2021年2月28日日曜日

2021.02.28 大宮 LoFt

● 大宮駅西口のそごう。8階にLoFtが入っている。行ってみた。
 ワンフロアでこれだけ広いLoFtは初めて。同じフロアに三省堂書店が入っており,UCCのカフェもある。書斎派なら余裕で半日は過ごせるだろう。

● 宇都宮のLoFtでは,ほぼ日手帳の売場に足をとめる人がいない。ああいうものは都会人のものなのかと思ってもみたのだが,ここでも同じなのだった。
 今あるのは4月始まりのものだ。今が売りどきのはずだと思うのだが,ほぼ日のコアなファンは発売から短時日の間にあらかた動いてしまうんだろうか。
 それとも,パイオニアだったのがこの分野(1日1ページ)の巨人になって,業界大手の挑戦を受ける立場になり,苦戦を強いられる局面に至っているんだろうか。

● 川崎の丸善と同じで,あまたある手帳売場の中で,多くのお客さんが足をとめて商品を手に取っているのは,NOLTYと高橋のところだ。
 今もNOLTYや高橋を使っている人なんでしょうね。だから,またNOLTYか高橋から選ぼうと決めているんだろう。30~40代の女性が多いんだけど。

● EDiTの週間レフトタイプとほぼ日weeksにはスケジュール欄に時刻メモリ(数字)は入っていないが,2つ点を打って3等分にしている。(EDiTは数字も印字)。
 午前,午後,夜間と分けているのだろう。そうしておけばおおよその時間がわかり,たいていの場合はそれで充分だ。うまいやり方だ。

● 文具店でみかけるコクヨのこれがLoFtにもある。あなたを今より,私らしく。
 どういう意味? と戸惑わせるのも狙いのうちですか。俺,オマエらしくになんか,されたくねーぞ,と,つい思っちゃうんですよ。

● 商品ではなくお客さんを見るという楽しみ方がある。小中学生の女子のグループが多かった。新学年,新学期が近いせいでしょうかね。
 小学生女子がロルバーンを見て,あっ,ロルバーンだ,可愛い,というのを聞くと,オォっと思う。小学生がロルバーンを知っていてもおかしくないし,ロルバーンってそんなに高くはないから使っていても驚くにはあたらない。だけど,それにしてもさぁ。

● 買物カゴにポンポンと入れていくのは20代前半と思しき女子。新生活が始まるのかね。これから大学生になるのではなさそうなんだが。
 もうちょっと悩んだりしなよ。とか,余計なことを思った。

● 30年ほど前,週に1日か2日,大宮に通うという生活を5年ほど続けたことがある。そのときに,一度だけここに来ている。三省堂で書籍を1冊買ったことを憶えているから。
 そのときにLoFtもあったのかどうかはまったく記憶にない。その頃は,文具に特段の興味はなかったから気にもしなかった。

2021年2月27日土曜日

2021.02.27 丸善 ラゾーナ川崎店

● 4月始まりの手帳が出ているから,現在でも売場の華形は手帳だ。丸善ではその性格上だろうけども,ビジネス手帳の扱いが大きい。NOLTYと高橋。お客さんの多くもそこで足をとめる。
 お客さんを見ていても,LoFtとそんなに違うとは思えない。男女比も年代も。丸善だから男性比率が高いという印象は受けないし,年齢も高めだとも思えない。
 が,外見からはわからないけど,職業とかは違うんでしょうね。堅気の人が多いのだろう。

● パソコンを買うときに,NECや富士通を選ぶ人が今でも多いのだろうけど,それに似た現象かもしれない。そのメーカーのパソコンでもできることは変わらない。そんなことはわかっているけれども,ならばNECや富士通なら安心できるからそれにしよう,と。
 手帳はもっとそうだ。紙に日付入の枠を印刷して綴じだだけのものなのだ。どれでも同じだ。だったら,よく売れているらしいNOLTYか高橋が安心だろう,と。

● にしても。これだけのバラエティがあるのに,それぞれが売れていくのだとすると,なかなか凄いことだなぁ。これだけのものが売れていくとはと思って,ちょっとした酩酊感のようなものに襲われた。クラクラするような感じ。
 何千万人という人が買うんだろうけど,その数が実感できないんだよね。雲をつかむような話になる。

● NOLTYは4月始まりのほかに,1月始まりのも併せて売られている。1月始まりのも値引きはしない。販売店からすると,売れ残ったものはNOLTYが引き取ってくれるんだろうね。
 NOLTYとすれば,売れ残りを引き取って裁断処分をしてでも,値引きはしない戦略。

● 能率手帳ゴールドもあった。ゴールドは1月始まりしかないようだ。これも値引きしないで売られている。5千円。ふと使ってみたくなった。
 いけない,いけない。迂闊に手を出したら絡め取られてしまうぞ。

● システム手帳のリフィルもいろいろ揃えてある。さすが丸善。今年はBindexのNo.031を使っているが,来年も同様の見開き2週間タイプ(バイブルサイズ)を使うことにしている。
 が,Bindexにはこだわらず,ダイソーの週間リフィルでいいなと思っていた。でも,No.031って790円なのね。だったら,Bindexと添い遂げることにしようか。

● で,No.031は今年を含めて3年間使う。その後はA5サイズに以降するつもりだ。なぜかといえば,何となく買ってしまったA5サイズシステム手帳のバインダー(ファイロファックス)があるからだ。
 A5って大きいんだな。バイブルサイズに慣れた眼でA5を見ると,A5って巨大だなと思う。A5に移ったときはマンスリーで充分だろう。この大きさでウィークリーを使ったんじゃスカスカになってしまう。

● Campusノートのクリアカバーがあった。いつできたんだろ。水漏れ防止,表紙保護のほかに,裏側にできる内ポケットにチケットやレシートなど紙片を収納しておける。
 ま,でも,SYSTEMICを持っているのでね。これも見送りだな。

2021.02.27 ANGERS bureau ecute上野店

● ANGERSの特集(?)はカリグラフィー。入口にドンと置かれている。併せて,ガラスペンと付けペンを見ることになる。
 カリグラフィーを趣味にする人は多くはないだろう。メインストリームにはならないものだ。メインストリームになるようなものを,ANGERSが扱うことはないだろうしね。

● カリグラフィーをいったん離れてみても,ガラスペンをそちこちの文具店で見かけるようになっている。ほぼ日でも扱っているのではなかったか。
 レトロ回帰の動きがあるんだろうか。それとも,インク沼との関連か。多彩な色の万年筆インクが登場した。それを試そうがためにガラスペンやつけペンが見直されている? 水彩画を描くときの絵筆のように,サッと洗って別の色を載せる。

● あるいは,手書きの手紙の復活のゆえだろうか。市中の文具店や百円ショップでも便箋や封筒,レターセットの売場が充実の度を増している。
 それあるがゆえの,ガラスペンなんだろうか。ガラスペンに一回インクを付けると,ハガキ1枚書くのにちょうどいいと聞いたことがある。

● 英国のレッツの手帳がついに5割引。年が代わって2ヶ月が過ぎるんだからね。買切りで販売しているのなら5割引は当然でしょう。
 レッツといえば手帳の発明者。現在でも2,200万冊を売るらしい。本当だろうか。NOLTYより一桁多いのじゃないか。ここで売られているレッツは,週間バーチカルといっていいのだが,ちょっと変則。縦長の手帳を横にして使う。1ページ1週間(見開きで2週間)。

● 時刻メモリが20時までしかない。これはどういうことなのだろう。夜の8時過ぎは存在しない時間だというんだろうか。
 この手帳は仕事に使うものなのだよ,君は20時を過ぎてまで仕事しているのかね,そりゃいかんよ,早く帰って家族と過ごしなさいよ,とでも言うのかね。
 能率手帳は24時まである。仕事もプライベートも1冊の手帳で扱おうとすれば,時刻メモリは最低でも24時までないと困る。それでなくても都市は眠らないのだよ。工場労働者よりサービス業従事者の方がずっと多いんだよ。20時までで事足りる人なんていないだろうよ。

 時刻メモリが20時までとか22時までしかないような手帳って,使いものになります? それくらいだったら時刻メモリなんてない方がいいんじゃないかなぁと,ぼくなんぞは思うんですけどね。
 このあたりがイギリス流というかヨーロッパ流なのかなぁと思いそうになった。けれども,日本の手帳もあらかたはそうなのだよね。24時までの時刻メモリが入っているのは,NOLTY製品でもそんなにはないんだよね。

● あと,気になっているのがBLACKWING鉛筆だ。HBだの2Bだのという芯の硬さの表示がない。消しゴム付き鉛筆なのだが,消しゴムの部分が平たくなっている。
 モレスキン的な伝説があるらしい。Eberhard Faber社が1930年代から生産してきたのだが,前世紀末に生産終了となった。それを惜しむ声が大きく,別の会社が復刻版を出した,と。

● BLACKWINGはアメリカのブランドなのだけど,商品の生産国として表記されるのは日本。黒鉛芯と軸を日本で製造しているんだそうだ。
 だったら,国産の鉛筆を買った方がいいか。だって鉛筆1本が352円だからね。ファーバーカステルのパーフェクトペンシルほどにはフザけた値段じゃないけど,Hi-uniが2本買えるよ。

● 店内にはクラシック・ジャズが流れていた。再生装置も売場にあるんだけども,これは売りものなんだろうか。CDもあって,これは間違いなく売りものなのだけど。

2021年2月25日木曜日

2021.02.25 モレスキン 使うほどの ・・・・・・

● ダイソーの店頭から旧型ダイスキンは完全に消え,新型だけになった。罫線はAとBともにあるけれども,中紙は64枚になった。
 表紙の見映えは良くなった。かつ多様になった。ピンク,コバルトブルー,グレーとパステルカラーが増え,布調のものや木目調のものなどもある。凹凸を施したものもある。

