2023年8月5日土曜日

2023.08.05 Bun2 8月号

● 銀座伊東屋でもらってきた。特集は「暑い夏こそ文具で楽しく」。どうすれば暑い夏を文具で楽しめるのか。紹介されているのはシャチハタの「いろもようペン」。消しゴムはんこやゴム印の印影を塗るためのペンらしい。
 そういうのって,普通の色鉛筆やミリペンでいいんじゃないかと思うんだけども,これは「いろもよう」(油性顔料インクのスタンプパッド)で押した印影の上から色を重ねても印影がにじまないというのがミソらしいんだけど。

● そうした特殊というかニッチな用途に対応したのがあったのかと思うんだけど,そりゃあるでしょうよ。自家製ぬり絵を楽しむということですか。おそろしく高級な文具の使い方,文具を使っての遊び方だと思う。
 ぼくなんかは,なかなかその発想ができない。文具って勉強に使うものだと,子供のときに刷り込まれて,そこから自由になれない。

● 今回のテーマは,文具そのものではなく,文具をちょっと思いつかないような使い方をして,アートを作るといったあたりの話。
 「けしごむ・はんこ・てん東京展」,「アーティスト活動25周年記念 瀬畑亮 セロテープアート展」,「知られざる文具アートの世界展」のレポート,インタビュー記事がメインの内容になる。

● いよいよ,ペンは字を書くのに使うもの,セロテープはくっつけるか補修するときに使うもの,といったありきたりの思い込みをハズせるようになると,文具での遊びがふくらみを持ってくるのだろう。
 何であれ,生産や効率のために使うよりも,何の役にも立たない遊びのために使う方が,使い方の水準は高いとしたものだ。

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