2023年8月4日金曜日

2023.08.04 パーフェクトペンシル マグナムが届いた

● 一昨日ポチってしまったパーフェクトペンシル マグナムが届いた。初の “伯爵コレクション” を入手したことになるのだが,こんなものをありがたがるヤツがいるのかというのが正直な印象。
 その “ヤツ” のひとりに自分もなってしまったわけだが。

● 鉛筆じたいはファーバーカステルにあるまじき滑らかさで,普通に書ける。ファーバーカステルの硬度で言うと,4Bくらいじゃないかと思う。
 9000番の5Bや6Bは芯の粒子が粗くてザラザラする感じなのだが,これはまぁまぁトンボの8900番くらいの品質は備えているんじゃないかと思った。

● こういうものに飛びつく人ってのは,ギリギリまでリップサービスを施して言えば,型から入る人なのではないかと思う。供給側が制作した “高級” の絵に免疫がなくて,そのシーンの中に自分を置いてしまいがちな人。
 ありていに言ってしまえば,バカまたは頭が弱い人となるのだが,そういうことも自分で買って使ってみないとわからない。と,言い訳してみても,自分も免疫がない側の人間ということだ。

● 鉛筆が今ある形になるうえで,ファーバーカステルが果たした貢献への評価は評価として,現在の同社が製造している鉛筆の品質は決して褒められたものではない。
 鉛筆本体では勝負できないから,パーフェクトペンシルなどというギミックに逃げた,あるいは化粧を施した,ということか。

● で,バカはその化粧に幻惑される。しかも,幻惑の最大要因はおそらく価格だ。あり得ないほどに高いから買いたくなる。喜んでかどうかは知らないが,大枚をはたいて購入する。
 これだけ高かったのだから良い品のはずだと思う(思いたい)のか,けっこう好意的な評価もネット上にはある。

● ただし,そういた評価をしているのは文具を飯のタネにしている文具評論家であることが多いような気はする。コロナ禍で感染症学の専門家のレベルの低さが白日の下に晒されることになったが,文具の専門家(?)はどうなんだろう。
 専門家と呼んでいい人はメーカーにしかいないと思うけどね。販売店にはいないだろうし,文具評論家が専門家のはずがない。彼ら彼女らは,メーカーや販売店からすれば,無償で働いてくれる営業職ということになるだろう。ありがたい存在ではある。
 で,彼ら彼女らを喰わせているのはユーザーということになる。

● そうした文具評論家の中にパーフェクトペンシルを褒めそやす人がいる。逆に言うと,パーフェクトペンシルは文具評論家の誠実度や能力を測るための試金石になるかもしれない。

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