうし,ノートならノート,ボールペンならボールペンで,できるだけ多くの選択肢を用意しようと努めているはずだ。
● となると,売場の広さが勝負を決めることになるが(実際,その要素は大きいのだろうが),どうしたら独自の特徴を出せるかは,微細なところまで考えるんでしょうねぇ。それでも,他と差別化するのは難しいことなのだろう。
この点でいうと,伊東屋は文具だけで勝負しているわけで,Amazonをはじめとするネット通販の脅威を最も感じているかもね。あるいは,実店舗を持つ強みを確信しているのかもしれないけれど。
● たとえば急にノートやペンが必要になったときに,どこに駆け込むかとえば,まずはコンビニだろう。LoFtではない。
LoFtに来る人は,予め備える人だ。そういう人をどうやって掴むか。
おそらく,購買者の2割が売上の8割を買ってくれているのだろうから,そういったコアな文具好きをどうやったら掴めるか,あるいは文具好きをどうしたら作れるか。それがわかったらノーベル賞10個分に値するだろう。
結局,そんな方法論はない,というのが結論になるんでしょうね。
● 上野文具。トンボのモノグラフ(ボールペン 油性 0.5mm&0.38mm)が一等地に展示されていた。本体のデザイン,色はいくつかあるようなのだが,白青黒のMONO縞カラーがいいでしょうね。かなり魅力的なルックス。
インクは黒,青,赤の3色。油性インクだからあまり色は作れないんでしょうかねぇ。
● 字を書くんだったら,ブルーブラック,グリーンブラック,ブラウンブラックあたりでしょう。黒では重いし,青では揮発性が強すぎて目を刺してくる。歳を取ると制約が増えてくるんですわ。
ので,油性ボールペンは濡れても字が滲まないとか,油性ならではの利点があることを認めつつも,色味が豊富なゲルインクのボールペンを使うことになる。
お金がなくてワクワク,友だちがいなくてワクワク,スマホの電池が保たなくなってワクワク。世界はワクワクで満ちていますよ。