2019年12月30日月曜日

2019.12.30 大手町の丸善

● 文具売場では手帳の陳列が圧巻。チャラチャラしたのじゃなくて,NOLTY,高橋,DAIGO,サンノー,田辺経営,三菱総合研究所といったビジネス手帳。
 場所がら当然。丸善はこうでなくっちゃ。

● ところで,NOLTYで最も売れてるのは能率手帳ゴールドらしいのだ。さすがは大手町の丸善と言うべきでしょうかねぇ。
 ホントなのかとも思ってしまうんだが。ホントなんでしょうねぇ。何だかすごいなぁ。

● 丸善がもし口をきけるなら,お前のような下賤な者はここに来るな,と言われるかもしれないよ。能率手帳ゴールドとは全く無縁な人間だもん,俺。
 しかしだね,いかな大手町の丸善といえど,NOLTY製品の中で最も売れているのだとすると,千円の普及版でいいじゃんと思うような人もゴールドを買っているってことだろうな。それが悪いかといえば,ちっとも悪くはないわけだが。

● イギリスのレッツも置いてある。当然,英語仕様。世界初の手帳がレッツなんでしょ。今でも掌サイズを守っているんですな。
 手帳は大きく分厚くなる傾向だと思うんだけど,小さなレッツが潔くも美しくも見えてきますなぁ。

2019年12月28日土曜日

2019.12.28 DAIGOの「すぐログ」

● 川崎に来た。といって,川崎の名所旧跡を見て歩こうとは思っていない。
 まず行ったのは,ダイソーのラゾーナ川崎プラザ店。文具売場を見にいったんだけど,新しい発見は特になし。
 が,別の売場にこんなのが。抜かりはありませんなぁ。ってか,誰が思いつくんだろう。どれほど売れるんだろうなぁとも思う。

● 次に,川崎丸善。こちらは大人の文具店ってことになりますね。女子高生が商品を物色してたりもするけれど。
 ここで,最も気を引かれたのがこの商品。DAIGOの「すぐログ」。土橋正さんのプロデュース。手書きユビキタスを実現するにはこれしかないかなと。

● サッと取りだしてすぐにメモできる道具。これ非常に大事。バッグから出す,開く,ペンを取りだす・・・・・・という工程が必要になっては,ユビキタスは実現できない。
 ぼくはダイスキンをこよなく愛用する者だけれども,ダイスキンでもユビキタスを実現するのは難しいと感じている。ゴムバンドをはずすという工程がある。ポケットに入れておくにはやや大きすぎる。バッグに収納するしかない。当然,モレスキンも同じだろう。

● この「すぐログ」の特長は,専用の鉛筆が付いていることとサイズが小さいこと。
 3つのサイズを用意しているが,3サイズを使い分けようなどと考えてはダメだよね。使い分けなければいけないという時点で,ユビキタスからはだいぶ離れてしまう。
 どれが1つに決めて,その1つを汎用するというのでなければいけない。もちろん,「すぐログ」からの展開は別のノートなりパソコンでやればいい。

● 土橋さんがもともと使っていたのはDAIGOの「ジェットエース」。鉛筆付きの小型手帳。「ジェットエース」でいいかもしれないね。鉛筆付きの小型ノートならなんでもいいわけだから。
 この「ジェットエース」は今でもあるのかどうかは知らない。が,鉛筆付きの小型手帳はDAIGOが孤塁を守っている感じだ。

● ま,ぼくなら最も小さい「IDEA」を選ぶと思う。ダイスキンやシステミックではカバーできないところをカバーしてくれそうだ。
 にもかかわらず買わなかったのは,自分が鉛筆とノートを肌見離さずにいるとは信じられないからだ。それはおそらくぼくだけではない。大人になってもノートを使っている人じたいが少数派だと思うが,その少数派の中でも,ユビキタス派は圧倒的に少数だろう。

● 肌見離さずノートと鉛筆を持ち歩いて,思いついたことをその都度書き留めている「IDEA」ハンターはめったにいない。多くの人はひらめきや思いつきなど自分には湧いてこないと思っているだろう。
 通路を作ってやれば案外出てくるものだと思うが,それを習慣にできている人は,それだけで尊敬に値する。少なくとも,ぼくは尊敬する。
 ので,「すぐログ」に飛びつける人は,相当な知の使い手のはず。つまり,そんなにたくさん売れる商品ではない。

2019年12月24日火曜日

2019.12.24 連用手帳への未練

● 竹林の福田屋に行ったので,くまざわ書店の手帳売場と上野文具とLoFtを行きつ戻りつして,数年連用帳を物色した。
 NOLTYの3年連用ウィック,ほぼ日5年手帳,博文館の5年日誌などを手にとって,どれがいいかなと。

● 書くことはわずかなのだ。「手帳に書いた中から,読んだ本のタイトル,聴いた楽曲のタイトル,見た映画のタイトル。この3つを5年手帳に書き写して,5年分を概観できたら面白かろうと思った」だけなのだ。
 ので,ほぼ日5年手帳では大きすぎる。博文館の5年日誌も同じだ。

● NOLTYの3年連用ウィックは実用的なサイズだけれども,これは時間メモリもあるので,メインの手帳として使いたくなる。
 それで何か問題があるのかと言われれば,特にこれといった問題はなさげだ。なさげだけれども,メインの手帳はすでに用意してある。ダイソーのバイブルサイズ週間リフィル。これを使わねば。バイブルサイズの保存用バインダーも4冊残っているので,それも使わねば。3年連用ウィックをメイン手帳にするわけにはいかないのだ。

● 書くことはわずかなのだから,掌サイズで5年連用がいい。21日にJOYFUL-2で買ったのは,5年分の同一日を一覧できる仕様ではないので,残念ながら使えない。
 さてさて。結局,決められなくて,連用手帳は使わなくてもいいかという結論になった。っていうか,そういう結論にした。ないと困るものではない。あると面白そうだというだけで。

● この連用手帳というやつ。ひょっとして,日本だけに存在するものだろうか。どうもそんな気がしてきた。
 アメリカや欧州にこういうものがあるとは,ちょっと想像しにくい。いや,あるのかもしれないけどさ。

2019年12月21日土曜日

2019.12.21 Seriaインターパーク店でダイソーを思う

● なんだかんだ言って,百円ショップはダイソーが面白いと思う。百円でよくぞここまでと感心するのはダイソーでのことが多い。大きなロットで発注できるからかなぁと思っている。シェア1位の役得のようなもの。
 ぼくは基本的に百円ショップでも文具売場しか見ないんだけど,ここでの百円ショップの強みというのは,ダイスキンに代表されるものだと思う。すでに文具メーカーから販売されているものをパクッて安く売る。ダイスキンはそれの際立った成功例だが,上手くいかないで消えたものもあるに違いない。

● で,Seriaもその路線でよく健闘しているといえばいえるかもしれない。が,Seriaの路線は百均の安っぽさを消す方向での商品展開のようにも思われる。
 その分,割安感ではダイソーに遅れを取る。やむを得ないところだろう。

● インターパークビレッジのSeriaを覗いた。ホワイトボード用のペンとポチ袋を購入。ペンはダイソーのホワイトボードノートに合わせようと思って。レイメイ藤井の製品。レイメイ藤井,こんなのも作ってたのね。
 基本,文具は百均で足りる。コスパとかそういう問題ではなく,百均で足りる。実用に徹すればそういうことになる。

● と,ここまで書いて,ダイソーのホワイトボードノートはパクリじゃなくてダイソーの創作だよなと思った(でも,ま,Amazonを覗くと,nu boardやKINSKIの製品が出てきますからね。ダイソー以前にあったんでしょうね)。これは文具店で見かけた記憶がない。
 実際のところ,そんなに使うわけではないんだけど,買っておきたくなる製品だ。ダイソーの商品開発力をなめてはいけないよね。いや,全然なめてないけどさ。

2019.12.21 JOYFUL-2の文具売場

● 天体望遠鏡にはなにがしかの憧れのようなものを感じる。小学生の頃,欲しかったのに買ってもらえるはずがないと諦めていたものの筆頭が,天体望遠鏡。「科学」の付録に付いてくるのを知って,「学習」から「科学」に替えたんだけども,残念ながら間に合わなかった。
 自分で買えるようになっても,結局買わなかったから,小学生の頃の本気度もどの程度のものだったかは疑わしいんだけどさ。

● 手帳売場ではすでに来年の手帳の一部が20%引きになっている。もともとここは定価販売を採用しているわけではなかったと思う。手帳は例外なのだろうか。
 ほぼ日手帳weeksも扱っている。weeksのクリアカバー,追加のメモ帳,下敷もある。ここまで揃っていればweeksを使ってみたくなるが,いやいや,そう簡単に転んではいかん。

● 能率手帳の70周年記念限定品も,ここにあった。宇都宮で見るのは初めてだ。ちゃんと宇都宮にもあったんだな。上野文具にもLoFtにもなかったんだけどね。
 しかも,この時期になっても売り切れないで並んでるんだね。しかし,デイリーブックは1冊しかなかった。一番売れているんでしょうね。4年日誌はかなり潤沢に残っていた。
 ぼくはメモティを1冊買ってある。これはその名のとおり,手帳ではなくメモ帳だけれども。

● JOYFUL-2では,文具と一緒に関連書籍も置いてあるのが特徴。文具本はだいたいJOYFUL-2で入手可能かと思う。ほぼ日やジブン手帳の公式ガイドブックも置いてある。
 宇都宮で文具を探すんだったら,最初からここに来るのが正解ですかね。画材の充実度は図抜けているし,ここが栃木県では売場面積最大の文具店。

● そのJOYFUL-2で買ったのはこれ。掌サイズの5年手帳。1,500円+税。そうだよ,こういうのが欲しかったんだよ。
 ところが。ビニール袋に密閉されていたので,中身を確認しないままに買ったんだけど,2020年1月分が見開き2頁,次に5mm方眼のメモが見開き2頁。次が2020年2月分。次に5mm方眼のメモが見開き2頁・・・・・・というわけで,5年分の手帳を重ねたような造り。

● つまり,5年分の同一月日を一覧できるという仕様ではない。これでは5年手帳の意味がない。
 手帳に書いた中から,読んだ本のタイトル,聴いた楽曲のタイトル,見た映画のタイトル。この3つを5年手帳に書き写して,5年分を概観できたら面白かろうと思ったんだけど,それはこの仕様ではダメなんだな。どうしようかな。捨てるしかないかな。

2019年12月15日日曜日

2019.12.15 “スマホ+BTキーボード”がかなりいい

● “スマホ+BTキーボード”はずいぶん前から試していたんだけども,どうもピンと来ないところがあった。一度,カップリングすれば次からは自動的に接続されるというわりには,その都度カップリングし直さなければならなかったり,途中で断線したり。
 そのころ使っていたのは・・・・・・って,まぁそれはどうでもいい。ともかく,“スマホ+BTキーボード”に一抹以上の不信感を持っていたわけだ。

● ところが,スマホを ZenFone Max Pro(M2)に換えたら,折りたたみ式のキーボードを開くと文字どおり瞬時につながるようになった。キーボードは中国製のすこぶる安いやつなんですけどね。
 そうなってみるとこれはホントいい。パソコンは家にあればいい。持出すものじゃない。下手すると家でも“スマホ+BTキーボード”で足りる部分が相当ある。

