● SARASA に挿していたエナージェル(ブルーブラック 0.4mm)がなくなったので,今日からゼブラのミリペン(黒)を使っていくことにする。
どの程度の筆記量があるのか。生産後かなりの年数が経っている製品だから,インクが揮発してしまっているなどの経年劣化が当然あるだろう。測量野帳1冊分を書けるだけの能力が残っていれば御の字だと思っているのだが。
● この黒なら耐えられる。ベットリと重い黒じゃない。適度に軽い黒だ。“黒らしい黒” ではなくて,薄さを含む黒というか。インクは水性顔料だと思うのだが,水性顔料の黒はどれでもこういうものなんだろうか。
黒アレルギーはこれで払拭できそうな感じ。
● 指で持つ部分は細い。筆圧をかけずとも書けるので,軸の細さは鉛筆ほどの致命傷にはならない。30分や1時間程度書き続けても,そこそこ大丈夫ではある。が,“そこそこ” であって,軸の細さはミリペンのウィークポイントに数えていいかもしれない。
あと,滑り止めの加工がされていない点。夏場は書いているうちに指が汗ばむこともありそうだが。サクラのピグマが専用ホルダーを用意したのは,その2点を改善するためだろうか。
● どっちにしても,ゼブラミリペンはもうない商品だ。デッドストックも消えているかもしれない。現時点でメルカリにはミリペンの出物は3件あるのだが,新たにメルカリに流れてくる可能性は,ひょっとしたらないのかも。
● 書き味は秀逸だと思う。最後は好みの問題に帰着するが,ミリペンに最も近い書き味の筆記具というと,万年筆の細軟だろうか。
ぼくは使っているミリペンには0.2と表示があるのだが,線幅は国産万年筆のF(細字)より明らかに細い。
● 力の入れ具合で筆記線の太さや味わいが変わってくるところも,万年筆と似ている。万年筆に最も近い書き味の筆記具は,プラマンではなく,このミリペンだ。しかも,この軽さ。
当時の価格は100円。使い捨てタイプだから,1本の万年筆を長く使う人には割高と移ったろうか。重さも価格も軽い。
メンテナンスフリーの万年筆といえば,言えなくもない。「万年」筆ではないわけだが。
● 長時間書いても疲れないペンとして,ジェットストリームがあげられることが多い。伊集院静さんも,執筆にジェットストリームを使っていると書いている(「ひとりで生きる 大人の流儀9」講談社 p165)。
元々,万年筆を使っていた作家がジェットストリームに転向するくらいなのだから,ジェットストリームってすごいんだな。ボールペンなのに長時間書いても疲れないってのは,ひと昔前からすると,驚異でしかない。
● が,ミリペンもかなりのものじゃないか。軸の細さが難か。プラマンの方がいいか。ピグマはどうだろう。専用ホルダーを装着してピグマを使うのが一番かもしれない。
いずれ試してみよう。って,ぼくは長時間書いてるわけじゃないんだけどさ。
0 件のコメント:
コメントを投稿