旧型ダイスキンの形状を最も引継いでいる
● 表紙とゴムバンドの色も同系色になっている。旧型は表紙が黒でも赤でも黄色でも橙色でも,ゴムバンドは黒だった。
 それあるがゆえに,ダイスキンは黒でなければならなかった。黒にあらずんばダイスキンにあらず。
 だってね,表紙とゴムバンドの色が違うのは耐え難いからね(って,今は橙色のを使ってるわけなんだけど)。
 新型ではそんなことにこだわる必要はない。好きな色を選ぶことができる。ダイスキンに選択肢ができた。画期的なことと言っていいのではないか。

B罫なのは,これ
● ゴムバンドがないものもある。ゴムバンドがあると並べるときに邪魔になる。ノートに何かを挟むときにはゴムバンドがあると助かるけど,そんなことはしないという人には,ゴムバンドなんかなくてもいい。
 バッグに入れているときに,バッグの中でノートが開いてしまうことは,そんなにはないものだよ。

● その代わり,中紙は96枚から64枚と3分の2に減った。モレスキンは96枚を維持している(2千円も取るんだから当然)。
 ダイスキンはモレスキンとの対比で語られてきた。ネットであまたの人がモレスキンと比べる形でダイスキンを語ってきた(ぼくもその1人)。それがダイスキンの広告にもなってきた。

● 中紙がモレスキンの3分の2しかないのでは,その分,モレスキンとの対比性は弱くなる。
 Seriaのセリスキンがダイスキンほどには話題にならなかったのは,セリスキンは最初から64枚だったからではないか。それだけが理由ではないだろうけれども,セリスキンにはみんなが好きな方眼があるのに,ダイスキンの陰に隠れる形になってしまったのはお気の毒だ。
 ま,それでも,ダイスキンはモレスキンと対比されながら,これからも語られていくのではある。

● ダイスキンはモレスキンをパクって作られたものだ。モレスキンがなければダイスキンもない。
 誕生した後も,モレスキンのお陰でこれだけ売れた(って,どれだけ売れたのかは知らないけど)。何もかも,モレスキンがあったればこそだ。

● ダイスキンとモレスキンの品質の差が,価格差に見合うほどにあるのであれば,対比されることもなかったろう。トラベラーズノートのダイソー版があるけれども,両者が並列的に語られることはないのは,そういうことだ。価格差だけの違いがあることが誰の目にも明らかだからだ
 何を言いたいのかといえば,モレスキンの品質が粗悪であることが,ダイスキンの天佑になっているということだ。

● モレスキンがダイスキンを上回っているのはスピン(栞ひも)だけだというのは,“tadachi-net出張所” さんのご意見だけれど,ぼくも完全に同意する。
 それ以外は大差ないか,ダイスキンの方が上だ。質感や見た目の高級感というのも,言われるほどには差がないように思う。すぐにだらしなく延びてしまうモレスキンのゴムバンド。背割れの発生頻度もモレスキンの方が多いのではないかと推察するが,どうか。

● 決定的な点が2つある。第1は,ノートとして最も大切な紙質の問題だ。モレスキンは水性インクの使用を一切許さない(ゲルインクは大丈夫だが)。水性以外のボールペンかシャープペンを使うしかない。
 モレスキンの紙に最も近いのは藁半紙ということになるが,筆記具を選ぶようなノートは,すでにしてノートではない。

● モレスキンに水彩絵の具で絵を描いている人がいるようなのだが,時間を置いたとしても両面使用は無理なはずだ。絵を描くのにモレスキンを選ぶとは,神のごとき器用さを持ち合わせているのだろう。
 もっとも,水彩で絵を描くとなると,モレスキン以外でも両面を使用するのは厳しいでしょうけどね。

● 第2は品質管理の問題。個体差はダイスキンよりモレスキンの方が大きい。時にとんでもないものが売られることがある(ネット情報に拠っている)。それらから推測するに,モレスキン社は品質管理といえるほどの品質管理はやっていないのじゃないか。
 その証拠がモレスキンに付いてくる,品質管理番号が書かれたシールだ。初期不良があったら交換するというやつ。初期不良があることを仮定している時点で,品質管理などやってないもんね,と言ってるようなものだ。
 モレスキンファンは,それをモレスキン社の良心だと思っているようなのだが。

● コンピュータやスマートフォンなら,初期ロットに不良があるというのはわからなくもない。が,ノートに初期不良とはどういうことだ? 交換すればいいというものではないだろうに。
 それともわざと不良品を混ぜておいて,交換の申し出をさせ,それに対して水際立った対応をしようということか。それでファンを増やすとともに,その経緯をネットに発信してもらって,モレスキン社の名声(?)を高めよう,と。
 いやはや。妄言多謝。

● ということで・・・・・・
 モレスキン 使うほどの 馬鹿でなし

● 以下は言わずもがなのことなのだが。
 ダイスキンがモレスキンをパクっていることは明らかなのだから,モレスキン社がダイソーを意匠権の侵害を理由に訴えることができるか。できない。いや,してもいいが,相手にされない。
 モレスキンにオリジナリティーなどないからだ。モレスキン社は侵害され得るような権利を何も持っていない。モレスキンも先行した製品をパクっただけのものだからだ。

● モレスキン社が訴えれば,ダイソーは,モレスキンをパクったのではなく,モレスキン社と同様に,モレスキン社がパクリの対象としたものを自分もパクったのだといえば,それで終わる。
 「Moleskineブランドは1997年に生まれ,過去2世紀にわたり,ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ,パブロ・ピカソ,アーネスト・ヘミングウェイ及びブルース・チャトウィンという名だたるアーティストや思想家に愛された伝説的ノートブックを甦らせた継承人です」と言ったところで,被承継者の承諾を得ているわけではない。
 勝手にパクっておきながら,正当な相続人だと称しているわけで,盗っ人猛々しいとはこのことだ。

● まして,いわゆるモレスキン伝説にいたっては,捏造と言うしかないものだ。モレスキンが世に出たときには,ゴッホやピカソはとっくにこの世にいない。
 あたかも,ゴッホやピカソがモレスキンを使っていたかのように思わせるやり方は,悪質と評して差し支えないものだろう。

● が,品質やマーケティングのやり方が問題だらけだとしても,儲けは正義だ。小売店だって1冊売るのにかかる手間は同じなのだから,利幅の大きい高額商品を売りたいと思うのは道理だ。
 モレスキンをありがたがる馬鹿を相手の周辺商売もある。業界にはモレスキン商圏ができあがっている。

● その商圏を作りあげたモレスキン社の戦略的思考(?)は見事というほかはないものだ。当たったからそう見えるのでもあるけれども,こういうのは日本のメーカーにはないものだろう。
 日本メーカーは律儀に品質や特徴を訴えていくことしかしない。ま,だからといって,モレスキン社の爪の垢でも煎じて飲んだ方がいいとは思わないが。

2021年2月20日土曜日

2021.02.20 ダイソー インターパーク宇都宮店

● インターパークヴィレッジのダイソーを覗いてみた。インターパークヴィレッジ。SeriaにあるAmifaのA5サイズ6穴バインダーがダイソーにも置かれていた。A5システム手帳の使用済みリフィルの保存用バインダーに恰好かと思う。
 A5システム手帳を今後使うかもしれないと思って,Seriaでいくつか買ってある。

● 昨年11月に出たらしい「電子メモパッド」は一度も見たことがない。見かけたら速攻で買うつもりなのだが。電子メモパッドが500円なんだからね。
 ここにもなかった。一回だけの打上げ花火だったんですかねぇ。

● しかし,これくらい広い売場面積の店内を見ていくと,今まで気づかなかった発見もある。色々と想像を刺激されることがあって面白い。
 たとえばペーパーカッターがある。600円でかなり本格的なものに見える。
 ペーパーカッターは,昔,勤め先で見たことはある。あまり使った記憶はない。こんなものを個人で所有して使うなどとは考えもしなかったが(今でもしない),ダイソーで売られているんだから買おうと思えば誰でも買えるわけだ。
 そんなに売れないだろう,ダイソーは何を考えてこういうのを置いているんだろうか,と思ったんだけれども,どういたしまして,これがけっこう売れているらしいのだ。こちらが浅はかなのでありました。

● 布も切れるらしいんだけど,だとしても皆さん,これを買って何に使っているんですかねぇ。A4のコピー用紙を半分に切ってA5にするとかかなぁ。A5のコピー用紙も売ってるんだから,最初からそれを買えばいいだけだよなぁ。
 う~ん,何に使っているんだろうなぁ。ひょっとして,InstagramやYouTubeに画像や動画をアップするためだったりするんだろうかなぁ。

● ま,そうしてあらためて思うことは,文具はダイソーで充分だってことだ。だからといって,老いも若きもダイソーでしか買わなくなれば,市中の文具店は潰れてしまう。メーカーも淘汰されるだろう。
 自分はダイソーの製品を使うような人間ではないという,初歩的な勘違いをしている人が多いおかげで,メーカーや小売における現在の雇用が維持されている。
 逆にいうと,現在の雇用のかなりの部分は要らないものだ。何千万人もの人がやっている仕事の,これまたかなりの部分は,なくてもいいものだ。要らないからといって,スパッとなくしてしまったら,大変なことが起こるわけだが。

● 新型ダイスキンの多くはA罫になった。その中にあって旧来型のB罫を継ぐのは,左の写真中段の “PUノート 合革調 A6サイズ” だけ。ゴムバンドがあるものとないものとがある。
 しかし,中紙は64枚だ。100円なんだから,それに文句をつけてはいかんのだがね。

● ダイスキンは質感が悪くて,書く気力が湧いてこないと言う人もいるようだ。紙質,中でも罫線が嫌だと感じるようなのだね。
 たしかにダイスキンは左右のページで罫線の位置がズレていたりする。他のノートでもあるのだが(もちろん,モレスキンにもある),ダイスキンはズレ幅が大きいことがある。
 罫線の濃さ,太さも均一ではない。そこが気に入らないんだろうか。
 ぼくは罫線のズレについては少し敏感な方かもしれないが,濃さや太さの不均一性は気にならない。