● パソコンじゃないとできないこともあるので,“スマホ+BTキーボード”が完全にパソコンを代替することはあり得ないけれども,スマホでかなりのことができるってことね。こりゃいいや,と思っている。
 となると,タブレットはまず要らない。スマホの画面で入力には支障がない。ま,これはね,ぼくの場合はTwitterへの入力が過半を占めるからでもあるんだけど。

● そうしてまた昔に思いを馳せている。年寄りの繰り言じみるんだけど,ぼくがまだ20代の頃,始めてワープロ専用機が職場に導入されたときの衝撃(?)を思いだしているのだ。OASYS100Gだった(と思う)。ン百万円はするシロモノだった。
 キーボードで日本語の文書を作れるというのがまず衝撃だった。つまり,かな漢字変換という仕組ね。挿入や削除が自在にできて,その痕跡が残らないことも。
 そして,その文書をフロッピー(当時はペラペラの5インチフロッピー)に保存できるのだと知ったときの驚き。いつでもそれを呼びだして続きを書いたり訂正したりすることができる。
 夢が形になった。さすが富士通。

● それから幾星霜。当時のン百万円のワープロなんか足下にも及ばないようなことを数万円のスマホと数千円のキーボードでできるようになったのだ。何という時代だったのか。
 それでも,初めてワープロ専用機に接したときに受けた衝撃をその後,感じたことはない。Windows95のときも,ニフティでパソコン通信を試したときも,インターネットに初めて接したときも,初めてスマホを使ったときも,あれほどの衝撃は感じなかった。
 結局,ぼくにとってのAIとは,日本語をキーボードで入力し,それを質量なしで保存できることだったのかと思う。

2019年12月14日土曜日

2019.12.14 能率手帳への思い入れ

● 右の写真は人形町の文教堂にあったNOLTYの広告。ものごころついてからっていうか,社会人になって数年後に能率手帳を使い始めて,ずっと同じものを使ってきた。
 途中でシステム手帳版のBindexのA5サイズやバイブルサイズに移り,ここ10年ほどはバイブルサイズのNo.011を使っている。ともかく,ずっと能率手帳のあのレフトタイプの1週間見開き2ページを使ってきたのだ。

● しかし,来年はその能率手帳から離れることにした。3月末で仕事を辞めることもあって,手帳ももっとアッサリしたものに変えようと思ったのだ。
 いずれはA6サイズの薄いマンスリーにしたいのだが,とりあえずあと数年はシステム手帳を使い続けることにして,リフィルはダイソーでいいよな,と。
 で,ダイソーの週間リフィルを買ったんだけど。見開き2週間。時刻メモリがないので,それを補うために1日を3等分する点を打ってみたり,手をかけていると,百円リフィルにも愛着が湧いてきてね。

● もう来年はこれで行こうと決めている。だけれども,長年使ってきた能率手帳を切ってしまうってのに抵抗があってさ。長年連れ添ってきた古女房を離縁する的なね。
 能率手帳との付き合いは,奥様よりも長いわけで。擬人的な思い入れができてしまっているんだよね。
 “メモティ”を買ってるからね。来年もNOLTYを使うよ,と強弁もできるんだけど,“メモティ”はメモ帳だもんね。やや苦しい答弁なんですなぁ。

● 世に手帳はあまたある。その中には“ほぼ日手帳”やトラベラーズノートなど,ユニークで魅せられるものもあるんだけれども,手帳といえばやっぱり能率手帳だよね,と。
 基本,それしか使ってこなかったわけだからね。だものだから,こういう広告を見ると,後ろ髪を引かれる思いがするんですよ。

2019年12月9日月曜日

2019.12.09 ブログは終わったツール?

● ところでこのブログ,以前よりも明らかに読まれなくなっている。つまらなくなっているのかとか,自分でも飽いているところがあってそれが文章に出てしまっているのかとか,ま,色々と考えるところがあったのだが,そいういうことではなくて,ブログ一般が読まれなくなっているということだね。
 ブログはもう終わったツールなのかもしれない。読んでもらいたかったらSNSの方がいいというのは間違いないでしょ。ブログサービスを止めるところも出ている。

● 書く側とすれば,しかし,ブログにはメリットがある。TwitterのTweetをまとめてブログにすることがしばしばあるのだが,ブログにしたあとはTweetは削除したくなる。
 自分的にはブログが残っていればTwitterは要らない。ブログになっていればGoogleの検索エンジンで全文検索ができるし,それをしなくてもブログ側が整然とした形に整えてくれる。

● 自分が書いたものをデータベース化するにはブログが一番。今はデータベースとかアーカイブという概念自体が古いと言われることがあるようだけれども,書いた側とすればやはり残しておきたいのだ。
 われながら古い人間だと思うのだが,残らないのならブログにすることをしないだろう。端末のハードディスクに溜めておけばいい。
 アナログで残るのは厄介だが,デジタルは質量がないのだから,いくら残っても困らない。

● というわけなので,読まれなくなってもブログがなくなることはないと思う。
 読まれることの他に,書き手にとってはデータベース自動生成機能がブログの魅力であるからだ。

2019年12月8日日曜日

2019.12.08 Bun2 12月号

● 隔月刊のフリーペーパー。今回の特集はBun2大賞。映画の賞は日本アカデミー賞をはじめいくつもある。クラシック音楽のコンクールも数え切れないほどある。文具の賞も近年,いくつもできた。
 いずれも,業界の業界による業界のための話題作りであるに違いはないが,だからといって斜に構えて見ているだけではつまらない。

● ターミナル駅で乗換の折など,文具店や書店の文具売場を覗くことはしばしばあるのだが,見る棚は決まっている。手帳とノートの棚だ。だから,ボールペンやマーカーの新製品に気づくことはあまりない。
 文房具屋さん大賞や日本文具大賞は,こんな製品が出ていたのかと後から知るための,いい機会になる。Bun2大賞も同じ。

● で,Bun2大賞の結果はというと,第1位はZEBRAのボールペン「ブレン」。高畑文具王は「ブレないといっても,他の筆記具も言うほどブレていたわけじゃない」「こういう製品が出てきたことで,これまでの筆記具がブレていたということが分かってしまった」とコメント。
 第2位もZEBRAで「クリッカート」。ノック式のサインペン。インクが乾かないというのがウリらしい。
 第3位はぺんてるの「エナージェルインクフリー」。ゲルインクのボールペン。
 
● というわけで,3位までは筆記具。やっぱりね,文具の王者といえばペンってことになるんでしょう。
 で,それらを今日,この記事を読んで知ったわけだから,ぼくは買ったことも使ったこともない。保守に凝り固まった爺さんですからね。ペンはプラチナの千円万年筆(Plaisir)しか使わないし,手帳にはパイロットのハイテックCコレトをかれこれ10年近く使い続けている。これからも変わらないと思いますよ。

● 「ブレン」は別として,「クリッカート」や「エナージェルインクフリー」は色の展開にも重きを置いているっぽい。となると,女性がメインユーザーでしょうね。
 文具業界は女性ユーザーが支えていますな。極論すると,男が文具店に行くのは翌年の手帳を買うときくらいではないか。若い男性諸君においては,彼女に引っ張られて来ることがあるかもしれないけどね。

● 第5位にセーラーの「四季織」。「万年筆用ボトルインクと同じカラーを採用した水性ツインマーカー」で「20色をラインアップしている」そうだ。ぜんぜん知らなかったのだが,今はサインペンブームであるらしい。
 マーカーにとどまっている分には「浅いインク沼」ですんでいるけれども,「深い方のインク沼に引きずり込まれる可能性もある」と文具王は言う。そちらを深いインク沼と言うらしい。
 これまた,女性の世界だろう。女性の世界はカラフルであり豊かである。視神経のありようがそもそも男性とは違うんだろうかねぇ。

● 第10位が学研ステイフルの「STUDY STATIONERY SERIES」。スタディプランナーというジャンルがあるようだ。勉強の計画を立てつつ,勉強ノートになるという。
 文具王によれば,「女の子ばっか流行っていた」ようだ。そこに東大クイズ王を持ってきてプロデュースした製品。男子を取りこむことにも成功した?

● 第28位にレイメイ藤井の「decona」。「システム手帳好きの女性たちのために,本体のつくり方やリフィルの紙などにこだわって創り上げたライフログノート」というふれこみ。
 システム手帳が久しぶりに盛り上がっているんだよね」と文具王。これはわかる。牽引しているのは,デザインフィルのPLOTTERだろう。
 「女の子のデコレーション手帳として,システム手帳が再認識されている」という。となれば,システム手帳という名前では体を表さない。硬すぎる。リング手帳と呼ばれるようになるのではないか,と。

● 広告でオッと思ったのは,ヒサゴの「Copy Memo」。その名のとおり,複写できるメモ帳なのだが,コピー機が登場する前はカーボン紙を挟んで,コピーを作っていた。はるかな昔のことを思いだした。
 オフィスには必ずコピー機があって,スマホのカメラでPDFファイルで保存できるようになっても,こういうものに対する需要が一定程度あるんですね。
 というわけで,無料のフリーペーパーながら情報がぎっしり詰まっている。タダで一夕の歓を尽くすことができる。

2019年12月5日木曜日

2019.12.05 電子ノート

● シャープに続いてキングジムも電子ノートを出すらしい。究極の万能ノートに思えて,心は千々に乱れる。結局は紙から離れることはないのだけれども,心が乱されるのが困る。ほんと,困る。

● 何せ紙のノートを大量に買ってしまっているのだ。使わずに死ねるかということだ。
 手持ちのノートがなければ電子ノートに手を出していたかもしれない。でも,電子ノートはあくまで端末であって,その端末の世界に留まることになる。

● クラウドに置くということはできないから(PCを介してできるのだろうが,ノートをそっくりクラウドに持っていくっていうのもね。PCにバックアップを録っておくに留まりそうだ),SiriやGoogleアシスタントがそれを認識することはない。
 つまり,将来の話相手になるかもしれないスマートフォンがそれを参照することはない。ということは,話相手としてスマホを賢くするのを手助けすることはない。

● PDFで保存するなら紙であってもスキャンすることはできるわけだ(やる気はしないが)。
 電子ノート側に手書きをテキストファイルに変換してくれる機能があるといいのだが,さすがにそこまではなさそうだ。電子ノートに書かれるのは文字だけではないだろうから,その機能を搭載してもあまり意味はないのかもしれないが。

● 様々はフォーマットが用意されているので,電子ノートが1冊あれば手帳を持つ必要もない。となると,電子ノートの対抗馬は何かというと,ポメラではないかと思う。ポメラでもカレンダーにテキストで予定を書きこむことができる。
 入力するのが主に文章だという人は(ぼくはそうなのだが),ポメラを選んだ方が正解ではないかと思う。

● もうひとつの対抗馬は,今さらだけれどもスマホだ。キーボードのタッチタイプ並の速度で入力できる人がいる。フリックに習熟してスマホを入力マシンとしても使えるようになることが,電子ノートを不要にするだろう。
 スマホならGoogleカレンダーも使えるし,各種アプリを駆使して入力できる。将来の話相手としてどんどん成長させることができる。

2019年12月4日水曜日

2019.12.04 SYSTEMICスタイルを携えて外に出よう

● SYSTEMICスタイル,かなりいいのだ。ずっとこのままでいいと思えてきた。だから,ダイスキンの在庫を積み増すことは厳禁。
 SYSTEMICスタイルの最終版(Campus&マンスリー手帳)に移行するのにあと4年の猶予がある。その間にダイスキン(及びダイスキン類似のノート)を使い切ってしまわなければならない。4年で使い切れるかどうかはけっこう微妙なのだ。

