書名 わたしの文房具
著者 木村衣有子
発行所 KKベストセラーズ
発行年月日 2006.10.05
価格(税別) 1,320円
● 巻末に“参考文献”が11冊ほど掲載されている。そのうちの3冊はぼくも読んでいる。その1冊が串田孫一『文房具56話』。だいぶ昔のことだ。
● 本書は,その串田さんの本とテイストが似ている。お気に入りの文房具について語るとか,特定の文房具についてのこだわりを開陳するとか,自分ならではの使い方を紹介するとか,そういったものではない。
文房具を素材にしたエッセイ集。全編がそうではないけれども,メインはそこにある。
● ぼくもできればこういうものを書いてみたい。が,とうてい無理だろう。
自分が使っているモノや道具にていねいに向き合うことができていないといけないから。安物を使っているのがいけないのではない。おざなりに使っているのがいけない。
“ていねいに” “きちんと” といったあたりをクリアしていないと,なかなかこうした文章は書けなさそうだ。
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