編者 渡辺敦美
発行所 日経BP社
発行年月日 2011.04.29
価格(税別) 1,429円
● 33個の文具を取りあげて,どこが素晴らしいのかを,メカニズムやギミックの工夫にまで踏みこんで紹介。したがって,取りあげられた文具の多くは分解される。
並の文具好きでは文具王にはなれないね。著者の蘊蓄はこうして作られたのか。
● 文具の王者は何といっても筆記具で,これを扱ったムックや雑誌を作れば,まずは無難な売れ行きが確保できそうだ。
万年筆から鉛筆まで種類も多いし,価格の幅も大きいし,装飾性とかステータスとか,本来の用途以外の諸々の要素を乗せやすい。
● 本書にももちろん筆記具は登場する。が,テープカッターやステープラー,シャチハタなどどちらかといえば地味目なものを扱った文章の方が面白い。
ギミック満載だからだろう。ホホゥと言いながら謎解きを楽しんでいるかのようだ。
● どの世界にもマニアと言われる人たちがいる。そのマニアの徹底ぶりをニヤニヤしながら楽しめばいい。この本はそうした楽しみを味わうのに恰好のもの。
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