● ダイスキンの大きさは持ち歩くことが前提。カフェとかで開いても支障なく書ける大きさだ。持ち歩かないならB5なりA4の方が使いやすいだろう。
 で,来年4月から完全引退となると,持ち歩く機会も減るはずだ。となると,ダイスキンでは小さすぎることになるかも。っていうか,A6のSYSTEMICの必要性すらなくなるかもしれないな。

● けれども,正規のA6はけっこう広い。見開きでA5になるわけで,これだけのスペースがあれば,ま,充分か。
 ちなみに,SYSTEMIC(A6)にCampus2冊を挟んだ重さを測ってみたら,191グラム。缶コーヒー1本分。

● ノートに何事かを書くのは,必ず自分との対話になる。会議ノートや打合せメモは別だけれど。で,ぼくはそういうノートは録らないことに決めているんだけど。
 自分との対話が自分の脳を刺激して何事かが誘発されることはたしかにある。そして,その誘発効果はキーボードよりも手書きの方がより多くあるように感じる。

● けれども,他人との雑談は自分との対話の数倍の誘発効果があるようだ。雑談の内容にかかわらず,雑談それ自体が脳を刺激してくれる。
 友だちはいなくていいとしても,雑談できる相手はいた方がいい。配偶者以外に。それゆえ,あまり頑なに人を避けない方がいいだろう。

● 固定的な関係(永続的なというか,日常的なというか)を結んでいる必要はないので,雑談のチャンスは外に出ることの中にありそうだ。
 知り合いを増やすという発想ではなく,外に出るのを億劫がらないことが必要かと思う。

● たとえばTwitterでこの誘発効果を受けることができるか。できる。できるけれども,その効果は限定的だろう。生の雑談を完全に代替することはあるはずがない。ライヴとCDの関係に似ている。
 ゆえに,SYSTEMICスタイルを携えて外に出るようにしよう。

2019年12月2日月曜日

2019.12.02 来年も紙の手帳を使うよ

● 12月になったのだから,来年の手帳をどうするかの最終結論を出さないといけない。Googleカレンダーに時々,鋭角的に惹かれるんだけども,来年も紙の手帳を使うよ。
 GoogleカレンダーとKeepの合わせ技ではなく,ダイソーで買った週間リフィルをシステム手帳バインダーに挟んでね。何よりそれが簡便だから。

● 来年3月には仕事を完全引退して隠居するという大きな変動要因があるのに,結局,何も変わらないね。
 ズボラを決めこんでいるだけかもね。ズボラは保守の温床になる。

● でもさ,それがアナログとデジタルの役割分担が最もスムーズというか,つなぎ目が滑らかというか。つまり,Twitterやブログと紙の手帳,ノートの役割分担ということなんですけどね。
 ダイソーの週間リフィルと100枚98円(イオンで買うとね)の無地リフィルで180度対応可能。

● ノートとペンでよしなし事を書き連ねていく。このスタイルが馴染んでいる。自分に向いているから馴染んだのだろうから,無理に変える必要はないのだ。

● 人生も長くやっていると,たいていのことにはロマンなど求めなくなる。書くということにおいてもそうだ。
 書く道具としてPCの比重が大きくなっていることもあるのだろうが,書くという行為にことさら情緒的なものは求めなくなっている。いい紙に書くと気分が違うとか,文は人なりとか,そういう言い方には感応しなくなっている。

● 実用的な紙と実用的なペンがあれば充分だ。CampusとPlaisirは充分にその役割を果たすから,態勢や準備はとっくにできあがっていて,ずっとその上に立ってやってきているのだ。
 その継続でできあがっているバランスをことさらに揺さぶってみようとは思わない。でも,まぁ,進取の気性というのを失ったと言ってもいいのかもね。

2019年12月1日日曜日

2019.12.01 川崎駅前の丸善

● 川崎駅前に丸善がある。高級文具ならここで買えという丸善が川崎に。
 ってか,おまえは川崎をバカにしてるのか。川崎を風俗の街だと思ってないか。とんでもないぞ。川崎の人口を知っているのか。丸善ひとつくらいは養えるわ,このドアホッ。

● もちろん,能率手帳ゴールドもドサッとある。この手帳,今ではチンピラも普通に使っているようなのだが,年収1千万円以上の個人限定にしてはどうかね。所得証明書を持ってこないと販売しない。
 そうするとステイタスが保たれる。その代わり,売れなくなって能率手帳ゴールドがこの世から消滅してしまうかもしれない。
 こういうものは,それに相応しいとされるエグゼクティブに憧れているノン・エグゼクティブに支えられているものだ。

● ところが,最近はさらに進化していて,能率手帳ゴールドが(建前上)誰に訴求しているとか,どういう人が使うのかとか,そんなことにはまったく頓着しない人たちが増えているような気がする。インスタを見ていると,それを感じる。
 能率手帳ゴールドはもはや大衆品になっていて,手触りがいいからとか,紙質がいいからとか,単純にそういう理由で大衆に買われているようなのだ。

● バブル以降の日本は相対的に貧困化が進み,経済格差が拡大しているとされるけれども,能率手帳ゴールドを買える大衆ってね,ちょっと凄くない?
 かつての貴族財であるクラシック音楽や高級アルコール,ホテル,旅行などがどんどん大衆化し,もはや行くところまで行った感がある。能率手帳ゴールドもその中にある。
 これがつまり進歩史観であって,良い方向に時代は進んできたのだ。これからもっと良くなるだろう。ぼくはそう思う。

● 考えてみれば(考えてみなくても)紙や筆,ペンそれじたいが,かつては一部の教養階級のものだった。今では百均で買えるのだ。本もそうだ。今じゃ本なんか近くの図書館に腐るほどあって,タダで読むことができる。
 煙草なんぞは貧困層が吸うものだとされるに至っている。時代は流れ流れてどこまで行くの,ってなものだ。

● 能率手帳ゴールド以外にも,NOLTYと高橋の品揃えは圧巻。巷ではオヤジ手帳などと貶められてきたものだが,大人はそういうものを使うのだ。ほぼ日手帳やEDiT,Quo Vadis,各種システム手帳など,お洒落な手帳は山ほどある。そんなことは知っている。
 でも,能率手帳の大判のやつを会社のデスクに置いておいたり,黒い表紙の一見何の変哲もない手帳を使うのが,大人というものだよ。そういう大人が地道にやっているから,この国はもっているのだよ。ガキはLoFtに行っとけ(LoFtにも能率手帳はあるけど)。

● 丸善といえば万年筆だろう。重厚な万年筆を修理しつつ長く使い続ける紳士御用達の店。それができる人に憧れる部分もあるのだが,自分はそういうタイプにはなれない人間だと諦めている。安物を次々に使っていくタイプなんですよ。
 こんなのもあった。今上陛下御即位を機に,こういうのを1本買って大切に使うってのもいいよね。しかも鳳凰ですよ。しかし,15万円。今日のところはやめておいてやった。
 こういうのは眺めて楽しむものかい? いや,使うよね。万年筆だもんね。

● 丸善にほぼ日手帳は置いてないが,ほぼ日のアースボールはあった。
 何気に欲しいのが地球儀。昔買ったのは小さかった息子が火に近づけてくれてグニャグニャになった。その後,小さいのを1個買ったけれど,やはり大きなのが欲しい。クルクルと回して“世界百周旅行”をしたいものだ。

● ほぼ日のアースボールはアプリでいろんな情報を引きだすことができるのが,他の地球儀にはない独特なところ。
 そのアプリで地球を見ることができるっぽい。たぶん,これは買うことになると思う。平たくいうと,大人の玩具だ。色々と遊べそうだ。
 ので,これが丸善にあることについては,あまり違和感がない。

● 今はたいての書店で文具コーナーを併設している。のだが,丸善の場合は本も文具も本格的。お金がなくても半日は遊べるところだよね。
 こんなところは栃木にはないけれども,TSUTAYA+うさぎや書店+TULLY'S の複合施設はいくつかあるから,そういうところで代用する。お金がなくても遊べるところはけっこうあるんだよね。

2019.12.01 個人の名を冠した手帳

● 最初は大昔のことながら竹村健一さんの「これだけ手帳」だったか。邱永漢さんの「実務手帳」というのもあった。
 しかし,この頃はまだ竹村さんならではの,邱さんならではの,特徴はなかったような気がする。お勧めのレストランの電話番号が載っていたりする程度で,年末年始に配られる年玉手帳と同じようなものだった。

● それから,和田裕美さんとか陰山英男さんとかの手帳が出てくる。これもずいぶん前からあるんだけど,中身はおおよそ共通で,方眼&バーチカル。
 よく廃れないで残っているものだというのが,正直な感想だ。今年も手帳売場の一角をしっかりと占拠しているわけだが。

● 独創性という点では野口悠紀雄さんの超整理手帳が際立っていると思うが,収束してしまったようだ。お忙氏には恰好のアイテムだと思うのだが,野口さんほど忙しい人はそんなにいなかったのだろう。
 ともあれ。独創的なのが消えて,どうでもいいものが残る。ありがちなことではある。

● 他に,藤沢優月さんを嚆矢とすると思うのだが,夢を叶える系の手帳を何人もの人が出している。これもすっかり定着した感がある。
 おそらく,営業手帳や陰山手帳よりは命を長らえるのではないかと思う。楽してお金持ちになりたい人や,楽して成功者になりたい人は,永遠に不滅だからだ。後から後から湧いてくる。そういう人たちが買う。

● ジブン手帳はどうだろうか。個人の独創による卓越した手帳だと思うが,おそらく現状を越えて大きくユーザーが増えることはあるまい。
 超整理手帳と同じく,人を選ぶ手帳だからだ。ぼくは超整理手帳もジブン手帳も使ったことはないし,これからもないと思うのだが,それはぼくがそれらの手帳を選ばなかったからではなくて,それらの手帳にぼくが選ばれなかったからだと思っている。

● 自分の名前が冠されている手帳が文具店や書店に並んでいて,たくさんの人が買って使ってくれているというのは,気分のいいものだろうね。
 しかし,だ。たとえば,ほぼ日手帳がイトイ手帳という名前だったらここまで成功しただろうか。個人の名を冠してしまうのは,大きな枷をはめることでもあるのだろう。

● ので,超整理手帳やジブン手帳が,個人名を冠さなかったのは大正解だと思う。それでもなお,なかなか長続きはしないものだ。
 となると,日本能率協会や高橋書店が積み重ねてきたノウハウというのは,相当に大したものなのだといえるだろう。

● ちなみに,野口さんの場合は「超」という文字を自身のアイコンにすることに成功した。最初に企んだわけではないと思うのだけども,これは凄いことだ。

2019年11月30日土曜日

2019.11.30 伊東屋池袋店

● 池袋に来た。となると,東武百貨店7階の伊東屋池袋店に足が向くのを止めることはできないわけね。
 あのね,欲しい文具はないわけね。何も買う予定はないのね。だからぼくは通行人にしか過ぎないわけよ。店には迷惑な客。よくて,枯れ木も山の賑わい。

● 能率手帳の70周年記念限定品がここになかった。ちなみに,隣の旭屋書店の手帳売場にもなかった。どこにあってどこにないのか。どうもよくわからん。
 もっとも,すでに現物を確認しているから,もう気はすんでいるわけですけどね。