● ダイソーとすれば,罫線を印刷するのをやめてしまって,無地のダイスキンを出せば,その批判は回避できる。しかも,無地のダイスキンには一定の需要もあるかもしれない。
 が,ダイソーは頑なにそうすることを拒否しているように見える。ポリシーとして拒否する理由も必要もないと思われるので,罫線を印刷しないで作るよりも印刷した方がコスト的に安くつくのかもしれない。
 ダイソーが出しているノートはダイスキン以外にもたくさんある。一部の例外を除くと,同じ紙が使われている、そのあたりに理由があるのかもね。
 ま,そのあたりは素人の推測で,たぶん実際とは違っていると思うんだけども。

● ダイソーには観葉植物まである。それがどうした,今頃知ったのかと言われそうだが,百円ショップはコンビニエンスストアでありますな。
 でもって,Life Coordinate Shop を標榜していたのでありますな。ダイソーにはしょっちゅう行くし,長い間行ってるんだけど,この標語は知りませんでしたよ。

2021.02.20 JOYFUL2をウロウロする

● 文具売場の一角に月光荘の製品を集めたコーナーがあった。画材ではなく一般文具の売場。消しゴムとか色鉛筆とかバッグとか。
 月光荘画材店といえば,自分で作ったものを自分で売るというスタイル。他社の製品を仕入れて売ることはしていないし,自社製品を文具店に卸して売ってもらうこともしていない。

● 今はインターネットが普及したから,地方在住者も月光荘の通販サイトで購入することができる。しかし,それ以前から月光荘の製品を購入したいという要望はあったはずだ。
 だったら銀座の店まで買いに来てください,と言うような殿様商売はもちろんやらない。販売機会の逸失にもなる。
 で,ここから先は推測に過ぎないのだが,地方の一部の文具店に商品を卸していたのではないか。それを現在でも継続しているのだろう。

● 月光荘にこだわる人は,しかし,一部のマニアに留まるだろう。したがって,期間限定で卸しているのではないか。いつでも買えるというわけではないと思う。
 JOYFUL2でもこのコーナーを見るのは,今回が初めてだ。

● 画用紙と書道筆の売場。こういうものを見ると,「梁塵秘抄」の “遊びをせんとや生まれけん 戯れせんとや生まれけん” という有名な章句を思いだす。
 人は遊ぶために生まれてきた。ヨハン・ホイジンガの言う「ホモ・ルーデンス」(遊ぶ人)だ。
 文化というと何やら高尚な響きがあるが,その文化の出発点は何かといえば,おそらく遊びだろう。遊びを洗練させれば文化になり,一生かけてその頂きを目指す人が現れる芸術にもなる。

● 絵も書も音楽も,科学者の研究も,こうしてブログに何事かを書いてるのも,つまりは遊び。仕事にもそのどこかに遊びの要素がある,たぶん。
 だから,画用紙と書道筆に限らず,文具店に置いてあるすべてのものは遊ぶためのものだ。じつに,人間は遊ぶために生まれてくるのだ。

● その文具遊びに,最近,色遊びが加わった。いや,以前からあるのだろうけれども,従来は考えられなかったところで色遊びができるようになった。万年筆だ。
 インク沼にも浅瀬とドップリと深いところと,色々あるらしい。ぼくには色彩感覚と遊び心がないので,その沼にハマりこむことからは免れている。沼に誘われることがない。

● インク沼を楽しめるように,安価な万年筆が増えたような気がする。外側からインクの色がわかるようにスケルトンタイプになっているものだ。もちろん,コンバーターも透明なものにしなければ意味がない。
 以前はプラチナのPreppyだけだったのが,他にもいくつか。そのPreppyにも完全スケルトンが登場し,カクノも同様。ほかに,Hmmm!?やMoonmanから。特に,中華の偉大な模倣メーカーであるMoonmanのM2は本体にインクを充填するタイプだ。

● ラミーもサファリ スケルトン を出している。ペリカンやアウロラなどの高級万年筆にもスケルトンタイプは登場している。
 ま,しかし。価格では依然としてPreppyが優位にあるから,インク沼ブームはPreppyに最も追い風になっているのではないか。

● 画材売場に置いてあるステッドラーの12Bの鉛筆が何気に気になる。さすがにこれは一般筆記には使えない(使えなくはないが,まったく向かない)だろう。
 自分が絵を描くことがあるとは思えない。絵心はまるでないので。でも,どんな書き心地なのか確かめてみたいかな。
 Hi-uniの10Bもある。おそらくだけど,ステッドラーの12Bよりこちらの方が柔らかいのではないかな。

2021年2月18日木曜日

2021.02.18 日経ビジネスAssocie 2016年5月号-解決ノートの作り方

編者 泉 恵理子
発行所 日経BP社
発売年月日 2016.04.10
価格(税別) 648円

● 5年近く前に買って,読むことのないまま放ってあった。部屋をガサゴソしてたら出てきたので,サッと目を通してみた。もちろん,拾い読み。

● 巻頭は「トップランナーに聞く 編集長インタビュー」で,この号では日立製作所相談役(当時)の川村隆さんが登場している。
 ノートは今も使い続けています。何でも書いていますね。書くことで,頭が整理される。(p9)
 ノートを取り,それを基に内省するのは,大切な作業です。「ラストマン」として意思決定するときに,「情報が100%揃って意思決定する」なんてことはまずありません。(中略)何かの意思決定をする時に,メモに書いて内省したことは必ず役に立ちます。(p9)
● 特集記事にも3人の社長が登場。まずサンディスク社長の小池淳義さん。
 昔は電子手帳に凝っていましたし,今もスマートフォンは最新機種を使っています。電子機器の良さはよく知っていますが,書くことが脳を刺激しますし,(中略)考えを深めるツールとしては,ノートは最高の道具ではないでしょうか。私は毎日,A5サイズのノートに1~2ページ,その日の出来事と,それに対して自分が「何を感じ,どう考えたか」を書き出しています。(p30)
● 小池さんのすごいところは,それだけでなく,そこを出発点にして別のノートに整理するなど複数のノートを使い分けていることだ。人生の目標を考えるうえで大切だと思ったことを書き写して,10年単位でものを考えるノートを作るだとか,年単位のライフログノートを作るだとか,年間ゴールというシートを作るだとか,人生のゴールをシンプルな言葉で何項目かにまとめて,自分の目指す生き方がわかるシートを作るだとか。
 私家版フランクリンシステムのようなものか。当然,ぼくにはまったくついて行けない。

● ゲオホールディングス社長の遠藤結蔵さんは,ズボンの後ろのポケットにB7サイズのメモ帳を入れている。
 スーツやジャケットの胸ポケットは使いません。脱いだらメモ帳を取り出すのが面倒になるので。(中略)メモ帳は休日も必ず持ち歩いています。(p35)
● オタフクホールディングス社長の佐々木茂喜さん。
 会議のノートは欠かせません。(中略)出席者の意見から大事なキーワードを抜き出してまとめ,見返して頭の中で関連づけて整理します。(p37)
 経営会議で浮き彫りになった重大な課題は,即決即断で答えを出すのが一番いい。私の指示や助言を聞いたメンバーが,具体的なアクションにすぐ移れます。ノートを使う目的はそこで達成されるので,会議が終わってから見返すことはありません。(p37)
 「問題解決は内容が整理できれば,9割は片づいたも同然」とよく言われますが,同感です。自分のところに上がってきた報告から,大事なことを見つけて書き留め,最重要ポイントを抽出し,最終的な決断を下す。この過程を,私はノート上でやっている。会議と同時並行で,ノートを使った1人ブレスト会議を,私の頭の中で開いているようなものですね。(p38)
 「読み返しやすさ」は譲れません。(中略)右脳にアイデアをひらめかせるために,一目で頭に入るように書く必要がある。走り書きした文字を解読すること自体に頭を使って読ませるノートでは,左脳が働いてアイデアが出にくい。(p38)
● この後に,「目的別「解決ノート」の作り方」という指南の記事があるのだが,こういうものは読むに値しないと勝手に決めている。昔から誰かが言ってきたことの焼き直しだろうし,具体的な指南は自分に合わなければ役に立たないものだから。
 で,ほとんどの場合,自分には合わないのだ。

● Evernoteの解説記事もある。2016年はまだそういう時期だったのだなぁ。今,この種の記事を目にすることはない。Evernoteって,今はどうなっているんだろう。
 使うべきほどの人はもう使っていて,安定期に入っているんだろうか。それとも,すでに過去のものになったんだろうか。

● これに関するぼくの意見は,デジタルで保存していいのは入力の時点でデジタルだったものに限られるというものだ。
 たとえば,アナログで書いたものをスキャンしてクラウドに保存するのは,二度と開けないブラックボックスに放りこむようなものだ。保存したが最後,二度と日の目を見ることはない。
 つまり,Evernoteに保存するのはゴミ箱に捨てるのと同じことだ。クラウド連携のノートなんてのは高いばかりで値段に見合った効用はないだろう。メーカーの思惑に付き合うこともあるまい。

2021年2月17日水曜日

2021.02.17 無印の中性ゲルインキ六角ボールペン(廃番)に,ぺんてるのハイブリッドテクニカのリフィルがぴったりハマる件

● 14日の日曜日。宇都宮市の福田屋(竹林の方)の2階に入っている無印良品でゲルボールペンを買った。「ゲルインキボールペンキャップ式 0.38mm・緑」という,90円の安いやつ。
 廃番になった六角形のゲルボールペンとリフィルの互換性があるかどうかを確認するため。

● って,あるわけがないんだけどね。六角はぺんてるのスリッチで,新しいのは三菱鉛筆のシグノらしい。
 (キャップ式の)ゲルインクボールペンのリフィルの長さや太さ,ペン先の形は,各社が独自の型式でやっているっぽい。スリッチとシグノでは合うはずがないのは,わざわざ買って試してみるまでもなかった。
 が,シグノのリフィルを入れようとしても入らなかった。これはどうしてだ? ぼくが持っているシグノは古い型式のやつなのか。

● ところで,どうしてこんなことをしているのかといえば,相方が買っておいた無印六角が何だか気になるからだ。
 なぜ気になるかというと,六角形の軸はたしかに持ちやすいし,これは使ってみたいと思ったから。

