その中核は手帳だけれども,Smith ではロディア型のメモパッドなんかも。
● 年が変わって数日しか経っていないのに,手帳が5割引きになったりする。
ただし,能率と高橋は値引きしませんね。ぼく一個はしないのが正解だと思う。
● 裁断してゴミにするしかないとしても,値引きはダメでしょ。去年のうちに定価で買った人に,何と言って申し開きをするんだよ。
例年のことなんだから待てば安くなるって知ってましたよね,という抗弁はあり得ると思うけどさ。
● バーゲンとか大安売りは,商業の成立ちとともに存在してきたものだろう。売る側の都合によって,種々の理由によって行われてきた。
いつしか,それが風物詩のようなものになった。もうすぐ三越のバーゲンが始まるわね,と楽しみに待つ人も大勢生まれた。そうなれば,売る側にとっても,バーゲンはやらなければいけないものになる。
● 文具の SALE は(たぶん)歴史の浅いものだと思う。安売りの対象にはなりにくい商品だったのではないか。基本,季節性というものがない。
唯一,手帳がそれにあたる。が,手帳を使うのはエリート層だけという時代が長く続いた。SALE の対象になるほどの量は出回らない。
● ようやく,多くの人が手帳を使うようになって,SALE が行われるようになった。
大衆商品になれば SALE も行われる。時期によって需要が変動したり,作りすぎて商品が余ることが常態化するからだ。
● 手帳に限らず,文具の多くは供給過剰なんでしょうね。メーカーだってわかっている。わかっていながら修正できないのは,生産のシステム上そうせざるを得ない理由があるからだろう。
しかし,どんな理由があるにせよ,供給過剰はイコール資源の浪費だ。夥しい資源を浪費しながら,エコでございという商品を出して来るのを目のあたりにすると,何だかなぁと思う。それもこの時期の習俗行事のようなものだ。
● ただし,浪費はユーザーの方も同じだ。使い切れないほどの文具を買って,結局捨てることになる。
だいたい,ポンチ絵しか描けないくせに,やれダーウェントだ,やれホルベインだと騒いでみたって仕方あるまい。中学生の作文程度の文章しか書けないくせに,モンブランだペリカンだとどの面さげて言っているのだ。自分の能力を見切れないことが資源の浪費を招く。
● かく申すぼくも,同じことをしている。使用した分の何倍かを浪費している(使わないで廃棄することになる)。何だかなぁ。
ムダをせんとや生まれけむ,と独りごちて,自らを慰める他ないねぇ。
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