● この時期,最も目立つのはクリスマスカード。目がクラクラするほどたくさんの商品がある。クリスマス商戦ですなぁ。もう12月なんだもんなぁ。
 でも,こういうのもたぶん,消費は落ちてるのじゃないかと思われ。というのは,年賀はがきからの類推なんですけどね。

● 年賀はがきの売上げは2003年がピークで44.6億枚を売った。2019年は23.5億枚で約半減。前年比でマイナス8.2%。1人当たりの枚数でも34.9枚から18.6枚に減少。
 理由はいろいろあるにしても,まずはインターネット,SNSでしょう。

● となると,クリスマスメッセージも同じかなと思ったわけなんです。意外にそうではないんでしょうかね。
 年賀状は儀礼的なものなのに対して,クリスマスカードを贈るのは愛の告白的な色彩を帯びるかもしれない。となると,SNSで代替できる部分は小さくなる。減ったとしても人口減少比率に見合った減り方でしかない。そういうことなんですかねぇ。

● システム手帳が復権しつつあるという話も聞く。そうだとすると,その推進力になっているのは,デザインフィルのPLOTTERでしょうなぁ。
 伊東屋に限らず,どの文具店でも一等地を占めておりますよ。一等地を占められるのは,それだけ売上に貢献しているからに決まっているわけで。
 伊東屋の場合は,むしろ,ファイロファックスをはじめ従来のメーカーを厚く遇しているような気がする。

● ひょっとすると,トラベラーズノートからPLOTTERに乗り換えた人もいるんですかなぁ。デザインフィル内でのお引っ越し。
 ブロックで持ち歩いて,使用済みになってからバインダーに綴じるやつとか,上手いなぁと思いますよ。何が上手いかって,ブロックの作り方が上手い。

● ま,でも。伊東屋に行っても,何も買わない自分というのがどうもね。

2019年11月28日木曜日

2019.11.28 Googleカレンダーの誘惑

● 来年はダイソーのシステム手帳リフィルを使うつもり。百円で充分。で,実際そうなると思うのだが,いっそ紙の手帳はやめてGoogleカレンダーに移行しようかとの迷いも残っていてね。

● Gメールから直接,Googleカレンダーに予定が書きこまれるじゃないですか。こういうのを見ると,デジタルって凄いなぁと思うんですよね。
 大晦日にホテルを予約した。予約確認メールが届いた。それがGoogleカレンダーに登録される。地図も料金も一切合切がGoogleカレンダーで確認できる。

● これはアナログではあり得ない切れ味の鋭さ。やっぱりGoogleカレンダーを使うかなぁ,と。スマホから予定を入れるのはけっこう面倒なのだが,一度,パソコンからやってみるか。
 ただし,イマイチのめり込めないのは,この便利さを必須とするほどの,リマインダーで通知してもらうことをありがたいと思えるほどの,シリアスな予定を抱えることはないからだ。紙で充分。

● でも,本当に忙しい人もやはり紙に行くのではないかと思う。いちいちスマホで入力なんてやってられないのではないか。
 ので,デジタルを使うのは暇人か,何らかのポリシーを持ってそうしている人に限られるような気もする。

● とはいえ,気になりますな,Googleカレンダー。単なる手帳ではなく,オッと思わせるような独創的な使い方をしている人がいるんだろな。Gメールをデータベースソフトにしている人がいるように。
 そうした使い方をまとめたサイトがないものか。少し探してみるかと思って,YouTubeにあがっている動画なんかをいくつか見てみたのだが,これといったものはないようだった。

● ググると,Googleカレンダーで日記を書いている人もいる。しかし,そういうまとまった文章をかくのなら,Keepを使えばいいではないかと思う。
 Keepとカレンダーは連携できるのではなかったか。Keepのメモをカレンダーから見ることができたはずだ。

● ぼくがやりたいのはそういう大げさなことじゃなくて,ちょちょっとメモすることなのだ。予定と連携したメモではなく,ほんとにちょちょっとしたことをカレンダーに直書きしたいのだ。したくなることがあると思うのだ。
 そう思うのは,紙の手帳でそうしたことをしているからだが,どうも紙の手帳のアナロジーでしかGoogleカレンダーを捉えていないのかもしれない。

● Keepとカレンダーの合わせ技で,手帳とノートを兼ねることは問題なくできそうだ。1つのアプリで完結させるんじゃなくて,合わせる,併用することを考えた方がいいんだね。
 Googleカレンダー以外にカレンダーアプリを入れて広告に悩まされる必要はない,ということ。Keepと併用して,目障りな広告のない落ち着いたデジタル環境を確保した方がいいもんね。

● でもね。メモを書くというのがGoogleカレンダーを使う理由になるのかという問題。つまり,メモはTwitterで録れているではないかということ。
 写真を添付できるメモ帳なのだ,Twitterは。新聞記事もスキャンして添付できる。注釈を付けておけるスクラップブックでもある。
 こんな便利なメモ帳があるんだから,あらためてGoogleカレンダーでメモを録る必要はないんだな,実際のところは。

● 書くのはやっぱり手書きの方がいいような気がする。キーボードを使うより身体性が濃いというかね。
 キーボードを使うのはまとまったあとだな。モヤモヤしている段階ではあくまで手書きがいい。極論すれば,パソコンは清書マシン。
 モヤモヤ段階からキーボードで断片を打ちこむというか,頭に浮かんでは消える断片を吐きだすこともできなくはないけれども,手で書くより上滑りしやすいかもしれない。

● 結局,GoogleカレンダーもKeepもメインで使うことにはならないかもね。っていうか,ならない。
 紙のノートと紙の手帳が相棒で,そこからTwitterに上げるもの,さらにブログにするものを拾っていく感じ(直にTweetすることは多いけど)。
 そうして,デジタルにするものはデジタルにして,ノートは消しこんでいく(デジタルにした部分に斜線を引く)。今までもそうしてきたし,これからもそうしていくだろう。
 そういう理屈というか言い訳で,人は変化を避けていくのかもしれないんだけどね。

2019年11月26日火曜日

2019.11.26 デジタルの厳密さとアナログの曖昧さ

● またちょっとGoogleカレンダーをいじってみた。入力じたいは紙の手帳の方がずっとやりやすい。デジタルは入力がめんどうだ。特に,開始と終了の時刻の入力。
 もっとも,スマホでやったからで,パソコンを使うと違うのかもしれない。

● この面倒さを乗り越えると,デジタルならではの快適さが待っているのかもしれないが,この面倒さを乗り越えるのはなかなか容易なことじゃない。

● 能率手帳には8~24の時刻メモリが印刷されている。そこに横線を引いて,始まりと終わりの時刻を表示できる便利さは何としたことだろう。時刻をあらためて入力しなければいけないのとは段違いだ。
 この時刻メモリは予定を入れるためのものだろうが,ログを残すのにも同じように便利だ。

● ところでノルティの手帳には(ノルティに限らないが)時刻メモリが印刷されていないものもある。つまり,そちらを好む人もたくさんいるからだろう。
 人間はデジタル的な厳密さをあまり好まないのだろう。アナログで表示できる範囲の曖昧さ,大雑把さ,いい加減さに快を感じるのではないか。

● となると,デジタルの時間管理ツールがさらに普及するためには,この曖昧さをどこまで取り込めるかも重要な要素になってくるのではないか。
 結局,曖昧さは自由に通じるのかもしれない。っていうか,自由の核は曖昧さなのかもしれない。

● かといって,あまりに曖昧なのもとりとめがなくて辛い。時刻メモリは印刷されていて欲しい。
 来年3月で仕事から完全に離れる自分には,もう時刻メモリなんて要らないと思って,ダイソーの週間リフィルでいいやと思い,来年からそちらに移行するつもりでいるんだけど,見開き2週間のこのリフィルは1ページが7つに区切られているだけで,いたってノッペリとしている。

● どうやったらここに時刻メモリをいれられるだろうか。Bindexの時刻メモリをコピーして貼りつけようか。って,そんな面倒なことはさすがにできない。
 結局,1日を三等分する点を打つことにした(写真はちょっとわかりにくいけど)。ほぼ日手帳weeksがそうしている。ほぼ日以外にもけっこうあると思う。

● これをするだけで,取っかかりの拠点ができたような気がする。朝昼晩と分けたつもりなのだが,これで照準がだいぶ狭まったというかね。どこに書けばいいか迷わなくなるというか。
 曖昧も 中くらいなり おらが春。何でも中くらいがいいんですよ。爺むさい言い方で悪いけど。
 自分でそういう作業をすると,百円手帳にも愛着が湧いてくるしね。

2019年11月25日月曜日

2019.11.25 SYSTEMICスタイルを10日間やってみて

● Campusは無線綴じ。それでこの頑丈さ。糊をベッタリ使えば強度は出せるのかもしれないが,スッキリした形でそれを実現しているのが,CampusのCampusたる所以だ。広く使われている理由かと思う。
 Plaisirで書くのに全く問題なし。滑りもあって,ダイスキンより書きやすいかもしれない。滑りと引っかかりの兼ね合いは,最も好みが出るところかもしれないけれど。

● SYSTEMICは2冊収容できるのが謳い文句だが,さすがに1冊にしといた方が書きやすい。しかし,2冊持てば96枚のノートを持ち歩いていることになる。
 だから何なのだってことだけど,96枚の安心感というのはたしかにある。安心感以上の実益があるかどうかはわからない。

● SYSTEMICの造りは,じつに痒いところに手が届いている。これだけ使い勝手のいいノートカバーはそうそうないだろう。ここまでになっていれば,高級感なんぞというのはどうでもよろしい。
 しかも。このSYSTEMIC,数年前にヨドバシカメラ宇都宮店の文具売場にあったのを拾ってきたのだが,どういうわけか487円で売られていたのだ。買っておいてよかったよ。

● SYSTEMICスタイルは最終形態だと思っていた。最後はこのスタイルになるけれども,それまでにダイスキンをはじめ買いためてしまったノートがたくさんあるし,ノートカバーも複数ある。それらをまず使わなければ。
 暫定的にSYSTEMICスタイルを始めてしまったので,まだたくさん在庫があるダイスキンに戻れるかどうか。唯一の不安はそこのところだ。

● 現在はCampusを2冊を挟む暫定的なSYSTEMICスタイル。いずれは,A6サイズのマンスリー手帳とメモノートとしてのCampusを挟んで,手帳もメモもSYSTEMICひとつで持ち歩くようにしたい。
 それがSYSTEMICスタイルの最終版なのだが,そうはならないかもしれない。手帳は要らなくなるかもしれないからだ。そうなると今のCampus2冊を続行する。その辺は,まぁ,成り行き次第ってことで。

2019年11月24日日曜日

2019.11.24 高橋書店の10年卓上日誌

● 能率手帳70年記念の4年日誌のおかげで連用手帳,連用日誌の類に興味が行っている。能率手帳の4年日誌は買わないけれども,宇都宮ララスクエアの落合書店で高橋書店の10年卓上日誌を見かけたので,手にとって中身を確認してみた。
 で,もし連用手帳を買うとすればこれだなと思ったんでした。

● 連用手帳になぜ惹かれるのかといえば,俯瞰できるからということになる。3年なり4年なり5年なりの某月某日を俯瞰できる。あるいは,某月全体を俯瞰できる。
 だったら俯瞰できる年月は長ければ長いほどいい。10年を俯瞰できたら,さぞかし快感もひとしおだろう。ひょっとすると,不快感になるかもしれないけれど。