● しかるに,すでに廃番になっていて,元になったぺんてるのスリッチも生産終了になっている。
 しかし本体はあるわけだから(相方が買ってきたのは0.25mmの黒・赤・青),リフィルさえあれば長く使っていける。
 先日,生産終了になったスリッチのフィリルが,「Amazonでは10本1,100円で出ている」と書いてしまったのだが,あらためて無印六角のリフィルとAmazonサイトに掲載されている写真とを比較してみると,ペン先の形が違う。
 これだけ違っていては互換性はないんじゃないかと思う。仮に軸に収まったとしても,ペン先がガタつくんじゃなかろうか。

● Amazonで販売しているのは,どうやらスリッチのリフィルではないようだ。スリッチーズとあったので。
 スリッチとスリッチーズはどう違うのか。キャップ式の Hi-TEC-C に対する Hi-TEC-C COLETO のようなものっぽい。
 キャップ式のリフィルとノック式のリフィルの間に互換性などあるはずもなかった。

● 検索窓にあれこれ言葉を入れて,検索を繰り返した。したらば。
 無印良品の通販サイトで六角のリフィルを販売しているではないですか。1本84円(税込み)。間違いない。ペン先の形状もまったく実物と同じだ。
 ネットに次のような情報があるのは確認していた。しかし,この情報はすでに過去のものになっていると思いこんでしまっていた。無印六角リフィルの販売も終わっている,と。そうじゃなかったんでした。
 ぺんてるのキャップ式ゲルインクボールペン用リフィルは長さの違いを除けば基本的に同じ太さ,同じペン先形状をしており,長い方の軸に短い方のリフィルを入れ替えることができる。スリッチは替芯の販売をしていないが,スリッチOEMの無印良品 中性ゲルインキ六角ボールペンは替芯の販売もしており,スリッチの中芯と互いに入れ替えて使うことができる。
● しかし,問題はあった。黒と赤のリフィルはあるのだが,青はないようなのだ。
 もうひとつ。無印では5,000円以上で送料が無料になるのだが,無料にするためには60本のリフィルを買わなければならない。でなければ500円の送料を払うか。どうしたものだろう。

● 上記のサイトには「スリッチより長いハイブリッドテクニカのリフィルはスリッチの軸には入らないが,無印良品 中性ゲルインキ六角ボールペンの軸には入る」との情報もあった。
 が,ハイブリッドテクニカはスリッチよりも先に廃番になったようだから,リフィルも消えているだろう。と思ったので,ハイブリッドテクニカのリフィルが今でも販売されているかどうかなんて,確認もしなかった。

● ところが。Amazonはじめどこでも取り扱っているんですねぇ。どういうことよ。
 Amazonに掲載されているハイブリッドテクニカのリフィルの写真と,無印六角のリフィルのペン先の形状はほぼ同じ。なるほど,これなら無印六角でも使えそうだ。
 ともかく,実地に試してみよう。というわけで,16日にAmazonでポチってみた。価格は10本で499円(税込み)。

上がハイブリッドテクニカ,真ん中が無印六角のリフィル
● 17日(つまり今日)の午前中に届いた。このあたりのAmazonの速度の凄まじさはどういうわけのものだろう。
 ともかく,さっそく試してみた。結果。ハイブリッドテクニカのリフィルはギリギリで無印六角に収まる。この場合のギリギリというのは,ドンピシャリということでもある。完璧。文句なし。

● ので,ハイブリッドテクニカの黒・赤・青の0.3mmを20本ずつストックしておくことにした。
 あらためてAmazonでポチっておいた。これで握りやすい無印六角を長く使うことができる。

● つまり,上記のサイトにある情報はじつに正確無比であって,今回のぼくのドタバタはそこに付け加えるべきどんな情報も生産しなかった。その正確さを実地に確認しただけのことだ。
 どの道にも先達というのはいるものだが,いやもうお見事と申しあげるほかはない。

● こうした極細のボールペンは手帳に合わせる(手帳にしか合わせない)。手帳には黒・赤・青のほかに緑も使っている。どうせなら緑の六角もあるといい。
 要は本体があればいい。0.25mmの六角は黒・赤・青しかなかったが,0.4mmなら緑もあったのではなかったか。
 が,さすがに本体の方は無印の通販サイトにもないし,もちろんAmazonにもない。メルカリにはあるんだけど,そこまですることもなかろう。緑は14日に買った0.38mmでいいだろう。

● というわけで,無印六角騒動は無事に勝利のうちに収束した。
 のだが。手帳には Hi-TEC-C COLETO を合わせている。あらためて,Hi-TEC-C のリフィルがどのくらいあるのか確認してみたところ,かなりあった。
 ひょっとすると,無印六角の出番が来る前に,ぼくがこの世からいなくなるかもしれない。また,愚かなことをしてしまったかも。

2021年2月14日日曜日

2021.02.14 手帳の書き方を微調整

● 今日から手帳の使い方を変えた。いや,使い方は同じだけど,ペンの色を変えた。
 昨年の3月までは,仕事は黒,プライベートは緑,で書いていた。
 Amazonプライムで見た映画のタイトルも,CDで聴いた楽曲のタイトルも緑で。プライベイトだからさ。
 ちなみに,読んだ本のタイトルは赤,再読以上は青で書いている。

● 予定は付箋に書いて貼っておく。手帳に直書きするのは確定した後。つまり,過去のものになってから。ので,昨日までのものが直書きされている。
 黒ばっかりだと鬱陶しく,緑が多いと嬉しいね,っていうことね。

● ところが,仕事を辞めて完全引退したら,緑一色になってしまった。当然だけど。
 ので,緑を減らす方向で変更を加える。見た映画や聴いた楽曲のタイトルは青で書く。ブログアップの記録も青にする。

● それでも黒はあまり増えない。昨夜の地震については,黒で「地震」と書いておいた。あとは貼ったもののキャプションを黒で書く程度。これは以前からそうだったから,やはり黒は増えない。
 ま,これはしょうがない。むりに黒を増やすこともないだろうし。

● はっきりしてきた傾向として,赤をめっきり使わなくなった。つまり,本を読まなくなった。これではいけない,読むようにしなくちゃ,と直ちに自分に鞭を入れるつもりはない。
 本を読まなくなった分,Amazonプライムで映画を見るようになったのだし,音楽もたくさん聴くようになった。時間は限られているのだから,ゼロサムゲームになるのは仕方がない。

● が,本を読まなくなったについては,それ以外にも理由がある。視力の問題だ。老眼のみならず,近視も乱視も進んでいるようなのだ。視界をきちんと捉えられるレンジがどんどん狭くなっている。
 読んだり書いたりと細かい文字を追うときには,以前から眼鏡を外していた。が,そうしても限界を超えることがあるようになっている。

● こうしてパソコンに文字を入力するのもそうだ。だんだんキツくなってきた。年を取るということは,こうしたこととの戦い(必ず負けるのだが)でもあると気づく。
 昨年3月で完全引退を決めたのも,ひとつにはここに理由があった。パソコンを使わないと仕事にならないのだが,パソコンに向き合うのが少し辛くなってきたのだ。

● いや,これは愚痴だ。手帳とは関係のない話だった。手帳から赤が減っていることから,こういう話になった。

2021.02.14 ダイスキンに戻る

● 昨日で測量野帳を使い終えた。で,今日から何に書いていこうか。
 測量野帳(LEVEL BOOK)を3冊連続で使ってきた。在庫はあと30冊近くある。ずっと軽くて薄くて丈夫な野帳を使っていくのもいい。
 が,あまり書かないのであれば,手持ちのノートのうち,高価だったものから使っていくのが正解のような気がする。どうせ余るんだから,高かったノートを使わないまま残してしまったのではもったいないというケチ根性だ。

● しかし,手書きが復活して,これからどんどん使っていくのであればダイスキンに復帰すべきか。最も手持ちの在庫が多いのがダイスキンだからだ。
 ダイスキンは百円なんだから買うのは簡単だ。100冊買っても1万円だ。だから,ついつい買いすぎてしまう。
 しかし,使うのは大変だ。大変というか,モレスキンを使い切るのと同じだけの時間がかかる。
 安いからと買いすぎて,使うことのないまま終わってしまうのは,バイキング形式の料理を取りすぎて食べないで残すのと同じだ。相当程度にみっともないことだと思うべし。

● 黒の96枚ダイスキンは全部消費したのだが,オレンジ,黄色が残っており,黒の80枚ダイスキンがあり,そのあとはB6サイズ(幅はモレスキンラージと同じ)がある(現在は廃番)。どんどん使っていかねば。使っていかねばならないのは,ダイスキンに限ったことではなく,他のノートも同じなのだが。
 というわけで,ダイスキンに戻ることにした。

 ダイスキンはモレスキンとの対比で語られるところに意味がある。2千円のモレスキンより百円のダイスキンの方が品質において勝るというところに。
 だから,ダイスキンには中紙96枚を維持してもらいたかったのだが(モレスキンが96枚だから),96枚の旧来型ダイスキンは店頭から消えてしまった。
 今あるのは64枚の新型ダイスキン。表紙とゴムバンドの色が揃っているなどの高級感(?)はあるのだが,モレスキンと対比して語るものではなくなってしまった(ような気がする)。

● もっとも,ダイソーとしてはモレスキンとの対比で語ってもらう必要など感じていないだろう。
 そうしたことはどうでも,ダイソー文具でユーザーの記憶に残る筆頭がダイスキンではないか。ダイスキンという俗称が付くくらいだから。後に,ダイソー自身がダイスキンという名称を商品名として使用したくらいだから。

● ともあれ,久々のダイスキン。プラチナのブルーブラックならまったく裏抜けなし。パイロットのインクだと裏に抜けてしまうが,モレスキンはプラチナでも裏に抜けることがあるからね。
 Seriaのセリスキンはダイスキンより厚めの紙で,これなら裏抜けとは無縁だろうと思わせる。プラチナのブルーブラックなら,まさしくそのとおり。
 が,プラチナでも黒を使うと激しく滲んで裏にも抜ける。あれはどういうわけのものだろう。ダイスキンだと黒でも滲むことはない。

