2020年6月28日日曜日

2020.06.28 須藤 亮 『スマホメモ』

書名 スマホメモ
著者 須藤 亮
発行所 CCCメディアハウス
発行年月日 2018.12.13
価格(税別) 1,500円

● なぜ紙のメモ帳ではなくスマホでなければいけないのか。1つにはスマホは「人類史上初の片時も離せないモノ」だから。もう1つは,メモが1万,2万と増えてくると,自分思考のビッグデータになり,人工知能が扱うものになるからだ。

● 一方で,メモは見返すことと俯瞰することが大事だと語っている。俯瞰するための方法として,メモをA3でプリントアウトすることを推奨しているのだが,そんなシチめんどくさいことを誰がやるのだ? 俯瞰するなら紙にアドバンテージがある。
 メモの数が増えれば俯瞰はできなくなることを著者も認めており(だからこその人工知能),これはアナログでも同じではある。とすると,メモはデジタル化してAIの天佑を期待するしかない?

● すべてデジタル化しておけば,SiriやGoogleアシスタントが良き話し相手になってくれるかもしれないと,ぼくも考えたことがある。天涯孤独になったときに,自分をよく理解してくれている唯一の話し相手にスマホがなってくれるかもなって。

● 以下にいくつか転載。
 日々起こるちょっとした気づきを自覚し,それをメモとして記述する行為自体が楽しくなったのです。なぜかと考えたのですが,友人と会話をするとすっきりするように,脳に浮かんだものを掃き出し,自分の言いたいこととしてうまくまとめることで,脳が喜んでいるのではないかと思います。(p20)
 過去のメモを見返してみると,「あれ,この意味何だったっけ?」とか「これは私の言いたいことが表現されていないな」と思う文章が見つかります。そういう時は,その問題意識をそのままにしておかず,すかさず上書きしてしまいましょう。(p70)
 デジタル化が進むとは,何を意味しているのでしょう。端的に言うと,それは社会全体の情報処理のスピードアップです。(中略)これは,世の中の流れがものすごいスピードで進むことを意味しています。(p146)
 スマホに接している時間をバーチャルな時間と考えると,人々の生活は明らかにバーチャルシェアが急増しています。(中略)人々は,一人でも,バーチャルでも,さまざまな幸せを手に入れることができるようになりました。(p149)
 スマホメモは必然的に,人工知能につながっていくと思います。(中略)なぜかと言うと,スマホメモは自分のビッグデータだからです。ビッグデータを処理するのにAIは非常に便利な道具です。(p153)

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