● 連用手帳ってのは単独で使うのではなくて,1年単位の手帳と併用するものだろう。っていうか,勢い日誌になるものでしょうね。家に置きっぱなしにしておいて,寝る前に特定のトピックについてだけサラッと書いておくものでしょう。
 しかし,ぼくのようなロートルは連用手帳のみで足りてしまうんですわ。手帳とメモノートは分けているし(主力は手帳よりもむしろメモノートだ)。

● さて,ではこの10年卓上日誌を自分が使うことはあるだろうか。少なくともあと4年はない。
 なぜなら,あと4年はバイブルサイズのシステム手帳を使い続けなければならないからだ。ねばならないのは,バインダーが4冊残っているからで,そのバインダーに居場所を与えるためだ。
 その後に10年卓上日誌を使いだすと,使い終えたときには(もし生きていれば)めでたく後期高齢者の仲間入りをしていることになる。それはそれで面白そうだ。

● でもやっぱり使わないよ。システム手帳の後は,A6サイズのマンスリー手帳をSYSTEMICに入れて使うことになる公算が高い。
 それとは別に連用手帳を併用するかっていうと,そんな面倒なことはしないと思う。ので,惹かれるだけで,実際に使うことはないだろうなぁ。
 でも,使うとすればこの10年卓上日誌だな。

● まぁね,使わない理由というのが,われながらつまらない。すでに買ってあるモノを使わないともったいないというのは,つまりはケチってことですよね。
 決していいことではない。不要なモノは未使用だろうと何だろうと,どんどん捨てて使ってみたいモノを使うのがいいのだ。
 わかっていてもそれができない。つまり,損切りができないわけで,そういうヤツが最も損をするのだよね。

2019.11.24 新井直之 『執事の手帳・ノート術』

書名 執事の手帳・ノート術
著者 新井直之
発行所 文響社
発行年月日 2017.11.21
価格(税別) 1,280円

● 何よりの特徴は,紙の手帳とデジタルカレンダーを併用していること。紙の手帳は手帳としては使っていない。これなら手帳じゃなくて普通の(薄い)ノートでいいんじゃないかと思った。
 紙の手帳はやめて,Googleカレンダーにしようかなぁと,また思ってしまった。影響を受けやすいタイプなのだ。

● 以下に転載。

 仕事の効率も質も上げていくには,常に自分が主導権を握っていることが大切です。これには,人の予定に振り回されず,自分本位で予定を立てるといういことも含まれます。(p29)
 私は,ノートは断然,「手書き」でとることをおすすめします。その理由は,大きく分けて3つあります。1つ目は,手書きだと「ノートを取りながら情報を整理できる」からです。(中略)パソコンでとるノートは,一見,かっこよくて効率的なようでいて,じつはとても非効率なのです。(p36)
 2つ目の理由は,手書きのメモが,相手によい印象を与えるからです。(中略)3つ目の理由は,手書きでノートをとると,その打ち合わせの記憶がよみがえりやすいからです。(p40)
 打ち合わせのノートは,「文字量が少ないほど質が高い」(p58)
 目指したいのは,「あとから見返してうっとりするようなノート」ではなく,「打ち合わせの内容がしっかり整理され,重要なことだけがはっきりわかるノート」をとることです。そのために,使う道具は最低限に絞ることをおすすめします。(p67)
 おそらくノートの9割は,あとから振り返りません。(p82)
 ビジネスシーンでは,見た目をきちんとすることが,一緒に仕事をする人に対する礼儀です。身なりはもちろんですが,使う道具の見た目にも気を配りたいものです。(p90)
 予定はすべてカレンダーアプリで管理しています。というのも,カレンダーアプリに予定を入力し,通知機能をオンにすると,自分の望む時間に,秘書のごとく,リマインドしてくれるからです。これは,紙の手帳にはない魅力です。(p156)
 仕事を究極的に効率化するひとつの手段が,自分の中で細かくデッドラインを設けて,カレンダーアプリに入力する,ということなのです。(p158)
 本来は「予定」を書くものであるカレンダーに「振り返り」も書くようにすると,カレンダーが,セルフマネジメント力を向上させるツールにもなります。(p168)
 予定を入れると充実感が増すものですが,仕事の効率も質も上げていくには,いったん入れた予定を削っていく,という発想も重要です。(p177)

2019.11.24 ダイソーリフィルには見開きの年間スケジュール欄がない

● 宇都宮はララスクエアのダイソーに立ち寄った。システム手帳の月間リフィルを確認するため。
 ちなみに週間リフィルは購入済。月間と週間を使い分けようというわけじゃない。どっちかあれば充分だ。使い分けなければいけないほどのスケジュールなど抱えてもいない。

● そうではなくて,見開きの年間スケジュール欄が月間リフィルには付いてないかと思って(→なかった)。もし付いているんだったら,買っておこうかと思って。100円なんだし。
 是非とも必要というわけでもないんだけど,BindexのN0.011には付いていて,今年はそれを使っているのだ。

● 東京のホテルに宿泊した日を赤鉛筆で囲み,聴いたコンサートのタイトルを記入しているだけなんだけどね。しかし,やってみると,この2つに関しては全体を俯瞰できる気持ちよさのようなものがあるのだ。
 コンサートのタイトルを読むのではない。文字が量として視覚に入ってくる。それによって,絵的に全体を掴むことができる。

● それがないと困るというわけではない。困るわけではないのだけれども,俯瞰できるのは便利というより気持ちがいいものだとわかる。
 この気持ちよさはいろんなところに使えるだろう。そのためのリフィルもいくつも市販されているのだろう。

● しかし,人が作ったものは使い勝手が悪いとしたものだ。自分で作るのがよい。となると,システム手帳が向いていることになりそうだが,そうとも限らない。
 綴じ手帳を使っていて,その手帳に見開きの年間スケジュール欄があるのなら,それを何枚かコピーして,メモ欄に貼りつけていくつかのトピックについて俯瞰してみればいいのだ。
 年間スケジュール欄はそれ自体には“意図”がないだけに,“人が作ったもの”感がないのだ。

● たぶん,これはGoogleカレンダーでは体感できないのではないか。デジタルの便利なところ,リマインダー機能があるとか,過去ログに検索をかけて目指す情報を取りだすことができるとか,そした便利さを上回るかもしれないんだよね。それくらい俯瞰の持つ意味は大きいかなと思っている。
 ダイソーリフィルにはそれがないんだよねぇ。ちょっと残念。絶対必須ではないんだけどさ。

2019.11.24 壮大な無駄

● 渋谷にいる。東急百貨店3階の伊東屋渋谷店を覗いてみた。ここ,2回目。だいぶ前,情報カードのジョッターを探しに来たことがある。
 結局なくて(あったのに見つけることができなかっただけかもしれない),銀座本店で買ったんどけど,一度も使ったことがない。何やってんだかな。

● 昨日,能率手帳の70周年限定品を見たので,特に欲しいのも見たいのもなかったんだけどね。要するに,ぼくは店内を通過する通行人に過ぎないんだけどさ。

● 本店も池袋店もそうだけど,店内の人口密度は相当高い。考えてみると不思議な気がする。ぼくなんかは文具なんて何だっていいじゃん,それほどこだわらなくちゃいけないものかよ,という思いがどこかにあるのでね。
 道具にこだわるにはこだわるだけの理由が必要だ。これでなければアウトプットの質が落ちるといったような。

● けれどもね,それだけの質を備えたアウトプットをしている人なんてほとんどいないよ。あんたの文章なら使用済みのコピー用紙の裏側で充分じゃね? と言いたくなる場合がほとんどでしょ。
 草野球の補欠がイチローなみに使うバットにこだわるのは滑稽でしょ。そういうことを思うわけですよ。

● にもかかわらず,真剣にノートやペンを選んでいる。考えようによっちゃ,壮大な無駄だ。この無駄を全部足し併せたら,大気圏を突き破って銀河の果てに至るのではないかと思うほどだ。
 その壮大な無駄を,皆さん,楽しんでいらっしゃる。今回は通行人にすぎない自分も同類だ。一度も使うことのない情報カードのジョッターを,さんざん探し回って買ったのなんか,その典型例だ。

● LoFtと違って,老若男女が万遍なくいる。特に,老女の方々には文具を買うなら伊東屋と決めていて,伊東屋以外には見向きもしないのではないかと見受けられる人もいる。
 伊東屋信者。老舗の強さというものでしょうね。で,率直に申せば,ぼくもどうせ買うなら伊東屋で買いたいという気持ちがないでもない。栃木の在にあっては,そういうわけにもいかないんだけどさ。

2019年11月23日土曜日

2019.11.23 能率手帳70年記念の4年日誌と初対面

● 地下鉄を乗り継いで目黒にやってきた。アトレ目黒5階の有隣堂の文具売場でやっと能率手帳70年記念の限定品である4年日誌の実物と対面。
 4年分のマンスリーの予定表が付いているので,普通の手帳として使うことが,ぼくの場合は可能。つまり,スケジュール管理だけなら手帳は要らないほどに,ぼくが抱えているスケジュールは少ないから。

● 手帳は未来を管理するためではなく,過去を整理しておくために使っている。おそらく,それが多数派ではないかと思う。
 スケジュール管理だけでいいなら,1日1頁タイプの手帳はどう考えたって無用の長物だろう。

● だから,ぼくの場合はこの4年日誌を買えば,今後4年間は手帳を買わなくてすむことになる。
 が,この4年日誌,特段これといった特徴はないようだ。さらに,NOLTYの通常製品として5年日誌,3年日誌があるので,ややインパクトに欠ける感じ。
 インパクトに欠けると思ってしまうのはB6サイズのせいもある。能率手帳サイズだったら買ったかもしれない。当然,記入スペースは少なくなるのだが,こういうものはそれでいいのだ。

● 記念限定品で売れているのは,やはり1日1頁のデイリーブックでしょうね。持ち歩く気になる1日1頁手帳は,ひょっとするとこれだけかもしれない。ほぼ日手帳にしてもEDiTにしても,持ち歩くにはちょい重いかもしれない。
 B6サイズの4年日誌が2,000円。デイリーブックは能率手帳サイズで2,200円。しかし,デイリーブックの惹きはかなり強い。

● が,ぼくは買わず。スケジュールで1日に1頁も書くことはない。メモは1日に1頁では足りない。

2019.11.23 スカイツリータウンのLoFt

● スカイツリータウンの3階にLoFtがあることを知って,やってきましたよ,と。
 に,してもだ。スカイツリータウン,人でごった返している。ぼくはスカイツリーは外から見れば充分で,わざわざ登ってみるほどのものではないと思っているんだけど,いまだに人気を保っているっぽい。
 ということは,ここにいる大勢の人たちは,あらかた地方から出てきた人たちってことでしょうか。だったら,俺と同じじゃん。

● 今の時期だとどうしたって手帳。その手帳売場にいるのは,男よりも女が多い。それも若い女の子,中学生もいる。
 LoFtだからリーマン親父はそんなにいないわけなのだが,ぼくの職場で手帳を使っている女子はあまり見かけないんだよな。
 ぼくが見えていないだけで,じつは使っていたりするんだろうか。

● そういう若い女の子が手帳を選んでいる様子を見ていると,自己愛の発露を感じる。私,大好き,的なね。
 大好きな私の1年を記録するんだから,手帳は選ばなくちゃね。それはすこぶる健全なことだと思う。