● ちなみに,「最終ページが内紙に貼りついているのはご愛嬌」といったあたりがダイスキン・クオリティーを揶揄する常套句かと思うのだが,これはダイスキンだけではない。
 モレスキンも同じ。コクヨのCampusノートもそうだし,測量野帳もけっこうな幅で貼りついている。1ページ目と最終ページは使えないのは,綴じノートの場合はわりと普通のことではないか。

● さらに言い募ると,ダイスキンは折丁間の糊付け部分はかなり小さくて,ここで折丁が終わるんだなと感じさせない。
 じつは測量野帳に感じる唯一の不満がここのところなのだ。糊付け部分が大きいために,ページをめくるときにその部分だけ感触が違ってしまう。書くときにはなおさらだ。段差を感じる。
 野外でタフな使われ方をすることを想定して,あえてそうしているのであろうけれども。

2021年2月13日土曜日

2021.02.13 4ヶ月かかって測量野帳を使い終えた

● 昨年の10月13日に使い始めた測量野帳(LEVEL BOOK)をやっと使い切ることができた。中紙40枚の測量野帳を1冊使うのに4ヶ月もかかった。自分史上,初めてのことだ。

● こんなにかかったのは手で書くことをしなくなっていたからだ。その傾向は昨年の夏からあって,それまではほぼ毎日何かしら書いていたのに,8月21日の次は9月1日まで空いてしまった。9月21日から10月2日までまた空いた。
 それがどんどんひどくなり,10月14日の後は11月25日まで1ヶ月以上何も書かない日が続いた。その後は1月6日まで書いていない。その後も10日に1回程度。

● が,転機になったのが1月27日で,それ以後は(必ずしも毎日ではないが)以前の状態にかなり近づいてきた。
 1月27日に何かあったわけではない。よしっ,今日からまた書くぞ,と心機一転したというわけでもない。何となく自然の流れでそうなった。
 手書きをしなくなっても,困ったことは起きない。QOLが低下するなんてことのあるはずもない。だから,意識して手書き復活を目論むことはしなかった。

● しかし,手書きが復活してみると,書くことの効用を実感している。書くことで頭が整理されるというよりも,書くことは脳細胞を刺激するってこと。
 書きだすと,次に書くべきことが芋づる式に出てくる(出てこないことも,もちろんあるが)。ほどよく頭を刺激してくれる。キーボードを叩くよりも,手で紙に書いているときの方が効果は大きいようだ。

● あたりまえだが,使うノートによって効果の大小が異なることはない。筆記具によって異なることもないだろう。どんな紙にどんな筆記具で書いても,書くという行為は同じわけなので。
 したがって,実用性を満たすノートやペンであれば,何を使っても構わないのは当然だ。

● 明日から何に書こうか。このまま測量野帳を使い続ける。まだ何冊か在庫がある無印の「開きやすいノート」を使ってみる。ダイスキンに戻る。
 どれでもいいと思う。さて,何を使おうか。

2021年2月11日木曜日

2021.02.11 来年はダイソーの手帳でいいかと,また思っている

● 手帳はずっと能率手帳。ここ20年くらいはBindexのバイブルサイズを使っている。No.011の一択だったのだが,今年はNo.031に変えた。見開き2週間のやつ。
 週間レフトの右ページ(メモ欄)は要らない。なぜなら,第1に右ページにメモを書くことはないからだ(メモ帳は別に持つ)。第2に,無地のリフィルを挟み込めばたいていの用途には対応できるからだ。
 実際に使ってみると,031で何の問題もない。無地リフィルの組合せで,011を完全に代替できている。

● 031は今年を含めて3年間は使ってみるつもりでいたのだが,ダイソーの週間リフィル(031と同じ,見開き2週間)でもいいかなと思い始めている。
 031とダイソーとの違いは2つ。ひとつは,ダイソーのリフィルにはスケジュール欄に時刻メモリ(数字)が印刷されていないこと。もうひとつは,年間計画表(Bindexの用語だとYEARLY PLAN)がないこと。

● 百均手帳でいいじゃないかと思ったことは過去にもあって,実際に購入に及んだことも二度ある。一度目はSeriaでA6のマンスリーを買った。
 Campusノートと一緒にコクヨのSYSTEMICに挟んで持ち歩こうと思って。もうひとつ,いったん退職したので,もうウィークリーは要らないでしょ,マンスリーで充分でしょ,と思ったこと。
 けれども,結局,BindexのNo.011を買い直した。仕事から退いたとしても,手帳の記載量が減ることはないのだった。現役中もそんなに予定(出張とか行事とか)があるわけではなかったので,過去ログを残すために書いていたようなものだ(予定は付箋に書いて貼っていた)。仕事をしなくても,何だかんだで,書き残すべきログの量は変わらないのだった。

● 二度目はまさにダイソーの週間リフィル。しかし,このときも数日使ってみて,011を買い直すことになった。
 先に挙げた時刻メモリと年間計画表がないことが,けっこう効いてくるなと思ったのだ。

● が,完全退職して1年近く経った今では,時刻メモリも年間計画表もなければないでいいかな,と思うようになった。
 年間計画表にはその年に聴いたコンサート(60~80回程度)のタイトルを書いておいて,1年分をパッと把握できるようにしていた。のだが,ウィークリーに記入するときに多少の工夫を加えれば,わざわざ一覧にしておく必要もない。それに,4月からは今までのようには行かなくなる(行けなくなる)と思われるのだ。
 時刻メモリはあった方が記入の手間を省けるのだが,あまりパンクチュアルに記入しておくこともない。未来の予定であれば時刻をきちんとさせておかなければならないが,ログなのだから。しかも,100%プライベートなのだ。

● とすれば,100円で買えるダイソー製品で充分だ。ダイソー製品では気分が上がらないなどとのたまう輩は修行が足りないのだ。弘法は筆を選ばず,なのだぞ。道具として見れば,ダイソーで充分。欠けるところはない。
 道具を使うこと自体を道具を使う目的にしてはいけない。結果的にいい道具が継続性を担保してくれることはあると思うが,いい道具かどうかと値段が高いか安いかは別のことだ。
 ま,二度あることは三度あるで,またBindexに舞い戻ることになるかな。物心ついたとき(?)からずっと能率手帳のレイアウトで来てるんだから,そのレイアウトとわずかでも違うと違和感を感じてしまうようになってる。

● でも,Twitterで「ダイソー システム手帳」で検索をかけると,安いダイソーのシステム手帳に工夫を加えて(あるいは加えないで)自在に闊達に使っている人たちがいるわけですよ。楽しそうなんだよね。
 モレスキンやロイヒトトゥルムを使っている人たちより人間として高級だ。と言ってしまうのは誤りというか何というか,そういう区別の仕方はよろしくないのだけれど,ぼくのいるべき場所はどう考えてもそこじゃないと思っていてね。

2021.02.11 TRAVELER'S TIMES Vol.15

● 宇都宮の福田屋(竹林の方)3Fに入っている上野文具にあったので,ひとつもらってきましたよ。年1回発行のトラベラーズカンパニーのPR紙。
 PRには違いんだけども,内容も紙面の構成も洗練されてて都会的。かっこいい。


● だいたいね,表紙に踊るコピーが,Trip with Your Imagination and TRAVELER'S notebook! ですよ。想像力とトラベラーズノートを抱えて旅に出よ,ですよ。

 旅は,思考する。
 旅は,発見する。
 旅は,想像力を解放する。
 旅は,自らの内面をさらけ出す。
 そのすべてを受け入れ,
 ここに書き留めよ。


 刺さりますよね,このコピーは。「旅するように毎日を過ご」すことができれば,毎日が思考と発見と想像力の解放の日々になるわけですよ。理屈的にはそうなる。
 現実はそうじゃないことくらい誰でも知ってるけれども,この理屈にはすがってみたくなるでしょ。なりません?
 「一箇所に留まらずに,動き続ける精神のことを Free Spirit と言います。このノートがあなたの Free Spirit を呼び覚ますきっかけになってくれれば幸いです」ともある。Free Spirit かぁ。いよいよズンズンと刺さってくるじゃないですか。


● 日本人は,いつ頃からかは知らないけれど,一箇所にとどまるようになった。侍も農民も商人もひと所に居住し,動き続けることからは遠くなった。稀にそういう人がいると,漂白の詩人などと呼ばれて,カースト外に祭りあげられてきた。
 戦後は終身雇用という言葉ができた。若いときに入った会社で定年まで勤めあげるのが良しとされた。そうした方が生活も安定するから,人々はひと所で囲い込まれるように努力した。
 一方で,そうだからこそ,束の間の自由を求め続けるというね。自分でそれを選んでおきながら,ここにいる自分は仮の姿だと,訳のわからないことをつぶやきながら過ごしてきた。
 今となっては昔の話になったのかもしれない。いや,今でも基本は同じですか。


● そうしたいびつな自由を希求する人たちに,トラベラーズノートはグッと来る形状でもあったろう。いかにも自由を具現化したように見える。他のノートとは一線を画している。
 紙を束ねて皮カバーで包んで,紐で綴じただけという風情を醸している。実際には緻密に計算されているわけだが,ラフさの演出は見事と言うほかはない。


● トラベラーズノートはオンリーワンだ。ダイソーが300円でトラベラーズノート様のものを出しているけれど,あれはトラベラーズノートの代わりにはならない。あくまで別物。
 そこがダイスキンとは違う。ダイスキンはモレスキンと対比されることが,販売の推進力になっている。なぜそれが力になるかといえば,モレスキンが粗悪だからだ。だから,モレスキンの20分の1の価格でモレスキンと同等のものが作れるなんて凄いね,となる。
 が,トラベラーズノートの場合は,13分の1の価格で同じものを作れるなんて凄いね,とはならない。ぜんぜん違うものだから。


