いえね,珍しい鉛筆だとか古い鉛筆だとかじゃないんですよ。あらかたは既に持ってるやつでね。何なんですかねぇ,これは。
● 安いから? それもあると思うけど,いくら安くても使えなければ費用対効果はマイナスの無限大ですよ。
ヤフオクは遮断できてるんだけど,メルカリはいじっちゃってるんだよねぇ。
もうやめます。今度こそやめます。もしやったら,殺されも文句は言いません。約束します,神様。
三菱鉛筆のFirst-K。“First for Kids” ということは,幼児用なのだろう。が,幼児に使いやすいのは,大人が使っても使いやすいはず。
● 頭を丸めてあって,高級感もある。大人が使っても違和感は感じさせない。落ち着いた色合いで,仕事に使ってもおかしくないのではないかと思わせる。
幼児用とか,生徒用とか,メーカーは工夫して出しているのだが,鉛筆に年齢による区分が必要なのかという気もする。公文の太軸三角にはなるほどと思うのだが,通常の太さの六角軸でそれが成立するのか。この鉛筆も,ユニスターを衣装替えしたものではないかと思う。使ってないので,断言は致しかねるが。
● “かきかた鉛筆” の範疇に属するものだろうが,かきかた鉛筆というのがこれまたよくわからない。9800や8900と何が違うのかね。
昔,小学校のカリキュラムに「かきかた」があって,その際に濃いめの鉛筆を使った。それを “かきかた鉛筆” と呼んだ。その言葉が残ってるだけ? 硬筆書写用鉛筆なんて言葉もできてるけどねぇ。
各鉛筆メーカーの軸の太さは,三菱>トンボ>北星 の順なのだが(ただし,製品シリーズによっても異なるし,時系列の変化もある),キリンのこの鉛筆は三菱より太い。
● 三菱2686はトンボの2558に対抗して出されたものだろうか。消しゴム付き鉛筆に関しては,三菱はトンボの後塵を拝し続けているんですかねぇ。
現在の9852も2558に及ばない。9852もいい鉛筆ではあるんだけど。
それよりも,北星の9606が販売店に置かれてないのはなぜ? 鉛筆界の七不思議の1つね。
右の白いのは三多摩人権擁護委員協議会。メーカーは不明。三菱製より軸が細いからトンボかと思うんだけど,ま,わからない。
どちらの消しゴムも,当然,石のように固くなっている。
下の3本は8900の古めのやつ。8900が10円で買えた頃のでしょ。昭和30年代後半ですかね。
● 他にもいくつかあるんで,いずれ書き比べてみようと思いますが,比べてみても仕方がないか。
ちなみに,9000のダース箱には ¥240 と印刷されているが,そこに98円の値札が貼られている。出品者様は1本8円で買われたのか。
青雲の志に燃えるお若い方が買って,メルカリに出したものと思われますな。削っただけでほとんど使っていないが,そこについては詮索無用と言うべし。
かきかた鉛筆のB。ダース箱の絵柄ではなく,“地球鉛筆” という書体の方に,はるか昔に通ってきた時代を感じるね。
ELITEⅡも然り。これは日本筋ジストロフィー協会のノベルティ。頭が丸まっていて,ひょっとすると太陽鉛筆のフラッグシップだったのかと思ってみるんだけど,フラッグシップをノベルティに回す・・・・・・普通にありますかね。
ランラン・カンカンの時代ですかねぇ。1970年代になりますね。半世紀も前ですよ。
写真の3本の鉛筆も,軸の太さが違う。上の1本は細く,下の2本は太い。複数のメーカーに委託しているのだろう。それを同じ型番で販売している。
ぼくが持ってるものの中では,青森で買った津軽塗りの鉛筆が最高値なんだけど,これはちょっと特殊だからね。
● 縁起物に分類していいと思う。縁起物なんだから,お金をケチっちゃダメと思うんですかね。売る方にすれば,けっこう美味しいジャンルでしょうよ。
が,こんなものを買ってるようじゃダメだな。宝くじで金持ちになろうとするのと一緒で,愚民税を払っているようなものだ。しかも,自ら進んで。
いや,それが人の心理ってものではありますよ。でも,人と同じことをやってちゃダメだっていうのは,こういう局面で強く妥当するんでしょうよ。
Cavendish Road State High School の名入り鉛筆。オーストラリアのブリスベン近郊にある高校ね。留学生の受入れに熱心らしい。高校留学をするつもりで,説明会にでも行ったのかなぁ。
で,東大鉛筆。たぶん,東大もうまく行かなかったんだろうな。
● 写真の鉛筆から以上のような失礼なストーリーを考えたが,これ以外のストーリーを紡ぎだすのは難しいでしょ。
こんなストーリーとは全然関係ないところで入手した可能性が高いけれども。
三菱の9000番は逆で,昔は両切りだったが,今は頭を丸めているんだけどね。
軸の太さからして,MADE IN JAPAN だと思う。中華製感はあまりない。
柄以外の表記は一切ない。軸の太さ,軸色から,日本製だと思う。こちらも頭が丸まっていて,早く私を使って,と誘ってくる。そう急くな,ボチボチな。
● 他にも,色々とポチったわけですよ。それらを収納庫に入れる段になって,深い絶望感が込み上げて来た。
おそらくこれらの鉛筆を使うことなく,ぼくはこの世を去るであろう。
● もらってくれる人がいれば差しあげるが,鉛筆が欲しいなんて人は顕微鏡で探しても見つからないだろうし,仮にいたとしても,その人自身がすでに使い切れないほどの鉛筆を抱えている鉛筆マニアである可能性が高い。ぼくがゴミにするか,その人がゴミにするかの違いしかあるまい。
ぼくは貪欲の罪で地獄に堕ちるであろう。南無,閻魔大王。
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