● LoFtといえばほぼ日手帳。ほぼ日手帳を購入したことは複数回あるけれども,自分のために買ったことはない。人に使わせるため。
 今回はそれもなかった。自分のために方眼ノートを買ってみたけれど。

● ほぼ日手帳の売行きの半分は,多彩なカバーが支えていると思われ。カバーを見ていくだけで楽しくなるから困る。鑑賞に耐えるカバーというかねぇ。
 何というかな,ほぼ日のカバーにはそれが存在する理由があるというかね。その理由を作るのが上手い。でっちあげていないからだ。
 ぼくはだいぶ前に岡本太郎の「建設」カバーを買っただけなんだけど,次なるカバーを物色しようかねぇ。

2019年11月18日月曜日

2019.11.18 SYSTEMICスタイルを3日間やってみて

● まずCampusから。といって,Campusを使うのはこれが初めてではないし,とにかく多くの人に使われているノートだ。ので,今さらという話ではあるのだけれども,さすがはコクヨクォリティーということ。
 特に紙質。万年筆で書いていても裏抜けの心配など1㎜もする必要はない。もっといい紙を使っているノートがあるのは知っている。MDノートはぼくも持っていたかもしれない(まだ使っていない)。

● しかし,Campusで充分だろう。Campusが採用している紙で充分で,そこから先はかなり精度の細かい,こだわりの世界になると思う。
 A6Campusはスーパーで買うと,百円でお釣りが来る。普段使いのノートのはずだ。それでこのクォリティーを味わえるのだから,日本人は恵まれている。

● SYSTEMICに装着すればハードカバーのノートになる。立って書くのに支障はない。少なくとも,モレスキンや測量野帳と同程度には支障がない。
 トラベラーズノートとして使うにも,SYSTEMICスタイルで何の支障もない。

● その名のとおり,大学生が講義のノートに使うために作られたものかもしれないが,中学生や高校生を含めて学習用のノートにするのに向いている。縦に使えば国語の授業でもOKだ。
 社会人が仕事で使うにも向く。打合せの記録,アイディア出し。何にでも使える。
 Campusが徹底的にノートに徹しているからだ。尖りを排除している。Campusに限らずたいていのノートはそうなのだが,汎用性を備えているのだ。
 となると,ノートとしての基本性能が重要になる。紙質,堅牢性,価格。そういうところ。おそらく,Campusは天下無双といっていい状態だろう。

● ノートそのものには尖りがないが,ユーザーが彼独特の尖った使い方をしたいと考えた場合には,Campusは快くそれに応えてくれそうだ。
 ページに縦線を加えて筆記領域を区切るとか,1行あたりの字数を揃えて原稿用紙のように使うとか,そうしたことがしやすくなっている。5行ごとに点を打ってあるので,行数も数えやすい。

● 目立たない装いで傍らに控える,才たけた女性に比すことができる。才たけた女性なのだから,いつでも連れて歩いた方がよい。そういう女性を連れていれば,自分に箔が付く。
 というわけで,暫定版SYSTEMICスタイル,かなり良い。

● 持ち物で自己主張あるいは自己表現をしたいと考える人がいるかもしれない。ありていに申せば,知性にちょっとした欠陥を抱えている人。
 その場合,Campusを使っていたのでは,その他大勢の1人になる。最も広く使われているノートだからだ。
 しかし,Campusを使っていれば,少なくともバカには見えない。モレスキンユーザーのかなりの部分がバカに見えるのとは対照的だ。わかっている男(女)だと思ってもらえるかもしれない。あえてCampusで装うのはアリだとぼくは思う。

2019年11月16日土曜日

2019.11.16 連年手帳に惹かれる件

● 能率手帳の70周年記念限定品。3種のうち,デイリーブックとメモティは実物を見る機会があった。メモティは購入もした。が,もうひとつの4年日誌はまだ見ていない。

● これもほぼ日の5年手帳が契機になっているのだが,数年間を1冊の手帳に凝縮させておくのもなかなかいいもかもしれないなと思うようになった。それまでは手帳は1年に1冊増えていくものでいいと思っていたのだけど。
 書く欄が狭いんだから,小さい文字でぎっしり書くなり,努めて切り捨てて残ったものだけを書くなり,凝縮された記録が残ることになる(たぶん)。

● Googleカレンダーが○月○日の分だけを過去に遡って表示してくれるのであれば,それでもいい。アナログの手帳は捨ててもいい。
 しかし,どうもそれはできないらしいから,ログを残す手帳として連年手帳はいいかなぁと思ったわけだ。

● 加えて,来年4月からは仕事を完全に離れる予定だ。手帳に書く分量はいよいよ減るはずだ。
 連年手帳を1年手帳とは別に使ってみようかと思っていたのが,連年手帳だけで足りることになりそうだ。

● というわけで,文具売場で買うか買うまいか迷ったのがこれ(右の写真)。70周年限定品の4年手帳が宇都宮にはない。その代わりにしようかと。この小型の3年手帳でぼくには充分に間に合うはず。
 か,買わなかった。ひょんなことから4年手帳に出会えるかもしれないのでね。

● この3年手帳の構成は,まず3年分のカレンダー。次に3年分の月間予定表。3年分のひと月が見開き2ページに収まっている。予定表としてはこのスペースで充分だ。これに書き切れない予定などないだろう。
 そして,3年分の1日欄だ。1ページで2日分。つまり,1ページが6等分されているわけね。それぞれの欄に時刻メモリが印刷されている。

● が,この時刻メモリが9~18時。できれば能率手帳のように8~24時のメモリがあるといい。って,スペース的にそれは無理だというのもわかる。
 ので,70周年記念限定品の4年日誌がどうなっているのか確かめてみたいと思ったのだ。B6サイズなんだから,ひょっとすると8~24時のメモリが打たれているかもしれない。

● しかし,これ,メーカーのサイトで確認できるんでしたね。4年日誌にはそもそも時刻メモリはないんでした。文字どおりの日誌なのだった。ふ~む,どうしようかね。
 やはり,バイブルサイズのシステム手帳を継続しようか。ダイソーの週間リフィルで。すでに買ってあるんだし。

2019.11.16 測量野帳の NOTE BOOK を購入

● 宇都宮ベルモールの落合書店の文具売場。測量野帳の60周年記念の限定品のひとつ,NOTE BOOK を購入。380円。通常品は200円なので,しみったれて1冊だけ買った。
 測量野帳初の横罫。罫線幅は5.5mmという独特なもの。B罫とC罫の中間。1頁25行。薄いコバルトブルーの罫線。罫線の位置が左右頁でピタッとあっており,見た目も美しい。

● 願わくば,200円の通常製品として販売してくれんことを。カンガルー(じゃなくて,フクロアリクイ)の絵柄は要らないから。
 LEVEL BOOK の縦線を無視して横罫として使っているのだが,この美しいNOTE BOOK を常用できれば幸せだ。

● しかし,その可能性はあまりないんだろうね。無地は出ていた時期もあったのだが,数年で廃止になったらしい。
 無地や横罫がどうして「測量」なんだよってことなんですかね。SKETCH BOOK が出ているだけで良しとしないといけないんでしょうね。

● といって,やっぱり380円の測量野帳はおいそれとは買えないんだよね。
 測量野帳は質実剛健。装飾を排すもの。だから,カンガルーの絵柄入りはどうしたって限定品にしかならない。かつ,限定品が限定品である限り,自分が使うアイテムに加えることはできない。
 測量野帳の限定品コレクターもいるのかもしれないけれど,ぼくにその趣味はない。

● でも,測量野帳のNOTE BOOK,かなりいいんだよね。通常製品に格上げしてくれないかなと切に思うなり。

2019.11.16 SYSTEMICスタイル

● ノートは主にはダイスキン,時々,測量野帳や無印の「開きやすいノート」などを使っているが,最終的にはコクヨのSYSTEMIC(A6)にマンスリー手帳とCampusを挟んで使おうと思っていた。いずれはSYSTEMICスタイルにしようかな,とね。
 どんな状況でもこれだけあれば何とかなるという状態。表紙のポケットにPlaisirとHi-TEC C COLETO を入れておけば,ペンケースを持ち歩く必要もない。

● Suicaカードとクレジットカードと図書館の利用者カードも入れておけば(充分に入る),通常の外出ならSYSTEMICとスマホ以外に荷物を持つ必要がない。
 そんなスタイルに憧れているわけですね。かなり幼児っぽい気もするけどね。

● しかし,現状はそうなっていない。さっさとしちゃえばいいんだけど,できていない。
 まず,手帳は来年以降もシステム手帳を使い続ける予定。Bindexからダイソーの週間リフィルに変更するけれども,システム手帳は使い続ける。
 理由は非常に単純というか,セコいというか,保存用バインダーがあと4冊残っているからだ。Seriaの紙製のが1冊,無印のポリプロピレン製のが2冊,出所不明のものが1冊。この4つに居場所を与えたいということね。
 なので,今後4年間はシステム手帳を使うことになるので,A6サイズのマンスリー手帳の出番はない。

● ダイスキンに限っても相当量の在庫がある。買いためてしまっている。これも使わないといけない。ダイスキン以外にも買いためているノートはある。
 ダイスキンのあとはCampusに移るんだから,それ以外のノートは一切買わないというストイック(?)な購買行動を貫くことが難しい。その結果,こういうことになった。

● それらを使い切ってからCampusに移行することになる。そうなるといったいいつになったら,SYSTEMICスタイルに移れるのか。下手すると,移る前にぼくの寿命が尽きてしまうのではないか。それはそれで一興という気がしないでもないけれども,面白くないことはたしかだ。
 しかも,SYSTEMICもとっくの昔に購入してある。Campusだって何だかんだ言いながら,10数冊は積みあがっている。

● ので,このあたりで予行演習をやっておくべきではないか(ひょっとすると憶えていないだけで,すでにやっているのかもしれないんだけどね)。
 ので,とりあえず,SYSTEMICにCampusを2冊挟んで使ってみることにした。2冊とも使い切ったら,左側のCampusをはずして,右側のを左側に移し,右側に新しいCampusをセットする。

● こうしておけば,新しい1冊を使っている間は直近の1冊を見返すことができる。A6Campusは48枚だからほぼ1ヶ月で使い切るはずだ。1ヶ月間は前のノートを参照できるわけだ。
 実際の話,SYSTEMICからはずした後は,もう見返すこともなくなるはずだ。少なくとも,ぼくはそうだ。

● 昨日でダイスキンを使い終え,今日からはSYSTEMICスタイル暫定版を採用する。

2019年11月15日金曜日

2019.11.15 ダイソーは偉大なり

● 96枚のオレンジダイスキンを使い終えた。10月9日からだから,38日間。百円でこれだけの便益を享受できるのだから,ダイソーは偉大なり。
 Seriaや他の百円ショップからも同じ判型のハードカバーノートが出ているけれども,ダイスキンを超えるものはない。特に中紙が96枚(モレスキンと同等)あるのはダイスキンだけだ。
 最近はダイスキンでもいくつかのダイソー内ブランドが鼎立しているけれども,元からある旧型ダイスキンにやはり手が伸びる。

● ノートは贅沢に使うのが,使い方のひとつのコツというか,最も重要なコツだと思うのだが,百円なんだから後顧の憂いなくそれを行うことができる。
 ダイスキンは横罫しかないのがなぁ,方眼や無地があれば,という声があるようだけれども,ぼく的には横罫ひとつで充分。
 思考が罫線に縛られるなどと,訳のわからないことを言う人もいるんだけどね。縛られなければいいだけだ。罫線に縛られてしまうようでは,そもそもが大した思考のできる人じゃないのだ。