● コロナ禍で旅はしづらくなっている。編集子はこう語る。「どこかへ移動する旅はできなくても,家に居ながら想像の中で旅をすることはできる」「旅ができない時こそ,旅するように毎日を過ごしたい」。
 いや,旅するように毎日を過ごせているなら,わざわざ旅に出る必要もないわけですよ。こういうときこそ真価が問われるのでしょう。
 とはいえ,身体が物理的に動いてないとね。脳内だけでどうにかできる部分はそんなに大きくないでしょうねぇ。


● ユーザーインタビューは写真家のハービー・山口さん。トラベラーズノートなんだから,○○会社の△△部長なんてのが登場するはずもない。いわゆるクリエイティブ系から選ばれる。
 サラリーマンユーザーもかなりいるはず。そうでなければ商品として長く継続させていくのは難しいだろう。しかし,それはそれ,これはこれ。

● その山口さんが「心の中にある愛情や憎しみ,夢や憧れは言葉にすれば伝わるけれど,目には見えない。写真を撮る時には,そういう見えないものも表現したい。だからこそ,旅とか日常でふと耳にした宝石のような一言とか,その時の感情をノートに記しておくことが大事なんです」と語っているんだけど,これは語らせたと言った方が正確なのかねぇ。

● ところで。刺さってくるトラベラーズノートなんだけれども,意外にあれって立ったまま書くには適してないんですよね。皮だからグニャグニャして安定しないんで。デスクかテーブルか作業台に置いて使うものなんじゃないか。
 ので,旅のお供に連れていくのは,たとえば測量野帳やSYSTEMICに挟んだCampusノートの方がいいかもしれない。ダイスキンもいいかも。
 トラベラーズノートのコンセプトを載せる具体物はトラベラーズノートじゃない方がよくない? トラベラーズノートはむしろインドアに向くんじゃないかと思うんだけど。

2021年2月9日火曜日

2021.02.09 鉛筆を買ってみた。ただし,ダイソーで

● トナリエ宇都宮の4階にある落合書店の文具売場と8階にあるヨドバシの文具売場をけっこうジックリと覗いてきた。何を覗き見したのかというと,鉛筆だ。あと,鉛筆削りも。
 FaberCastellのパーフェクトペンシルに手を出そうかというのは妄想で終わらせることにして,鉛筆で書いてみるというのはもうしなくていいのか。

● 鉛筆の使い心地もなかなかいいじゃないか。墨芯が紙を擦っていく感じ。だんだん芯が丸くなってきて,そろそろ限界かと,次の鉛筆に替えるときの気分。芯が丸くなった鉛筆をまとめて削るときの一服感。削った直後の墨芯と木の匂い。
 と,鉛筆を使うように自分を高めて(?)行きたいと思って,想像を逞しくしてみる。

● 日本には三菱鉛筆のHi-uniをはじめ,優れた鉛筆があるしね。STAEDTLERやFaberCastellより上じゃありませんか。ま,ぼくは外国産の鉛筆は使ったことがないので,実地に比較したわけではないのだが,そういう見方をネットでも目にすることが多い印象。
 で,Hi-uniやuni,トンボのmonoなんかを見ていった。4Bとか6Bで文字を書いてみたいなぁ,と。
 児童・生徒のときは,学校側からHBを推奨されていた。ので,文字を書くにはHBが一番いいんだと思ってた。マークシートの試験でもHBの鉛筆を用いること(シャープペンは不可)なんていう条件が付いてたし。

● 大人になってからは,でも,HBはやや硬いと感じるようになった。Bか2Bを使うのが普通になった。
 が,それも30年も前の話。以後,鉛筆を使うことはなくなった。ボールペンか万年筆。最も一般的な筆記具は,誰にとっても,パソコンになったのではないか。

● 鉛筆を使わなくなった理由の第一は,鉛筆で書くと,紙が擦れあって汚くなるところにあったからだ。それは今だって変わっていないだろう。
 下敷きを使わないと,前の紙に字が伝染ってしまうのも困る。これまた紙を汚くする理由になる。4Bや6Bを使うのは,筆圧をかけなくてもすみそうだからだけど,文字の擦れはひどくなるかもしれないしねぇ。

● ボールペンや万年筆よりも鉛筆で書いた方が,100年後でも鮮明に残っているかもしれない。墨をすって書けばさらに間違いないだろうけれども,一般的に使われている筆記具の中では鉛筆がじつは一番耐久性が高いのではないか。消しゴムには弱いけれども,それ以外の要因に対して最も劣化しにくいのは鉛筆ではないかと思う。
 といって,自分が書いたものが100年も残る必要はない。っていうか,死ぬまでにはすべて処分しておきたい。残したくない。

● というわけだから,鉛筆は使わない。だから必要ない。では,結局のところ,鉛筆は買わなかったのか。
丸軸の「かきかたえんぴつ」。メーカーは北星鉛筆だ。悪かろうはずがない。
 ダイソーで買った。4Bの鉛筆が3本セットになったやつ。
 鉛筆削りも買った。明治神宮ミュージアムに明治天皇がお使いになっていた鉛筆が展示されている。天皇ご自身がナイフで削っておられたようだ。ぼくは手で鉛筆をクルクルと回して削る。天皇より横着をしている。

● ともあれ,生まれて初めての4B体験。芯がグニャッとするほど柔らかいのかと思いきや,そんなことはなくしっかりと硬い。2Bとの違いはさほどに感じなかった。
 で,測量野帳に7行ほど書いたところで,気がすんでしまった。予想どおりですわ。鉛筆を買うという行為をしたかっただけなんですよね,ええ。
 万年筆の方が万事において快適だ。大人になると万年筆に移っていくのは,理由があることなのかもしれない。

● いや,そう言ってしまうと,括りが粗すぎることになる。屋内で使う分には万年筆や水性インクのボールペンでいいが,屋外で字や絵や図を書く(描く)のであれば水性インクは避けたいところだ。雨にあたったら字が滲んで読めなくなってしまう。
 この局面で最も安心なのは鉛筆だろう。シャープペンより鉛筆だ。シャープペンだとメカニックの部分が正常に動くかどうか。少しの雨なら問題はないだろうが,メカニックを持たない鉛筆ならそうした心配をすることもない。

● ちなみに,30年前に使っていた鉛筆を引っぱりだしてみた。物持ちがいいのだ。
 左の写真のとおりだ。右から,トンボのmonoR,トンボ8900,三菱の9800,三菱の消しゴム付きの9850(生産終了)と9852。あとは,ノベルティものが1本。
 それをHi-uniのケースに入れていた。Hi-uniは使ったことがない。ケースだけをどうして手にいれたのかは憶えていない。ケースの内側に発泡スチロールを両面テープで貼って,芯がケースに衝突して折れるのを防いでいる。

2021年2月7日日曜日

2021.02.07 無印良品の中性ゲルインキ六角ボールペン

● 身辺(?)を整理していたら,右の写真のボールペンが出てきた。無印の「中性ゲルインキ六角ボールペン」の黒と青と赤。0.25mmの極細。
 ぼくは買った記憶がない。ということは,相方が買ったものだろう。通勤途中にファミマがある。ファミマが無印商品の取扱いをやめるときに,いろんなものを半額セールで捌いたらしいのだ。
 そのときに,買ってしまったものだろう。彼女は “半額” に殊のほか弱いので。

● しかし,このボールペンは現在では廃番になっている。今,無印の店に行っても,この商品を目にすることはない。
 ググってみると,このボールペンはぺんてるが作っていたもので,元になったのは「ぺんてる スリッチ 0.25」。そのスリッチが廃番になってしまった。その後もしばらくは無印向けには生産を継続したらしいのだが,現在はそれも終了。

● 無印版の六角形の軸が使いやすいという評判はあったようだ(スリッチは六角形ではない)。生産再開を望む声も。といっても,無印が自社工場を持っているわけではないから,作ってくれるところがなければそれまでのことだ。
 六角形の軸が気に入っているのなら,リフィルがあれば引き続き使っていけることになる。純正リフィルは生産終了になっているだろうから,スリッチと互換性のあるリフィルがほかにないかということになる。

● 「スリッチより長いハイブリッドテクニカのリフィルはスリッチの軸には入らないが,無印良品 中性ゲルインキ六角ボールペンの軸には入る」という情報があった。
 しかし。ハイブリッドテクニカはやはりぺんてるから出ていたゲルインクボールペンなのだが,スリッチより早く廃番になっているのだ。

● ネット通販のサイトを見ても,楽天やヨドバシ・ドットコムではスリッチは取扱いを終了している。しかし。Amazonは扱っているようだ。
 たとえば,「スリッチ0.25黒 10本」の出物がある。8,701円という価格になっているけど。メーカー希望小売価格の4倍。赤の12本入りボックスは6,396円で出ている。1本あたり約500円。
 どうしますか,買いますか。三菱鉛筆のSignoの0.28mmやゼブラのSARASAの0.3mmを使った方が良くないですか。

● いや,本体じゃなくて,リフィルがあるかという問題ですね。Amazonでは10本1,100円で出ている。
 これも割高ではあるんだろうけど,本体ほどではない。10本単位でしか買えないけれども,六角形に思い入れがあって,ずっと使いたいのなら,今のうちに買っておくのがいいんじゃないかと思う。
 ゲルインクのリフィルの賞味期限ってどれくらいなんでしょうね。10本買ったはいいけど,インクが出なくなってしまったといったトラブルが起きるのか起きないのか。そもそも,今買ったとしても,だいぶ前に作られたものだろうからね。
 でも,ま,おそらく大丈夫じゃないか。10年やそこらは無問題なんじゃないか。

● 極細のゲルインクボールペンはぼくも使っている。PILOTのHi-TEC-C COLETOを10年ほど(それ以前はシャープペンだった)。0.3mmの黒,青,赤,緑を使用。手帳に合わせるのはこれしかないと思っている。
 今はジェットストリームの0.28mmが出ているのが,それまでは極細はゲルしかなかった。10年経っても,バネもヘタらないし,特に不具合は出ていないから,まだまだ使えるだろう。
 というわけで,無印の六角ボールペンは出番がないかなぁ。