● 使途も自在だ。ダイスキンに限らずすべてのノートがそうなのだが,何に使ってもどう使ってもかまわない。
 トラベラーズノートは“旅するように毎日を過ごす”人のために,その旅を書き留めておくためのノートとして提供されている。メーカーのコンセプトはそうなっている。
 しかし,それがトラベラーズノートである必要はない。ダイスキンで同じことができないかといえば,全然できなくはない。ダイスキンをトラベラーズノートにして,旅するように毎日を過ごしてはどうか。

● 使っている道具の価格で,その人の生活の質が決まるわけではない。当然のことだ。
 ペンにしたって,ジェットストリームやSARASAが百円もしないのだ。その百円もしないジェットストリームを超える品質のペンなんてありますか。
 ノートもダイスキンで充分だ。ダイスキンを堂々と押し出して,自分の旅を旅すればいいではないか。

● むしろ,高価なノートやペンを持つ人は,持ち物で自分に付加価値を付けようとしているようにも見える。自分の価値に自信を持っている人は,持ち物には必要以上にこだわらないものではないか。
 神の前には万人が平等だ。自分の価値に自信を持つのに根拠など要らない。逆だ。根拠なく自分の価値を認めることができるかどうか,それがその人の人生のQOLを決める最大要因なのだ。自信は持った者勝ちなのだ。
 そうして,ブランドに踊らされることなく,メーカーのマーケティングに左右されることなく,悠々とおのが道を歩いて行きたいものだ。

2019年11月14日木曜日

2019.11.14 ほぼ日の方眼ノートと手帳カバー

● Twitterでほぼ日の「day-free」と方眼ノートをカバーに挟むとちょうどいいというツイートを読んで,なるほどと思った。
 方眼ノートを2冊挟んでもいいなと思った。コクヨのシステミックにA6Campusを2冊挟むのと同じ要領。

● でも,A6Campusは中紙48枚なのに対して,ほぼ日方眼は120枚だったか。それだけの容量があるんだから,2冊持ち歩く必然性は皆無だな。
 2冊束ねて持ったのでは,最強すぎるメモノートになるだろう。“すぎる”のが問題で,過剰武装は何だかスマートじゃない。

● と承知の介で,1回は体験してみよう。というわけで,方眼ノートを2冊,ほぼ日ストアに注文。11月前半は購入額が2千円を超えれば送料無料。方眼ノートだけではわずかに2千円に届かないので,“おちつけピンバッジ”を追加した。
 さて,使い心地やいかに。

● 待つこと,数日。ほぼ日ストアから方眼ノートが届いた。
 さっそく,ほぼ日カバーに装着してみた。少し厚くなりすぎるようだ。1冊だとちょっとスカスカになるかもしれないけれども,1冊装着で使っていくのが吉かと思う。
 だいたいが,120枚もあるんだから,2冊まとめて持ち歩く必要性はないのだ。

● 1冊をSYSTEMICに挿すとちょうどいいかもしれない。っていうか,いい。
 ほぼ日手帳カバーはカバーの内側に色々と凹凸がある。SYSTEMICにはそれがないので,“書く”ことに限定していえば,SYSTEMICの方が優れている
 あえて優れているという言葉を使ってみたが,ほぼ日カバーはあくまで手帳カバーであって,手帳ではない単なるノートを挟むことは想定していないだろう。

● ほぼ日手帳カバーの内側になぜ凹凸があるかといえば,そこが収納スペースになっているからだ。カードやチケットを入れておける。何だったら紙幣だって入れておける。とっさのときはほぼ日手帳だけ持って出れば何とかなる,という仕様だ。
 SYSTEMICはその収納を表紙側に持ってきたところがユニークだ。見た目以上にかなりのものが入る。ペンも問題なく収納できる。

● では,ほぼ日手帳カバーもそうすればいいかというと,そうはいかない。ほぼ日カバーの場合は,表紙に第2の命が宿る。
 そこに収納など持ってきてしまっては,ほぼ日カバーではなくなってしまう。最もシンプルな“カラーズ”でもそうだ。

● ほぼ日手帳とはそういうもので,実用性しか問題にしない人が使ってはいけないものだ(ただし,念のために申しあげると,凹凸に対抗するために,方眼ノートの表紙は厚めになっている。実際に,ほぼ日カバーに挟んで使うときに凹凸が気になることはないかと思う。そりゃそうだろう。「日々の言葉」なんてのをページの下に印刷してあるのだ。読む手帳なんて,実用性しか考えない人には出てこない発想だ。
 実用性を追求する人はコクヨに行き着く。手帳だったら日本能率協会に行き着く(いや,マルマンかもしれないし,高橋書店かもしれないんだけど)。実用性の追求に関するこの両社のこだわりは,まさにプロのものという気がする。

● 多くの人は,実用性も求めるし,かといって実用性だけじゃなくてアソビも欲しいと思うだろう。ぼくはかなり実用性に傾いていて,アソビはほどんど欲しないタイプだと自分では思っているんだけど,それでもほぼ日手帳カバーをひとつ持っている。
 時々,目先を変えたくなるもんね。両方使えばいいんだよね。

● ほぼ日手帳の方眼は独特の3.7mm。たしか,4.0→3.45→3.7 と変遷してきた。方眼ノートも同じ幅だ。
 ここに書いていくときに方眼線をガイドラインにすると,3.7mmでは狭すぎるし,2つ使って7.4mmにしては広すぎる。A罫より広くなるのだ。

● ちなみに,A6ダイスキンはB罫で19行。A6CampusのB罫だと21行。仮に,ほぼ日方眼ノートで3.7mm幅で書いていくと,39行になる。普通のA6ノートのほぼ倍を書くことができる。
 そのようにして書いたあとのノートは,ある種の壮観さを漂わせるだろう。ぼくは蝿の頭のような小さい字を書くのをじつはまった苦にしないので,そういう書き方をしてみようかと思っている。
 使うのは,少し先になるけれど。

2019年11月10日日曜日

2019.11.10 また新しいタイプのダイスキンが登場

● 宇都宮ララスクエアのダイソーで。新しいタイプのダイスキンを見かけた。64枚。中国製。ゴムバンドと表紙の色が一致して,旧型ダイスキンより高級感あり。紙は共通(たぶん)。
 色は紺と茶の2色。本当はもっとあるのかもしれないけれども,ララスクのダイソーにはこの2色しかなかった。
 縦の長さは旧来型のダイスキンよりやや短い。しかし,どちらもB罫で1ページ19行だ。

● 結局,96枚をとるか高級感をとるか。ぼくは実利で96枚をとりたいと思うが,ポリウレタンで仕上げられた表紙は肌触りも良くて,なかなかのものだ。ゴムバンドと表紙の色が同じというのは,やはり精神衛生によろしい。
 うーむ,安定供給が持続するのであれば,これ,使っていこうかなぁ。とりあえず,あるだけ全部買ってしまおうかなぁ。

● 64枚だとちょうどひと月で使い切る感じか。で,冷静に考えてみよう。ぼくはあとどのくらい生きるかわからないけれども,仮に20年としよう。240月だ。
 この新しいダイスキン240冊分だ。こう考えると,だいぶ具体的になる。長さがダイスキンに体化されて,目に見える形になる。そんなに長くないんだなとわかる。

● その新しいダイスキン240冊分にあたるノートがすでにあるんだよな。ので,使いたくても使えないっていうかな。
 まずあるものを使っていかないとね。で,それらを使い切るあたりでちょうど自分の寿命も尽きる。“書く”ことを覚えたお陰でいい人生になったよ,と言えるといいんだけども,そういうわけのものでもないだろうなぁ。

● ところで,この新ダイスキンには難点がある。それは何かと申さば,商品ラベルが超強力な粘着力を発揮していて,上手く剥がせないことだ。
 なにゆえ,ここまで強力にしておくのだ?

2019年11月4日月曜日

2019.11.04 測量野帳のカウネットカバーをAmazonでポチッと

● YouTubeのこの動画は,文具王が測量野帳の使い方の実例を紹介するもの。トラベラーズノートにするのに測量野帳はピッタリだよという話。
 ここに出てくるカウネットの野帳カバーに惹かれたわけです。なぜって,ホワイトボードのように使えると文具王が指摘していたからで,何というか目から鱗。こういうイレギュラーな使用法を発見できれば,文具使いが楽しくなるでしょう。

● カウネットでは取扱をやめているっぽい。60周年記念のクリアカバーが出たからだろうか。が,Amazonで買えるようだ。
 ので,Amazonでポチッと。2つで750円。

● とやってから,失礼に気づいた。カウネットで扱っておりました。「撮影用シート付きで携帯型工事用黒板としても使える!」とうたってもいるんでした。
 カウネットは法人に向けたコクヨの通販サイトだから,ぼくが買うならAmazonが適当だけれどもね。

● 測量野帳はすでに何冊か使ったことがある。堅牢で軽量なのが身上だ。その分,薄いからすぐに使い切ってしまう。
 2冊セットできるカバーもあるようなのだが,まぁそこまでやらんでも。薄いのは利点でもあって,2冊セットして厚くなってしまっては元も子もない。

● しかし,ぼくが文具王のような独創的な使い方をするとは思われず,カウネットカバーを装着したところで測量野帳をホワイトボードの代用にすることがあるとも思われず,結局,このカバーは使わないと思う。クリアカバーも今のところ使っていないんだから。
 んでも,欲しくさせるのが,測量野帳のそこはかとなく怪しい魅力ですなぁ。


(追記 2019.11.07)

カウネットの野帳カバー,届いた。工事の完了検査用の写真を撮るときに野帳を利用できるように工夫されたカバーなんだな。

 ぼくらはその必要がないから,これを裏返しにしてカバーを装着する。と,けっこう書き手のあるホワイトボード(の代用品)になる。

2019年11月2日土曜日

2019.11.02 能率手帳70周年記念限定品の「メモティ」を購入

● 宇都宮ではついぞお目にかかったことのない,能率手帳70周年記念の限定品。上野駅構内の書店(ブックエキスプレス)にあった。
 ただし,3種の限定品のうち,4年手帳は見あたらなかった。

● デイリーブック,かなりいい。ほぼ日の大きさだと持ち歩くのが億劫になったり,こんなに書けないよと臆したりすることがあるかもしれないけれど,こちらは能率手帳の大きさだ。いい意味で威圧感がない。携帯するにも億劫感はないだろう。
 選ぶ人が多いんじゃないか。売行き次第では定番化するんだろうか。

● ぼくは予定帳とメモ帳は分けるべしと思っているので,見送った。予定しか書かないのでは1日1頁は広漠すぎるが,メモまで書くには狭小すぎる。
 が,何も買わない手はない。メモティを購入した。カレンダーに方眼(方眼のサイズは独特。3mm以上4mm未満)のメモ紙が付く。能率手帳の通常品にはない黄色にした。

● メーカーが想定している使い方はあるのかもしれないけれども,ぼくはダイスキン的に使う以外の用途は思いつかない。雑記帳というか落書帳というか何でも帳というか。800円のダイスキンだ。
 これも需要が多ければ定番化するんだろうかなぁ。