2021年2月6日土曜日

2021.02.06 Bun2 2月号

● 福田屋インターパーク店の2階に入っている上野文具で1部もらってきた。文具に関する最新情報を入手するための手段,媒体は,このフリーマガジンで充分。書店にいくつかある文具のムックや雑誌の文具特集号を買う必要はない。ぼく程度の文具ファンであれば,という前提があるわけだが。
 逆に,巷にあまたあるフリーペーパー,フリーマガジンの類で,全ページに目を通すのは,このBun2しかない。

● 「シンカが止まらない」文具の代表は筆記具。とりわけ,ボールペン。
 今回取りあげられているのも,ほとんどがボールペンだ。まず,三菱鉛筆の「ジェットストリーム エッジ3」。低粘度油性のトップランナー。極細0.28mmの3色モデル。
 多色ボールペンは便利なものだが,書くときに芯がブレる。便利さと引換になるんだから仕方がないと思っていたし,今も思っているのだが,芯がブレないで安定している快感をあらためて教えてくれたのがゼブラの「ブレン」ということになる。
 で,「エッジ3」は「本体軸に対しリフィルが常に真っすぐペン先に向かって出てくることを可能にした」。「芯が若干斜めに繰り出される」のが「多色ペンの宿命」。それはそうだ。それを解消したという。その仕組みも解説されているのだが,ぼくの理解力ではよくわからない。
 しかし,「芯を真っすぐ出す」ことで筆記感や操作感が変わるのであるらしい。ボールペンは身近な精密機械なのだな。

● ゼブラの「シャーボNu」。初代のシャーボが出たのは1977年。ぼくが就職した頃は,そのシャーボが高級筆記具の代表だった。
 ボールペンとシャープペンが1本に同居している多機能ペンの場合,「シャープ芯が補充しにくい」のがユーザーには不満なところになるのだそうだ。そこを普通のシャープペンと同じように,「シャープ芯を本体の上から入れられるようにした」のがNuの大きな改善点。
 なるほどねぇ。勉強になるねぇ。言われて初めて気がつくことってたくさんあるねぇ。

● サクラクレパスの「ボールサインiD」。こちらはゲルインクのボールペン。黒インクを6種類揃えてきた。「黒であることから逸脱しない」で,「自分自身が使いたいと思える色」を求めた。はぁぁぁ。
 「価格以上に高見えする」と好評らしいのだが,“高見え” っていう言葉はこういうふうに使われるのか。いや,これも勉強になりました。

● 次はマスキングテープの話。コクヨの「Bobbin」がまず登場。
 ぼく自身がマステを使ったことがないので,そう思ってしまうのかもしれないが,コクヨには一流名門高校が校訓として掲げることの多い(と思われる)質実剛健のイメージを持っている。何せ,ぼくが使っているコクヨ製品は,測量野帳であり,Campusノートであり,1.3mmの鉛筆シャープであるのだ。
 が,ぼくより若い人たち,特に女性の間では,コクヨのイメージはまた違ったものであるのだろう。

● さて,今回,最も面白かったのが,次のシステム手帳の記事だ。
 システム手帳といえば,枻出版社から『システム手帳STYLE』というムックが刊行されている。2016年8月に出た。おそらくその一発で終わるはずだったのではないかと思うのだが,2020年10月までに5冊刊行されている。
 最初のやつと5冊目のやつでは,中身がかなり違う。っていうか,ページの色が違う。この間にシステム手帳をとりまく環境が大きく変わっていることの証左だ。

● 大きく変わったのは次の2点において。ひとつは5穴リングのミニ5サイズの小型が普及してきたこと。もうひとつは,パステル系が浸潤してきたことだ。どちらも,システム手帳ユーザーが女性に変わってきていることから来る。
 前世紀においては,システム手帳はバリバリ仕事をこなすビジネスマン御用達だった。複数のリフィルを綴ることができるし,資料も挟んで持ち運べる。書斎を持ち歩いているようなもので,どこでも仕事ができる。
 そういう売り方をメーカもしていたように思う。最初の『システム手帳STYLE』の表紙に踊っていた「一冊の手帳に,知を集積せよ!」というコピーが指しているのもそういうことだろう。

● 逆に,分厚くなった大型のシステム手帳は重い。バッグに入れるとバッグの形が崩れる。女性のシステム手帳ユーザーはあまり見かけなかった。
 そのあたりが変わってきたということでしょう。その変化はメーカーが意図して作ったものではない。どうしてかはわからないが,外部環境が変わった。メーカーはそれに乗っただけだ。
 株式投資の世界に,相場は作るものではない,乗るものだ,という格言(?)があるが,それは実業の世界においても同じだろう。

● さて,Bun2に戻るのだが,レイメイ藤井の社員が色々と語っている。(ミニ5サイズは)一人で3,4冊持っている人もいるらしい。レイメイ藤井には「docona」という女性に向けたシリーズがあって,デコレーション需要に応え,クラフト系好きを捕えているということらしい。
 伊東屋では昨年11月に「システム手帳サロン」を開催。そのときの様子が語られる。「ステーホームの時間が長くなったからか,持ち運びを目的としないリング径の大きいものもよく動いた」という。
 来場者は30代,40代の女性が圧倒的に目立ったとのこと。ミニ5がなぜ人気なのかといえば,「小さいものはかわいい! からです」と。まぁねぇ,そう言われれば,それ以上は突っこめないなぁ。

● 複数のサイズや色違いで揃える人が多いという話がここでも出てくる。スケジュール管理のための手帳としてだけでなく,ノートやメモ帳としても使っているからってことだとしても,この感覚は昭和原人のぼくにはわからないんだな。1冊に複数のリフィルを綴じておけばいいだけじゃん,と思ってしまう。いや,1冊にしとかないと,システム手帳の良さが消えちゃうじゃん。
 それだと重くなるからイヤだと言うんだったら,使用済みのものはこまめに保存用バインダーに移して,持ち歩く分はできるだけスリムに保つようにすればどうだろう。

● ナガサワ文具センターにも取材をしている。「ミニ5のユーザーは,20~40歳ぐらいの女性層が圧倒的に多」く,その理由は「書くときもコンパクトで手のひらに収まることなどが理由かと思います」と言っているのだけど,本当なんだろうかなぁ。
 システム手帳なんだから金属製(or樹脂)のリングがあるよね。コンパクトでリングがあるとなると,実質的な記載可能スペースはほんとに小さくなっちゃわない? 手のひらに収まるサイズだったら,システム手帳じゃなくて,ロディアのようなメモパッドか角型の付箋を使った方がよくない? そうした方が書くときの不快感が減少すると思うんだよなぁ。

● 「収納ポケットを使うことでお財布や定期入れとしても機能し,システム手帳という枠を超えたアクセサリーとしても成長していると感じます」とも言ってるんだけど,これもわからないなぁ。セールストークというか,立場上こう言わなければならないのかもしれない。
 にしても,だよ。しっかりと収納しようと思ったら,バイブスサイズの大きさがないとダメだよね。ぼくもシステム手帳をチケットや図書館の利用者カードを収納しておくのに使っているけれども,チケットを折らずに収納しておくにはバイブルサイズ以上じゃないと無理だ。それより小さいと折らなければ入らない。チケットを折るのってヤじゃない?
 というわけで,システム手帳はバイブルサイズのスリムがベスト。ぼく的にはそういう結論。が,それって時代についていけてない昭和原人の古臭いスタイルなんだろうか。

● 文具を話題だけをトークするラジオ番組ができたんですな。群馬のFM-OZEで「ブンボーグ大作戦」が放送されている。パーソナリティは他故壁氏さんとふじいなおみさん。番組のアイコンは2人とも若くかわいい方向にデフォルメしすぎているけどね。
 これ,radikoじゃ聞けなくなっているんだよね。プレミアム会員にならないと。あと,こういうのってリアルタイムで聞くしかないのかね。

● ともかく。今回もBun2でこれだけ楽しむことができた。無料で。
 最後に,『システム手帳STYLE』の5冊の表紙を飾っているコピーを載せておこう。

 Vol.1 一冊の手帳に,知を集積せよ!
 Vol.2 手帳という快楽
 Vol.3 一冊あれば楽しみ無限大
 Vol.4 大切なものをHAPPYに集めよう
 Vol.5 カスタマイズが楽しい 趣味と実用の手帳

2021.02.06 久しぶりにJOYFUL2

● 宇都宮(上三川?)のジョイフル本田に久しぶりに行ってみた。まずはJOYFUL2を覗くことになる。JOYFUL2の文具売場ですね。栃木県では図抜けた品揃え。
 手帳売場。宇都宮の他の文具店や書店では見かけることのない「能率手帳3」もあるし,測量野帳のマンスリー手帳も置いてある。ほぼ日のweeksもあるし,モレスキンやロルバーンも当然ある。
 しかし,能率手帳ゴールドはなかった。1年前にはあった。ゴールドを置いてあるのは栃木県ではここだけか,と思ったのだから間違いない。完売した? 言っちゃ何だが,栃木県でそれは考えづらい。

● 1月始まりの手帳の多くは半額になっている。4月始まりが出てるんだもんね。かといって,わざわざこの時期まで待って,半額になったのを買うのはよろしからず,でしょうけどねぇ。
 年があらたまったときに手帳も新しいのに交換するのが,気分的にシックリくるだろう。

● ぼくだけのことではないと思うのだが,新しい年を迎えて,たとえば雑煮を食べるとか,初詣に行くとか,特別な何かをすることはなくなった。凧をあげたり独楽を回したり双六をやったりする子供もいない。
 昔は車のナンバープレートの上に正月飾りを取り付けたものだが,今はそんなのは見なくなった。家の玄関口にだって正月飾りを見るのは稀だろう。
 そうした民俗行事は消えつつある。コンビニもショッピングセンターも通常どおり営業しているのだ。元日も365日の中の1日に過ぎない。特別な日ではなくなったし,特別な日にできる基盤が消えた。