● 20代の頃からずっと能率手帳を使ってきた。途中からシステム手帳版のBindexに移ったが,フォーマットは能率手帳のそれから逸れたことはない。手帳はほとんどこれが完成形のように思われる。
 が,それも今年限りで来年からはダイソーの週間リフィルを使うことにした。仕事を辞めるので,ここまでのものはもう要らない。

● が,ずっと使ってきたのにパッと切るのは気が咎めるところもあってね。メモティをともかく来年の一時期に使うことになる。それで気の咎めも緩和されるというものだ。

2019年10月31日木曜日

2019.10.31 ダイスキンとPlaisirで充分だ

● 常用しているノートとペンは,ダイスキンとPlaisir。ダイスキンは100円でPlaisirは1,000円。これで充分だ。
 ダイスキンより20倍高いノートに,Plaisirより50倍高いペンで書いている人はたくさんいると思うけど,君のそれより俺の“ダイスキン+Plaisir”の方がずっと生産性高いよ,とか言ってみたいなぁ。

● PlaisirはPreppy(300円)より安いと思う。ペン先,ペン芯は同じもの。が,樹脂製のPreppyは軸に割れが入りやすいし,キャップの嵌合が緩くなる。Plaisirはそれがない。
 ひょっとすると,軸よりもペン先が傷んで使えなくなる方が早いかもしれない。そのときはPreppyを買ってペン芯部分を差し替えればいい。Plaisirはペン先,ペン芯もカートリッジ式なのだ。

● もちろん,使ってみたいノートはダイスキンのほかにもある。実際,他のノートもいくつか使ってきた。
 いずれは,コクヨのSYSTEMIC(A6サイズ)にマンスリー手帳とCampusを挟んで,自宅以外のところで文字を書き込む。そういうふうにしたいものだと思っている。

● SYSTEMICはとっくに購入済みだし,Campusの在庫もけっこう積みあがっている。早く使わないといけないわけね。
 しかしながら,ダイスキンはもっとたくさんの在庫が積みあがっている。あろうことか,今でも時々は積み増してしまう。

● ノートっていうのは,構造が非常に単純だから(構造とも言えないほどだ),極端に言えばどれでも同じだ。
 どれでも同じというフィールドで,メーカーはいろんな工夫をしつつ,独自性を模索している。カバーを堅くする,使用済みのページの角を切り取って目指すページにすぐ行けるようにする,検索性を高める工夫をする,ページ数を予め印刷しておく,方眼の縦横を細かく調整する,などなどいろんな細工を加える。

● が,そうした細かい差違がかえって煩く感じられることもあるわけで,ノートは紙を綴じてたくさん書けるようにしたものなのだから,そうであってくれればそれでいい,と思うんですよ。
 とすると,ダイスキンはピッタリなんですよ。たくさん書けて,万年筆でも(プラチナインクなら)裏抜けしない。余計な装飾がない。しかも100円だ。

● ま,ノートはひと月かふた月で使い終えるから,いろいろ使ってみてもいい。ずっと同じのだと飽きる。
 が,ペンはずっと同じので飽きないのはなぜだろう。Plaisirにプラチナのブルーブラックのカートリッジをさして使っているが,これを他に替えたいとはあまり思わない。SARASAのブルーブラックやグリーンブラックを使ってみたくなることもあるけれど,結局はPlaisirに戻ってしまう。

● というわけで,ダイスキンとPlaisirで「書く」を満たすことができる。足りないところはない。
 で,あるからして,「書く」のに必要なコストは限りなくゼロに近いといっていい。「書く」それ自体は,書き手の貧富を選ばない。

2019年10月29日火曜日

2019.10.29 手帳とメモ帳は分離すべし

● ジブン手帳とか工夫をこらした手帳がたくさんあるんだけどさ,こういう工夫は合う人と合わない人がいる。ジブン手帳は汎用性があるから,商品として定着しているんだけれども,それでも合わない人がいるだろう。
 自分のスタイルを手帳に合わせることがダメだとは必ずしも思わないんだけども,無理しないと使えないものを我慢して使い続けるのはあまりよろしくないとも思う。

● ジブン手帳以上の汎用性を持つのは,予定管理とメモを物理的に分離することだ。手帳には時間目盛りのページ以外はない方がいい。若干の余白は必要なんだが。
 分離することによってメモスペースは無限になる。好きなだけ,書きたいだけ,書けることになる。書くか書かないですますかという篩にかける必要がなくなる。書くか書かないかというスタート時点での逡巡を消すことができる。

● 1日1頁のスペースがあっても,ほぼ日weeksMEGAのようにメモページがどっさりあっても,大型サイズのデスクダイアリーであっても,無限でない以上,やはり制約要因になる。
 ジブン手帳はスケジュールとメモが別冊になっている。トラベラーズノートも同様だ。システム手帳でスケジュールリフィルとメモリフィルをバインドして使う場合も同じ。これならOKだ。
 が,いわゆる綴じ手帳でメモまで扱おうとするのは不可。にもかかわらず,ほとんどの手帳はこのタイプで,それがよく売れているのは,自分が書くメモの総量をよくわかっていて,これなら自分の用途には充分だと踏んでいるからだろう。

● それで何か問題があるかといえば,何もない。分離する必要があるのは,メモをたくさん書く人の場合だ。手帳に付いているメモページではとても足りないという人の場合。
 ただし,誰でもメモをたくさん書く人に変化する可能性があるわけだ。ゆえに,予め備えておいた方がいいとは思う。
 備えておくと,逆に,たくさんメモを書く人に変化する可能性が高まるかもしれない。その変化を無条件にいいことだと讃えることは必ずしもできないことが,少々以上にこの提言の勢いを削いでくれるのだが。

● そのメモ帳(ノート)は1冊主義が良いとぼく一個は考えているが,やり方は人の数だけあるだろう。仕事とプライベイトで分けるも良し。営業職の人なら顧客ごとにノートを用意するも良し。自分の使いやすいようにすればいい。
 が,手帳にメモを書いてしまうのは不可。手帳に書いていいのは,スケジュールに絡むメモだけだ。
 だから,手帳を必要としない人はけっこういるはずだ。予定などカレンダーに書いておけば足りるという人が相当数いるだろう。ちなみに,予定が少ないのは恥ずかしいことでも何でもない。
 しかし,メモ帳が要らないという人はひとりもいないはずだ。

● 先に電子ノートはどうだろうかと言ってしまったけれど,仕事に絡むメモや記録を電子ノートに書けるわけがない。紙のノートになるはずだ。
 仕事に絡む記録の一切は廃棄まで考えておかないといけない。いつまでも保存しておいていいものはおそらく皆無だろう。自分のものにしてはいけないわけだから,紙にしておいた方が分別が楽だ。
 電子ノートだと不用意に消してしまうこともありそうだ。電子ノートは使うとしてもプライベート専用。

2019.10.29 能率手帳の70周年記念限定品を探して

● これね,もう出ているらしんだけど,宇都宮ではまだ見かけていない。今日は上野文具本店に行ってみた。ここにもなし。
 ここにないということは,宇都宮ではどこにいってもない可能性が高い。あるとすれば,ジョイフル2くらいか。

● マンダラ手帳なんてのがあったんですねぇ。面白い。こういう発見があるから,文具店めぐりは面白いのだが,面白いからといって購入するかというと,なかなかそういうわけにもいかない。3,000円とあってはなぁ。

● 続いて,東武百貨店5階の文具店。能率手帳の70周年記念限定品は,ここにもなし。もう諦めた。
 通常品のなかにもウィック3年連用手帳があるのだ。限定品の4年手帳じゃなくても,これで全然いいじゃん。

● 最近,各文具店でいい場所を占めているのが,(株)デザインフィルの「PLOTTER」だよね。「あらゆるクリエイティブワークを愉しむ人のためのツール」であり,「創造力で未来を切り拓く人」が「最高のアイデアを生み出し,発想をカタチにし,新しい世界を創り上げていくための道具」というのが,メーカーの宣言(?)なんだけどさ,そのためにはメーカーのスタッフ自体がクリエイティブの達人でなければならないように思えるのだが。
 いやいや,医療用のメスや鉗子を作っているのは医者ではない。たぶん,医者では作れない。

● あとさ,そうしたツールや道具を使っている人の中に,「創造力で未来を切り拓く人」はあまりいなさそうというか,ほとんどいなさそうというか。未来を切り拓く人は,道具を選ばない人に多いのではないのかな。
 しかし,こういうものを作りだすメーカーは大したものだ。何せ,トラベラーズノートを作ったところだもんね。トラベラーズノートの最大のライバルは「PLOTTER」かもしれないよね。

● こだわりというか追求というか。サクラクレパスが出したボールペン,SAKURA craft_lab 003 にも同じことを感じる。
 最近,日本の文具メーカーはいよいよ凄い。

● もう諦めたんだけど,ララスクの落合書店も覗いてみた。当然,なし。

● さらに,ヨドバシ宇都宮店の文具売場。もちろん,なし。
 ヨドバシだからポメラとかシャープの電子ノートがある。電子ノートってどうなんだろうね。無地にも横罫にも方眼にもスケジュール欄にもなるんだけどね。
 その昔,電子手帳ってのがあって,使いものにならなかったですわな。電子と名が付くものは電子手帳のトラウマからなかなか逃れられない。

● ちょっと試してみるかというには,少々お高い。実用性を満たすなら,電子ノートがベストっぽい。いくら書いても質量を持つブツが残らないわけだから。これだけを持ち歩けばいい。
 が,売れてる様子は正直,あまりないんですよね。電子ノートを買うくらいだったら,ポメラだろうかなぁ。富士通の電子ペーパー「QUADERNO」ですかね。こちらはもっとお高いけど。

2019年10月27日日曜日

2019.10.27 品川駅の「ベーバーウオール」と上野駅の「ANGERS」

● 品川駅のエキュート。その2階にベーバーウオールという本屋があって。隣が文具店とカフェ。蔦屋書店みたいな。が,それぞれ別店舗のようだ。
 記念に文庫本を2冊買ったよ。

● 文具店も上野駅構内のANGERSっぽいというか。けっして広い店ではないんだけども,けっこう楽しく過ごせそうだ。
 といっても,ぼくが買う(買える)ものはないんですけどね。オッサンが買うものはない。まぁ,感性豊かな若者あるいは女性向けといいますか。

● オッサン向けかそうでないかのメルクマールは,手帳売場を見ればいいんですよね。ノルティや髙橋を置いているのはオッサン御用達。ロルバーンやモレスキンなど横文字のが置いてあるのは,オッサンは来るなの店。
 伊東屋のように両方あるのは,これはもう専門店と量販店を両立させている化け物的販売店だ。
 で,オッサンも晩期に入っているぼくのような者は,ノルティや髙橋の製品に安心感を感じるわけなんですよね。と言いながら,来年はダイソー製品を使うつもりなんだけどね。

● 品川から上野東京ラインの宇都宮行きに乗車。たいてい,東京駅で乗客のかなりが入れ替わる。ので,東京から座れるのが常。が,今日は東京で降りる人がいない。
 上野でも座れず。ので,急遽,上野で降りることにした。

● ANGERSを覗いてみたわけね。能率手帳の70周年限定品を見たいんだけど,能率手帳がANGERSにあるわけもなく。
 宇都宮でありそうなのは,どこだろ。書店の手帳売場はどこもダメだし,LoFtに行けばあるんだろうかな。あとは「ジョイフル2」くらいか。

● いや,買わないんですよ。買わないんですけどね。現物を確かめたいと思うほどには気になっているっていうだけでね。