● という中で,唯一,手帳を新調する(システム手帳ならリフィルを交換し,前年のリフィルを保存用バインダーに移す)のが,新年の儀式(?)になっているのではないか。その個人的な儀式を,ぼくは残そうと思っている。
 ゆえに,仕事を辞め,隠居生活に移行した後も,手帳を使い続けている。1月1日に始まって12月31日で終わる紙の手帳を。要不要でいえば不要かもしれないし,Googleカレンダーのような便利なものもあるわけだけれども。
 ちなみに,ほぼ日weeksは半額対象から除かれている。ので,今ならLoFtで買うのがお得。NOLTYも対象外。老舗の矜持ですかなぁ。安売りするくらいなら破棄するわい,っていう。

● この時期に手帳売場にいる人がけっこういるんだよね。どうも4月始まりの手帳を見ているわけではないようなんですよ。ちょっとノンビリしすぎじゃない?
 今では8月末には翌年の手帳が発売になる。ぼくはわりとセッカチで,翌年は何を使うかを予め決めておいて,店頭に現れたら速攻で買ってしまう。
 基本,手帳を大きく変えることはないし(ずっと能率手帳),いろんな手帳を比べてみようという発想もない。今使っているのがよほど合わないのでもない限り,同じものを使い続ける。ので,悩まないだけなんでしょうけどね。

● 次に筆記具を見る。万年筆はデルタまでカバーしている。ウィキペディア教授によると,イタリアのこのメーカーは3年前に廃業したらしいのだが,実店舗でもネット通販でもデルタの万年筆は扱われている。誰かが復活させたんだろうか。
 ま,どうでもよろしいのだが。ぼくがデルタを買うなんて120%ないから。堅実なものに走ってしまう面白くないヤツなのだ,ぼくは。万年筆は国産に限る。クルマならトヨタがいい。

● モンブランのマイスターシュテュックも何本かガラスケースに入っている。現在のモンブランが買うに値するかどうかは知らないけれど。
 プラチナのセンチュリー「ザ・プライム」もシルバー仕様ならある。限定2000本で価格は10万円。こういうのって字幅はどうしてるんだろうか。シルバー仕様だと,SF(細軟),SM(中軟),B(太字)の3種があるらしいのだが,その3種を均等に製造しているんだろうかねぇ。そんなわけないか。

● PILOTのカクノももちろんある。仕事の人にも遊びの人にも,実用本位で安くてもいいという人にも高級品を求める人にも,360度対応。たぶん,ここでお気に入りの1本を見つけることができるだろう。
 JOYFUL2は定価販売をしていない。ので,他の文具店よりも安く買える。全部が全部,そうだというわけでもないようなのだが,たとえばプラチナのノック式万年筆のキュリダスは定価(メーカー希望小売価格)から1割下げている。

● あと,ここは画材が充実。絵心のないぼくにはあまり関係ないことなのだが,そっち方面を趣味にしている人には頼りになる店だろう。
 あと,手芸用品も。ぼくにはいよいよ縁がないのだが。

2021年2月5日金曜日

2021.02.05 パーフェクトペンシル妄想

● ノートに手書きでよしなし事を書きつける習慣があった。安いノートと安い万年筆を使って,わりと続いていたのだけども,それが去年の秋からバッタリと影をひそめていた。
 が,ここに来て(正確には1月27日から)復活の兆し。まだ1週間程度のことなんだけど。


● そうなると,またぞろ妄想が始まる。鉛筆を使ってみようかな,と。鉛筆を使っていたのは中学生くらいまでか。主には小学生のとき。
 その頃に戻ってみようかという,老人性ノスタルジアにかられてのことかもしれないのだが,鉛筆を使ってみようか,と。


● 鉛筆のいいところは,紙が濡れても文字が滲んでしまうことがないことが第一。墨芯の匂いが第二。削るという作業をすることができるのが第三。
 子供が学習に使うのなら,間違っても消しゴムで消せるのもメリットになるかもしれないが,大人が使う場合はそれはメリットに数えなくていいだろう。
 シャープペンではなくて鉛筆というわけだから,やはりノスタルジアの為せるところなのだろう。


● 鉛筆とくれば,FABER-CASTELLのパーフェクトペンシル。伯爵コレクションのローズゴールドなんかいいね。
 お値段は4万円ほど。群を抜いてお高い鉛筆。替えの鉛筆も5本で7千円を超える。
 それは無理というならKIDS。600円。その中間を選ぶってのはあり得ない。UFOなんか他社の鉛筆にも使えるというところで,もう貧乏臭くていけない。


● パーフェクトペンシルの何に惹かれるかといえば,鉛筆という安価を極めている筆記具と価格のあまりのアンバランスさだ。そこに何があるのだろうと思わせる。
 日本で言えば三菱のHi-uniが高級鉛筆の代名詞だろう。そのHi-uniだって1本の値段は150円程度だろう。それだって,さすがにいいものは高いなぁということになる。


● つまりは「完全に趣味のものです。ただ,趣味のものだからこそ,細部にまできちんとお金をかけたモノも作れるわけです。そういう意味では,伯爵コレクション版の25000円は高くはありません。ここまで作り込んだら,そりゃこの値段にはなるな,というものなのです」という納富廉邦氏の指摘のとおりなのだろう。
 精密な手工芸品でもあるのだろうから(手作業で行う工程がけっこうあるらしい),値段なりの価値はあって,見る人が見ればわかるはずのものなのだろう。


● 問題は,自分がその趣味性についていけるかどうか。あまり自分を卑下してはいけないのだろうが,ぼくはその良さを感得できるほどに恵まれた育ち方はしていない。
 この製品はやっぱりおかしいと思ってしまう。これを称賛する人たちは,裸の王様に対して素晴らしい衣装だと褒めそやした重臣たちに似ていると言ってしまうのは,まったく当たらないけれど,育ちのよろしくない人間はそう言ってみたくもなるものなのだ。
 ゆえに,ぼくがパーフェクトペンシル(伯爵コレクション)を使うのは,猫に小判,豚に真珠の類であるだろう。


● 若い頃(20代)ならそれでも使いたがったかもしれない。4万円程度なら買ったかもしれない。が,この年齢になるとそういうことはない。
 一事が万事で,万年筆もモンブランの149などもはや眼中にない(眼中にないという章句の本来の使い方ではないが)。プラチナの千円万年筆(Plaisir)で満足している。
 高級品志向は消えた。実用性を満たしているものなら,それでよい。


● 自分に期待をしなくなったということでもあるだろう。何者かになり得ると思えた若い頃とは違う。何者にもなり得なかった自分がここにいるからだ。

● たとえば,無印のこちらは299円。さらにクツワのこっちは77円。消しゴムはないけれども,キャップと鉛筆削りはこれらにもある。
 これでいいんじゃん,と思ってしまうのが育ちの悪さ。やっぱ,パーフェクト
ペンシルはやめておくしかないよね。こ
ういう人間に使われたんじゃパーフェクトペンシルも浮かばれまい。

2021年2月4日木曜日

2021.02.04 黒板を買ってみたが・・・・・・

● 先月24日にトナリエ宇都宮の落合書店で日本理化学工業の「紙の黒板」を買おうか迷って,結局買わなかった。このときに買わなかった理由は,第一に用途が思い浮かばなかったからだけれども,第二には黒板だけがあってチョークや黒板消し,チョークホルダーなどが見あたらなかったからだ。小さい黒板消しはあったけれども。
 じつは,そのあと,駅東のうさぎや書店にも行ってみたのだ。ここでは逆に,チョークやチョークホルダーはあったけれども,「紙の黒板」がなかった。
 ここでチョークを買って,落合書店に戻って「紙の黒板」を買うという気にもならず,この日はそのまま帰った。

● のだが,どうも黒板が気になる。ホワイトボード3枚を便利に使っているので,用途的には黒板の出る幕はないはずなのだ。が,ホワイトボードのツルツルに対して,黒板のザラザラを味わってみたくなっちゃったんだよね。
 で,黒板も買ってみることにした。Amazonでポチった。日本理化学の「紙の黒板」とチョーク,チョークホルダー,黒板消しの一式。1月29日のこと。使わないで終わるだろうなと思いつつ。

● 31日の午前中までに全部届いた。けど,届く頃にはもういいかという気分になっている。つまり,黒板にチョークで書いてみたい願望が消えちゃってる。
 これって,Amazonあるある? リアル店舗だと買った時点で冷めるんだけど,Amazonだとポチった時点で冷める?

● とはいえ,せっかく買ったんだから,いつまでも放置しておくわけにも行かない。今月の2日に開封して試してみた。
 書いてみると,ホワイトボードより楽しい。なぜというに,書き味があるから。
 クリエイティブな使い方だとか,役立つ使い方だとか,そういったことではなくて,こ
れを使って楽しく遊べたり妄想できたりすればいいなぁと思った。

● で,今日。宇都宮のダイソーに行った。ブラックボードというのがあって,もちろん前から知っていた。ブラックボードっていうのは,ホワイトボードのようなものでツルツルしていて,白いブラックボードマーカーを使って字や絵を書く(描く)のだろうと思っていた。
 ら,そうじゃなくて,要するに黒板なんですね。シンプルな一枚板(合板だが)の黒板。あら,ま。だったら,最初からこれを買っておけばよかったか。

● で,この黒板と黒板ふきを買って帰った。チョークはダイソーで売ってるやつではなくて,日本理化学のダストレスを使おうと思う。こちらを買ってしまっているので。
 「紙の黒板」とダイソーのシンプル黒板の違いはというと,ダイソーの方は書くときにカッカッとチョークがあたる音がすることだ。小学校の黒板もそうだった。

● 黒板を使う用途はやはりない。今のところ,黒板を使う目的は “黒板を使ってみたい” にある。想定の範囲内なので別にいいんだけどね。
 家庭で使うならホワイトボードの方がいいようだ。書いてるときは黒板の方が楽しい。だけど,チョークはダストレスといっても白い粉を拭き取ることになる。
 ホワイトボードだって黒い粉を拭き取ることになるのだが,扱いはホワイトボードのが簡便だ。ホワイトボードが黒板に取って代わってきたのには理由があるということか。